JPS5843331B2 - 0.1〜1.0ミクロンの炭酸カルシウムの製造法 - Google Patents

0.1〜1.0ミクロンの炭酸カルシウムの製造法

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JPS5843331B2
JPS5843331B2 JP9524279A JP9524279A JPS5843331B2 JP S5843331 B2 JPS5843331 B2 JP S5843331B2 JP 9524279 A JP9524279 A JP 9524279A JP 9524279 A JP9524279 A JP 9524279A JP S5843331 B2 JPS5843331 B2 JP S5843331B2
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slurry
carbonation
reaction
carbon dioxide
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嗣郎 源吉
知正 毎田
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は平均−次粒子径0.1〜0.01μmのほぼ単
一粒子に分散せる二次凝集の少ない極微細炭酸カルシウ
ムのスラリ丁に一次炭酸化石灰乳を供給し、反応系のp
H10,0以上で攪拌混合を行いながら炭酸ガス含有ガ
スを導通し炭酸化反応を行い、反応物をもとの極微細炭
酸カルシウムを結晶核とし、その表面を結晶成長的に発
達せしめ、希望する粒子径に応じ一次炭酸化石灰乳の絶
対供給量を制御することにより凝集粒子の少ない均一な
0.1〜1μmの炭酸カルシウムを製造する方法に係る
ものである。
本発明により0.1〜1μmの希望する粒子径の炭酸カ
ルシウムを自由に製造する事ができ、又得られる炭酸カ
ルシウム製品は凝集粒子が少なく、ゴム・プラスチック
ス・塗料・紙その他多くの分野においてすぐれた分散性
、機械物性、光学物性を与えるものである。
沈降炭酸カルシウムの製造方法として、現在工業的には
炭酸ガス法(石灰乳に石灰石焼成の障碍られるCO2ガ
スを吹きこみ反応させる方法)が多く採用されており、
この方法により01−1μm以下の極微細炭酸カルシウ
ム、あるいは1μm以上の紡錘形又は針状の炭酸カルシ
ウムが製造販売されてきた。
しかし、その中間の平均粒子径0.1〜1μmの均一な
炭酸カルシウムを炭酸ガス法で工業的に有利で確実に製
造する事は長年困難とされていたが、最近において次の
如き方法が提案されている。
(1)炭酸ガスで飽和した水中に炭酸ガスを導入しなが
ら、予め5〜20%炭酸化した石灰乳を滴下し、酸性又
は中性域で炭酸化反応を行なわせるか、又は安定な膠質
金属酸化物を生成するような塩類又はこれらの塩類と飽
和炭酸水中に石灰乳を加えた時、pHの上昇に対し抑制
効果のある塩類を共存させ、これに5〜20%炭酸化し
た石灰乳を滴下して径0.4μm前後の微細な立方体炭
酸カルシウムを製造する方法(特公昭42−14704
号)。
(2)石灰乳中のCa(OH)2を20 ’C以下の温
度でCa (OH) 2に対し3〜30%(重量)炭酸
化した石灰乳を造った後、これを水中にCO2ガスを吹
きこみながら滴下し、温度15〜60℃、pH7,5〜
11の範囲で炭酸化反応させ、0.1〜0.3μm程度
の微細径立方形状炭酸カルシウムを製造する方法(特公
