JPS5842794B2 - 片面ア−ク溶接用裏当フラックス - Google Patents

片面ア−ク溶接用裏当フラックス

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JPS5842794B2
JPS5842794B2 JP8393077A JP8393077A JPS5842794B2 JP S5842794 B2 JPS5842794 B2 JP S5842794B2 JP 8393077 A JP8393077 A JP 8393077A JP 8393077 A JP8393077 A JP 8393077A JP S5842794 B2 JPS5842794 B2 JP S5842794B2
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JP
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flux
backing
dextrin
aqueous solution
welding
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JP8393077A
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隆司 加藤
良平 熊谷
文彦 作野
治通 市村
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフラックス−銅バッキング片面アーク溶接用裏
当フランクスの改良に係り、さらに詳しくは環境保全対
策が施され、かつ裏ビード形成の点からも優れた性能を
有する片面アーク溶接用裏当フラックスに関する。
フラックス−銅バッキング片面アーク溶接とは図面に示
すように突合わされた被溶接材1,1′の開先裏面に銅
当金3上に層状に撒布した裏当フラックス2をエアホー
ス4等により押圧し、表側からのみ溶接ワイヤ5により
アーク溶接を行って被溶接材の表裏にビードを形成し継
手を完成する高能率溶接法である。
従来から、このような片面アーク溶接においては、均一
で平滑な裏ビードを形成するためフェノール樹脂を添加
した裏当フラックスが実用されている。
裏当フラックス中のフェノール樹脂は溶接熱により溶融
し粘結性を呈するため、裏当フラックスが固形化し、そ
のバッキング作用が著しく強化され均一な裏ビード形成
に優れた効果を発揮するのである。
ところが、フェノール樹脂を添加した裏当フラックスで
は溶接熱で燃焼して発生するヒユーム中にフェノールあ
るいはホルムアルデヒド等の有害成分が含まれること、
又、使用済の裏当フラックスを廃棄した場合、雨水等に
フェノールが溶出する恐れのあること等環境保全上杆ま
しくない点がある。
従来、この点に対処するものとして、特公昭51−11
053号によりフルフラール樹脂、フルフリルアルコー
ル樹脂およびフラン樹脂を添加する裏当フラックスが提
案されている。
ところが、このような樹脂では溶接中嫌悪臭を発生する
ことおよびフェノール樹脂に比しフラックスの固形化作
用が弱く均一な裏ビードが得難いこと等から未だ実用化
に至っていない。
そこで本発明者らは炭水化物が有害物質を全く発生せず
、かつ加熱により粘結性を呈するものであることに注目
し検討を行った結果、先に、特願昭50−66224号
により粘結剤として単糖類、少糖類炭水化物およびこれ
らのエステルならびに多糖類炭水化物を絹み合わせて添
加する裏当フラツクスを提案した。
このように炭水化物を混合して添加することにより溶接
熱により優れた粘結性を呈し、裏ビードの均一化に著効
を呈するのである。
ところが、単糖類、小糖類炭水化物を添加した場合、裏
フラックスが短時間のうちに吸湿し粘ばつくようになる
ため、雨天等の高湿時には裏当フラックスが流動性を失
いその撒布作業に支障を生じやすいことおよび使用後の
裏当フラックスが銅当金に焼きついて除去し難いという
2つの問題点が新たに見出された。
そこでさら、に検討を続けた結果、多糖類炭水化物のう
ち特にデキストリンを用い、これを特定の粘度の水溶液
に調製し、混合攪拌してフラックスに均一に被覆せしめ
、さらにその表面に適当量のステアリン酸カルシウムを
被覆せしめれば溶接性能を損うことなく吸湿による粘ば
つきおよび銅当金への焼き付きを改善し得るとの結論を
得た。
即ち、デキストリンはデンプンの種々の程度の分解生成
物の混合物であり、水アメ等にも含有される食品系物質
であって、環境衛生上問題となる点はない。
又、デキス) IJンを加熱していくと100℃近くか
らフラックス粒子を粘結する作用を呈しその力は温度が
上昇するにつれ増太し、はぼ200℃程度で最も大きい
粘結力を示す。
