JPS5844334B2 - 釣竿の製造法 - Google Patents

釣竿の製造法

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JPS5844334B2
JPS5844334B2 JP54096356A JP9635679A JPS5844334B2 JP S5844334 B2 JPS5844334 B2 JP S5844334B2 JP 54096356 A JP54096356 A JP 54096356A JP 9635679 A JP9635679 A JP 9635679A JP S5844334 B2 JPS5844334 B2 JP S5844334B2
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JP
Japan
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prepreg
tape
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resin content
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JP54096356A
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JPS5621534A (en
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勇 徳田
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Shimano Inc
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Shimano Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は主としてガラス繊維、カーボン繊維、アーマイ
ド繊維の如き高強度繊維を用いて製造する釣竿の製造法
に関する。
詳しくはこのような高強度繊維から成るシートに合成樹
脂を含浸させて形成したプリプレグを用い、該プリプレ
グを数回筒状になる如く巻回して製造する釣竿の製造法
に関するもので、釣竿として要求される物性、即ち長さ
方向の曲げに対する強度、径方向の圧潰に対する強度な
どが極めて高く、それでいて非常に軽くかつ安価な釣竿
として製造できる釣竿の製造法を提供しようとするもの
である。
従来釣竿としての物性を高める一方法として、前記の如
き高強度繊維を多数本テープ状に引揃え、この引揃えテ
ープに合成樹脂を含浸させて形成したテープ状プリプレ
グを用い、該テープ状プリプレグを予じめ芯金に螺旋状
に巻付け、その上からシート状プリプレグを2〜3回巻
付けて製造する方法が提案されているが、この場合テー
プ状プリプレグが釣竿の断面形状変化に対抗し、釣竿の
長さ方向曲げ、及び径方向の圧潰に対する強度が極めて
高くなるのであるが、その反面製造上において、前記テ
ープ状プリプレグのベタ付きにより作業性が非常に悪く
なる。
即ちこのテープ状プリプレグは樹脂分が通常重量比35
〜45φで未硬化の状態にある。
一方前記テープ状プリプレグは適宜ボビンに巻取ってお
くのであって、該ボビンからテープ状プリプレグを引出
しつつ前記の如く芯金に巻付けるのであるが、このテー
プ状プリプレグのボビンからの引出しはそのベタ付きに
よって阻害され、所謂高速作業が行なえず、しかも高強
度繊維として物性の高1/)カーボン繊維を用いた場合
、テープ状プリプレグのベタ付きによってボビンからの
引出し時やガイドローラーでの案内時にカーボン繊維が
毛羽立ち、このテープ状プリプレグの強度が著しく低下
し、そのベタ付きと相俟ってテープ状プリプレグが破断
じ、実際上テープ状プリプレグの巻付は作業が殆んど不
可能であった。
しかして本発明は以上の如き問題点に鑑み発明したもの
で、樹脂分を重量比で17%〜30優ととしたカーボン
プリプレグを用いてテープ状プリプレグを形成したので
あり、斯かるテープ状プリプレグはベタ付きが少すく、
かつカーボン繊維の毛羽立ちが殆んどなく、このテープ
状プリプレグの芯金への巻付けを極めて高速で行なうこ
とができ、換言すればテープ状プリプレグを高速で芯金
に巻付けるも破断が全くないのである。
所で前記テープ状プリプレグは樹脂分が重量比で42%
〜43φのとき強度が最大であって、この樹脂分が40
係以下に低下するとカーボン繊維の結合力が弱わまり、
30φ以下ではテープ状プリプレグの強度が低下して、
使用目的が達成できなくなるのである。
本発明は前記の如きテープ状プリプレグの樹脂分を・1
7係〜30φとして、作業性及び毛羽立ちの問題を解消
