JPS5844230B2

JPS5844230B2 - 電子式懐中時計

Info

Publication number: JPS5844230B2
Application number: JP52074796A
Authority: JP
Inventors: 俊雄樫尾
Original assignee: KASHIO KEISANKI KK
Current assignee: KASHIO KEISANKI KK
Priority date: 1977-06-23
Filing date: 1977-06-23
Publication date: 1983-10-01
Also published as: JPS549664A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は電子式懐中時計に関する。

近年、電子式の置時計、腕時計等が開発され実用化され
ているが、最近ではさらに電子式懐中時計が考えられて
いる。

懐中時計は例えば上着の胸ポケット等の懐中に入れ携帯
するものであり、時刻を知りたい時には懐中から取り出
さなければならない。

従って懐中時計はその取扱いが容易なように薄型である
ことが望ましい。

また、懐中時計は、懐中に入れている状態では時刻表示
を行っていても無駄であるから、懐中から出した時だけ
表示させることが望ましい。

しかして、電子式腕時計においては、タッチスイッチ、
表示デマンドスイッチを設けてそのスイッチに触れた時
に時刻表示が行われるようにしたものがあるが、腕時計
の場合は腕にはめている状態で時刻を直ちに見ることが
できるのが自然であり、表示用スイッチを設けることは
非常に不自然である。

一方、懐中時計は懐中にしまう関係で腕時計のように見
たい時にすぐに見ることは不可能であり、懐中から取出
す作業が必要となる。

この懐中から時計を取出す時に時刻の表示が行われるよ
うにすれば、使用者にとっては時刻を見る時には必らず
表示がなされていることになり、しかも、電池の寿命を
長くすることができる。

本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、常時は時刻
が非表示状態にあり、時刻を見たい時には時計を懐中か
ら取出す操作のみでボタン操作を行うことなく時刻表示
状態にすることができる電子式懐中時計を提供すること
を目的とする。

以下図面を参照して本発明の一実施例を説明する。

第１図及び第２図は本発明の電子式懐中時計の斜視図を
示すもので、時計本体１に対し、蓋体２がヒンジ３ａ
、３ｂを介して開閉自在に装着されている。

上記時計本体１内には、詳細を後述する計時回路、演算
回路等が設けられる。

また、上記時計本体１の上面には、上記計時回路から出
力される計時情報あるいは演算回路からの演算情報を表
示する表示部４が設けられると共に、上記計時回路、演
算回路等に指令を与えるキー類５が設けられる。

そして、蓋体２には、表示部４に対向する部位に窓６が
設けられており、蓋体２を閉じた状態で外部から表示部
４が視認できるようになっている。

さらに、上記本体１には、上端部に近接する部位に第３
図に示すようにスイッチ７が設けられる。

このスイッチ７は、例えば１対の導体９ａｔ８
ｂ間を橋絡するように導電ラバー９を設けたもので、導
体８ａ、８ｂと導電ラバー９との間にはその端部におい
てスペーサ１０ａ、１０ｂを介在させており、第４図に
示すように時計本体１と蓋体２との間を指で押圧するこ
とによって導体８ａ、８ｂ間が導電ラバー９によって
電気的に接続されるようになっている。

次に上記時計本体１内に設けられる電子回路の構成につ
いて第５図により説明する。

第５図において２１は２ｎＨ２の基準パルス信号を発生
するパルス発生器で、このパルス発生器２１から出力さ
れる基準パルス信号は、秒分時カウンタ２２へ入力され
る。

この秒分時カウンタ２２は入力される基準パルス信号を
カウントして「秒」「分」「時」単位の時刻情報を得る
もので、この秒分時カウンタ２２から出力される２４時
間周期の信号が日月年カウンタ２３へ送られる。

上記秒分時カウンタ２２及び日月年カウンタ２３の内容
設定及び修正は、時計機能制御キー２４によって行われ
る。

しかして、上記秒分時カウンタ２２から出力される計時
情報は、アンド回路２５へ加えられ、日月年カウンタ２
３から出力される「日」「月」「年」の情報はアンド回
路２６′＼加えられる。