即ちデキス) IJンは高温で優れた粘結性を示すもの
であり、高温雰囲気にさらされた溶融池をその直下で強
固に保持することが必要とされる裏当フラックスには極
めて有効な物質である。
さらに、裏当フラックスには溶接中アーク力によって移
動したり吹き飛ばされたりしないために、アーク前方に
おいて速やかに固形化していることが要求される。
この点に関し、種々検討した結果、デキストリンをその
水溶液の粘度が5〜i oooポアズになるよう水に溶
解調製し、これをフラックスに添加、混合すればデキス
トリンを極めて均一にフラックス粒子に展延被覆せしめ
ることが可能となり、フラックスの速やかな固形化に優
れた効果を呈することを見出した。
このような効果は、多糖類炭水化物のうち、デキストリ
ンのみにおいて顕著に得られるもので、例えばデンプン
は水又は温水に溶解し難く、従って、加熱しながら溶解
することが必要で特定の粘度の水溶液を安定して得るこ
とが困難である。
本発明は以上のような知見に基いてなされたものであっ
て、その要旨はフラックスに対し5〜1oooポアズの
粘度に調製したデキストリン水溶液が添加、混合される
ことによりフラックス全重量に対し1〜10係のデキス
) IJンが粒子表面に被覆され、さらにその表面にフ
ラックス全重量に対し0.05〜1係のステアリン酸カ
ルシウムが被覆されていることを特徴とする片面溶接用
裏当フラックスにある。
以下、本発明の詳細な説明する。
まず、使用されるデキストリン水溶液の粘度の限定理由
について述べると、デキストリン水溶液の粘度が100
0ポアズを超えるとフラックス中における水溶液の流動
性が適正ではなく、混合、攪拌してもデキストリンがフ
ラックス全体に均一に分布し難く、又個々の粒子におい
ても、その表面に均一な被膜状に被覆され難い。
一方、デキストリン水溶液が5ポアズ未満であると混合
、攪拌時にフラックスの粒子同志が付着する傾向が生じ
るため好ましくない。
デキストリン水溶液の粘度の調製は水とデキストリンと
の混合比を変化させることおよび水溶液の温度を変化さ
せること等によって行うことができる。
デキストリン水溶液を加熱して粘度を調製する場合は、
フラックスも同様の温度に加熱しておくことが望ましい
又、デキストリン水溶液に少量の界面活性剤を添加する
と、その展延性がさら改善され有効である。
なお、本発明における粘度は、JIS Z8803に
よって規定された毛細管粘度計および落球粘度計、ある
いは液体中で円筒を回転させその粘性抵抗によって粘度
を測定する回転式粘度計を用いて測定したもので、一般
に考えられている粘度と同様のものである。
又、デキストリン水溶液のフラックスへの添加量は全裏
当フラックス重量中のデキストリン量が1〜10%であ
るようにすることが必要である。
1係未満であると、フラックスを固形化する作用が弱く
、一方、10優を超えるとデキス) IJン水溶液を混
合する時に強い粘結作用を示し、フラックスを粗粒化す
る傾向があり、溶接中の固化性が劣下し、かえって溶接
性能が阻害される結果となる。
ところで、本発明における裏当フラックスは、その表面
に0.05〜1φのステアリン酸カルシウムが被覆され
ているものであるが、これは使用済の裏当フラックスが
銅当金に焼き付き難いという効果を有するためである。
即ち、ステアリン酸カルシウムがアーク熱により溶融し
銅当金とフラックス粒子との粘着性を低下せしめるため
と考えられる。
ステアリン酸カルシウムは、従来、裏当フラックスの流
動性を改善し得るものとして提案されているが、本発明
においては、流動性改善ばかりでなく、上記のような新
規効果が得られ、デキストリンとの相乗効果により裏当
フラックスの使用性をさらに向上しうるのである。
ステアリン酸カルシウムが0.05%未満であると、上
記のような新規効果が得られず、又1ダを超えると、溶
接中における裏当フラックスの固形化を阻害する傾向が
あり好ましくない。
ところで、ステアリン酸カルシウムが裏当フラックス粒
子内部に存在していたり、又、外部にあっても粒子表面
と分離していたりすると銅当金との粘着性低下に無効か
又はその効果が甚しく劣下する。
従って、ステアリン酸カルシウムは個々のフラックス粒
子表面に被覆状態で存在せしめることが必要である。
このような被覆状態は裏当フラックス粒子に比し極めて
微粉のステアリン酸カルシウムを用い、デキストリンを
被覆した裏当フラックスと機械的に混合することにより
得ることができる。
なお、本発明裏当フラックスにおけるデキストリン添加
以前のフラックスは、MgO、S i 02等の金属酸
化物、CaCO32MgCO3等の金属炭酸塩、Ca
F 2 t Mg ” 2等の金属弗化物、およびFe
−8i。
Fe−Mn等の脱酸剤等通常の溶接用フラックスの原料
を適当に配合して用いるものであるが、その形態は原料
