JPS5841754A - 大型ａｌｃパネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一体栽型された大型ムＤｏパネルに関し、特
に成型時にパネル取付用埋込金具を埋設した大型ムＬＯ
パネルに関する。

従来のＡＬＯ大型パネルは、６ｏｏ■輻のム１０パネル
を複数枚集成してなるもので、パネルとじての一体性に
欠けるため強度上の問題があり、またパネルの継ぎ目跡
が残り意匠性・の点でも好まれなかった。本発明はかか
る問題点を解決したものである。

従来知られている一体成型ＡＬＯパネルの製法としては
、大゛別すると２つの方法があり、型枠内でパネルを製
型に複数枚同時に成型する裏打式と、型枠内でパネルを
水平に成型する平行式に大別される。

裏打式は、通常珪酸質原料として珪石痔をまた石灰質原
料として普通ポルトランドセメントおよび生石灰を主成
分とし、アル１ニウム粉末で発泡させる硬化脱型後、ピ
アノ線で切断する方式である。一方平行式は、珪石、普
通ポルトランドセメントおよび急結セメントを主成分と
して用い起泡剤によって気泡前形成させる方式である。

両方式とも硬化脱型後はオートクレーブ養生を行う。

裏打式の場合には、モルタル“スラリーが型枠上部から
投入されるため落下時の衝撃による気泡の連結、空気巻
き込み等により、空隙、空洞、粗大気泡発生等の欠陥を
生じやすい。また、裏打式の場合には、発泡によるモル
タルの移動距離が大となるため、低粘度モルタル（２，
０００ｏ　ｐ程度）を必要とし、これは原料の沈降をひ
きおこしやすく、モルタル硬化体の底部と上部とでは、
４％以上の比重差となり品質の均一性に欠けるため、翌
方向の高さは、普通６００■程度に制限されており、そ
れ以上の大型幅パネルを製作することは困難である。特
に、あらかじめ補強鉄筋に埋込金具を固着してノぐネル
内に埋設する場合には発泡を著しく粗害することとなり
、前記の空隙、空洞、粗大気泡等の内部欠陥の発生およ
び比重差により生ずる強度低下が顕著となって、埋込金
具の引抜き！ｉＪＩ＆は同一パネル内、において大きく
ばらつく。従ってパネルの取付安全性を向上させるため
には埋込金具の周囲に補強鉄筋を密に配置するなどの不
経済な設計を行う必要があった。また成型中、アルミ粉
末の発泡によるモルタルスラリーの膨張が補強鉄筋を押
上げるために、鉄筋に固着した取付用埋込金具の位置精
度が非常に悪く、施工現場ではパネルを所定位置に設置
するのに大変な手間がかかり工期の延長と施工コストの
上昇をもたらすばかりでなく、埋込金具の位ｔｌＩＩ！
！差を吸収する機舵を備えた高価なパネル取付装置を必
要としていた〇 一方、平行式の場合には、型枠底面をパネル仕上面とし
ているため、型枠の繰返し使用による型枠・紙面のひず
み等のため平滑度を保持しにくいこと、また型枠紙面は
、離型剤の含浸によって仕上材の付層性が悪く、仕上後
、塗布ムラを生じる等の欠点を有する。また、高温高圧
蒸気養生前にナイフにより均整された上面は、ち密な平
滑面となり仕上材の付着性が患いという欠点を有する。

さらに急結性セメントを使用するため製品内部にハイド
ロガーネットの結晶を生じ、強度低下の一因となり、コ
スト的にも高くなる。

本発明は、上記従来の欠点を解消したものであり、気泡
が均一で、パネル内の比重差が少く、幅広パネルの製作
が可能となると同時に開口部作成が容易な上、製品表面
が平滑で仕上材付着性の良好な大型ＡＬＯパネルである
。

本発明パネルは、たとえ番１平行式により、急結性セメ
ント等ハイド田ガーネットを生成する原料を用いずに製
造され、７Ｉ１１温高圧蒸気養生後にパネルの表面およ
びまたは裏面が全面にわたって切削加工される。したが
って、本発明パネルの表面およびまたは裏面は、オート
クレープ養生後切削加工した場合、−見平滑な切削面と
なるが切削により気泡の細かい凹部が全面にはぼ均一に
總出し、はどよい粗面が形成され、仕上材の付着に極め
て好適な面が形成される。仕上材付着性の点からは、気
泡形成は起泡剤によるよりもアルミ粉末←よる方が好ま
しい。オートクレーブ前にｔアノ線カットした面も、仕
上材の付着は極めて良好である。

