JP3310334B2 - 移動層型反応槽 - Google Patents

移動層型反応槽

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JP3310334B2
JP3310334B2 JP19404592A JP19404592A JP3310334B2 JP 3310334 B2 JP3310334 B2 JP 3310334B2 JP 19404592 A JP19404592 A JP 19404592A JP 19404592 A JP19404592 A JP 19404592A JP 3310334 B2 JP3310334 B2 JP 3310334B2
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭素質吸着剤や触媒な
どの粒子状物質が上から下に移動する移動層に対し、S
Ox、NOx含有排ガスや反応成分含有ガスを直交流で
通過、接触させ、除塵や脱硫、脱硝のような吸着あるい
は各種反応等を行わせるための移動層型反応槽に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の移動層反応槽の1例の概略
を示す断面図である。従来この種の装置では、図に示す
ように垂直方向に一列に配置された入口側メインルーバ
ー1及び出口側ルーバー1′により充填保持され、断面
が三角形のサブルーバー2により仕切られた粒子状物質
7が、上から下に移動して移動層を形成し、ガス6は移
動層の側方からメインルーバー1を通って反応槽5に導
入され、移動層を貫通し、この間に除塵、反応等を行
い、出口側のルーバー1′から排出される。このような
断面が三角形のサブルーバーを設置した移動層反応槽
は、ルーバー上での粒子状物質の非移動部分の発生がな
く、しかもメインルーバーとサブルーバーとの間に形成
される移動層をダストや被吸着性物質などの圧損を上昇
させる原因となる物質や触媒被毒物質などの主反応層に
おける反応に支障を来すような物質を除去するためのダ
スト除去層とし、サブルーバーの後流側を主反応層とし
て両移動層の粒子状物質の流量を適当に制御することに
より、広範囲な条件に適応できる移動層反応槽である。
この場合、移動層内を流下する粒子状物質の流速は、ダ
スト除去層においてはガス中のダスト類を十分除去でき
る程度に速くし、主反応層においては粒子状物質の利用
効率が高くなるようできるだけ遅くするのが望ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造の反応槽を用いても、供給されるガス中のダス
トの濃度が高くなるとダスト除去層内においてダストを
完全に除去することができず、漏れ込んだダストが移動
速度の遅い主反応層のサブルーバー側に蓄積し、圧損の
上昇を招き、装置の運転に支障を来す場合がある。ま
た、装置の大型化、ガス量の増加に応じてメインルーバ
ーの間隔を大きくしようとすると図3に示すようにルー
バーABのB点と次のルーバーとの間隔が大きくなり過
ぎて図のX点付近における粒子状物質の流れが悪くなり
ダストや反応生成物の蓄積が生じ易い。そのため、装置
が大型化しても、その割りにはメインルーバー及びサブ
ルーバーを大きくすることはできないので、メインルー
バーとサブルーバーとの間の粒子状物質の層厚が不足
し、充分なダストの除去が行えない、また、ガス流量の
割にはサブルーバー間の間隔が狭いので、ガスの線速度
が大きくなり、一旦捕集したダストを後段に吹き飛ばし
てしまうなどの理由により、粒子状物質の移動速度が小
さい後段においてダストが蓄積し圧損が増大するなどの
問題があった。
【0004】本発明の目的は、このような問題点を解決
し、大型装置に適し、ダスト濃度の高いガスにも適用可
能な移動層型反応槽を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、以下のような手段を採用している。す
