JPS5842014Y2 - 焼却炉排ガスの乾式移動層反応装置 - Google Patents

焼却炉排ガスの乾式移動層反応装置

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JPS5842014Y2
JPS5842014Y2 JP15483982U JP15483982U JPS5842014Y2 JP S5842014 Y2 JPS5842014 Y2 JP S5842014Y2 JP 15483982 U JP15483982 U JP 15483982U JP 15483982 U JP15483982 U JP 15483982U JP S5842014 Y2 JPS5842014 Y2 JP S5842014Y2
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JP
Japan
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exhaust gas
moving
moving reaction
reaction layer
cao
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JP15483982U
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JPS58100032U (ja
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義弘 井手
信明 高須
修一 守岡
喜久男 堀
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川崎重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、産業廃棄物焼却炉排ガス、都市ごみ焼却炉排
ガスなどのように塩化水素(以下HCIと記す)、イオ
ウ酸化物(以下SOxと記す)を含む排ガスを生石灰(
以下CaOと記す)の粒子からなる移動層と接触させて
HCI、 SOxを反応除去する焼却炉排ガスの乾式移
動層反応装置に関するものである。
焼却炉排ガス、たとえば都市ごみ焼却炉排ガスにはHC
Iが200〜1000 pprn、SO2が10〜11
00pp含まれており、コノHC1,SO2をCaO,
Ca(OH)2を用いてCaCl2、CaSO4として
分離、除去することは従来から良く知られている。
CaOを用いる場合の反応式は下記の如くである。
CaO+ 2 HC1→CaCl2 + H2O(1)
CaO+SO2+1/202→Ca5O4(2)本考案
者らは、既に、CaO粒子をルーバ、金網、多孔板など
の支持体間に層状に移動可能に充填してなる移動反応層
と焼却炉排ガスとを接触させて、排ガス中のHCl、S
O2を反応除去する装置を開発しつつあり、種々の試験
を行なってきた。
この結果、移動反応槽の排ガス入口部と排ガス出口部と
移動反応層内においてCaO反応率に分布が認められ、
CaOが充分に使用されていないことが判明した。
すなわち、排ガス入口部のCaO粒子は高い反応率を示
すが、排ガス出口部のCaO粒子は反応率が低くなり、
このままCaO粒子を排出すると平均されたCaO反応
率が低くなりCaOの利用率が悪くなってきわめて非経
済的である。
このため利用率の低いCaO粒子を再使用する目的で、
CaO粒子を移動反応層の上部に循環、移動させること
が考えられるが、CaOは崩壊しやすいので循環移動中
に粉化して再使用の際には、粉化したCaOが排ガスと
ともに飛散するなどの問題点が生じる。
また移動反応層内のCaOの微粒子が移動反応層内の下
流側に移動して、すなわち偏析を起こして圧力損失の増
加をきたすという問題点があった。
本考案は上記の諸点に鑑みなされたもので、生石灰粒子
を支持体間に層状に移動可能に充填してなる移動反応層
の上部に、この移動反応層に直交するように焼却炉排ガ
スを通過させると同時に、移動反応層の下部に前記移動
反応層上部の排ガス流と逆方向に焼却排ガスを通過させ
るように構成することにより、生石灰粒子を上部に循環
、移動することなく、上方から下方への一回の使用のみ