昭50−3098号)。
しかるに、(1)の方法で炭酸カルシウムを製造した場
合、化合反応域が酸性又は中性域であるため炭酸ガスの
利用率が悪く、また滴下した一次炭酸化石灰乳の反応速
度が非常に速いため、残存アルカリ分の多い炭酸カルシ
ウムが得られる。
又、酸性又は中性域での化合反応では生成する炭酸カル
シウムの結晶核の凝集性が強く、得られる炭酸カルシウ
ムは大きな凝集体を形成する。
又、(2)の方法で炭酸カルシウムを製造した場合、水
中に滴下した一次炭酸化石灰乳が炭酸化反応をする際に
、炭酸カルシウムの結晶核生成反応とその生成せる結晶
核を核とする結晶成長反応が同一反応系内において同時
に進行するので、得られる炭酸カルシウム粒子は不均一
な大きさをしている。
又、0.1−1μmの粒子径の炭酸カルシウムを得るた
めに、0.1μm未満の極微細炭酸カルシウムに未炭酸
化石灰乳を加えた混合水懸濁液に炭酸ガス含有ガスを吹
きこみ、もとの極微細炭酸カルシウムを核として結晶を
成長させる方法も知られているが、結晶成長を計るため
水酸化カルシウム(未炭酸化石灰乳)を用いるという公
知の方法では、結晶成長反応が主反応となりにくく結晶
核生成反応が主反応として起こり新しい結晶粒子が別に
大量に生威し、たがいに強い凝集力をもった不均一粒子
径の炭酸カルシウムが得られる。
又、結晶核に用いる0、1μm未満の極微細炭酸カルシ
ウムスラリー中の炭酸カルシウムは一次粒子が非常に小
さいため、元来粒子間の凝集作用が強く、その分散状態
が石灰乳混合後の炭酸化反応における結晶成長反応及び
結晶核生成反応に大きく影響をおよぼし、得られる炭酸
カルシウムの粒子径及びその分散状態を大きく左右する
ので、はぼ−次粒子にまで分散せしめる分散工程を通さ
ない0.1μm未満の極微細炭酸カルシウムを結晶核と
した場合、より一層得られる炭酸カルシウムの粒子径は
不均一となり、かつ大きな凝集体粒子の集合体となる。
本発明者は、以上の様な欠点をなくし均一で凝集体の非
常に少ない炭酸カルシウムを得る為、公知の方法により
0.1〜0.01μmの極微細炭酸カルシウムを得た後
、その強固な二次粒子凝集体を破壊し、はぼ−次粒子に
まで分散せしめる分散工程処理後、−次炭酸化した石灰
乳を供給し、炭酸ガス含有ガスを導通しつつ攪拌状態下
において炭酸化反応を行った。
その結果、別の結晶粒子をほとんど生成することなく均
一な結晶成長反応によって、もとの極微細炭酸カルシウ
ム結晶粒子を順次発達させる事に成功し、工業的有利か
つ確実に凝集粒子の少ない均一な0.1〜1μmの炭酸
カルシウムを製造する方法を完成した。
本発明は次の製造工程A、B、C及びDよりなるもので
あるが、以下詳細説明する。
製造工程A 本工程は製造工程B及びCに使用する一次炭酸化石灰乳
を製造する工程である。
一般に炭酸ガス化合法により炭酸カルシウムを製造する
場合、製造される炭酸カルシウムの粒子径は石灰乳の一
次炭酸化の条件によりはぼ決定される事が知られており
、0.05μm前後のコロイド状炭酸カルシウム及び1
μm以上の紡錘形炭酸カルシウム等の希望する粒径の炭
酸カルシウムを一次炭酸化条件を制御する事により製造
する事が可能である。
そこで、次に示す一次炭酸化条件により一次炭酸化石灰
乳■及び■を製造する。
−次炭酸化石灰乳■−水酸化カルシウムの濃度を5〜1
5重量%、温度を20℃未満に調整しCa(OH)21
にg当りの供給速度251/分以上で炭酸化率5〜25
%に達するまで炭酸ガス含有ガス(内CO2濃度を約2
5%とする)を導通する。