なわち、請求項1に係る発明は、粒子状物質を上から下
に移動させて移動層を形成し、この移動層に対して横方
向からルーバーを介してガスを通過、接触させる移動層
型反応槽において、ガス入口側のルーバーがメインルー
バー及びサブルーバーで構成されるとともに、前記メイ
ンルーバーは、垂直方向に所定の間隔ごとに一列に配置
され、各々は垂直上部と傾斜部と垂直下部とからなる断
面折れ線状に形成され、かつ垂直下部が垂直上部よりも
内側に位置するように配置され、前記サブルーバーは、
前記メインルーバーよりも内側に配置されるとともに、
一つのメインルーバーに対して一つのサブルーバーが配
置され、かつ各々は一つの辺を内側方向に向けた断面三
角形状に形成されることを特徴とする移動層型反応槽で
ある。 また、請求項2に係る発明は、請求項1におい
て、前記垂直上部、傾斜部及び垂直下部の各高さの比が
3〜5:4〜6:1であることを特徴とする移動層型反
応槽である。 さらに、請求項3に係る発明は、請求項1
又は2において、前記サブルーバーの内側に、通気孔を
有する区画板を、前記メインルーバー及び前記サブルー
バーとに平行にかつ垂直方向に設け、粒子状物質の流れ
をメインルーバーとサブルーバーとの間の第1層、サブ
ルーバーと区画板との間の第2層及び区画板とガス出口
側のルーバーとの間の第3層とに分け、それぞれの層内
を流れる粒子状物質の流量を独立に制御するように構成
したことを特徴とする移動層型反応槽である。
【0006】こゝで本発明の重要な特徴は、粒子状物質
の流れをメインルーバーとサブルーバーとの間の第1層
(図5及び6のU1 )、サブルーバーと区画板との間の
第2層(同じくU2 )、区画板とガス出口側ルーバーと
の間の第3層(同じくU3 )の三つに分けそれぞれの流
れを別々に制御することにより、移動層型反応槽の効率
的運転を可能とした点にある。これらの流れの制御をさ
らに容易にするため、それぞれの流路を流れる粒子状物
質の量及び流速を調整できるようにするのが好ましい。
すなわち、図1及び4に示すように、最下段のサブルー
バー又はその下側の流路調整板の下端及び区画板の下端
から、それぞれ移動層型反応槽のケーシング8の内壁に
沿って仕切板9、11を設け、その仕切板を移動層型反
応槽の粒子状物質排出ノズル内まで連続させる。仕切板
9、11の末端に、末端の辺と平行な軸を有する回転仕
切板10、12を設け、この回転仕切板10、12の角
度は外部から変更できるような構造とする。この回転仕
切板の角度を変更することにより、全体の抜出量を増加
させることなしに、槽内の粒子状物質の移動速度分布を
効果的なものにすることができる。
【0007】メインルーバー1、サブルーバー2、区画
板3、流路調整板4の形状、大きさあるいは設置位置及
び粒子状物質の流れU1 、U2 及びU3 における粒子状
物質の流量、流速等は処理ガスの量及び含まれているダ
ストや沈着性物質など圧損増大の原因となる物質の量に
より前記範囲内において任意に設定すればよい。この場
合、メインルーバーとサブルーバーとの間隔はあまり大
きくすることはできないので、U1 の間を流れる粒子状
物質により充分除去できなかったダスト等をサブルーバ
ーの後流側に設けたU2 の部分でさらに除去するように
する。サブルーバーと区画板との間隔は、ダスト等の量
に合わせて比較的広い範囲で設定することができる。こ
のように反応槽のガス入口側に設けられたU1 及びU2
の粒子状物質の流れによりダストや触媒被毒物質等をほ
ぼ完全に取り除いたガスは、粒子状物質の主流部である
3 の中で、ダストや触媒被毒物質等により影響される
ことなく脱硝反応等の主反応を行わせることができる。
本発明の移動層型反応槽は、多量のダストを含む排ガス
を処理し、脱塵とともに脱硫脱硝あるいは脱硝を行う場
合のように一つの反応装置内で複数の処理、反応を行わ
せるための反応槽として特に好適である。
【0008】以下、本発明の移動層型反応槽について図
