JPS5843153Y2

JPS5843153Y2 - 真空しや断器

Info

Publication number: JPS5843153Y2
Application number: JP9826278U
Authority: JP
Inventors: 孝光佐野; 一二三柳沢
Original assignee: 株式会社明電舎
Priority date: 1978-07-17
Filing date: 1978-07-17
Publication date: 1983-09-29
Also published as: JPS5514299U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は超々高電圧に適用する真空しゃ断器に関する
。

第１図は従来の高電圧用真空しゃ断器の断面図で、１は
真空容器である。

この真空容器１は２個の絶縁筒２ａ、２ｂと固定
および可動側フランジ３，４から形成される。

前記絶縁筒２ａ、２ｂは封着金具５により連結される。

６は固定電極で、この固定電極６は固定電極リード棒７
の一端に固定され、他端は固定側フランジ３を介して外
部に導出される。

８は可動電極で、この可動電極８は可動電極リード棒９
の端部に固定される。

この可動電極り−ド棒９はベローズ１０を介して可動側
フランジ４に移動可能に取付けられる。

１１．１２は固定および可動両電極リード棒７，９に取
着される軸シールドとなる第１シールド体、１３．１４
は外シールドとなる第２シールド体で、この第２シール
ド体１３．１４は固定および可動側フランジ３，４に取
付けられる。

１５は主シールドとなる第３シールド体で、この第３シ
ールド体１５は絶縁筒２ａ、２ｂの内壁面に沿って配設
され、封着金具５に支持固定される。

上記のように構成された真空しゃ断器を超高電圧用とし
て使用するには、固定および可動電極６゜８間の耐電圧
を向上させるとともに第３シールド体１５と第２シール
ド体１３．１４並びに絶縁筒２ａ。

２ｂの内外沿面における耐電圧をも向上させねばならな
い。

この手段には前記電極間を軸方向に広くし、また第３シ
ールド体１５と第２シールド体１３．１４間のギャップ
を半径方向に広くとることが一般に行なわれている。

しかし、真空中のギャップ長Ｇと耐電圧■との間にはＶ
、、Ｇ＋なる関係がある。

すなわち、ギャップ長Ｇを２倍に広げても耐電圧は１．
４倍しか向上しない。

従って、上記構成の真空しゃ断器を超高電圧用として使
用すると軸方向長のみならず半径方向の寸法も大きくす
る必要があり、このため真空容器が大型化して高価でし
かも取扱いも困難となって非実用的となる。

このようなことから次に述べる第２図のように構成され
た真空しゃ断器が案出された。

この第２図は多重シールド形の超高電圧用の真空しゃ断
器で、第１図と異なる部分のみを示し第１図と同一部分
は同一符号を付して示す。

１６．１７は内シールドとなる第４シールド体で、この
第４シールトイ本１６．１７は固定および可動電極リー
ド棒７，９に沿って第１シールド体１１．１２と第３シ
ールド体１５との間に配設され、それぞれの一端部は電
極開離時の固定および可動電極６，７を覆う位置に配設
され、他端部は支持絶縁筒１８．１９に固着される。

２０．２１は中間シールドとなる第５シールド体で、こ
の第５シールド体２０．２１は第４シールド体１６．１
７の端部に取着される。

なお、前記支持絶縁筒１８．１９は固定および可動側フ
ランジ３，４に固定される。

第２図の真空しゃ断器は上記のように構成されているの
で、電気的に安定した電界が得られるとともに、耐電圧
は、可動電極リード棒９→第４シールド体１７→第３シ
ールド体１５→第４シールド１６→固定電極リード棒７
からなる連ギャップとなるので各ギャップ耐電圧の算術
和となり大巾な向上となる。

また、電極間に発生したアークは第４シールド体１６．
１７に冷却され、かつしゃ断能力もこの第４シールド体
１６．１７のない時より大巾に向上する。

しかし、この第２図の真空しゃ断器を超々高電圧用に適
用すると下記のような不具合がある。

（１）電位分布が第２図に示す点線のように不平等であ
るため、絶縁筒の長さを有効に利用していない。

（２）第４シールド体１６．１７により、電極６，８の
最も電界集中のある先端部の電界緩和の効力はあるが、
超々高電圧用としては不足している。

（３）第４シールド体１６．１７は真空容器内ではフロ
ーティング電位であるとともに外部電界に対する考慮が
不足しているためその影響を受は易い欠点がある。

この考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、超々高
電圧に耐え得るとともにその安定化を図り、しかもしゃ
断能力が優れている真空しゃ断器を提供することを目的
とする。