また、上記アンド回路２５にはタイマ２０の出力が与え
られる。

このタイマ２０には前記スイッチ７を介して＋■つまり
ＩＴ１＋１信号が与えられるもので、スイッチ７の
閉成操作が行われた際にタイマ２０から一定時間（例え
ば８秒間）＋１１＋９信号が出力さむるようになっ
ている。

このタイマ２０の出力は、上記アンド回路２５へ入力さ
れる他、インバータ２７を介してタイマ２８へ入力され
る。

このタイマ２８は゛°１″信号が入力されるとその立上
りを検出して一定時間（例えば５秒間）”１”信号を出
力するもので、その出力信号はアンド回路２６に加えら
れると共にインバータ３０を介してアンド回路２５に加
えられる。

そして、上記アンド回路２５．２６の出力は、オア回路
３１を介して表示装置３２・＼送られて表示される。

また、前記パルス発生器２１の出力は、演算制御部３３
・＼タイミング基準信号として送られる。

この演算制御部３３はテンキー、ファンクションキー等
の演算用キー３４の操作に従って動作し、出力線３５ａ
からは演算が行われている間ｔｔ１ｊｊとなる演算
生信号が出力され、出力線３５ｂからは演算データが出
力される。

演算制御部３３の出力線３５ａから出力される演算生信
号は、アンド回路２９に加えられると共にインバータ３
６を介してアンド回路２５．２６に加えられる。

そして、上記アンド回路２９の出力は、オア回路３１を
介して表示装置３２へ送られる。

次に上記のように構成された本発明の詳細な説明する。

パルス発生器２１から出力される基準パルス信号は１秒
分時カウンタ２２に常時入力されて計時動作が行われて
いる。

そして、この秒分時カウンタ２２から２４時間毎に出力
される信号は、日月年カウンタ２３に送られ、このカウ
ンタ２３において「日」「月」「年」に対するカウント
動作が行われる。

上記秒分時カウンタ２２及び日月年カウンタ２３に対す
るデータ設定並びに内容修正は時計機能制御キー２４に
よって行われる。

しかして、時計が懐中にしまわれている状態では、スイ
ッチ７の出力はＯ″でアンド回路２５のゲートが閉じて
おり、時刻の表示は行われていない。

この際インバータ２７の出力が“１″となってタイマ２
８に与えられているが、タイマ２８は入力の立上りを検
出して動作するので、通常の状態ではタイマ２８の出力
は１１０′′であり、アンド回路２６のゲートが閉じて
日付けの表示も禁止されている。

そして、時刻を見るために時計を懐中から取出すと、そ
の際に第４図に示すように時計の上端部が指によって押
圧され、スイッチ７が閉成する。

このスイッチ７の閉成によってタイマ２０に１１１１１
信号が入力され、タイマ２０から一定時間例えば５〜１
０秒間？＋ ■”′信号が出力されてアンド回路２５に
与えられる。

非演算状態では演算制御部３３の出力線３５ａから出力
される演算生信号が０”で、インバータ３６の出力が′
１″となってアンド回路２５．２６に入力されているの
で、上記タイマ２０の出力が１″となった時点でアンド
回路２５のゲートが開かれ、秒分時カウンタ２２の計時
内容がアンド回路２５及びオア回路３１を介して表示装
置３２へ送られ、第６図ａに示すように「時」「分」「
秒」に対する表示が行われる。

この時刻の表示は、タイマ２０から“１′′信号が出力
されている間継続される。

そして一定時間を経過してタイマ２０の出力がＯＩＩに
なると、アンド回路２５のゲートが閉じ、時刻の表示が
禁止される。

また、タイマ２０の出力が０″になると、インバータ２
７の出力がＩＩＩとなり、その立上りにおいてタイマ
２８から゛１゛′信号が出力される。

このタイマ２８の出力によってアンド回路２６のゲート
が開かれ、日月年カウンタ２３の内容がアンド回路２６
及びオア回路３１を介して表示装置３２へ送られ、第６
図すに示すように「年」「月」「日」の日付表示が行わ
れる。