を水ガラス等で造粒し、焼成した焼成型フラックスであ
ることが必要である。
即ち、デキストリンを添加すると、溶接熱によりそれが
分解して多量のガスが発生し溶接欠陥の原因となる。
従ってガスを速やかに逸出させるために造粒して通気度
を向上せしめた焼成型フラックスであることが必要とな
るのである。
デキストリン水溶液とフラックスの混合、攪拌には攪拌
羽根式ミキサー等造粒されたフラックス粒子が粉砕され
ることのないような湿式混合機を用いるのがよい。
又、混合、攪拌によりデキストリンを被覆したフラック
スは添加した水分を除去するため、加熱乾燥することが
必要であるが、デサス) IJンの性能が損なわれない
よう90〜130’C程度の温度がよい。
以下実施例により本発明の効果をさらに具体的に述べる
実施例 まず、第1表(1) 、 (2)に示すような組成の原
料粉末を(1)はアルミン酸ソーダを(2)は珪酸ソー
ダをそれぞれ固着剤として造粒し、400℃で焼威し、
後、粒度を12〜100メツシユに整粒して2種類のフ
ラックスを作製した。
その後、これらフラックスを用いて第2表/161〜1
2に示すような12種類の裏当フラックスを作製した。
作製手順を第2表に基いて以下に述べると、まず、デキ
ストリンを温湯(40〜50℃)に、■欄に示すような
種々の重量比で混合、溶解し、同欄に示すような粘度の
デキストリン水溶液を調製した。
この場合の粘度は表中に示した測定温度に保持した溶液
を回転式粘度計で測定したものである。
上記デキストリン水溶液を■欄のフラックスと■欄に示
すような混合比で混合した。
この場合の混合要領は■欄に示す所定の混合温度にデキ
ストリン水溶液およびフラックスを加熱保持した後、攪
拌羽根式ミキサーで混合、攪拌した。
次いで電気炉により110℃X2hrの条件で加熱乾燥
し水分を除去した。
この場合、デキストリンハフラックス表面に充分均一に
被覆されていた。
乾燥後のデキストリンが被覆されたフラックスさらにス
テアリン酸カルシウムを■欄に示すような含有量になる
よう添加し、AIOを除きドラム型乾式ミキサーで混合
した。
410の場合のみはデキストリン水溶液中にあらかじめ
所定量のステアリン酸カルシウムを混入させておいたも
のであり、ステアリン酸カルシウムはフラックス表面に
被覆状態で存在していないものである。
本実施例においてステアリン酸カルシウムは市販の粉末
のものをそのまま用いたが、その粒度は極めて微細で個
々の粒子はすべて数ミクロン以下の粒径のものであった
従って、混合後はステアリン酸カルシウムは殆んどフラ
ックス粒子表面に付着し良好な被覆状態を呈した。
以上の如き要領では種類の裏当フラックスを作製したの
であるが、腐4〜9は本発明例であり、/%、1〜3お
よびAIO〜12は本発明の効果を明らかにするための
比較例である。
なお/I69はデキストリン水溶液に対し0.5φ(重
量)の界面活性剤(ABS)を添加し、デキストリン水
溶液のフラックス表面に対する展延性をより改善した場
合の例である。
上記裏当フラックスを用いてフラックス−銅バッキング
片面潜弧溶接を行った。
即ち、銅当金上に5間厚さに裏当フラックスを撒布し、
これを50°Y開先で突合わした20鼎厚の軟鋼板の開
先裏面に押し当て表側より3電極潜弧溶接を実施した。
この場合の溶接条件は第3表に、又、表フラックスおよ
びワイヤは第4表に示す通りである。
溶接後、銅当金上の裏当フラックスの固形化状況、裏ビ
ード形状および銅当金からの使用済裏当フラックスの剥
離状況について調べた。
その結果を第2表■欄に示す。
本発明例の場合は3項目とも本発明効果により満足すべ
き結果が得られたが、比較例の場合は同表に示した如く
それぞれ不満足な点が生じた。
【図面の簡単な説明】 図面はフラックス−銅バッキング片面アーク溶接の概略
を示す正面図である。 1.1′・・・・・・被溶接材、2・・・・・・裏当フ
ラックス3・・・・・・銅当金、4・・・・・・エアホ
ース 5・・・・・・ワイヤ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 フラックスに対し5〜1000ホアズの粘度に調製
    したデキストリン水溶液が添加、混合されることにより
    フラックス全重量に対し1〜10係のデキストリンが粒
    子表面に被覆され、さらにその表面にフラックス全重量
    に対し0.05〜1係のステアリン酸カルシウムが被覆
    されていることを特徴とする片面アーク溶接用裏当フラ
    ンクス。
JP8393077A 1977-07-13 1977-07-13 片面ア−ク溶接用裏当フラックス Expired JPS5842794B2 (ja)

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