JPS5842284B2 - ポリアミド高速紡糸糸条の巻き上げ方法 - Google Patents

ポリアミド高速紡糸糸条の巻き上げ方法

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JPS5842284B2
JPS5842284B2 JP9718575A JP9718575A JPS5842284B2 JP S5842284 B2 JPS5842284 B2 JP S5842284B2 JP 9718575 A JP9718575 A JP 9718575A JP 9718575 A JP9718575 A JP 9718575A JP S5842284 B2 JPS5842284 B2 JP S5842284B2
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JP
Japan
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yarn
winding
bobbin
polyamide
speed
Prior art date
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Expired
Application number
JP9718575A
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English (en)
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JPS5221418A (en
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富壮 樋口
茂 水谷
義彦 千葉
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は引伸し工程を省略した高速紡糸方法で得られた
ポリアミド糸条をパッケージに巻き上げる方法に関する
ものである。
近来、加工糸用原糸としては、紡糸速度を高速化するこ
とによって得られる、いわゆる中間配向糸(Parti
ally 0riented Yarn) (以下PO
Yという)が好適であることが知られており、とのPO
Yをボリア□ドでもって製造することが種々検討されて
きている。
ところが、ポリアミドの紡糸の場合、通常適用されてい
る紡糸速度より高くしていくと(1,500m/分以上
では)、紡糸速度が低い未延伸糸の巻き上げの場合と同
様の条件では良好なパッケージへの巻き上げができない
ものであった。
このように巻き上げ状態が悪く巻きくずれのあるパッケ
ージから解舒された糸条は、繊度その他の糸質ムラが大
きくて、品質的にも問題であり、このことが、ポリアミ
ドPOYの仮ヨリ加工糸がポリエステルPOYのインド
ロ−仮ヨリ加工のごとく、工場生産に結びついていない
最大の理由であった。
そこで、ポリアミドPOYを工場生産化するために、ポ
リアミドPOYを良好に巻き上げパッケージ化すること
について検討を加えたところ、ポリアミドPOYの場合
、ポリエステルPOYに比べ、高結晶性、低収縮であっ
て、しかも、水分吸湿が多いことが基因して、製糸巻き
上げ時における水分による糸軸方向の長さ変化が大きく
、巻き上げ時の収縮応力が大きく、そして、ボビンの高
速回転時の遠心力により発生するゆるみ抵抗力が大きい
のであり、この結果、ポリアミドPOYは従来の巻き上
げ条件では良好に巻き上げできないのであるということ
を見い出した。
そこで、次に、ポリアミドPOYを良好にパッケージと
して巻き上げるには、製糸巻き上げ時の条件をどのよう
に規制したらよいかについて検討を加えた結果、紡糸速
度■2巻取張力Tおよび糸条のボビン上たて膨潤度Eを
特定範囲内とすれば、\ パッケージの端面周期ムラ、巻き崩れ、糸割れおよび糸
の吸湿結晶化の極部的変動などを防止できることを見い
出し、本発明をなすに至ったものである。
したがって、本発明の目的は巻きくずれなく良好に、安
定してパッケージに巻き上げることができ、そして、品
質的に安定なナイロンPOYパッケージを工業的に得る
ことができるポリアミドPOYの巻き上げ方法を提供す
ることにある。
この目的を達成するため本発明は、ポリアミドを溶融紡
糸し、冷却した後給油し、引取りローラー系に高速度で
引き取ったポリアミド高速紡糸糸条を綾振りガイドを経
て綾振りしつつボビンに巻き上げる方法において、前記
引取ローラー系の速度(Vm/分)を下記(1)式の範
囲内とし、前記引取ローラー系と前記綾振りガイドとの