面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の移動層型
反応槽の一の実施態様を示す装置の断面図であり、また
図4は本発明の移動層型反応槽の他の実施態様を示す装
置の断面図である。図1の装置は通常の構造のメインル
ーバーを有するものであるが、図4の反応槽では、大量
のガスを処理するため、ルーバー間のピッチを大きくし
たものである。図4の装置においては、ピッチを大きく
したメインルーバー近傍での粒子の流れをよくするた
め、メインルーバー1の形状を図6に示すように断面が
折れ線EFGHとなるようにする。図3のような通常の
ルーバー構造においてABの長さを大きくするとB点と
次のルーバーABとの間隔が大きくなり過ぎ、X点付近
での粒子の流れが悪くなる。このため、ルーバーEHの
両端部をEF及びGHのようにほぼ垂直状とし、メイン
ルーバー全体の形状を断面が折れ線状となるようにする
ことによってメインルーバーとサブルーバーとの間の粒
子状物質の流路の幅がほぼ均一となるようにするのであ
る。断面折れ線状としたメインルーバー1の大きさ等は
図7において、a、b及びcの比率が3〜5:4〜6:
1の範囲であり、角度θは65°〜75の範囲とするの
が好ましい。
【0009】サブルーバー2は、その断面が、図5及び
6に示すようにCを頂点とし、Cを一端とする一方の辺
CDは頂点Cからメインルーバーの方向に下方に向かっ
て延び頂点Dを形成し、他方の辺CEは頂点Cから垂直
下方あるいは5°以内、好ましくは3°以内の角度で移
動層の内側方向に傾斜した構成とする。辺CEを内側に
傾斜させるのはメインルーバーとサブルーバー間を流下
する粒子状物質が移動層の内側へ漏れ込むのを防ぐため
であるが、後述するようにサブルーバー間に流路調節板
を設ける場合には特に傾ける必要はない。このサブルー
バーは、図1の装置においては、頂点Dがメインルーバ
ーの下端のBと次のメインルーバーの下端のBとのほぼ
中間にくるように設置されており、図4の装置において
は、頂点Dがメインルーバーの下端のGHと次のメイン
ルーバーの下端のGHとのほぼ中間にくるようように設
置されている。頂点Dがこれより左に寄りすぎると、メ
インルーバーとサブルーバーとの間の粒子状物質の流路
の幅が不均一となり、極端に狭い部分が生じ、また右に
寄りすぎるとサブルーバーとしての効果が得られない。
サブルーバーの形状は、サブルーバー近傍を流れる粒子
状物質の流速がメインルーバー近傍の流速よりもやや大
きめとなるようにするのが好ましい。この形状は装置の
大きさ、粒子状物質の大きさ等に基づいて適宜定められ
るが、角DCEが30°〜55°となるようにし、辺D
Eの傾き及び長さは角CEDが25°〜35°となるよ
うな範囲内でメインルーバーと辺DEとで形成される流
路が下にいくに従い広くなるようにするのがよい。サブ
ルーバーとサブルーバーとの間隔が大きくなりすぎると
サブルーバーの両側を流れる粒子状物質が互いに混ざり
合う恐れがあるので上のサブルーバーの下端Eと下のサ
ブルーバーの上端Cとの間に通気性を有する流路調整板
4を設け、両者の混合を防ぐようにする。この流路調整
板は、板の全面に多数の孔を有する多孔板あるいは細長
い板を一定の間隔を空けて配置したスリット板等で構成
すればよい。
【0010】本発明においては、前記サブルーバーの後
流側に通気孔を有する区画板3をサブルーバーに平行に
垂直方向に設けサブルーバーとその区画板との間に独立
した粒子状物質の流路を形成させる。この区画板は次の
三つの要件を満たすことが必要である。先ず第1に、十
分な通気性を有すること。第2には、区画板の両側を流
下する粒子状物質が互いに混ざり合う率をできるだけ少
なくすることであり、一方から他方への漏れ込みが1%
以下になるようにするのが好ましい。第3に、両側から
の粒子状物質の粉体圧及び流下する粒子状物質による摩
擦に耐える強度を有することである。これらの要求を満