この−次炭酸化石灰乳に、さらに炭酸ガス含有ガスを導
通し炭酸化反応を完結した場合、0.01〜0.05μ
m程度のコロイド状炭酸カルシウムが得られる。
−次炭酸化石灰乳■−水酸化カルシウムの濃度を10〜
20重量%、温度を20℃以上に調整しCa(OH)2
:ty当りの供給速度10137分以下で炭酸化率1〜
5%に達するまで炭酸ガス含有ガス(内CO2濃度を約
25%とする)を導通する。
この−次炭酸化石灰乳に、さらに炭酸ガス含有ガスを導
通し炭酸化反応を完結した場合、1μm以上の紡錘形炭
酸カルシウムが得られる。
製造工程B 本工程は、製造工程りにおける結晶核となる平均粒子径
0.01〜0.1 pm、特に0.07〜0.1μmの
極微細炭酸カルシウムを製造する工程である。
製造工程りにおける結晶核用の炭酸カルシウムとしては
、公知の方法、即ち石灰乳の一次炭酸化条件を制御する
事により得られる0、1〜0.01μmの炭酸カルシウ
ムが適当である。
しかし、製造工程りにおける炭酸化反応による結晶核成
長反応の反応時間を短縮するためには、0.10.01
μmのうち比較的大きな0.07μm=0.1μmの炭
酸カルシウムがより一層望ましい。
又、本工程において製造する炭酸カルシウムは、製造工
程りにおいて結晶核として使用する為、粒子径の均一な
炭酸カルシウムが要求される。
しかるに、公知の方法により得られる0、07〜0.1
μmの炭酸カルシウムの製造条件は1μm以上の紡錘形
炭酸カルシウムの製造条件と近接しており0.01〜0
.05μm前後のコロイド状炭酸カルシウムの製造条件
に比べて条件の範囲がせまく、また粒子径が不均一な炭
酸カルシウムが得られやすい。
そこで本発明者は、公知の方法に比べより容易に0.0
7〜0.1μmの均一な炭酸カルシウムを製造する方法
を次のようにみいだした。
本工程では、その知見にもとずき、製造工程Aにおいて
製造せる一次炭酸化石灰乳■の100倍に対し、−次炭
酸化石灰乳■の100部〜300部を攪拌混合後、炭酸
ガス含有ガスを導通し炭酸化反応を行うことにより、0
.1〜0.07μmの均一な極微細炭酸カルシウムを製
造することができた。
0.05μm前後のコロイド状炭酸カルシウムを製造す
る一次炭酸化の条件下で炭酸化した一次炭酸化石灰乳■
と1μm以上の紡錘形炭酸カルシウムを製造する一次炭
酸化の条件下で炭酸化した一次炭酸化石灰乳■を混合し
て炭酸化を行なう事により、0.07〜0.1μmの炭
酸カルシウムが得られる反応機構は不明であるが、この
方法により製造すれば、使用する一次炭酸化石灰乳■、
■共に比較的容易に製造できる条件下にあり、容易に0
.07〜0.1μmの均一な炭酸カルシウムを得る事が
できる。
製造工程C 本工程は、製造工程りにおいて結晶核として使用する平
均粒子径0.1〜0.01μmの炭酸カルシウムスラリ
ー中の二次凝集体を破壊せしめ、はぼ1次粒子にまで分
散せしめる工程である。
一般に、分散工程処理を行なわない0.1μm未満の炭
酸カルシウムは一次粒子が非常に小さいため凝集力が強
く1μm以上の粗大な凝集体二次粒子を形成しているた
め、製造工程りの結晶核として使用する場合、工程りで
得られる炭酸カルシウムの粒子径は不均一となり5〜1
0μmの大きな凝集体二次粒子の集合体となるので不適
当である。
炭酸カルシウムスラリー中の炭酸カルシウムの二次凝集
体を破壊し分散せしめる方法の研究は幾多報告されてい
るが、本発明者は工業的により容易に、かつより安価に
0.1〜0.01μmの炭酸カルシウムの分散体スラリ