しながら、前記テープ状プリプレグを芯金に、テープ幅
より犬なるピッチで螺旋状に巻付け、次いでこのテープ
状プリプレグ上にシート状プリプレグを巻付けて、加圧
状態のもとに加熱成形することにより、テープ状プリプ
レグの樹脂分を30%以上として強度低下を防止すべく
成したのである。
即ち前記の如くテープ状プリプレグを芯金に、テープ幅
より犬なるピッチで螺旋状に巻付けることによって、こ
の巻装テープ間に所定の間隔が置かれ、この上からシー
ト状プリプレグを巻付けて加圧した場合、テープ状プリ
プレグに対応するシート状プリプレグの各部に圧力が掛
かり易すく、このテープ状プリプレグと対応するシート
状プリプレグの各部とに高圧力が作用し、斯かる状態で
加熱することによって、シート状プリプレグ側の樹脂分
がテープ状プリプレグ側に移行し、このテープ状プリプ
レグの樹脂分不足を補うことになり、これによって前記
テープ状プリプレグの強度低下が防止され、全体として
長さ方向の曲げ、及び径方向の圧潰に対する強度などが
高く、かつ軽量安価な釣竿を極めて能率よく製造するこ
とができるのである。
尚本発明において樹脂分を重量比で17%以上としたの
は、17%より低くすると、成形時樹脂分の移行があっ
ても、テープ状プリプレグから成る最内層における成形
後の樹脂分を30%以上にできないからであり、また3
0%以下としたのは、30係より高くすると作業性及び
毛羽立ちの問題が解決できないからである。
以下本発明の製造法を例示図に基づいて説明する。
図において1はガラス繊維、カーボン繊維、アーマイド
繊維の如き高強度繊維、或は合成繊維、動植物繊維など
の繊維を単独で、若しくは数種用いてシート状に織成し
、この織成シートに合成樹脂を含浸させて形成したシー
ト状プリプレグである。
尚このシート状プリプレグ1は前記の如き織成プリプレ
グとする列、前記の如き繊維のモノフィラメント又は撚
糸を単独で、若しくは数種用い、多数本並列状に引揃え
て引揃えシートを形成し、この引揃えシートに合成樹脂
を含浸させると共に、極薄のスクリムシートで裏打ちし
て形成した引揃えプリプレグとしたり、又前記の如き繊
維を短寸に裁断し又は裁断せずに集合して不織シートを
形成し、この不織シートに合成樹脂を含浸させて形成し
た不織プリプレグとしてもよい。
又前記合成樹脂としては熱可塑性の合成樹脂であっても
よいが、フェノール樹脂やポリエステル樹脂、エポキシ
樹脂の如き熱硬化性の合成樹脂を用いるのが好ましい。
また図において2はカーボン繊維を用い、該繊維のモノ
フィラメント又は撚糸を多数本並列状に引揃えて引揃え
テープを形成し、この引揃えテープに合成樹脂を含浸さ
せて形成した細幅(2〜5m/−程度)のテープ状プリ
プレグである。
尚このテープ状プリプレグは前記の如き引揃えプリプレ
グとする外、織成プリプレグや不織プリプレグであって
もい。
また前記合成樹脂はフェノール樹脂やポリエステル樹脂
、エポキシ樹脂の如き熱硬化性の合成樹脂を用いるので
ある。
斯くて本発明は以上の如きシート状プリプレグ1とテー
プ状プリプレグ2とを用いて釣竿を製造するのであるが
、この時シート状プリプレグ1として含浸樹脂分が重量
比で35φ〜45%のものを用い、またテープ状プリプ
レグ2として含浸樹脂分が重量比でlr%〜30φのも
のを用いるのであって、先ずテープ状プリプレグ2を芯
金3に、テープ幅より犬なるピッチで螺旋状に巻付け、
次いでこのテープ状プリプレグ2の上にシート状プリプ
レグ1を2〜3回巻付け、然る後このシート状プリプレ
グ1の外周にセロハンテープ4を螺旋状に巻付けて緊縛
し、加熱炉で加熱焼成して前記シート状プリプレグ1及
びテープ状プリプレグ2における合成樹脂を硬化させ、
以下従来通り脱芯−セロハンテープ剥離−研摩−塗装を
行なって釣竿に仕上げるのである。
しかして前記の如くテープ状プリプレグ2として樹脂分
が重量比で17%〜30係のもの、所謂通常のプリプレ
グよりも樹脂分の少ないものを用いることによって、こ
のテープ状プリプレグ2のベタ付きが極めて少なく、か
つカーボン繊維の毛羽立ちが殆んどすく、従ってこのテ
ープ状プリプレグ2の芯金3への巻装を破断などの問題
なく極めて高速で行なうことができるのである。
所でこのようにテープ状プリプレグ2の樹脂分を重量比
で17φ〜30饅の如く低くした場合、このテープ状プ
リプレグ2の強度が低下するのであるが、このテープ状
プリプレグ2を芯金3に、テープ幅より犬なるピッチで
螺旋状に巻付けて、巻装テープ間に所定の間隔を置き、
その上からシート状プリプレグ1を巻付けてセロハンテ
ープ4で緊縛加圧することによって、前記テープ状プリ
プレグ2と、これに対応するシート状プリプレグ1の各
部とに圧力が掛かり易く、このように高加圧状態のもと
に加熱した場合、前記シート状プリプレグ1側の樹脂分