足させる構造としては、板の全面に多数の孔を有し、適
宜補強材を併用した多孔板(パンチングプレート)ある
いは細長い板を一定の間隔を空けて配置したスリット板
あるいはフラットバー形式の構造で、30%以上の開口
率を有するものが好適に使用される。本反応槽のガス出
口側ルーバーは十分な通気性を有し、粒子状物質を支持
できるものであれば形状等に制限はなく、通常のルーバ
ー構造のほかに多孔板であってもよい。このように構成
することにより移動層反応槽の内部の粒子状物質の流れ
を図5及び6のU1 、U2 及びU3 の三つに分け、それ
ぞれの流れを別々に制御することにより、移動層反応槽
の効率的運転が可能となる。
【0011】図1又は4で示される本発明の移動層型反
応槽を乾式脱硫脱硝装置に適用した例では、ガス入口側
をメインルーバー1で保持し、その内側に設けたサブル
ーバーとの間に第1の脱塵・脱硫ゾーンを、さらにサブ
ルーバーの後流側に設けた区画板3とサブルーバーとの
間に第2の脱塵・脱硫ゾーンを形成し、区画板の後流側
を脱硝ゾーンとする。ダスト及びSOx、NOxを含む
排ガスを先ず第1の脱塵・脱硫ゾーンを通して脱塵、脱
硫を行わしめ、次いで第2の脱塵・脱硫ゾーンにおいて
第1のゾーンで除去できなかったダスト及びSOxを充
分に除去するようにする。第1及び第2の脱塵・脱硫ゾ
ーンを通過したガス中には圧損や触媒被毒の原因となる
ダストやSOxがほんど含まれていないので、脱硝ゾ
ーンにおいては活性コークスの流速を遅くし、活性コー
クスの使用効率を充分高めることができる。すなわち、
移動層内の活性コークスの流れを三つに分け、各部分に
おける活性コークスの流量及び流速を、処理ガスの量や
含まれるダスト、SOx、NOxなどの濃度に応じて任
意に調整することができ、極めて効率的な運転が可能と
なる。
【0012】
【実施例】(実施例1) 図1の装置において、平均粒径8mm程度の活性コーク
ス7が矢印の方向に従い、反応槽の上方に設けたホッパ
ー16から反応槽内に供給され、反応槽内を上方から下
方に移動し反応槽下部から抜き出される。一方処理され
るガス6は矢印に従い反応槽の側面からガス入口側メイ
ンルーバー1を通って移動層内に供給され、活性コーク
ス層を通って脱硫、脱硝、除塵が行われ反対側の側面の
ガス出口側ルーバー1′から排出される。反応槽内の活
性コークスは入口側のメインルーバー1及び出口側ルー
バー1′により保持されている。入口側はメインルーバ
ー1の次に、その間に流路調整板4を配置したサブルー
ー2、その後流側に区画板3が配置され、さらに最下
段の流路調整板及び区画板の下方に延びる仕切板9、1
1、さらにその下方に続く回転仕切板10、12よりな
っている。全体の活性コークスの流量は定量フィーダー
15によって制御される。さらに活性コークスの主流層
の底部には整流体13が設けられており、活性コークス
の移動速度のコントロールは14のサイトグラスから活
性コークスの降下速度を測定しながら行う。図5は入口
側ルーバー部の詳細図である。本実施例に用いた装置で
は、メインルーバーの開口の大きさ、すなわちB−B間
の間隔を450mm、メインルーバーとサブルーバーと
の間隔(図5のa)及びサブルーバーと区画板との間隔
(図5のb)をそれぞれ100mm及び300mmと
し、区画板の後流側の第3層の厚みは1400mmとし
た。サブルーバーの辺CEは垂直とし、CEの長さは3
50mm、サブルーバーの間隔すなわち図5のE点とそ
の下のC点との間隔は70mmとし、その間は多数の開
口を有する多孔板で繋いだ構造とした。また、区画板は
巾100mmの板を100mmの間隔で水平に並べたフ
ラットバー構造とし、出口側ルーバー1′は多孔板で代
用した。この装置を使用し、第1、2及び3層の脱硫脱
硝用成形活性コークスの流下速度及び滞留時間をそれぞ
れ、334mm/hrと32hr、134mm/hrと
80hr及び57mm/hrと188hrとして、20
0mg/Nm3 D.B.のダスト、SOx50ppm及
