JPS5843926Y2 - 濾床の泥土等の排出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 天日乾燥汚泥床の乾燥ケーキの排出や、緩速イ慮過池の
濾過砂掻ぎ取り操作は、槽内底部における作業で゛ある
ため人力による場合は多くの労イ動力を要し、また機械
的操作も槽内に機器を配置したくないのでやりにくいも
のかある。

従来走行架台上に左右一対の掻き上げコンベアを有して
、濾床内の汚泥ケーキを掻き上げる装置は知られている
か、装置の規模か大となり、コストか嵩むうらみがある
。

また濾過池内の沈澱物を取り除くのにイ慮過池の底面を
走行するフレームを有し、これに取り付けた摺動掻取板
により沈澱物を後続の輸送機構へ供給する装置は公知で
あるが、排出操作が掻き取つと搬出の二段となるため、
泥塊のように破砕細粉化するような排出物に対しては不
向きである。

この考案は簡易な規模で同種の目的を達するとともに、
掻取機構に接して汚泥収納面を設けて掻き上げた泥塊が
操作中に破砕しても飛散することなく排除できるように
したものであって、次の図示の実施例にしたがってその
態様を説明する。

第１図及び第２図において１，１′は液槽の相対向する
槽壁であって、これら槽壁１，１′上に形成されるレー
ル２，２′に沿って転動する各一対の車輪３゜３．３’
、３’を備える移動桁４は、前記槽壁１，１′間に形成
され汚泥床５に跨設される平行な一対の桁部分６．６′
から成り、これら桁部分６，６′上に構成されるレール
７．８に沿って転動する車輪９，１０を備える台車１１
上に汚泥等の排出装置１２を装備するのである。

この排出装置１２は第３図に示すように掻き板１３を無
端ベルト１４に一定間隔で゛取りつけた掻き上げコンベ
ア１５とこのコンベア１５の背部に並設した汚泥収納面
１６とを備え、この排出装置１２自体は台車１１上に立
設した案内柱１７に沿って上下に移動可能である。

前記台車１１には別に前記掻き上げコンベア１５の取入
れ−１８と反対側の端部にはスクレーパ１９が上下駆動
機構２０を介して昇降可能に装着されている。

このスクレーパ１９′は前記掻き上げコンベア１５の掻
き上げ幅とほぼ等しく、このコンベア１５の昇降動に対
して独立して昇降動可能である。

上記構成において、先ず移動桁４を所定の位置に停止さ
せ、台車１１を第１図及び第２図において右方に移動さ
せ、スクレーパ１９を汚泥掻面２１（第２図）までおろ
す。

次いで台車１１を左方に移動させて、掻き上げコンベア
１５の死角部分（第３図の幅ｌの部分）の汚泥を台車１
１の幅以上に中央寄りに掻き寄せてから、スクレーパ１
９を上げ、また掻き上げコンベア１５を上げて、台車１
１を再び右端に移動させ、そこから掻き上げコンベア１
５を運転して汚泥を掻き上げ汚泥収納面１６に収容しな
がら台車１１を左方へ移動させて、隅まで吸泥するので
ある。

この考案によれば前述のようにスクレーパ１９を用いて
掻き上げコンベア１５の死角になる部分の汚泥を中央部
に掻き寄せてから吸泥作業ができるため、従来のように
死角をカバーする形状のもう１台のコンベアを設ける必
要がなく、従って施設費及び運用費を大幅に低減化でき
るとともに、前記スクレーパ１９．は濾過砂面が不整に
なったときに整地用としても使用可能である。

なお槽の形式によっては第４図に示すように移動桁４に
脚４′を垂設し、槽の外側に形式したレール２ａ、２ａ
′に沿って移動させることも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の側面図、第２図は平面図
、第３図は台車部分の正面図で、第４図は第二実施例の
要部の縮少図である。 なお図において、４・・・・・・移動桁、１１・・・・
・・台車、１２・・・・・・排出装置、１５・・・・・
・掻き上げコンベア、１９・・・・・・スクレーパであ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 液槽の汚泥床に跨設され前後走行する移動桁上で左右走
   行して汚泥等を掻き上げ採取する排出装置において、無
   端ベルトに掻き板を取り付けた掻き上げコンベアの背部
   に汚泥収納面を備えかつこの収納函の背面附近には独立
   して上下操作を可能としたスクレーパを並設した排出装
   置を台車上に立設した案内柱に沿って昇降させることを
   特徴とする、イ慮床の泥土等の排出装置。