JPS5841190B2 - タイヤ成形機のプライダウン装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、タイヤ成形機のプライダウン装置に係り、特
に、一連の軸方向に突出したスプリングフィンガーが採
用されたプライダウンおよびビードセット装置に係わる
。

タイヤ成形機のドラムの各軸方向端部には、スプリング
フィンガープライダウン装置が一般に採用される。

このプライダウン装置は、一般に、ドラムの中心方向に
突出し、かつ曲げられていない状態で成る角度で半径方
向外方へ伸びる一連の軸方向に伸びたスプリングフィン
ガーを有している。

フィンガーは、ビードセット装置の軸方向移動によって
内方に曲げられ、これによって、ドラムの端に張り出し
ているライナー又はプライ物質を一掃し又は内方へ折っ
た工む。

このようにして、タイヤの材料はドラムの肩又は縁の上
に折り下げられ、ドラムの縁又は肩によって剛く支持さ
れたタイヤの肩を形成しタイヤビードを受は入れるよう
にされる。

その後、ビードセッターとプライダウン装置を後退させ
、プライ材は、米国特許第３４３８８３２号又は１９８
０年２月１９日出願の米国特許願第１２２６０５号「タ
イヤ成形装置」に示されるようなデュアルプラダ組立に
よってビードおよびドラムの上に曲げられてステッチさ
れる。

スプリングプライダウン装置では、組立が難しいことＳ
損傷又は曲ってしまったフィンガーを取り替えるのが難
しいという問題がある。

この問題は、特別の工具又は治具なしにバレルを組立て
ようとすること、又は、１っのバレルのおけ板を隣りの
バレル・おけ板に影響させずに取り替えようとするのに
似ている。

普通、フィンガーは２個のリングの間に挟まれているが
、フィンガーを組立てたり、１つのフィンガーを取外す
には、その２個のリングを十分に分離することが必要で
ある。

これは隣のフィンガーに影響を与えず又はゆるめずに行
うことが困難である。

従って、本発明の主たる目的は、組立及び維持が極めて
容易なスプリングフィンガープライダウンを提供するこ
とである。

他の重要な目的は、隣りのフィンガーに影響を与えずに
フィンガーを個々に速やかに取外したり再挿入できるプ
ライダウン装置を提供することである。

更に、本発明は、部品を分解することなくフィンガーを
挿入したり取り外せるプライダウン装置を提供すること
である。

又別の目的は、特別の工具を必要とせずにフィンガーが
組立、取り外し又は取り替えられるタイヤ成形機のため
のスプリングフィンガー組立を提供することである。

更に別の目的は、維持又は補修のための非稼働時間を著
じるしく減らすスプリングフィンガープライダウンを用
いたタイヤ成形機を提供することである。

本発明によれば、フィンガーを取付けるのに簡単な２つ
のリングが設けられ、１つのリングが他方のリングの内
側にぴったり合っている。

一方のリングはフィンガーと適合する突起を有しており
、また、いづれか一方は、隣のフィンガーに影響を与え
ずに挿入又は取外せるようフィンガーが曲げられるよう
部分的に変形可能である。

更に他の目的は、一方のリングが部分的に変形可能な嵌
合されたリング取付は装置を提供することである。

別の目的は、一方のリングがフィンガーと適合する突起
をもつ、フィンガーの為の嵌合されたリング取付は装置
を提供することである。

本発明の他の目的と利点は、以下の説明から明らかとな
るであろう。

前述の目的を達成するため、本発明は以下述べ特に特許
請求の範囲に示された特徴を有し、以下の説明と本発明
の１実施例を示す添付図面は本発明の原理が採用される
種々のやり方の１例を示すにすぎない。