で、生石灰の粉化を防止して生石灰の利用率を向上せし
め、しかも移動反応層の上部の微粒子の偏析による圧力
損失の増加を、移動反応層の下部において逆方向に排ガ
スを通すことにより偏析を解消して防ぐようにした焼却
炉排ガスの乾式移動層反応装置を提供せんとするもので
ある。
以下、本考案の構成を図面に示す実施態様に基づいて説
明する。
第1図は本考案における移動反応層および排ガス流を示
している。
1は移動反応層で、この移動反応層はCaO粒子2をル
ーバ、パンチングメタル、金網、スリット状孔を有する
金属板などの2枚の隔離板からなる支持体3間に、層状
に移動可能に充填して構成されている。
この移動反応層1の両側を移動反応層1の中央部付近が
ら仕切板4により上部と下部に仕切り、移動反応層の上
部5に、この移動反応層に直交するようにすなわち十字
流型に焼却炉排ガスを通過させ、移動反応層の下部6に
前記移動反応層上部5の排ガス流と逆方向に焼却炉排ガ
スを通過させる。
7はガスリークを防ぐための盲板である。
この盲板7の高さは移動反応層1の層厚より大きくしな
ければならない。
上記のように構成された移動反応層1の上部5に一方か
ら焼却炉排ガスが導入されると、焼却炉排ガスは低速で
下降しているCaO粒子と接触して、排ガス中のHCl
、SO2は前記反応式(1) 、 (2)によりCaO
と反応してCaCl2、CaSO4に変換する。
この場合、移動反応層内の上流側におけるCaO粒子の
方が反応率は高く、かつ移動反応層内の微粒子は移動反
応層内の下流側に偏析して圧力損失が大きくなる。
しかしCaO粒子はこのままの状態で低速で下降し、移
動反応層1の下部6にくると、今度は前記排ガス流と逆
方向に他方から焼却炉排ガスが導入されるので、移動反
応層内の上流側(移動反応層上部と逆になり、第1図に
おける右側となる)の未反応のCaO粒子と接触して、
排ガス中のHCl、SO2はCaC1□、CaSO4に
変換するとともに、逆方向の排ガス流により微粒子の偏
析が解消されて圧力損失の増加が防止される。
つぎに本考案の装置の一実施態様を第2図〜第5図に基
づいて説明する。
第2図〜第4図は本考案の装置の略本的構成を示し、第
5図は本考案の装置の具体例を示している。
10は本考案の乾式移動層反応装置11の装置本体で、
この装置本体10内に、生石灰粒子2を支持体3間に層
状に移動可能に充填してなる移動反応層1を複数層縦方
向に並列させて配置するとともに、装置本体前面内壁と
移動反応層一端部との間に排ガス導入通路12を形成し
、装置本体背面内壁と移動反応層他端部との間に排ガス
排出通路13を形成する。
14は装置本体一端部に排ガス導入通路12に連通ずる
ように設けられた排ガス入口、15は装置本体他端部に
排ガス排出通路13に連通ずるように設けられた排ガス
出口である。
一方、各移動反応層1間の中央部には仕切板4が設けら
れ、さらに装置本体前面において、移動反応層間の上部
と下部とが交互に閉止されて排ガスが流れないように遮
蔽板16が取り付けられ、装置本体背面側において、装
置本体前面側の移動反応層間が開口している部分が閉止
されて排ガスが流れないように、移動反応層間の上部と
下部とに交互に遮蔽板17が取り付けられて、各移動反
応層1の上部と下部とにおいて排ガス流が逆方向になる
ように構成されている。
18はCaO粒子ホッパ、20はCaO粒子供給管、2
1は移動反応層の下端に設けられたロールフィーダ、2
2はベルトコンベアである。
上記のように構成された本考案の乾式移動層反応装置1
1は、第6図に示すように、焼却炉23の排ガスダクト
に接続された集じん装置24の下流側に接続され、この
乾式移動層反応装置11の排ガス出口は誘引ファン25
を介して煙突26に接続される。
焼却炉23から排出されるダスト、HCl、SOxなど
を含んだ排ガスは、ます集しん装置24に導入されて除
しんされた後、150〜350℃の温度で乾式移動層反
応装置11に導入され、ここでHCI SOxは反応除
去され、清浄ガスは煙突26から大気中に放出される。
反応生成物であるCaCl2、CaSO4はCaO粒子
とともにロールフィーダ21により排出され、ベルトコ
ンベア22により装置外に取り出される。
