JPS5842124Y2 - ワイヤドツトプリンタ用印字ヘツド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ワイヤドツトプリンタ用印字ヘッドの改良に
関する。

従来、この種印字ヘッドには印字ワイヤを駆動する印字
ソレノイドを個々に組立て、それらを複数個本体に取付
けたものや板材と棒材を組合せて円周を数等分して印字
ソレノイドを配列したものが多く採用されていた。

しかし、これらはいずれも部品点数が多く、加工や組立
、調整の手間がかかりコストが高くなるという欠点を有
していた。

そこで近時第１図に示すように印字ソレノイドを形成す
る鉄心（ポールピース）ａ・・・・・・と継鉄部分すと
を必要な数だけ一体に成形し、しかも取付部Ｃを設けて
印字ヘッドの本体部分を兼ねるようロストワックス鋳造
法で作成し、コスト、組立性とも良好な製品を得るよう
にしたものが開発された。

そこで、さらに磁気回路の洩れ磁束を防ぎ、また、重量
を減らすために外側継鉄部分にスリツ）ｄ・・・・・・
を入れたところ第２図に示すように継鉄片ｂ′・・・・
・・が外側に拡がるような歪みが発生するといった実用
化上大きな問題を有していた。

本考案は、上記事情にもとづきなされたもので、その目
的とするところは、比較的簡単な構成でありながら、磁
気特性が良好で変形もなく、シかも重量およびコストの
低減が図れるワイヤドツトプリンタ用印字ヘッドを提供
しようとするものである。

以下、本考案の一実施例を第３図〜第５図にもとづいて
説明する。

第３図はワイヤドツトプリンタの構成を概略的に示すも
ので、１は印字ヘッドであり、この印字ヘッド１はプラ
テン２の軸心線に沿って往復動するキャリッジ３に搭載
されている。

上記印字ヘッド１はつぎのような構成となっている。

すなわち、上記キャリッジ３には取付部４ａを介してヘ
ッド本体４が固定され、このヘッド本体４のガイド筒部
４ｂには先端面が上記プラテン２の軸心線に対応するよ
う周面に近接対向させた状態にワイヤガイド組立体５が
貫通している。

また、ヘッド本体４には上記ワイヤガイド組立体５によ
ってガイドされた印字ワイヤ６・・・・・・の数と同じ
数の継鉄片７・・・・・・および鉄心（ポールピース）
８・・・・・・が設けられているとともに上記鉄心８・
・・・・・にはコイル９・・・・・・が外嵌され印字ソ
レノイド１０・・・・・・を構成している。

各印字ソレノイド１０・・・・・・にはそれぞれ一端を
ばね１１によって弾性的に枢支され他端部を上記印字ワ
イヤ６・・・・・・の後端に取着されたハブ１２に当接
させた状態にアマチュア１３が対向して設けられている
。

さらに、ワイヤガイド組立体５の後端にはアマチュア１
３・・・・・・のストッパ１４かねし止めされていると
ともに上記印字ワイヤ６・・・・・・の後端非ガイド部
には復帰ばね１５がそれぞれ外嵌されており、印字ワイ
ヤ６・・・・・・の後端押圧力受部すなわちハブ１２・
・・・・・が常アマチュア１３・・・・・・の自由端に
圧接する状態になっている。

そして、コイル９に通電して印字ソレノイド１０を励磁
することによりこのソレノイド１０に対応するアマチュ
ア１３が鉄心８に吸引され復帰ばね１５の付勢力に抗し
て急速回動して印字ワイヤ６を駆動し、プラテン２の表
面にある印字用紙１６にインクリボン１７を介してドツ
ト印字を行うようになっている。

また、上記各印字ワイヤ６・・・・・・の先端はワイヤ
ガイド組立体５の先端ガイド部５ａによって縦方向に整
列されており、キャリッジ３に搭載された印字ヘッド１
の横方向の往復動作に同期して所定の印字ワイヤ６・・
・・・・が駆動されることにより印字信号に伴った所定
の印字がなされる構成となっている。

なお、１８，１９はキャリッジ３を案内するガイドレー
ルである。

また、上記ヘッド本体４は第４図に示すように外側継鉄
部分の先端側には変形防止リング２０が一体成形されて
いて、磁気洩れを防止し、また軽量化にも効果のあるス
リット２１・・・・・・によって隔別された継鉄片７・
・・・・・の変形を防止するようになっている。

したがって、変形防止が製造上も容易になり、印字ソレ
ノイド１０・・・・・・が互いに磁気的な影響を及ぼす
ことが少く、シかも軽量にすることができる。

また、上記印字ワイヤ６の後端に取着され復帰ばね受け
を兼ねたアマチュア１３により打撃されるバブ１２は第
５図で示すように金属製の厚肉シームレスパイプで作り
、これに印字ワイヤ６を挿入し端面を面一にした後ロー
付けして一体化したものであり、従来のように棒材に０
．３〜Ｑ、５ｍｍφ程度の極細径の非貫通の穴を穿設し
てワイヤの端を挿入してロー付けするようにしたものに
比べ加工性および寸法精度の優れた安価なものとするこ
とができる。

なお、バブ１２は円筒状に限らず、たとえば段付形状、
砲弾状であってもよいことは勿論である。

本考案は、以上説明したように印字ソレノイドを形成す
る鉄心と継鉄部分とを所定数一体成形するとともに外側
継鉄部分に入れたスリットで隔別される継鉄片を変形防
止リングで連結してなるヘッド本体を有する構成とした
から、従来のものに比べ構成が簡単になるとともに磁気
特性が良好で変形もなく、シかも重量およびコストの低
減が図れるワイヤドツトプリンタ用印字ヘッドを提供で
きるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のヘッド本体部の斜視図、第２図は同じく
ヘッド本体部の変形状態を示す概略的縦断側面図、第３
図は本考案の一実施例を採用したワイヤドツトプリンタ
の概略的縦断側面図、第４図は同実施例のヘッド本体部
の斜視図、第５図は同実施例の印字ワイヤとバブとの取
付状態を示す断面図である。 １・・・・・・印字ヘッド、４・・・・・・ヘッド本体
、７・・・・・・継鉄片、８・・・・・・鉄心、１０・
・・・・・印字ソレノイド、２０・・・・・・変形防止
リング、２１・・・・・・スリット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 印字ソレノイドを形成する鉄心と継鉄部分とを所定数一
   体成形するとともに外側継続部分に入れたスリットで隔
   別される継鉄片を変形防止リングで連結してなるヘッド
   本体を有してなることを特徴とするワイヤドツトプリン
   タ用印字ヘッド。