第１図および第２図には、タイヤ成形機１０が示すれて
いる。

このタイヤ成形機は、ベルトやトレッドが組み立てられ
る第２段機において円環状又はタイヤ形に成形されるタ
イヤバンドを構成する第１段機である。

しかしながら、本発明は、バンドが成形され形成される
単段機などのような他の型式のタイヤ成形機に用いるこ
とができることが理解できよう。

いづれにしても、この成形機は、径方向に拡縮する通常
のタイヤ成形ドラム１２を有している。

ドラム１２は、軸方向に対向して伸びている２つの肩１
３．１４を具えている。

ドラム１２は略図的に１５で示されている軸上で回転可
能である。

ドラム１２０両端には、１８で示されているデュアルブ
ラダ−折り上げ組立が設けられている。

このデュアルプラダ−組立１８は内側ブラダ−１９と外
側ブラダ−２０を有している。

膨張されていない状態で、これらのブラダ−１９，２０
は平らで肩１４の下方に横たわっている。

また、ビード２４を受取るようにされた肩又は棚２３を
もつビードセッター２２が示されている。

このビードセッターリング又はビードセッター装置２２
は、成形機の軸方向に移動可能である。

また、スプリングフィンガープライダウン装置２６が示
されている。

スプリングフィンガープライダウン装置２６は、ビード
セラテンブリング２２の内側のドラム１２の方向に軸方
向に突出している一連のスプリングフィンガー２７を有
している。

これらのフィンガー２７は、嵌合されたリング２９と３
０をもつリング取付は装置２８にその基部を取付けられ
ている。

この取付は装置２８、従ってスプリングフィンガープラ
イダウンは、ビードセッター組立２２及びデュアルプラ
ダ−組立１８と同様にドラムの軸方向に移動するよう取
付けられている。

デュアルプラダ−組立１８、ビードセッター装置２２及
びスプリングフィンガープライダウンは、第１図と第２
図に図示されていないがドラムの反対側の端部にも設け
られる。

スプリングフィンガー２７は、正常状態又は曲げられて
いない状態では、第２図に３２で示されているように軸
方向および半径方向外方へ伸びており、従って、末端３
３は、張り出したプライ３４の半径方向外方に位置され
ている。

この応力が与えられていないフィンガーの状態では、フ
ィンガー２７は軸方向に突出したコーンを形成し、その
コーンの内側に張り出したプライ３４が存在する。

次いで、第２図々示のように、ビードをセットするよう
、ビードセッター装置２２がドラム１２の端の方に軸方
向に移動すると、フィンガー２７の末端３３は径方向内
方へ動いてプライ３４の端をドラム１２の端１４の上に
内側へ持って行く。

次いでビード２４がプライ３４に対してセットされ、仮
想線で３６で示されているようにドラム１２の肩の上に
折られる。

ビードセッター装置２２とプライダウン装置２６は第１
図に示された位置に後退され、デュアルプラダ−組立１
８はビード２４の上にプライ３４を折り上げてステッチ
するよう膨張される。

第３図、第４図および第５図にみるように、金属製で径
方向に伸びた脚３９及び軸方向に伸びた短い脚４０をも
つリング２９とリング３０が嵌め合わされている。

脚又はフランジ４０は、リング状でドラム１２の端の方
へ伸びている。

リング２９は、タイヤ成形機の軸方向に可動な支持具に
連結されている。

リング２９のフランジ又は脚４０の内側には、リング３
０が嵌合され、両リング２９，３０は、リング３０内の
孔を通って伸びている固定具４２によって連結されてお
り、リング３０の孔には、固定具４２の頭に対し大きな
支持面積を与えるように示されている頭を収納するくぼ
まされた孔４３を具えている。

リング３０は、フランジ４０を越えて軸方向に伸びてお
り、その外面には、第６図と第７図に４６．４７，４Ｂ
で明示されている軸方向に伸びた一連の平坦部が設けら
れている。

これらの平坦部４６，４７，４８は、軸方向に伸びてい
るリブｓｏ、ｓｉＯ間に伸びている。

各リブｓｏ、ｓｉには円形の突起５２，５３が設けられ
、その中心はそれぞれのリブ５０，５１と並んでいる。

これらの突起５２，５３は、リブｓｏ、ｓｉを若干越え
て伸びていると共に、リング３０の前面又は突出縁５４
と呼ばれる方向に分枝している。

この分枝位置で、突起５２は、若干の隙間５６を残して
リング２９のフランジ４０の前縁５５の前方にある。

第３図、第４図に明示されているように、スプリングフ
ィンガーの列は、６０，６１．６２で示されているよう
な個々のフィンガーを有し、夫々のフィンガー６０，６
１．６２は、６４，６５にみるように横方向に並べられ
た横方向の円形縁ノツチを有している。