ーの製造方法を以下のようにみいだした。
即ち、公知の方法により平均粒子径0.1〜0,01μ
mの炭酸カルシウムを製造する炭酸化反応において、あ
るいは製造工程Bにおける炭酸化反応において、その炭
酸化率が95%〜99.5%反応系のpHが7,2〜9
,0、望ましくはpH7,5〜8.0において、炭酸ガ
ス含有ガスの導通を停止する。
その後、炭酸化反応停止時点における炭酸カルシウムス
ラリー中の炭酸カルシウムの二次凝集体を破壊し、(/
′lI¥−次粒子に1次号子せしめるため、30℃以上
望1しくは50〜60℃で攪拌を行い、攪拌系のpHを
10.0〜11.5に上昇サセ、さらに5時間以上の攪
拌を行う。
又、炭酸化率を99.5〜io。%、反応系のpHが7
.2以下で炭酸化反応を停止させた場合、得られた炭酸
カルシウム100重量部に対し0.1 1.0部、望ま
しくは0.5〜0.2部のCa(OH)2を添加し攪拌
混合を行い攪拌系のpHを10.0〜11.5に調整し
、その後30℃以上望1しくは50〜60℃で攪拌を行
なえばよい。
工業的に製造される炭酸カルシウムスラリーの炭酸カル
シウムの濃度は、一般に工業的有利さ及びその扱いやす
さから15重量%前後であり、そのスラリー粘度は炭酸
カルシウムの凝集状態により若干具なると&’a−え2
0℃、 60 rpmで100〜200cps前後であ
るが、前述の分散工程処理により、次オに二次凝集粒子
が破壊さされ、はぼ−次粒子にまで分散されるに従い、
スラリー粘度は増大し、その粘度は2000 cps以
上にもなる。
以上のようにして、はぼ−次粒子にまで分散された0、
1〜0.01μmの炭酸カルシウムの高粘度スラリーを
得ることができる。
炭酸ガス化合法等の化学的方法によって製造されるコロ
イド性を示す如き微細粒子沈降炭酸カルシウムは、元来
極めて親水性が強く、−次粒子が小さくなる程その表面
積が著しく大きくなるため多量の水分子を水利層として
粒子表面に厚く強力に吸着すると言われているが、一般
には極微細な0.1μm未満の炭酸カルシウムのスラリ
ー中においては、−次粒子が凝集し粗大な二次凝集体粒
子を形成し、それ等の二次粒子があたかも一次粒子とし
ての挙動を示すため、一般にそれ等のスラリー粘度は比
較的低い価を示すのが普通である。
それ等二次凝集体粒子を形成した極微細の炭酸カルシウ
ムのスラリーのpHを前述のようにCa(OH)2を用
いて上昇させ攪拌する事により、その荷電的あるいは立
体障害的な作用から、それ等二次凝集体粒子は徐々に破
壊され一次粒子に分散され、それぞれの分散された極微
細−次粒子の表面は強固に、かつ多量の水利量を形成す
るので多量の自由水をうばうと考えられ、はぼ−次粒子
にまで分散された時点では極度に自由水が減少し炭酸カ
ルシウムスラリーの粘度が増大すると考えられる。
平均粒子径が電子顕微鏡写真視野において0.1μm1
炭酸力ルシウム濃度が15重量%の炭酸カルシウムスラ
リーが前述のような分散工程により分散された際のスラ
リー粘度とその時点での凝集体粒子の粘度分布の関係を
以下に示す。
製造工程り 本工程は、製造工程Cにおいて製造した高粘度炭酸カル
シウムスラリー中の炭酸カルシウムを結晶核とし、順次
結晶を成長せしめ0.1〜1μmの炭酸カルシウムを製
造する工程である。
製造工程Cにおいて製造した高粘度炭酸カルシウム分散
系中に製造工程Aにおいて製造した一次炭酸化石灰乳■
を供給し、同時に炭酸ガス含有ガスを導通し反応系のp
Hを10以上に調整し攪拌混合を行ないながら炭酸化反
