JPS58423B2 - 2↓−ベンゾチアゾリノン誘導体の製造方法 - Google Patents

2↓−ベンゾチアゾリノン誘導体の製造方法

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JPS58423B2
JPS58423B2 JP53001797A JP179778A JPS58423B2 JP S58423 B2 JPS58423 B2 JP S58423B2 JP 53001797 A JP53001797 A JP 53001797A JP 179778 A JP179778 A JP 179778A JP S58423 B2 JPS58423 B2 JP S58423B2
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chloro
hydroxyethyl
carbonylmethyl
piperazinyl
iminobenzothiazoline
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岡田次男
菊池俊夫
佐野孝
内藤崋山
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IWAKI SEIYAKU KK
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IWAKI SEIYAKU KK
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、下記式(I) で示される2−ベンゾチアゾリノン誘導体又は必要に応
じその塩を製造する方法に係わる。
上記(I)式で示される化合物、即ち5−クロロ−3−
(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル)
カルボニルメチル−2−ベンツチアゾリノン又はそのも
のの無機酸或いは有機酸の塩は消炎作用及び鎮痛作用を
有する医薬として知られており、従来この化合物を製造
するには、(1)クロロニトロベンゼン誘導体に硫化ナ
トリウム及びホスゲンを作用させて2−ベンゾチアゾリ
ノン誘導体を得(特公昭47−51347号公報参照)
、これをカルバモイルアルキル化する方法(特公昭46
−21022号公報参照)(2)2−ベンゾチアゾリノ
ン−3−酢酸誘導体をアミド化する方法(特公昭47−
36733号公報参照) (3)2−ベンゾチアゾリノン−3−酢酸ピペラジニル
アミド誘導体をヒドロキシアルキル化する方法(特公昭
46−15302号及び特公昭46−18752号公報
参照)などが知られている。
しかしながらこれらの方法は何れも原料中間体を得るま
での工程を含め操作が煩雑であり、また取扱上危険なホ
スゲンを使用するなど、工業的に十分満足すべきものと
いえない。
本発明者等の一部のものは、これらの事実にかんがみ、
上記(I)の化合物を工業的有利に製造する方法として
さきに5−クロロ−3−(4−(2−ヒドロキシエチル
)−1−ピペラジニル)カルボニルメチル−2−ニトロ
ソイミノベンゾチアゾリン誘導体を加熱する方法を発明
した(特願昭52−101463号)。
しかしながらこの方法で目的とする上記(I)の化合物
を得るためには、5−クロロ−3−(4−(2−ヒドロ
キシメチル)−1−ピペラジニル)カルボニルメチル−
2−イミノベンゾチアゾリンを亜硝酸塩と反応させて5
−クロロ−3−(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−
ピペラジニル)カルボニルメチル−2−ニトロソイミノ
ベンゾチアゾリンに誘導し、さらにこのものを無溶媒又
は溶媒の存在下で加熱するという2工程を要する。
本発明者等は、上記2工程の簡略化について種種検討し
た結果、5−クロロ−3−(4−(2−ヒドロキシエチ
ル)−1−ピペラジニル)カルボニルメチル−2−イミ
ノベンゾチアゾリンから直接1工程で目的とする化合物
(I)を得る方法を完成するに至った。
本発明は上記(I)式の化合物を工業的有利に製造する
方法を提供することを目的とするものであって、その要
旨とするところは式 で示される5−クロロ−3−(4−(2−ヒドロキシエ
チル)−1−ピペラジニル)カルボニルメチル−2−イ
ミノベンゾチアゾリンを、芳香族スルホン酸でもって加
水分解することを特徴とする式 で示される2−ベンゾチアゾリノン誘導体の直接製造法
に存する。
以下本発明方法を詳細に説明する。
本発明方法において原料として用いられる、式 で示される化合物は文献未載の化合物であり、このもの
は例えば次のようにして合成される。
上式において、Xはハロゲン原子、Rは低級アルキル基
である。
上記反応の大要を説明するに、先ずm−クロロアニリン