びNOx250ppmを含有するガスの処理試験を行っ
た。その結果、全体の圧損は運転開始時には約100m
mAqで時間の経過とともに緩やかに上昇したが、72
時間経過以降は約150mmAqでほぼ一定であり、安
定した運転が可能であった。
【0013】これに対し、区画板3を設けない以外は全
く同一の装置を使用し、第1及び2層の脱硫脱硝用成形
活性コークスの流下速度及び滞留時間をそれぞれ、44
0mm/hrと25hr及び63mm/hrと171h
rとして同様の試験を行ったところ、運転開始時には約
100mmAqであった圧損が徐々に増加し、約72時
間で250mmAqを越え、運転続行が困難となった。
【0014】(実施例2) 図4において、平均粒径8mm程度の活性コークス7が
矢印に従い、反応槽の上方に設けたホッパー(図示せ
ず)から反応槽内に供給され、反応槽内を上方から下方
に移動し反応槽下部から抜き出される。一方処理される
ガス6は矢印に従い反応槽の側面から入り、ルーバー及
び活性コークス層を通って脱硫、脱硝、除塵が行われ反
対側の側面から排出される。反応槽内の活性コークスは
入口側のメインルーバー1及び出口側ルーバー1′によ
り保持されている。入口側はメインルーバー1の次に、
その間に流路調整板4を配置したサブルーー2、その
後流側に区画板3が配置され、さらに最下段の流路調整
板及び区画板の下方に延びる仕切板9、11、さらにそ
の下方に続く回転仕切板10、12よりなっている。さ
らに活性コークスの主流層の底部には整流体13が設け
られており、活性コークスの移動速度のコントロールは
14のサイトグラスから活性コークスの降下速度を測定
しながら行う。
【0015】図7は入口側ルーバー部の詳細図である。
ここで、θは70°、αは40°、βは30°、aは4
30mm、bは470mm、cは100mm、dは17
6mm、eは684mm、fは140mm、gは200
mm、hは300mm、サブルーバーの長辺は垂直と
し、図示していないが、区画板3の後流側の活性コーク
スの主流層の厚みは1300mmとした試験装置を使用
し、ダスト濃度が200mg/Nm3 D.B.、SOx
50ppm、NOx250ppmのガスの処理試験を行
った。その結果、第1の脱塵・脱硫ゾーンにおける活性
コークスの流れはスムースで滞留部分を生じたり、ダス
トやSOx成分が付着した活性コークスが脱硝ゾーンへ
漏れてくることもなく、各ゾーンにおける活性コークス
の流量を適宜調整することにより、脱硫率100%、脱
硝率80%、脱塵率95%以上で円滑な運転が可能であ
った。
【0016】
【発明の効果】本発明による請求項1に記載の移動層型
反応槽は、ガス入口側のルーバーがメインルーバー及び
サブルーバーで構成されるとともに、前記メインルーバ
ーは、垂直方向に所定の間隔ごとに一列に配置され、各
々は垂直上部と傾斜部と垂直下部とからなる断面折れ線
状に形成され、かつ垂直下部が垂直上部よりも内側に位
置するように配置され、前記サブルーバーは、前記メイ
ンルーバーよりも内側に配置されるとともに、一つのメ
インルーバーに対して一つのサブルーバーが配置され、
かつ各々は一つの辺を内側方向に向けた断面三角形状に
形成されるという構成を有しているので、装置の大型
化、ガス量の増加に伴ってメインルーバー及びサブルー
バーを大型化し、メインルーバーの間隔を大きくして
も、メインルーバーとサブルーバーとの間の流路の幅を
全体に渡ってほぼ均一にすることができるので、部分的
に粒子状物質の流れが悪くなってダストや反応生成物が
蓄積するようなことはなく、装置大型化、ガス流量の増
加に充分に対応することができることになる。 また、本
発明による請求項2に記載の移動層型反応槽は、請求項
1に記載の移動層型反応槽において、前記垂直上部、傾
斜部及び垂直下部の各高さの比が3〜5:4〜6:1で
あるという構成を有しているので、各メインルーバーの
垂直上部、傾斜部及び垂直下部の寸法をその範囲内の値