応を行い高粘度炭酸カルシウムスラリー中の0.1μm
未満の分散せる極微細炭酸カルシウムを核とし、その表
面に炭酸カルシウムを結晶成長的に生成させて結晶粒子
を順次発達させていき希望する粒子径になった段階で一
次炭酸化石灰乳の滴下を停止し、さらに炭酸ガス含有ガ
スを導通し炭酸化反応を完結せしめる製造法である。
供給−次炭酸化石灰乳の、もとのo、iμm未満の極微
細炭酸カルシウムに対する合計供給量は、生成炭酸カル
シウム粒子の粒子径の大きさに直接関係す叔π希望する
粒子径に応じて調整し、又その供給量は希望する反応時
間に応じて自由に設定すればよい。
反応時間は10時間以上が好ましく、それ以下の場合生
成せる炭酸カルシウム中における残存アルカリが多くな
り、得られた炭酸カルシウムを水に浸漬した場合アルカ
リ性(pH11以上)を呈する。
又、反応時間を短かくした場合0.1μm未満の極微細
粒子およびそれらの凝集体二次粒子が生成混入し全体の
粒子径が不均一となりやすいので好ましくない。
供給する一次炭酸化石灰乳の一次炭酸化率は5%以上が
好ましくそれ以下の炭酸化率の一次炭酸化石灰乳では本
工程において製造される炭酸カルシウムの粒子径が不均
一となる。
又、本工程中の炭酸化反応において反応系のpHが10
00未満の場合は均一な粒子径の炭酸カルシウムが得ら
れにくく、又0.1μm未満の極微細な炭酸カルシウム
の凝集体が多数混入するので好ましくない。
本工程における一次炭酸化石灰乳の供給は回分法でも実
施することができ、連続に供給する方法と同様に0.1
〜1μmの均一で分散良好な炭酸カルシウムを製造する
ことができる。
本発明により得られる炭酸カルシウム製品は、凝集粒子
が少ない0.1〜1μmの均一な粒子であるので、適当
な有機物又は無機物で表面処理することによりゴム・合
成樹脂に充填剤として使用してすぐれた機械的特性を与
へ、また塗料用あるいは塗被紙用の顔料として用いて高
い光沢とすぐれた隠ぺい力を与える。
次に、本発明の実施例を記載する。
実施例中に使用する一次炭酸化石灰乳を次のように条件
を変えて製造した。
■ 比重1,060の石灰乳(Ca(OH)2含有量1
0%)を12℃に調整し水酸化カルシウム1ゆあたり2
71/分の炭酸ガス含有ガス(内25%C02)を導通
し一次炭酸化を行ない、炭酸化率20%で炭酸化反応を
停止した。
◎ 比重1,060の石灰乳(Ca(OH)2含有量1
0%)を18℃に調整し水酸化カルシウム1ゆあたり2
71/分の炭酸ガス含有ガス(内25%co2)を導通
し一次炭酸化を行ない、炭酸化率10%で炭酸化反応を
停止した。
O比重1,090の石灰乳(Ca(OH)2含有量14
.9%)を30’Cに調整し水酸化カルシウム1ゆあた
り81/分の炭酸ガス含有ガス(内25%C02)を導
通し一次炭酸化反応を行い、炭酸化率2%で炭酸化反応
を停止した。
実施例 1 一次炭酸化石灰乳■601(236OAを3001の反
応器にとり、混合し1201とした後、炭酸ガス含有ガ
ス(内CO225%)を151/分の速度で導通し攪拌
下において炭酸化反応を行い、反応系のpH7,5にお
いて炭酸化反応を停止させた。
このスラリー中の炭酸カルシウムの平均粒径は0.08
μmであった。
次に、55℃で攪拌を行いスラリーのpHを11.0に
上昇せしめ、さらに12時間の攪拌を行ない2200c
ps(20°G、60rpm)の炭酸カルシウムスラリ
ーを得た。
この高粘度炭酸カルシウムスラリー中に、−次炭酸化石
灰乳@を1201加へ攪拌混合しスラリーpHを12.