をチオシアン酸塩(上記反応式ではアンモニウム塩を例
示したが、ナトリウム塩、カリウム塩でもよい)と反応
させて(3−クロロフェニル)チオ尿素(化合物■)を
得、このものを臭素により閉環して5−クロロ−2−ア
ミノベンゾチアゾール(化合物■)とする。
次いでこのものをモノハロゲン酢酸エステル(例えばハ
ロゲンは塩素、臭素、エステルはメチル、エチルなどの
低級アルキルエステル)と反応させて5−クロロ−2−
イミノベンゾチアゾリン−3−酢酸エステル(化合物■
)を得、このものを1−(2−ヒドロキシエチル)ピペ
ラジンと反応させて本発明方法における原料である5−
クロロ−3−(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピ
ペラジニル)カルボニルメチル−2−イミノベンゾチア
ゾリン(化合物■)を得る。
なお、上記の(III)の化合物は文献未載である。
本発明は以上のようにして得られた化合物(II)を芳
香族スルホン酸で加水分解するのであるが、この芳香族
スルホン酸としてはp−トルエンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸などが有利に用いられる。
また反応は溶媒の存在下で行なうのがよく、この溶媒と
しては水又は含水脂肪族低級アルコールが好ましく、特
にエタノール、メタノール、イソプロパツールなどの含
水溶媒が好ましい。
これらの低級アルコールは30〜70%(容量)含水ア
ルコールとして用いるのが良好である。
処理温度は室温〜200℃のように広範囲にわたり使用
できるが、好ましいのは含水脂肪族低級アルコールの沸
点付近である。
以上のようにして得られる2−ベンゾチアゾリノン誘導
体は、例えば医薬にする場合には、医薬上受は入れられ
る無機酸、例えば塩酸、硫酸、又は有機酸、例えばマレ
イン酸、酒石酸と反応させることにより各種の塩に導く
ことができる。
次に本発明方法の実施例及び原料の製造例を示すが、本
発明はその要旨を逸脱しない限り、これらの例によって
制限を受けるものでない。
原料製造例 (1)(3−クロロフェニル)チオ尿素の製造二m−ク
ロロアニリン256g(2,0モル)、クロロベンゼン
1400m1中に、濃硫酸108 g、次いでチオシア
ン酸アンモニウム167gを加え、撹拌しながら100
°Cにおいて3時間反応させる。
反応後、室温に冷却し析出した結晶を沢別し、先ず少量
のエタノール、次いで水で洗浄し、乾燥して(3−クロ
ロフェニル)チオ尿素を322g(収率86%)得た。
融点は135〜137℃であった。
(2)5−クロロ−2−アミノベンゾチアゾールの製造
: (1)によって得られた(3−クロロフェニル)チオ尿
素322g(1,73モル)を1200m1のクロロホ
ルムに加え、撹拌しながら臭素283g及びクロロホル
ム250m1の混合液を30°C以下の低温に保って約
1.5時間を要して満願する。
満願後、1時間還流下加熱した後、水300m1を加え
、クロロホルムを留去する。
残留物に水4500m1を加え、水浴上で加熱した後濾
過する。
P液を一夜放置すると5−クロロ−2−アミノベンゾチ
アゾール臭化水素酸塩が析出する。
これを涙取し再び水4500m1に加熱溶解し涙過する
P液に炭酸ナトリウムを加え、アルカリ性にして析出し
た結晶を涙取し、含水エタノールにより再結晶して5−
クロロ−2−アミノベンゾチアゾールを147g(収率
46%)得た。
融点は199〜201℃であった。(3)5−クロロ−
2−イミノベンゾチアゾリン−3−酢酸エチルの製造: 上記(2)によって得られた5−クロロ−2−アミノベ
ンゾチアゾール146g(0,79モル)、メチルエチ
ルケトン440m1、 ブロモ酢酸エチル172g(1
,03モル)、及び酢酸銅1.5gを還流下加熱し、更
にトリエチルアミン104gを加え、2時間加熱還流す
る。
反応後溶媒を留去し、残渣に水1300mlを加え、析
出した結晶を戸数し、エタノールで再結晶して5−クロ
ロ−2−イミノベンゾチアゾリン−3−酢酸エチルを1
35g(収率63%)得た。
融点は131〜133℃であった。
このものの赤外吸収スペクトル及び元素分析結果は次の
通りであった。
赤外吸収スペクトル =NH: 3260cm−’ >C=0: 1715cm−’ >C=N −: 1620 cm−’ 元素分析 CHN 実測値(%) 49.02 4.1310.60理
論値(%) 48.80 4.1010.35(4
)5−り四ロー3−(4−(2−ヒドロキシエチル)−
1−ピペラジニル)カルボニルメチル−2−イミノベン
ゾチアゾリンの製造: 上記(3)によって得られた5−クロロ−2−イミノベ
ンゾチアゾリン−3−酢酸エチル130g(0,48モ
ル)及び1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン19
