JPS5843654Y2 - 気化器フロ−ト室の蒸気燃料吸収装置

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【考案の詳細な説明】この考案は、気化器フロート室の蒸発燃料吸収装置に関
する。

自動車やオートバイは、気化性の強いガソリンを燃料に
用いており、蒸発燃料中には有害成分が台筐れている。

自動車では、蒸発燃料を活性炭等を入れた吸収室に導き
、エンジン運転中、吸気負圧で活性炭に付着した有害成
分を吸入して、エンジンで燃焼させるようにしている。

ところが、気化器のフロート室は、このようにすると吸
気負圧の変動が、気化器のセッチングに影響し、出力低
下等の悪い影響を与える。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、以下図面
に示す本考案の実施例について説明する。

気化器１のフロート室２の上端に連結したベントパイプ
３の先端を、ガス溜め室４に連結する。

尚ガス溜め室４はフレームのパイプを利用したものであ
る。

そして、ガス溜め室４の下部に連結した吸収管５の先端
を、エンジン６のエヤクリーナｌの吸入口８の近くに開
口させる。

作用について説明する。

主としてエンジン停止中、エンジンの熱によってフロー
ト室２が温められ、フロート室２内の燃料が蒸発する。

この蒸発燃料はベントパイプ３を通って、ガス溜め室４
に入り、該ガス溜め室４内に溜る。

フロート室２は容積も小さく、燃料も少いので、蒸発燃
料も少ない。

それで、適当の大きさのガス溜め室４であれば、あふれ
出ることもない。

エンジン６を運転している間、エヤクリーナ１の吸入口
８から空気を吸入する。

そして、吸入口８に近い、負圧の小さい個所に、吸収管
５が開口していて、ガス溜め室４に溜った蒸発燃料を吸
収する。

吸収管５から蒸発ガスを吸引する負圧が小さいので、フ
ロート室２には、殆んど圧力変化を及ぼさない。

こうして、フロート室２に圧力変動による影響を与えな
いようにできる。

以上説明したように、この考案は、気化器フロート室の
ベントパイプをガス溜め室に連結し、ガス溜め室に連結
した吸収管の先端をエヤク１）−すの吸入口近くに開口
させたので、蒸発燃料をガス溜め室に溜めて、大気散逸
を防ぐことができる。

そして、ガス溜め室の蒸発ガスを吸収するときは、エヤ
クリーナの吸入口近くのごく僅かな負圧で吸入するので
、フロート室に殆んど圧力変動を与えないようにでき、
出力等の性能に影響を与えないようにできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す一部を切欠いた側面図であ
る。１・・・気化器、２・・・フロート室、３・・・ベント
パイプ、４・・・ガス溜め室、５・・・吸収管、Ｉ・・
・エヤクリーナ、８・・・吸入口。

【実用新案登録請求の範囲】

気化器フロート室のベントパイプをガス溜め室に連結し
、ガス溜め室に連結した吸収管の先端をエヤクリーナの
吸入口近くに開口させたことを特徴とする気化器フロー
ト室の蒸発燃料吸収装置。