また、本発明パネルは、パネル内任麓の２部分の絶乾か
さ比重をｐ１１ρ２（ρ２〉ρ、）とした場合ｐ、−ｐ
ｚが常に０・０−２以下、好ましくは０．００５ρｌ 以下となり、パネル内比重差すなわち比重差のほとんど
ないパネルである。従来のＡＬＯパネルで広幅のものが
得られなかった原因の一つは、パネル内幅方向の比重差
、すなわち剛性の差、強度差が大台（なるため、パネル
のたわみが不均一となり局部的な破壊をおこしやすくな
るためである。

開ロバネルの場合は特にこの点が問題となる。パネル内
比重差のｉｇ＊は、サンゾルとしてパネルの厚み方向に
対してパネルに直角に切り抜いた１〇−角の立方体を用
い、その他測定条件はＩＸＢ　　ム５４１６に準じて行
う。

本発明パネル寸法は、パネル幅９００■以上好會しくは
１５００＋＋ｗ以上、パネル長２４００箇以上好ましく
は３０００箇以上、パネル厚１００箇以上好會しくは１
２１ｍ以上である。

本発明パネルの原料としては、通常のムＤｏに用いられ
る原料が使用できるが、オートクレーデ養生によってハ
イドロガーネットを生成するものは灯台しくない。原料
の０／ＩＩ　は０．８以下が好ましい。オーシタレーデ
による蒸気養生はゲージ圧８〜１２　ｈ　／　ｉｓ”の
飽和蒸気による一般的な条件が用いられる。製品の！ト
リックス部分（鉄筋略を除いた部分）のかさ比重は、０
．４０〜１．００が灯台しく、特に０．４５〜０．６０
が好ましい。

本発明パネルは、要すればオートクレーブ養生後、パネ
ルの表面に切削加工が施され、離型剤含浸面およびまた
はピアノ線等による均整面を切除する。このため切削加
工後のパネル表面は気泡の露出ルた平滑な面となりパネ
ル内比重差が小さいため気泡孔は全面均一となるので塗
料の浸透が一様となり、外装塗料の塗りムラが減少し、
付着性も向上し、また塗布量が減少するという利点があ
る。

また、本発明パネルは鉄筋回りに存在する空隙の最大幅
が高々鉄筋径の１７２であるから、補強鉄筋とムシ０マ
トリツクス（鉄筋等以外の部分）との付着強度も大きく
、パネルとして性能のすぐれたものである。

以下本発明を実施例に基いて詳細に説明する。

第１図および第２図に示すように、型枠底板１にム１Ｇ
パネルの寸法に合せて側枠部材２を平行に移動した後、
自在に固定する。型枠底板１および側枠部材２には、あ
らかじめ離型剤を塗布しておく。型枠底板１の大きさは
、輻１８００−〜２６００ＩＩＩ＋１長さ４０００ｗ〜
８０００ｍｓ＋、側枠部材２は調さ１００〜２５０Ｗ程
度のものの生産かｕｒ　龍である。なお、前記型枠の寸
法内で、幅方向および長さ方間を分−して、複数のパネ
ルを生産することも可能である。第２図に示すを枠底板
１は、平型のパネル生産用のものであるが、凹凸を有す
る底板を用いれば、異型断面のパネルの生麩も可能であ
る。次に、あらかじめ構成した補強鉄筋３を、型枠内に
設置し、鉄筋３に固着した埋込金具４を利用して、鉄筋
固定用治具５により正確な位置に固定する。同様に開口
部形成のためのスペーサー６も正確な位置に固定し、開
口部へのモルタルスラリーの侵入を防止しておくもスペ
ーサーは開口部の大きさに応じて幅３００ｍから２１Ｄ
Ｏｍまでｍ棟の寸法のものが準備される。

スペーサーの材質としては鉄、ステンレススチール、プ
ラスチック、ゴム、アルボニウムなどが用いられる。こ
のように準備した型枠に、手打方式によってモルタルス
ラリーを注入する。モルタルスラリーの配合は、珪石粉
５０重量部、普通ポルトランドセメント４０重置部、生
石灰１０ｍ１ｋ１１部、水６０重ＩＩｋ部、アル４＝ウ
ム粉末ｏ、０７重一部である。注入されたモルタルスラ
リーは、竪打方式に比べて落下距離が短いため、落下Ｖ
７Ｉ撃による気泡の集積や、空気の巻き込みによる粗大
気泡、空隙、空洞部の発゛生がわずかである。また発泡
高さが低いため、高粘性のモルタルスラリーの注入が可
＆Ｃであり、成型水量を１滅することができる結果、硬
化時間の短縮が可能である。脱型までの所要時間は、従
来の竪打方式と比較して約２分の１から３分の１とする
ことができる。この高粘度のモルタルスラリー（２５０
００Ｐ以上）は、原料の分離沈降が少いため、型枠内で
の比重のばらつきを小さくすることができ、強度的に均
質な大型パネルの作製が可能である。従来の竪打方式で
は、モルタルスラリー上部と下すとの比重差は４％以上
となり、パネル一枚の幅方向にこの比重差が存在するこ
とになるが、本発明の方式では、モルタルスラリーの発
泡高さを低く抑えているため、モルタルスラリー上部と
下部との比重差は０．４％程度であり、パネル一枚の幅
方向にはほとんど比重差が存在しないことになる。この
結果、パネル取付偵大きな荷重が集中して作用する埋込
金具の引抜き強度を安定せしめることが可能である。こ
こでいう比重と？ｔ、Ｊ工Ｓム５４１６ｒオートクレー
ブ養生した軽Ｊ１気泡コンクリート製品」に規定する・
試験方法に準じて計測した値である。さらに、発泡時の
モルタルスラリーによる補強鉄筋の押し上げもほとんど
無く、鉄筋の位置精度および金物の位置精度の極めて良
好なパネルの生産が可能である。また、鉄筋上側に発生
するモルタルスラリー中の水分および気泡の集積もごく
わずかであり、オートクレーブ養生後大きな空隙となっ
て残存することは極めて稀である。このように注入した
モルタルスラリーは、予備養生後所定の強度に達した段
階で側枠をはずし、開口部用のスペニサーを取り除き、
ピアノ線等で切断して所定のパネル厚にそろえて、オー
トクレーブ養生を行う。