なお移動反応層内のCaO粒子の粒径、移動速度などを
適切に選択することにより、排ガス中のダストを同時に
除去することができる。
また150℃以上の温度で操作されるので、白煙防止の
ために再加熱の必要はなく、煙突に直接排出することが
できる。
つぎに社説のごみ焼却炉に本考案の装置を接続して試験
を行なった結果を説明する。
本装置人口におけるHCI濃度620 ppmの排ガス
を処理して、本装置出口におけるHCI濃度20 pp
mの結果を得た。
CaO粒子の移動速度を大きくするなど運転条件を変え
ることによって、さらに出口濃度を下げることも可能で
ある。
またSO2については、入口濃度100 ppmに対し
て出口濃度26 ppmの結果を得た。
本装置における圧力損失は35 mmAqと小さい値を
得た。
なおCaO粒子の粒径は2〜2483mm、移動反応層
の層厚は100 mmであった。
以上説明したように、本考案の装置によればCaO粒子
を移動反応層上部へ循環、移動することなく、上方から
下方へ一回移動させて使用する操作のみで、CaOの粉
化を防止してCaOの利用率を向上せしめることができ
、しかも移動反応層上部における微粒子の偏析を、移動
反応層下部において逆方向に排ガスを流すことにより解
梢して圧力損失の増加を防止することができる。
また本考案は乾式であるので、排水処理の必要がなく、
従来のアルカリ湿式法で問題となっていた装置内スケー
ル付着、腐食などが生じることはないなどの効果を有し
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の焼却炉排ガスの乾式移動層反応方法の
原理的説明図、第2図は本考案の焼却炉排ガスの乾式移
動層反応装置の一実施態様を示す略本的正面図(ただに
本体ケーシングの前面板を取り外した状態を示している
)、第3図は第2図におけるA−A線断面図、第4図は
第2図におけるB−B線断面図、第5図は本考案の乾式
移動層反応装置の具体例を示す斜視図(ただし本体ケー
シングの前面板および右側面板を取り外した状態を示し
ている)、第6図は本考案の乾式移動層反応装置の使用
例を示すブロックダイヤグラムである。 1・・・・・・移動反応層、2・・・・・・CaO粒子
、3・・・・・・支持体、4・・・・・・仕切板、5・
・・・・・移動反応層上部、6・・・・・・移動反応層
下部、10・・・・・・装置本体、11・・・・・・乾
式移動反応層装置、12・・・・・・排ガス導入通路、
13・・・・・・排ガス排出通路、14・・・・・・排
ガス入口、15・・・・・・排ガス出口、16.17・
・・・・・遮蔽板、18・・・・・・ホッパ、21・・
・・・・ロールフィーダ、22・・・・・・ベルトコン
ベア、23・・・・・・焼却炉、24・・・・・・集じ
ん装置、26・・・・・・煙突。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 装置本体内に、生石灰粒子を支持体間に層状に移動可能
    に充填してなる移動反応層を複数層縦方向に並列させて
    配置するとともに、装置本体前面内壁と移動反応層一端
    部との間に排ガス導入通路を形威し、装置本体背面内壁
    と移動反応層他端部との間に排ガス排出通路を形成し、
    一方、各移動反応層間の中央部に仕切板を設け、さらに
    装置本体前面側において移動反応層間の上部と下部とが
    交互に閉止されるように遮蔽板を取り付け、装置本体背
    面側において装置本体前面側の移動反応層間が開口して
    いる部分が閉止されるように移動反応層間の上部と下部
    とに交互に遮蔽板を取り付けてなることを特徴とする焼
    却炉排ガスの乾式移動層反応装置。
JP15483982U 1982-10-13 1982-10-13 焼却炉排ガスの乾式移動層反応装置 Expired JPS5842014Y2 (ja)

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JPS58100032U JPS58100032U (ja) 1983-07-07
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