間の糸条張力(Tg)を下記2)式の範囲内とし、かつ
、巻き上げ糸条のボビン上たて膨潤度Eを3%以下とす
ることを特徴とするものである。
3.500<V≦5,500 (d≧2)2.300
<V≦4,500 (d<2) (1)〔d:
前記糸条の単糸繊度(デニール)〕0.05D≦T≦0
.3D 〔D:前記糸条の繊度(デー−一)〕)(2)本発明に
おいて、ボビン上たて膨潤度E(資)とは、ボビンに巻
き上げられた糸が水分平衡になる段階で、どれだけ糸軸
方向に伸びたかの程度を示すものであり、これは、ボビ
ン上に巻き上げた直後の糸長to (測定中にも吸湿・
脱湿し糸長変化するため、ボビンに綾角Oで巻き付はボ
ビン−周の長さで代替する)を求め、このボビンを27
℃。
65%RH下で一昼夜放置した後、巻き上げ直後にボビ
ン−周分に印をつけた糸長2゜の糸をサンプリングし、
これに、2mg/dの荷重をかけて平衡糸長t、を測定
し、 により求めたものをいう。
すなわち、本発明においては、前記3条件をすべて満足
する方法で製糸して巻き上げをしたとき、はじめて本発
明の目的が達成されるのである。
ここで、式(1)の条件は、得られるPOYの収縮応力
を適切にする微細構造面からの要件であり、巻上げ糸条
のボビン上たて膨潤度Eの条件は、POYの吸湿特性を
適切に選択するための必要な要件であり、式(2)の条
件は、POYの巻き上げ上必要な要件である。
ただし、上記3条件は、それぞれ独立ではなく、それぞ
れの交互作用が重要な意味を持っているのであり、これ
らのうちいずれの条件を欠いでも、本発明の目的を達成
することはできない。
式(1)で、単糸繊度によって規定領域がずれるのは、
単糸繊度が小さくなったとき、ポリアミド紡出糸の構造
特性(たとえば非晶配向度)は、単に引取り速度に依存
するだけでなく、紡出糸の冷却速度に影響され、低引取
り速度領域で単糸繊度が大きい繊維と同一構造特性を与
えるからである。
引取りローラー速度が式(1ぬ上限値を越える場合では
、巻上げ時にお−ける収縮応力が大きく、ボビン端面糸
落ち、紙管つぶれの発生など生じ、巻上げ条件をいかに
適正に選択しても、良好なポリアミドPOYは得られな
い。
また、引取りローラー速度が式(1)の下限値未満では
、ボビン巻上げ時にむける収縮応力の発生が小さくなる
ため、かなり大きな巻上げ張力が必要となるが、この領
域では、トラバース周期による繊度ムラを発生するので
良くない。
また、巻上げ糸条のボビン上たて膨潤度E(3)が、3
%を越えると、巻き上げ中または巻き上げ後、糸のゆる
みを生じ、巻きくずれの原因となるので適していない。
より好適な条件は、2%以下である。
これを達成する製糸方法としては、式(1)を満たす範
囲において給油条件(水分管理)、また、給油からボビ
ン巻き上げまでの時間、さらには、引取室の温湿度条件
などを適宜選択することによって得ることができる。
すなわち、紡糸油剤中の水分含量を多くして、給油時に
糸条へ付着する水分量を多くすると、ボビン上たて膨潤
度は小さくなる。
給油からボビン巻き上げまでの時間を長くすると、ボビ
ン上たて膨潤度は小さくなる。
1fc、紡糸引取室の相対湿度を高くすると、ボビン上
たて膨潤度は小さくなる。
例えば、単糸繊度3デニールの糸条を4000m/分で
引き取る場合には、巻取糸条の付着水分量を2.0〜3
.5wt%、給油からボビン巻き上げまでの時間を0.
03秒以上、引取室の湿度を50%RHとすればよい。
さらに、最終引取りローラーと綾振りガイド間の糸条張
力の下限は、式(1)を満たすPOYにpけるトラバー
ス外れ、ボデー巻付けなどを生じない限界であり、一方
、上限は糸落ちや糸質ムラなどを生じない限界である。
なお、ポリアミド未延伸糸と同じストレッチ条件でボリ
ア□ドPOYを巻き上げると、糸条張力が上限値を越え
、良好に巻き上げることができない。
本発明で採用しうるトラバース条件としては、好ましく
は、V/6cpm以上の速度、さらに好tL<はp
V/ 3 cpm以上が良い。
本発明で使用されるポリアミドは、ナイロン6およびナ
イロン66のほか、これらを主体とする各種共重合ポリ
アミドを意味している。
筐た、引取りローラーとしては、同速で回転するネルソ
ンローラー及び未延伸引取り方式で通常採用されている
ストレッチローラ一方式などが採用できる。
本発明は上述のように構成されているので、従来、試験
m/c段階のみで行なわれていたポリアミドPOYが、
工業的規模で生産可能となった。
また本発明によれば、巻上げパッケージも良好であり、
1′た、解じょされた糸質も均一であり、仮ヨリ加工用