この日付表示はタイマ２８から一定時間例えば５〜１０
秒間”１″信号が出力されている間継続して行われる。

この日付表示が行われている間は、インバータ３０の出
力が°０“′となるため、スイッチ７の再操作によりタ
イマ２０から” １ ” 信号が出力されても、アンド
回路２５の出力は禁止されている。

また、蓋体２を開いてキー類、つまり演算用キー３４を
操作した場合は、演算部３３の出力線３５ａから演算生
信号″′１′′がアンド回路２９に与えられる。

上記演算生信号はさらにインバータ３６を介してＯ′′
に反転されてアンド回路２５゜２６に加えられる。

このためアンド回路２５゜２６のゲートが閉じ、秒分時
カウンタ２２による時刻情報及び日月年カウンタ２３に
よる日付情報に対する表示が禁止される。

しかして、上記演算生信号ＩＩ１＋１がアンド回路
２９に与えられることによってそのゲートが開かれ、演
算制御部３３の出力線３５ｂから出力される置数データ
、演算データ等がアンド回路２９及びオア回路３１を介
して表示装置３２・＼送られて表示される。

そして、演算処理を終了した後、演算制御部３３の出力
線３５ａから出力される信号が′Ｏ″になると、アンド
回路２９のゲートが閉じ、初期状態に戻る。

上記実施例では、時計を指で挾持した際にその挾持圧力
によってスイッチ７が動作するようにしたが、その他例
えばタッチスイッチを用いて表示部の制御を行うように
しても良いことは勿論である。

その場合、時計本体１や蓋体２の全部若しくは一部を金
属製とし指のタッチ時にタッチ信号を取り出す回路を特
にＣＭＯ８回路構戒に構成と好適である。

また、上記実施例では時刻表示及び日付は表示を行わせ
た場合について示したが、さらにカレンダ表示を行わせ
ることも可能である。

更に、蓋体２が左方に開く様にしたが上方、下方、右方
のいずれに開放する様に構成してもよいものである。

すなわち、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形し得るも
のである。

以上述べたように本発明によれば、懐中時計の筐体の表
面の少なくとも指で挾持し得る個所に電気的スイッチ手
段を設け、このスイッチ手段の応答に対応して表示部を
駆動制御するようにしたので、時刻を見たい時に時計を
懐中から取り出す操作のみでスイッチ手段が応答動作し
、ボタン操作等特別のスイッチ操作を行うことなく非表
示状態から時刻表示状態に切換えることができる。

従って使用者にとっては時刻を見る時には必らず表示が
なされていることになり、常に時刻表示を行うようにし
たものと同等の効果を得ることができる。

また、常時は時刻表示が行われていないので、電力消費
を少なくでき、電池の使用時間を長くすることができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の一実施例を示す外観斜視図
、第３図は同実施例における表示制御用スイッチ機構部
分を示す図、第４図は同実施例における時計筐体を指で
挾持している状態を示す図、第５図は同実施例における
電気回路の構成例を示す図、第６図ａ、ｂは同実施例に
おける表示例を示す図である。１・・・・・・時計本体、２・・・・・・蓋体、３ａ、
３ｂ・・・・・・ヒンジ、４・・・・・・表示部、５・
・・・・・キー類、７・・・・・・スイッチ、８ａ、
８ｂ・・・・・・導体、９・・・・・・導電ラバー、
１０ａ。１０ｂ・・・・・・スペーサ、２１・・・・・・パルス
発生器。

Claims

【特許請求の範囲】

１電子的な時刻計数手段及びこの時刻計数手段で得ら
れる時刻情報を表示する表示部が内蔵配置された筐体と
、少なくとも前記筐体の上面を覆う蓋体とを有する懐中
時計であって、前記筐体及び蓋体の相対向する面に夫々
設けられたスイッチ端子と、前記蓋体か前記筐体上面を
覆った際に前記スイッチ端子同志を離間させるスペーサ
とを備え、前記蓋体に設けられたスイッチ端子は導電ラ
バー々）らなっていて前記筐体及び蓋体が押圧された際
に導電ラバーの弾性変形により前記筐体上のスイッチ端
子に接触してスイッチング動作が行なわれるように構成
され、このスイッチング動作に対応して前記表示部に前
記時刻情報を駆動制御するようにしたことを特徴とする
電子式懐中時計。