JPS5841256B2 - 微粉粒体用パツカ−スケ−ル - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は新規な粉粒体用のパッカースケールに関する
ものであり、更に詳しくは、排出弁の開度調整による大
小投入力式にエアスライド及びエアノズルを組合わせ正
確な量を安定的に供給できる微粉粒体用パッカースケー
ルに関する。

従来、粉粒体などの充填物（以下粉粒体と言う）を定量
供給するパッカースケールはホッパー排出口として大型
のものと小型のものと複数備え、最初大口径排出口より
排出し最終段階で小口径の排出口から排出し、計量標的
の粉粒体が一定量に達するとロードセル、リミットスイ
ッチの如き定量検出器により、検出され小口径の排出口
が閉るタイプの所謂大投入小投入併用方式のものが使用
されてきた。

しかしながらこれらの排出口の大小により供給するタイ
プでは特に微細な粉粒体において排出口の閉鎖速度がフ
ラッシング現象を伴う粉粒体の落下速度に追いつかず適
切な閉止時期を逸してしまうケースが多く、小口径の排
出口から排出させる場合、粉粒体は流出しにくく、全く
流出しないことも起り勝ちであった。

そのためこういう操作をくり返せばホッパー内でブロッ
キング、架橋現象が起り、それらの塊状物が次の排出時
にはフラッシング流出して測定誤差が場合によっては１
％をこえることもしばしば経験され改善が望まれていた
。

本発明はかかる欠点を除去した微粉粒体を定量供給する
パッカースケールでありその特徴とするところは大小投
入方式を排出弁の開度調整で行ないかつエアースライド
及びエアノルズを使って空気の導入を図ることにより、
精度の高い安定した粉粒体の供給を可能にした点にある
。

すなわち本発明者らは粉粒体特に乾燥した２００メツシ
ユを越す微粉粒体においては、粉粒体中に空気を含ませ
るとその流動状態がほとんど液体の如き均続性をもって
いることに着目し、その流れを制御するためには液体用
の排出弁が適していることに想到し、排出弁の開度を初
め全開とし一定量入った時点で開度を小さくしその場合
粉粒体の流動性が低下するのをエアスライド及びエアノ
ズルの作用で補うことによって精度高く定量できる方法
を発明するに到った。

ここでエアスライドだけでもある程度の効果は期待でき
るか、排出弁近傍部の流動性低下を防ぐために、この近
傍部（こ取付可能なエアノズルを併用することによりざ
らに著効か期待できるものである。

以下本発明の実施例を図面にもとすいて説明する。

第１図はパッカースケール１の全体構成図であす、パッ
カースケール１はホッパー２、ホッパ２に接続された供
給筒３、供給筒３の底部に設けられた開度調節可能な排
出弁４、排出弁４を通って排出された粉粒体を収容する
計量槽５および計量槽５の底部の下蓋６を備えている。

供給筒３の側壁にはエアスライダ７が設けられ更に排出
弁４のすぐ近くにエアノズル８が設けられている。

エアスライダ７とエアノズル８は電磁弁９を介してエア
源１０に接続している。

排出弁４は開閉シリンダ１１によって開閉されるが後に
詳しく述べる様に開度調整カム１２及びリミットスイッ
チ１３により開度か調整できるように構成されている。

開閉シリンダ１１は電磁弁１４．１５を介してエア源１
６に接続されている。

計量槽５には収容されている粉粒体の重量が所定の値に
達したことを検出する例えばロードセルからなる定量検
出手段１Ｔが備えられている。

また下蓋６は排出シリンダ１８によって開閉され、排出
シリンダ１８は電磁弁１９を介して空気源２０に接続さ
れている。

第２図に各電磁弁を制御するための電気回路の概略が示
されている。

すなわち定量検出手段１７は増幅器２１を介して重量設
定器２２に接続している。

重量設定器２２により大投入時（排出弁４が全開の時）
の上限の重量及び小投入時（排出弁４の開度が減少して
いる時）の最終重量を任意に設定することができる。

制御盤２３の入力端２４は重量設定器２２及びリミット
スイッチ１３に接続し、出力端２５は電磁弁９，１４，
１５、及び１９に接続している。

この装置の動作を順に説明すると、計量槽５が空になる
と定量検出手段１７よりそのことか検知され信号が発信
され、制御盤２３を介して電磁弁１４．１５を励磁させ
、投入弁開閉シリンダーを働かせ排出弁４を全開にする
。

粉粒体はホッパー２から供給筒３を通り排出弁４より計
量槽５に投入されるが、予め重量設定器２２（こて設定
された大投入上限重量だけ（全投入量の約９０％）投入
されれば重量設定器２２より信号が発信され制御盤２３
を介して電磁弁１４．１５が励磁され、排出弁４か閉寒
調整カム１２、リミットスイッチ１３により予め設定さ
れた小投入の開度まで閉鎖し、同時に電磁弁９か励磁さ
れエアスライド７及びエアノズル８から空気が吹込まれ
る。

通常、排出孔が狭まることによって粉粒体は全く流れな
くなったり、流動性が悪くなったりするか、エアーの作
用によってかかる状態は全く惹起されない。

このように、小投入（こよっても円滑に粉粒体が計量槽
５に供給され、予め設定された最終重量に到ると重量設
定器２２からの信号により制御盤２３を介して電磁弁９
，１４，１５．１９が励磁され、排出弁４が閉鎖すると
共にエアスライド７゜エアノズル８への空気の供給も停
止され、次いで計量槽５の下蓋開閉シリンダー１８か作
動して下蓋６か開き粉粒体は下方に排出される。

このように本発明によれば、投入弁の開度調節と共に開
度を減少させた小投入時に、エアスライドやエアノズル
により空気を導入させることにより、流体の安定的供給
か可能となったもので、排出量の精度の向上に優れた効
果を有する。

なお、説明した実施例では供給筒にエアスライドとエア
ノズルの両刃を設けたものを用いたか、それらの位置や
個数によってはいずれか一力であっても同様の効果が得
られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に従うパッカースケールの全体構成図で
ある。 第２図は制御用の電気回路の図である。 符号の説明 ２・・・・・・ホッパー、３・・・・・・
供給筒、４・・・・・・排出弁、５・・・・・・計量槽
、７・・・・・・エアスライダ、８・・・・・・エアノ
ズル、１７・・・・・・定量検出手段、２２・・・・・
・重量設定器、２３・・・・・・制御盤。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ホッパーと、該ホッパーに接続された供給筒と、該
   供給筒に設けられた開度調節可能な排出弁と、該供給筒
   に空気を導入することのできる空気導入手段と、該供給
   筒から該排出弁を通って排出された粉粒体を収容する計
   量槽と、該計量槽内の粉粒体の重量が所定の値ｐこなっ
   たことを検出する定量検出手段と、該定量検出手段から
   の信号により前記排出弁及び前記空気導入手段の動作を
   制御する制御手段とを有し、それによって前記計量槽の
   粉粒体の重量が第１の所定値に達した時、前記排出弁の
   開度を減少させかつ前記空気導入手段を作動させ、次い
   で前記計量槽の粉粒体の重量が第２の所定値に達した時
   、前記排出弁を閉止させかつ前記空気導入手段を停止さ
   せるようにしたことを特徴とする微粉粒体用パッカース
   ケール。