以下図面を参照してこの考案の一実施例を説明する。

第３図において、第１図および゛第２図と同一部分は同
一符号を付して示す。

真空容器１は４個の小絶縁筒２２ａ〜２２ｄと固定
および可動側フランジ３，４により形成される。

前記小絶縁筒２２ａ〜２２ｄは各々封着金具２３
ａ〜２３Ｃにより連結される。

２４．２５は副シールドとなる第６シールド体で、この
第６シールド体２４．２５は第２シールド体１３．１４
と第３シールド体１５との間に配設され、封着金具２３
ａ、２３Ｃに支持固定されるとともに第４シール
ド体１６．１７と同軸的に配設される。

また、第６シールド体２４．２５は内シールド体１６．
１７の対向ギャップより小さい対向ギャップとなるよう
に形成される。

前記第６シールド体２４．２５は途中に折返部２６を有
する筒状をなし、筒状の直線部２７は第３シールド体１
５と第４シールド体１６ｊ７どの間に介在されるように
軸方向に重なり合い、かつ、先端部２８は第４シールド
体１６．１７の端部より長く形成される。

上記のように構成することにより、電極開離時には電位
分布は第３図の点線で示すような状態になる。

このため、絶縁筒２２ａ〜２２ｄの電位分布の改良
を図ることができる。

また、電極６，８先端の電位分布も第３図の点線で示す
ように極めて緩やがとなるため超々高電圧のしゃ断にも
適している。

さらに、固定フランジ３→第６シールド体２４→第３シ
ールド体１５→第６シールド体２５→固定フランジ３間
にコンデンサを挿入すると外部電界の影響を全く無視し
得ることができる。

第４図はこの考案の他の実施例を示すもので、この実施
例は封着金具２３ｂに固定された円板形シールド体２
９を真空容器１の半径方向に突設させ、第６シールド体
２４．２５を２分割するようにしたものである。

この円板形シールド体２８も連ギャップ数とアーク冷却
面積を増すので、耐電圧の向上およびしゃ断能力の増加
を計ることができる。

以上述べたように、この考案によれば、内シールド体と
主シールド体との間に同軸的に副シールド体を設けるよ
うにしたので、アークの冷却面積が増加することにより
しゃ断能力の増加を図ることができる。

また、連ギャップ数を増加させることができるので、耐
電圧の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来例を示す断面図、第３図はこ
の考案の一実施例を示す断面図、第４図はこの考案の他
の実施例を示す断面図である。１・・・・・・真空容器、３・・・・・・固定フランジ
、４・・・・・・可動フランジ、６・・・・・・固定電
極、７・・・・・・固定リード棒、８・・・・・・可動
電極、９・・・・・・可動リード棒、１０・・・・・・
ベローズ、１１．１２・・・・・・第１シールド体、１
３．１４・・・・・・第２シールド体、１５・・・・・
・第３シールド体、１６．１７・・・・・・第４シール
ド体、２２ａ〜２２ｄ・・・・・・小絶縁筒、２３
ａ〜２３Ｃ・・・・・・封着金具、２４．２５・・・
・・・第６シールド体。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

軸方向に複数個に分割された小絶縁筒２２ａ、２２
ｂ、２２Ｃ，２２ｄを個々に連結し、かつその両端
に固定および可動フランジ３，４を固着して形成された
真空容器１と、この真空容器１の軸方向に配設され、前
記固定および可動フランジに取付けられる電極リード棒
７，９の端部に固着された固定および可動電極６，８と
、前記電極リード棒７，９の軸に沿って配設される内シ
ールド体１６．１７と、前記真空容器１の内壁面に沿っ
て配設される主シールド体１５と、この主シールド体１
５と前記内シールド体１６．１７との間に、前記内シー
ルド体１６．１７と同軸的に配設されるとともに内シー
ルド体１６．１７の対向ギャップより小さい対向ギャッ
プに形成され、かつ前記真空容器１の封着金具２３ａ
、２３Ｃに支持固定された副シールド体２４．２５
とを備えたことを特徴とする真空しゃ断器。