したがって、本発明パネルは鉄筋の位置精度および金物
位置精度が良好であり、かつ前記鉄筋固定用治具４を利
用して型枠底面１に対して垂直に支持したために、モル
タルが半可塑性に硬化した時点で鉄筋固定用治具４を鉛
直に引抜くことにより、パネル表面より埋込金具に連続
す′る位置精度の良い開口を容易に作製することが可能
である。

オートクレーブ養生後の組成物のＸ線回析では本発明で
用いる硅酸質原料すなわち普通ポルトランドセメントと
生石灰を使用した場合にはトバモライト結晶と石英とが
存在する。

一方、従来の平行方式において、急結性セメントとして
アルミナセメントを使用した場合には、トバモライト、
石英の他に、Ｘ１ｌｊ的にＭＢしつるハイドロガーネッ
ト結晶の生成が紹められる。このハイドロガーネット結
晶の強度発現性は極めて低く、石英と共存する場合、パ
ネル強度は大幅に低減し、アルミナセメントを用いない
パネルと同一の強度を得るためには、パネル比重を高め
る心安が生じ、使用原料の増加、パネル重量の増加等の
整置を招く結果となる。

次に、オートクレープ養生を終了したパネルは、型枠紙
間と接する面に切削加工を施し、離型剤の含一部分を切
削するとともにパネル表面を平滑にして仕上げられる。

この切削加工は機械加工によって行うため、非常に平面
精度が優れている。その上離型剤の゛含浸部分が切除さ
れているのでパネル表面に色むらは全く見られない。ま
たパネルの表面状態は第３図に示すごとく気泡断面の露
出した面となるため−、仕上塗料の付着性が良く、付着
強度のばらつきもわずかである。オートクレーブ養生前
にピアノ線カットした面も仕上材の付着は極めて良好で
ある。

以上で説明した方法により、パネルの四隅に埋込金具を
設けた幅１８００ｓｗ＋、長さ３７ｏｏｍ。

厚さ１２５冒のムＬＯ大型ノ讐ネルを製造し得られたパ
ネルの幅方向両端部のかさ比重（ＡＬＯマドも０．０２
以下に納まることが確紹できた。寸法精度も長さ、幅が
１．０ＩｌＩＩ以内、厚さが０．５　ｖｍ以内であった
。また埋込金具も所定の位置に精度良く配置されていた
。

以上の遡り、本発明は従来の軽打式、平行式の問題点を
解決したものであり、比重および強度のはらつきが少い
、表面が平滑でかつ寸法精度が良い、原料価格が低摩で
ある。大開口部を設けることができる、など多くの特徴
を有する大型、のＡＬＯパネルである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に用いた型枠の斜視図、第２図
はその断面図、第３図は本発明によるＡＬＯパネルの切
削加工新聞拡大図゛である。 １・・・型枠底板、 ２・・・側　枠、 ３・・・補強鉄筋、 ４・・・埋込金具− ５・・・鉄筋固定用治具、 ６・・・開口部用スペーサー ７・・・ＡＬＯパネル、 ８・・・気泡断面。 特許出願人　旭化成工業株式会社 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 粉末状の珪酸質原料と石灰質原料を主原料とする尚温高
   圧蒸気養生軽量気泡コンクリート（以下ＡＬＯという）
   パネルであって、パネル内任意のパネル取付用埋込金具
   が２伽以下パネル−表面に開孔して埋設されてなること
   を特徴とするパネル幅９００■以上、パネル長２４００
   −以上、パネル厚１００■以上の大型ムｘ１ｏパネル。