がテープ状プリプレグ2に移行して、このテープ状プリ
プレグ2の樹脂分不足が補われることになり、従ってこ
のテープ状プリプレグ2の樹脂分を30φ以上にでき、
30優以下による強度低下が防止されるのである。
尚前記の如くシート状プリプレグ1例の樹脂分がテープ
状プリプレグ2に移行すれば、このシート状プリプレグ
1の樹脂分が低下することになるが、このように樹脂分
が低下するもシート状プリプレグ1の強度低下は殆んど
す<、またこのシート状プリプレグ1における合成樹脂
の含浸量を多目にすることによって、樹脂分移行による
影響を全くなくすることができ、また樹脂分を多目にす
るとベタ付きが非常に甚しくなるが、このシート状プリ
プレグ1は2〜3回巻付けるだけであるから、特に作業
性が悪くなるようなこともない。
倒れの場合も、シート状プリプレグ1の樹脂分を35〜
45%、テープ状プリプレグ2の樹脂分を17〜30%
として組合わせた場合、前記シート状プリプレグ1及び
テープ状プリプレグ2の成形後の樹脂分は次表のととく
30φ以上にできる。
シート状プ リプレグ テープ状 プリプレグ 成形前 成形後 成形前 成形後 42.5% 35饅 17% 31% 37φ 30.3優 20% 41% 36袈 34φ 30φ 34φ 以上のデータは、テープ状プリプレグ2のテープ幅を2
m/mとして4m1mピッチで螺旋状に巻付けると共に
、シート状プリプレグ1としてカーボン繊維のモノフィ
ラメントを多数本引揃えた引揃シートに、0.0377
2/mの極薄のスクリムシートを裏打ちした引揃プリプ
レグを用い、このシート状プリプレグ1を2プライ巻回
したもので、前記テープ状プリプレグ2に含浸する樹脂
とシート状プリプレグ1に含浸する樹脂とを、カーボン
に最適な同じエポキシ樹脂を用いたものである。
尚以上の如くシート状プリプレグ1を、前記したカーボ
ン繊維から成り、スクリムシートで裏打ちした引揃プリ
プレグを用い、テープ状プリプレグ2に含浸する樹脂を
シート状プリプレグ1に含浸するエポキシ樹脂と同じ樹
脂としたものが成形後の釣竿の物性特性として最も好ま
しく、軽くて強い釣竿を提供できるのである。
以上説明した如く本発明による製造法によって製造した
釣竿は、円筒状に巻回されたシート状プリプレグの内側
にテープ状プリプレグが螺旋状に位置し、かつ一体化さ
れているので、このテープ状プリプレグが釣竿の断面形
状変化に対抗し、釣竿の長さ方向への曲げ、及び径方向
の圧潰に対する強度が極めて高く、かつ軽量化及びコス
トダウンを計り得るのである。
しかも製造上において、前記テープ状プリプレグの樹脂
分を重量比で17%〜30%の如く低くしたので、ベタ
付きやカーボン繊維の毛羽立ちが全くすく、このテープ
状プリプレグの芯金への巻付けを破断などの問題なく極
めて高速で能率よく行なわせ得るに至ったのであり、ま
たこのようにテープ状プリプレグの樹脂分を重量比で1
7φ〜30%の如く低くしても、成形時シート状プリプ
レグからの樹脂分移行によって成形後の樹脂分を30φ
以上にでき、樹脂分が30%より低くなることによる強
度低下を防止せしめ得るのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明製造法の実施態様を示し、第1図はその製
造工程中の一部切欠正面図、第2図は部分拡大断面図で
ある。 1・・・・・・シート状プリプレグ、2・・・・・・テ
ープ状プリプレグ、3・・・・・信金。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 樹脂分を重量比で17%〜30係としたカーボンプ
    リプレグをテープ状とし、このテープ状プリプレグを芯
    金に、テープ幅より犬なるピッチで螺旋状に巻付け、次
    いでこのテープ状プリプレグ上にシート状プリプレグを
    巻付けて、加圧状態のもとに加熱成形することを特徴と
    する釣竿の製造法。
JP54096356A 1979-07-27 1979-07-27 釣竿の製造法 Expired JPS5844334B2 (ja)

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JPS5621534A JPS5621534A (en) 1981-02-28
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JPS5944263U (ja) * 1982-09-14 1984-03-23 株式会社シマノ 釣竿

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JPS5621534A (en) 1981-02-28

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