JPS5823970Y2 - 気化器の蒸発燃料捕集装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ガソリンエンジンの気化器の蒸発燃料捕集
装置に関する。

ガンリンエンジンは、運転中、吸気管壁に燃料が付着す
る。

又、気化器のメインノズル等は通気路に開口している。

これらの燃料がエンジンを停止したとき、エンジンの余
熱等で蒸発し、入口のエヤクリーナを通って大気中に放
出される。

この蒸発燃料中には有害成分が含普れているので、この
ように大気中に放出されたのでは具合が悪い。

この考案は、かかる点に鑑み考案したもので、以下図面
に示す本考案の実施例について説明する。

気化器１０通気路２は、入口側をエヤクリーナに通じる
吸気管３に連結し、出口側をエンジンに通じる吸気管４
に連結する。

そして、通気路２には、これと直交する円筒状のスロッ
トル弁５が設けられ、スロットル弁５を上方に摺動させ
て、通気路２を開閉する。

而して本考案は、スロットル弁５に上下に通じる通気孔
６を設けると共に、後下端にスロー通路７を設ける。

又、通気路２の前部とスロットル弁５の上部を結ぶバイ
パス路８を設け、該バイパス路８の途中に、金網等で通
気性を有するように仕切って、その中にキャニスタ９を
収容する。

バイパス路８の出口は、スロットル弁５を大きく開いた
ときは、該スロットル弁５によって閉じる位置にする。

１０は流量調整ネジ、１１はメインノズルである。

又、燃料タンクに通じるキャニスタ室１２のパージパイ
プ１３を、通気路２の出口側に連結してもよ−。

作用について説明する。

エンジンを停止すると、スロットル弁５は下って通便路
２を閉じている。

吸気管４に付着した燃料の蒸発ガス及び、パージパイプ
１３の蒸発ガスは、スロー通路７を通って、スロットル
弁５の下側に入る。

ここで、メインノズル１１からの蒸発ガスと合流し、ス
ロットル弁５０通気孔６を通って上側に抜け、バイパス
路８に流れる。

そして、キャニスタ９に有害成分が吸着され、浄化した
ガスが、通気路２０入口側に抜け、有害成分の放出が防
止される。

次に、エンジンの運転を再開すると、スロットル弁３の
開度が少い間、バイパス路８が開いていて、吸気が流れ
、キャニスタ９に吸着されたた有害成分を、エンジン側
に離脱させ、エンジン内で燃焼させる。

こうして、キャニスタ９の再生が計られる。

尚、スロットル弁５を大きく開いた高出力時には、バイ
パス路８が閉じ、吸気抵抗が減って、出力への影響を無
くする。

以上説明したように、この考案は、気化器の通気路に直
交し上方に摺動させて通気路を開閉する円筒状のスロッ
トル弁を設けたものに於て、該スロットル弁に上下に通
じる通気孔を設けると共に後下端にスロー通路を設け、
通気路の前部とスロットル弁の上側を結ぶバイパス路を
設け、該バイパス路の途中にキャニスタを収容するよう
にしたので、エンジンを停止したときに、通気路がスロ
ットル弁によって閉じ、蒸発燃料をバイパス路ニ通して
、有害成分をキャニスタに吸着させることができる。

そして、エンジン運転を再開したとき、キャニスタの吸
着成分をエンジン側に離脱でき、有害成分の大気放出を
防止できる。

又、キャニスタを、気化器内に収容できて、場所にとら
ず、通路等も簡単に横取できて安価にできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す縦断面図である。 １・・・・・・気化器、２・・・・・・通気路、５・・
・・・・スロットル弁、６・・・・・・通気孔、７・・
・・・・スロー通路、８・・・・・・バイパス路、９°
°°°°°キヤニスタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 気化器の通気路に直交し上方に摺動させて通気路を開閉
   する円筒状のスロットル弁を設けたものに於て、該スロ
   ットル弁に上下に通じる通気孔を設けると共に後下端に
   スロー通路を設け、通気路の前部とスロットル弁の上側
   を結ぶバイパス路を設ケ、該バイパス路の途中にキャニ
   スタを収容するようにしたことを特徴とする気化器の蒸
   発燃料捕集装置。