85とした後、炭酸ガス含有ガス(内CO225%)を
151/分の速度で導通し攪拌下において炭酸化反応を
行い、14時間後、炭酸化反応を完結せしめ分散性良好
な平均粒子径0.15μmの炭酸カルシウムを40kg
得た。
実施例 2 一次炭酸化石灰乳■4013.@8olを6001の反
応器にとり、混合し1201とした後、炭酸ガス含有ガ
ス(内CO225%)を151/分の速度で導通し、攪
拌下において炭酸化反応を行い、反応開始17時間後、
反応系のpH7,8において炭酸化反応を停止させた。
このスラリー中の炭酸カルシウムの平均粒子径は0.0
9μmであった。
次に、55℃で攪拌を行いスラリーのpHを10.8に
上昇せしめ、さらに12時間攪拌を行ない2000cp
s(200G 、 60rpm )の炭酸カルシウムス
ラリーを得た。
さらに、この高粘度炭酸カルシウム中に一次炭酸化石灰
乳@を300 CC7分で供給し同時に炭酸ガス含有ガ
ス(内CO225%)を441/分の速度で導通し攪拌
下において反応系のpHが12.0で炭酸化反応を行い
、供給開始より20時間後、供給を停止し炭酸化反応を
完結せしめ分散性良好な平均粒子径0.30μmの炭酸
カルシウムを74kg得た。
実施例 3 一次炭酸化石灰乳■401o801を10001反応器
にとり、混合し1201とした後、炭酸ガス含有ガス(
内CO225%)を151/分の速度で導通し攪拌下に
おいて炭酸化反応を行い、化合開始17時間後、反応系
のpH6,9において炭酸化反応を停止させた。
このスラリー中の炭酸カルシウムの平均粒子形は0.0
9μmであった。
この炭酸カルシウムスラリー中に比重1,090の石灰
乳400cc(Ca(OH)2として67g1炭酸カル
シウムスラリー中の炭酸カルシウム100重量部に対し
Ca(OH)2として0.3重量部)を加へ炭酸カルシ
ウムスラリーのpHを10.5とし温度55℃で15時
間攪拌を行ない1800cps、pH11,3のスラリ
ーを得た。
さらに、この高粘度炭酸カルシウムスラリー中に一次炭
酸化石灰乳■を600CC/分で供給し、同時に炭酸ガ
ス含有ガス(内CO225%)を90 l1分で導通し
、反応系のpH12,2で炭酸化反応を行い供給開始よ
り20時間後、供給を停止し炭酸化反応を完結せしめ分
散良好な平均粒子径0.55μmの炭酸カルシウムを1
30kg得た。
実施例 4 一次炭酸化石灰乳■1201を6007の反応器にとり
炭酸ガス含有ガス(内CO225%)を151/分で導
通し攪拌下において炭酸化反応を行い、反応開始17時
間後、反応系のpH8,0において炭酸化反応を停止し
た。
このスラリー中の炭酸カルシウムの平均粒子径は0.0
3μmであった。
次に、60℃で攪拌を行いスラ’)−pHを11.1に
上昇せしめ、さらに10時間攪拌を行い、2500cp
sの炭酸カルシウムのスラリーを得た。
さらに、この高粘度炭酸カルシウムスラリー中に、−次
炭酸化石灰乳@を300 CC7分で供給し同時に炭酸
ガス含有ガス(内CO225%)を441/分で導通し
、攪拌下において反応系のpHが10.6で炭酸化反応
を行い、供給開始より20時間後、供給を停止し炭酸化
反応を完結せしめ分散良好な平均粒子径0.20μmの
炭酸カルシウム70kgを得た。
比較例 1 一次炭酸化石灰乳■1201を6001の反応器にとり
炭酸ガス含有ガス(内CO225%)を151/分で導
通し攪拌下において炭酸化反応を停止した。
このスラリー粘度は120 cpsでありスラリー中の
炭酸カルシウムの平均粒子径は0.03μmであった。
次に、この炭酸カルシウムスラリー中に一次炭酸化石灰
乳◎を300CC/分で供給し、同時に炭酸ガス含有ガ
ス(内CO225%)を441/分で導通し攪拌下にお
