JPS5842212Y2 - 搬送台車の交叉経路切替え装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、互に交叉するように配設された２本の走行経
路の交叉部において各走行経路の上手側レールと下手側
レールとを択一的に接続させるための旋回レールを設け
た搬送台車の交叉経路切替え装置に関するもので、走行
して来る搬送台車の動きを利用して前記旋回レールを自
動的に切替え、搬送台車を一時停止させる事なく安全に
交叉経路部を走行させ得るようにする事を目的とするも
のである。

以下一実施例を添付の例示図に基づいて説明すると、図
中１，２は直角十字状に配設された走行経路であって、
夫々上手側レール３，４と下手側レール５，６とを有す
る。

７は両走行経路１，２の交叉部に設けられた旋回レール
であり、９０度範囲の旋回により両走行経路１，２の上
手側レール３．４と下手側レール５，６とを択一的に接
続する。

８は旋回レール支持フレームであって、固定支持板９に
垂直軸１０の周りに回動自在に軸支され、旋回レール７
の一側方からレール下部に至るＬ形部１１により旋回レ
ール７を片持ち状で支持する。

１２は接続していない側の走行経路２又は１の下手側レ
ール６又は５から搬送台車トロリー１３が逆行落下する
のを防止するストッパーであって、支持フレーム３から
連設されている。

１４゜１５は旋回レールＩの両端から突設したストッパ
ーピンであり、両上手側レール３，４と下手側レール５
，６の各遊端に設げた切込み凹部１６，１７に嵌入当接
して、旋回レール７０回動制限を行なう。

１８は付勢方向切換わっばねであって、一端が軸１９に
より固定支持板９に枢支され、他端が軸２０により旋回
レール支持フレーム８の偏心位置に枢支された湾曲板ば
ねから成り、軸１９と垂直軸１０とを結ぶ中立線２１の
一側方に軸２０がある状態では支持フレーム８を矢印２
２の方向に付勢し、従って旋回レール７は走行経路１の
上手側レール３と下手側レール５とを接続する位置で安
定し、該中立線２１の他側方に軸２０がある状態では支
持フレーム８を矢印２３の方向に付勢し、従って旋回レ
ール７は走行経路２の上手側レール４と下手側レール６
とを接続する位置で安定する。

２４．２５は両走行経路１，２の上手側レール３゜４の
上方に位置するように夫々固定支持板９に横軸２６．２
７で枢支された操作レバーであって、トロリー１３に押
されてその走行方向に回動する事ができる。

２８．２９は操作レバー２４． ２５と旋回レール７と
の連動手段としてのロッドであり、一端は操作レバー２
４．２５の中間位置に係止され、他端は支持フレーム８
の偏心位置に係止されている。

この支持フレーム８に対するロッド２８．２９の係止位
置は、旋回レール７が走行経路１０両レール３，５を接
続する位置にあるときには走行経路２側の操作レバー２
５がトロリー１３によって押し動かされ得る姿勢となり
、その逆に旋回レール７が走行経路２の両レール４，６
を接続する位置にあるときには走行経路１側の操作レバ
ー２４がトロリー１３によって押し動かされ得る姿勢と
なり、さらに操作レバー２４又は２５が十ロリー１３に
よって押し動かされると旋回レール７が、そのトロリー
１３が走行して来る走行経路１又は２の両レール３，５
又は４，６を接続する方向にばね１８（７）弾性に抗し
て回動せしめられるように設定されている。

以下作用について説明する。

図示のように旋回レール７が走行経路１０両レール３，
５を接続している状態では、搬送台車のトロリー１３は
上手側レール３から旋回レール１を経て下手側レール５
へと自由に移動する事ができる。

この状態で第２図に示すように走行経路２の上手側レー
ル４を搬送台車のトロリー１３が移動して来ると、操作
レバー２５がトロリー１３に押されてトロリー走行方向
に回動するため、ロッド２９を介して支持フレーム８が
ばね１８の弾性に抗して（ばね１８の両端軸１９．２０
間距離が小さくなって、ばね１８の湾曲度が大きくなる
）突き動かされ、第１図の矢印２３方向へ回動する。

軸２０が中立線２１を越える位置まで支持フレーム８が
回動せしめられると、それ以後は軸１９．２０間の距離
が大きくなる方向であるから、ばね１８の弾性復帰力で
支持フレーム８は矢印２３方向に急速回動する。

この結果、旋回レール７は走行経路２の両レール４．６
を接続する向きまで回動し、その両端ストッパーピン１
４．１５がレール４，６の凹部１７に嵌合当接して停止
する。

従ってト０’Ｊ−１３は、上手側レール４から旋回レー
ルＩを経て下手側レール６へと自由に走行する事ができ
る。

なお操作レバー２５は、中立線２１を越えた後のばね１
８による支持フレーム３の回動によりトロリー１３の移
動軌跡より上方に離れる位置まで回動し、従って後続の
トロリー１３とは当接しない。

上記の切替え作用により、走行経路１側の操作レバー２
４がロッド２８により突き動かされてこの走行経路１の
上手側レール３上を走行して来るトロリー１３に押し動
かされ得る姿勢に戻される。

従ってこの走行経路１側をトロリー１３が走行して来る
と、上記と同様の作用により、旋回レール１がこの走行
経路１の両レール３，５を接続する状態に自動的に切替
えられる。

操作レバー２４．２５は水平に回動するように軸支する
事もできもが、トロリー１３の揺れによる誤動作がない
と云う点で実施例のように垂直面にそって回動するよう
に構成するのが望ましい。

又、２本の走行経路１，２が互に直交する例について述
べたが、他の任意の角度で交叉する場合でも同様に実施
する事ができる。

以上のように本考案装置によれば、互に交叉する２つの
走行経路をその交叉部において択一的に搬送台車走行可
能な状態に切替える作業が、この交叉部に向けて走行し
て来る搬送台車の動きを利用して自動的に行なわせる事
ができる。

しかも搬送台車を検出して旋回レールをシリンダーユニ
ットやソレノイド、モーター等の旋回用駆動手段で旋回
させるものに比べて、機構が極めて簡単で安価に実施し
得ると共に誤動作の恐れもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す一部切欠平面図、第２
図は縦断側面図、第３図は付勢方向切換わりばねの取付
は状態を示す側面図である。 １．２・・・・・・走行経路、３，４・・・・・・上手
側レール、５．６・・・・・・下手側レール、Ｉ・・・
・・・旋回レール、８・・・・・・旋回レール支持フレ
ーム、９・・・・・・固定支持板、１０・・・・・・垂
直軸、１３・・・・・・搬送台車トロリー、１４゜１５
・・・・・・ストッパーヒン １８・・・・・・付勢方
向切換わりばね、２４，２５・・・・・・操作レバー、
２８，２９・・・・・・ロツド

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 互に交叉する２本の走行経路の交叉部において各走行経
   路の上手側レールと下手側レールとを択一的に接続させ
   るための旋回レールを設け、この旋回レールを、その旋
   回範囲の中間位置を付勢方向切換わり点として各走行経
   路接続状態に択一的に付勢安定させる付勢方向切換わり
   ばねを設け、各走行経路の上手側レールを走行して来る
   搬送台車に押されて運動する操作レバーを夫々設け、こ
   の両操作レバーと前記旋回レールとを、搬送台車が走行
   して来た走行経路を接続する方向に旋回レールが回動せ
   しめられるように連動させる連動手段を設けた搬送台車
   の交叉経路切替え装置。