5gを100℃において2時間加熱撹拌する。
反応後副生じたエタノールを減圧で留去し、残留物に水
500m1を加え、一夜放置すると結晶が析出する。
これをp過、乾燥し、5−クロロ−3−(4−(2−ヒ
ドロキシエチル)−1−ピペラジニル)カルボニルメチ
ル−2−イミノベンゾチアゾリンを126g(収率74
%)得た。
このものの融点は170〜175℃であり、これをアセ
トンで再結晶したものの物性は次の通りであった。
融点173〜176℃。赤外吸収スペクトル −N−H: 3250crrL−’ >C=0 : 1640cyyt” >C=N−: 1610crfL−’ 元素分析 HN 実測値(%) 50.955.4915.90理論値
(%) 50.775.4015.79実施例 1 5−クロロ−3(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−
ピペラジニル)カルボニルメチル−2−イミノベンゾチ
アゾリン20g(0,056モル)及び50%(容量)
エタノール水溶液200m1の中にp−トルエンスルホ
ン酸1.0g(0,0064モル)を加え、90℃で1
5時間加熱撹拌する。
その後、反応液を50m1まで濃縮し結晶を戸数後、4
0m1のメタノールで再結晶する。
更に40m1のメタノールで再結晶して5−クロロ−3
−(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル
)カルボニルメチル−2−ベンゾデアシリノンを8.0
g(収率40%)得た。
このものの物性を示すと次のとうりであった。
融点157〜160℃。
赤外吸収スペクトル 元素分析 HN 実測値(%) 50.785.241163理論値(
%) 50.635.1011.89実施例 2 5−クロロ−3(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−
ピペラジニル)カルボニルメチル−2−イミノベンゾチ
アゾリン20g(0,056モル)及び50%(容量)
エタノール水溶液200m1の中にベンゼンスルホン酸
2.0g(0,0126モル)を加え、90℃で10時
間加熱撹拌する。
その後反応液を50m1まで濃縮し、結晶を戸数後、4
0m1のメタノールで再結晶する。
更にメタノールで再結晶して5−クロロ−3−(4−(
2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル)カルボニ
ルメチル−2−ベンゾチアゾリノンを5.0g(収率2
5%)得た。
融点157〜160℃。実施例 3 5−クロロ−3−(4−(2−ヒドロキシエチル)−1
−ピペラジニル)カルボニルメチル−2−イミノベンゾ
チアゾリン20g(0,056モル)及び水200m1
の中にp−トルエンスルホン酸1.0g(0,0064
モル)を加え、95℃で10時間加熱撹拌する。
カセイソーダ水溶液でアルカリ性とした後、100m1
のクロロホルムで3回抽出し、クロロホルム層を濃縮し
た後、この濃縮物に40m1のメタノールを加え、再結
晶する。
更にメタノールで再結晶して5−クロロ−3−(4−(
2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル)カルボニ
ルメチル−2−ベンゾチアゾリノンを6.0g(収率3
0%)得た。
融点156〜159℃。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1式 で示される5−クロロ−3−(4−(2−ヒドロキシエ
    チル)−1−ピペラジニル)カルボニルメチル−2−イ
    ミノベンゾチアゾリンを、芳香族スルホン酸を用いて加
    水分解することを特徴とする式 で示される2−ベンゾチアゾリノン誘導体の製造方法。
JP53001797A 1978-01-11 1978-01-11 2↓−ベンゾチアゾリノン誘導体の製造方法 Expired JPS58423B2 (ja)

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JPS5498787A JPS5498787A (en) 1979-08-03
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Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CHEMICAL ABSTRACTS=1971 *

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JPS5498787A (en) 1979-08-03

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