いて反応系のpH11,0で炭酸化反応を行い、供給開
始20時間後、供給を停止し炭酸化反応を完結せしめた
その結果炭酸カルシウム70−を得たが、本発明の製造
工程Cを欠いているので粒子径が0.05〜0.4μm
の範囲で不均一であり、特に0.05〜0.1μmの一
次粒子が1〜3μmの大きな凝集二次粒子を形成してい
た。
比較例 2 一次炭酸化石灰乳@1201を60(lの反応器にとり
炭酸ガス含有ガス(内CO225%)を151/分で導
通し攪拌下において炭酸化反応を行い、反応開始18時
間後、反応系のpH6,8において炭酸化反応を停止し
た。
このスラリー粘度は100 cpsでありスラリー中の
炭酸カルシウムの平均粒子径は0.05μmであった。
次に、この炭酸カルシウムスラリー中に一次炭酸化をし
ない石灰乳(比重1,060)を300 cc/分で供
給し同時に炭酸ガス含有ガス(内CO225%)を44
1/分で導通し攪拌下において反応系のpH12,4で
炭酸化反応を行い、供給開始22時間後、供給を停止し
炭酸化反応を完結せしめた。
その結果、炭酸カルシウム70kgを得たが粒子径0.
05〜3μmの一次粒子が混在しており、特に0.05
〜0.1μmの一次粒子は1〜5μmの大きな凝集体二
次粒子を形成していた。
比較例 3 実施例2に従い、高粘度炭酸カルシウムスラリーを得た
後、−次炭酸化石灰乳@を3000CC/分で供給し、
同時に炭酸ガス含有ガス(内CO225%)を4401
7分で導通し攪拌下において反応系のpHが12.0で
炭酸化反応を完結せしめた。
その結果、炭酸カルシウム74ゆを得たが0.05〜1
μmの一次粒子の凝集体と0.2〜0.25μmの一次
粒子が混在しており、又、この炭酸カルシウムスラリー
を乾燥して得られた炭酸カルシウムを水に浸漬した時の
炭酸カルシウムスラリーはアルカリ性(pH11,5)
を呈した。
比較例 4 実施例2に従い、高粘度炭酸カルシウムスラリーを得た
後、炭酸ガス含有ガス(内CO225%)を471/分
で導通しスラリーのpHを6.9にした後、−次炭酸化
石灰乳(ロ)を300 cc/分で供給し攪拌下におい
て反応系のpH6,9で炭酸化反応を行い、供給開始よ
り20時間後、供給を停止し炭酸化反応を完結せしめた
その結果炭酸カルシウム74kgを得たが0.05〜0
.2μmの一次粒子が5〜10μmの凝集体二次粒子を
形成していた。
実施例1〜4、比較例1〜4において結晶核として使用
した0、1〜0.01μmの極微細炭酸カルシウムの凝
集体の粒度分布を以下に示す。
実施例1〜4、比較例1〜4により製造された炭酸カル
シウムの凝集体の粒度分布を以下に示す。
応用例 1 実施例1,2及び比較例3,4によって製造されたそれ
ぞれの炭酸カルシウムを用いて塗工試験を行った。
まず、炭酸カルシウム50.7重量%、スターチ3.5
重量%、ラテックス5.0重量%、分散剤0.8重量%
及び水40重量%からなる塗工液を調整し、これを坪量
64 g / mのコート原紙にコーチインブロンドで
13g/m片面塗工を行いこれを温度60℃、ニップ圧
50 kg/cm 3回通紙の条件下でスーパーカレン
ダーにかけて塗上紙を得た。
なお、比較のため市販の炭酸カルシウム及びカオリンク
レーを用いて上記と同一組成の塗工液を調整し、前記と
同一条件で塗工紙試験を行った。
ただし、カオリンクレーの場合は炭酸カルシウムとカオ
リンクレーと置換した塗工液を調整した。
この結果を以下に示す。
以上のような塗工紙試験結果から明らかなように、本発
明品は各物性において市販炭酸カルシウムと比較して優
れており、特にその光沢はカオリンクレーにほぼ匹敵す
る値を示している。
しかし比較例3,4により製造した炭酸カルシウムは、