に自由に設定できるので、設計の幅を広げることがで
き、用途に応じたものを提供することができることにな
る。 さらに、本発明による請求項3に記載の移動層型反
応槽は、請求項1又は2に記載の移動層型反応槽におい
て、前記サブルーバーの内側に、通気孔を有する区画板
を、前記メインルーバー及び前記サブルーバーとに平行
にかつ垂直方向に設け、粒子状物質の流れをメインルー
バーとサブルーバーとの間の第1層、サブルーバーと区
画板との間の第2層及び区画板とガス出口側のルーバー
との間の第3層とに分け、それぞれの層内を流れる粒子
状物質の流量を独立に制御するように構成したという構
成を有しているので、ダスト、沈着性物質等の圧損増大
の原因となる物質の量に応じて、各流路を流れる粒子状
物質の流速及び流量を独立に制 御できるので、各種のガ
スに対して装置を安定して運転することができることに
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動層型反応槽の一実施態様を示す装
置の断面図。
【図2】従来の移動層型反応槽の1例の概略を示す断面
図。
【図3】図2の移動層型反応槽のルーバー近傍図。
【図4】本発明の移動層型反応槽の他の実施態様を示す
装置の断面図。
【図5】本発明のメインルーバー、サブルーバー、流路
調整板及び区画板の詳細説明図。
【図6】本発明のメインルーバー、サブルーバー、流路
調整板及び区画板の位置、構造を説明する図。
【図7】本発明のメインルーバー、サブルーバー、流路
調整板及び区画板の角度、位置、を詳しく説明する図。
【符号の説明】
1.メインルーバー 1′.出口側ルーバー 2.サブルーバー 3.区画板 4.流路調整板 5.反応槽 6.ガス 7.粒子状物質 8.ケーシング 9、11.仕切板 10、12.回転仕切板 13.整流体 14.サイトグラス 15.定量フィーダー 16.ホッパー
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 8/00 B01D 53/08 B01D 53/14 B01D 53/34 B01D 53/86

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子状物質を上から下に移動させて移動
    層を形成し、この移動層に対して横方向からルーバーを
    介してガスを通過、接触させる移動層型反応槽におい
    て、ガス入口側のルーバーがメインルーバー及びサブル
    ーバーで構成されるとともに、前記メインルーバーは、
    垂直方向に所定の間隔ごとに一列に配置され、各々は垂
    直上部と傾斜部と垂直下部とからなる断面折れ線状に形
    成され、かつ垂直下部が垂直上部よりも内側に位置する
    ように配置され、前記サブルーバーは、前記メインルー
    バーよりも内側に配置されるとともに、一つのメインル
    ーバーに対して一つのサブルーバーが配置され、かつ各
    々は一つの辺を内側方向に向けた断面三角形状に形成さ
    れることを特徴とする移動層型反応槽。
  2. 【請求項2】 前記垂直上部、傾斜部及び垂直下部の各
    高さの比が3〜5:4〜6:1であることを特徴とする
    請求項1に記載の移動層型反応槽。
  3. 【請求項3】 前記サブルーバーの内側に、通気孔を有
    する区画板を、前記メインルーバー及び前記サブルーバ
    ーとに平行にかつ垂直方向に設け、粒子状物質の流れを
    メインルーバーとサブルーバーとの間の第1層、サブル
    ーバーと区画板との間の第2層及び区画板とガス出口側
    のルーバーとの間の第3層とに分け、それぞれの層内を
    流れる粒子状物質の流量を独立に制御するように構成し
    たことを特徴とする請求項1又は2に記載の移動層型反
    応槽。
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