これらのノツチ６４，６５は、突起５２．５３等の側部
と合うように設計されている。

これらが取付けられた位置では、各フィンガーの基部端
６７はフランジ４０の下に伸びている。

嵌合されたリング２９，３０の間にフィンガーが組立て
られた位置ではフィンガーは、互いに当る突起５２，５
３とノツチ６４，６５によって軸方向に変位しないよう
剛く保持される。

フィンガー２７は、フランジ４０とリング３０の外面の
対向した平坦部の間にきちんと当って支持される。

しかしながら、フィンガーを取外すには、第５図の矢７
０方向に手で曲げて、ノツチ６４，６５を突起５２，５
３の頂部を越えさせてフィンガーを取外すよう第５図で
左へ引き出せるようにする。

これと逆のやり方で各フィンガーを挿入することができ
る。

このようにして各フィンガーの挿入と取外しが隣のフィ
ンガーに影響を与えず、かつ道具を用いずに行える。

各フィンガーの挿入と取外しを助けるよう、デュロメー
タ硬度が約８５〜９５のボレウレタン物質などのような
部分的に変形可能な物質でリングをつくってよい。

リング３０の外側の突起とリブは、組み立てられたとき
にフィンガーをロックしてフィンガーの適切な間隔と並
びを維持する。

４０個又はそれ以上のフィンガーをもつフィンガー列を
タイヤ成形機の各端に用いて、前述のように先ずリング
２９と３０が組立てられ、又は、隣りのフィンガーに影
響を与えずに各フィンガーを取外したり取替えるスプリ
ングフィンガープライダウン装置が提供されることが理
解できよう。

この装置は、組立て時間を著しるしく減少させると共に
維持、補修のための非稼働時間を著じるしく減少させる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるスプリングフィンガープライダウ
ン装置を用いたタイヤ成形機の４半断面図、第２図はプ
ライダウン操作の直前位置でのフィンガーを示した第１
図と同様の図面で、破線で折り下げられたプライとセッ
トされたビードを示しである。 第３図は、プライダウン装置の拡大された部分的な径方
向外側側面図である。 第４図は、第３図の５−５線に沿う軸方向断面図、第５
図は、第３図の５−５線に沿う軸方向断面図、第６図は
プライダウン装置のリングの一方の部分的径方向側面図
、第７図は第６図の７−７線からみたリングの１部の軸
方向側面図である。 １０・・・・・・タイヤ成形機、１２・・・・・・タイ
ヤ成形ドラム、１８・・・・・・デュアルプラダ−折り
上げ組立。 ２２・・・・・・ビードセッター装置、２４・・・・・
・ビード。 ２６・・・・・・スプリングフィンガープライダウン装
置、２７・・・・・・スプリングフィンガー、２９と３
０・・・・・・リング、２８・・・・・・リング取付は
装置、３４・・・・・・フライ、３９と４０・・・・・
・リング２９の脚、５０と５１・・・・−・リブ、５２
と５３・・・・・・突起、６０，６１゜６２・・・・・
・個々のフィンガー ６４，６５・・・・・ラッチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 軸方向に伸びた脚をもつＬ型リング、同リングに取
   付けられ前記軸方向に伸びた脚と対向した軸方向に伸び
   た面をもつリング、および前記脚と前記面との間に挿入
   されて取付けられるスプリングフィンガーを有し、前記
   リングの一方には前記スプリングフィンガーと係合し同
   フィンガーを軸方向に変位しないようにして着脱可能に
   保持する径方向に伸びた突起をもつことを特徴とするタ
   イヤ成形機のプライダウン装置。