その物性値から紙塗工用顔料として適当ではない。
応用例 2 塩化ビニル樹脂の充填剤として実施例4及び比較例3に
より製造した炭酸カルシウムと市販炭酸カルシウムを使
用して比較した結果を以下に示す。
配合 PVC樹脂 100部 DOP 43// 塩化パラフィン 15/l トリベース 1〃 ステアリン酸鉛 1〃 ステアリン酸バリウム 1〃 炭酸カルシウム 50〃 市販炭酸カルシウムC:平均粒子径 0,07μ〃
D:平均粒子径 0.7μ 以上の結果から明らかなように、本発明により製造せる
炭酸カルシウムは市販品炭酸カルシウムと比較して各物
性において優れており、塩化ビニル樹脂の充填剤として
好適である。
しかし、比較例3により製造せる炭酸カルシウムは、そ
の物性値から塩化ビニル樹脂の充填剤として好ましくな
いことがわかる。
応用例 3 実施例1及び2により製造された、それぞれの炭酸カル
シウムにステアリン酸ソーダ3.0重量%処理したもの
を用いて、ポリプロピレンの充填剤としてJIS−に5
400に準じて耐衝撃性試験を行った。
上記の方法により作成したシートのデュポン衝撃強度を
測定した結果を以下に示す。
以上の結果から、本発明により製造した炭酸カルシウム
は、比較例及び市販品炭酸カルシウムと比較すると、ポ
リプロピレンに充填した場合、耐衝撃性の優れたものが
得られることがわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 石灰乳に炭酸ガス含有ガスを導通させ一次炭酸化し
    て得られる炭酸カルシウムを含有する石灰乳(以下、−
    次炭酸化石灰乳という)を、平均−次粒子径0.01〜
    0.1ミクロンの極微細炭酸カルシウムのスラリー中に
    供給し、攪拌混合しながら炭酸ガス含有ガスを導通し、
    反応系のpHが10.0以上で炭酸化反応を行うことに
    より、最初の極微細炭酸カルシウムを結晶核とし結晶を
    順次成長させ所望粒子径の炭酸カルシウムを生成させる
    ことを特徴とする均一で凝集粒子の少ない平均粒子径0
    、1−1.0ミクロンの炭酸カルシウムの製造法。 2 炭酸カルシウムスラリーが、分散処理されて該スラ
    リー中の炭酸カルシウムの二次凝集体を破壊分散させた
    ものであり、かつ20℃、60 rpmにおける粘度を
    1000cps以上としたものである特許請求の範囲第
    1項記載の製造法。 3−次炭酸化条件の異なる2種またはそれ以上の一次炭
    酸化石灰乳をつくり、それを適当な比率に混合攪拌後、
    炭酸ガス含有ガスを導通し炭酸化反応を完結させ0.0
    7〜0.1ミクロンの炭酸カルシウムを製造し、これを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製造法。 4 炭酸カルシウムスラリーの分散処理において、0.
    01〜0.1μmの炭酸カルシウム製造時の炭酸化率が
    95〜99.5%、反応系のpHが7.2〜9.0で炭
    酸ガス含有ガスの導通を停止し、30℃以上で攪拌する
    特許請求の範囲第2項記載の製造法。 5 炭酸カルシウムスラリーの分散処理において、0.
    01’−0,1μmの炭酸カルシウム製造時の炭酸化率
    が99.5〜100%、反応系の田が7.2〜6.5で
    炭酸ガス含有ガスの導通を停止し、得られた炭酸カルシ
    ウムスラリー中の炭酸カルシウムioo部に対し、Ca
    (OH)2を0.1〜1.0部を添加し、混合後、3
    0℃以上で攪拌する特許請求の範囲第2項記載の製造法
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