フィーダーヤーンとしても良好に適用できるようになっ
た。
実施例 1 ポリ−ε−カプロアミド265℃で溶融し、紡糸口金よ
り吐出した糸を20℃の冷却風で冷却し、給油した後、
ネルソンゴデーローラーに巻き付け、スプリット・トラ
バースでサーフェイスドライブ方式のワインダーで紙管
に巻き上げた。
各条件での巻き上げパッケージの実用性判断の結果は、
第1表のとおりである。
なお、巻上げ張力は、全弁工業CB−20(検出端サフ
ァイアガイド方式)で求めた。
またEの調整は、給油条件および給油からボビン巻き上
げ1での時間(ボデー巻き回数の変更)で調整したが、
例えば、実験N[lLlの場合、水分含有量92 w
t%の紡糸油剤を巻上げ糸に対し3.0wt%付与し、
ゴデーローラ−に4回の巻きつけを行なったものであり
、給油からボビン巻き上げまでの時間は0.08秒であ
った。
なお、引取室の湿度は50%RHであった。
巻上げパッケージの評価は、良好なパッケージが安定し
て得られ、生産パッケージとして良好のものを○、巻き
くずれなど問題のあるものは×とした。
第1表から明らかなごとく、本発明方法を満足するもの
は、良好なパンケージが安定して得られ、糸質ムラのな
い均一なPOYを得ることができた。
実施例 2 相対粘度2.5のポリヘキサメチレンアジパミドを28
5℃で溶融し、紡糸口金より吐出した糸を20℃の冷却
風で冷却し、給油した後ネルソンゴデーローラに巻き付
け、引き続き、ボビンへ巻上げテストを行なった。
巻上げ条件および結果は第2表のとおりであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリアミドを溶融紡糸し、冷却した後給油し、引取
    ローラー系に高速度で引き取ったポリアミド高速紡糸糸
    条を綾振りガイドを経て綾振りしつつボビンに巻き上げ
    る方法において、前記引取ローラー系の速度(Vm/分
    )を下記(1)式の範囲内とし、前記引取ローラー系と
    前記綾振りガイドとの間の糸条張力(Tg)を下記(2
    )式の範囲内とし、かつ、巻き上げ糸条のボビン上たて
    膨潤度Eを3%以下とすることを特徴とするボリア□ド
    高速紡糸糸条の巻き上げ方法。 3.500<V≦5,500 (d≧2)2.500
    <V≦4,500 (d<2) 1)〔d:前記
    糸条の単糸繊度(デニール)〕0.05D≦T≦0.3
    D 〔D:前記糸条の繊度(デ=−〜)〕′1f(2)
JP9718575A 1975-08-12 1975-08-12 ポリアミド高速紡糸糸条の巻き上げ方法 Expired JPS5842284B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP9718575A JPS5842284B2 (ja) 1975-08-12 1975-08-12 ポリアミド高速紡糸糸条の巻き上げ方法

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Publication Number Publication Date
JPS5221418A JPS5221418A (en) 1977-02-18
JPS5842284B2 true JPS5842284B2 (ja) 1983-09-19

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JP9718575A Expired JPS5842284B2 (ja) 1975-08-12 1975-08-12 ポリアミド高速紡糸糸条の巻き上げ方法

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JP (1) JPS5842284B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6135987U (ja) * 1984-07-31 1986-03-05 ジヤニス工業株式会社 便器用床フランジ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6135987U (ja) * 1984-07-31 1986-03-05 ジヤニス工業株式会社 便器用床フランジ

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JPS5221418A (en) 1977-02-18

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