JPS584048B2 - 新規なキレ−トポリマ−およびその製造方法 - Google Patents
新規なキレ−トポリマ−およびその製造方法Info
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- JPS584048B2 JPS584048B2 JP56048831A JP4883181A JPS584048B2 JP S584048 B2 JPS584048 B2 JP S584048B2 JP 56048831 A JP56048831 A JP 56048831A JP 4883181 A JP4883181 A JP 4883181A JP S584048 B2 JPS584048 B2 JP S584048B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- absorption
- chelate
- polymaleimide
- curve
- polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F8/00—Chemical modification by after-treatment
- C08F8/30—Introducing nitrogen atoms or nitrogen-containing groups
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規なキレートポリマーに関し、更に詳しくは
pHにより色度が顕著に変化するポリマレイミド系キレ
ートポリマーおよびその製造方法に関するものである。
pHにより色度が顕著に変化するポリマレイミド系キレ
ートポリマーおよびその製造方法に関するものである。
従来、pH指示薬および金属指示薬として多くの物質が
知られている。
知られている。
それらの物質は特定のpHによって変色し、或は金属イ
オンと反応してそれぞれの金属キレートを形成し特異の
色相を呈するので、例えば微量化学分析などに利用され
ている。
オンと反応してそれぞれの金属キレートを形成し特異の
色相を呈するので、例えば微量化学分析などに利用され
ている。
本発明者等は、さきにポリ−2−(2’−チアゾリルア
ゾ)−4−ビニルフェノール類が極めて広範囲の金属類
、例えば銅、ニッケル、亜鉛、カドミウム、水銀、ウラ
ン、コバルト、鉄、パラジウムなどと接触的にキレート
を形成し、色差の大きい色変化を示す金属指示材である
ことを見出し提案した。
ゾ)−4−ビニルフェノール類が極めて広範囲の金属類
、例えば銅、ニッケル、亜鉛、カドミウム、水銀、ウラ
ン、コバルト、鉄、パラジウムなどと接触的にキレート
を形成し、色差の大きい色変化を示す金属指示材である
ことを見出し提案した。
更に本発明者等は2−チアゾリルアゾ系物質のキレート
化性を利用すべく、特に各種ポリマーに導入してキレー
トポリマーを製造しそれらの特性を検討した結果、ポリ
マレイミド系キレートポリマーが特定の金属、すなわち
銅、ニッケル、コバルトおよびパラジウムのみと選択的
にキレートを形成し、しかも色差の大きい色変化を示す
ことを見出した。
化性を利用すべく、特に各種ポリマーに導入してキレー
トポリマーを製造しそれらの特性を検討した結果、ポリ
マレイミド系キレートポリマーが特定の金属、すなわち
銅、ニッケル、コバルトおよびパラジウムのみと選択的
にキレートを形成し、しかも色差の大きい色変化を示す
ことを見出した。
また本発明に係るポリマレイミド系キレートポリマー類
は、それ自体がpHの変化に対応して色差の顕著な色変
化を示すのでpH指示薬として極めて有用であるばかり
でなく、くり返しのpH変化にも色変化は可逆的且つそ
の呈色は実質的に低下することなく安定であることも見
出された。
は、それ自体がpHの変化に対応して色差の顕著な色変
化を示すのでpH指示薬として極めて有用であるばかり
でなく、くり返しのpH変化にも色変化は可逆的且つそ
の呈色は実質的に低下することなく安定であることも見
出された。
更に本発明のキレートポリマーは、特に酸性領域におい
てpHにより複数色の色変化を行うのでpH指示薬とし
て広い範囲にわたって好都合に利用できることもわかっ
た。
てpHにより複数色の色変化を行うのでpH指示薬とし
て広い範囲にわたって好都合に利用できることもわかっ
た。
従って、本発明の目的は特定の金属、特に銅、ニッケル
、コバルトおよびパラジウムのみと選択的にキレート反
応し、特異な呈色をする新規キレートポリマーを提供す
るにある。
、コバルトおよびパラジウムのみと選択的にキレート反
応し、特異な呈色をする新規キレートポリマーを提供す
るにある。
また他の目的はpH指示薬として高い利用価値を有する
ポリマーを提供するにある。
ポリマーを提供するにある。
その他の目的および特徴は以下の記載から一層明かとな
るであろう。
るであろう。
本発明の新規物質は、次の一般式
(式中Rは2−チアゾリル基又は2−ペンゾチアゾリル
基である)で表わされる構成成分を繰り返し単位として
含有するポリマレイミド系キレートポリマーである。
基である)で表わされる構成成分を繰り返し単位として
含有するポリマレイミド系キレートポリマーである。
また本発明によれば、かかる新規物質はポリマレイミド
、ホルムアルデヒドおよびm−アミノ安息香酸を溶剤の
存在下に反応させ、得られた反応生成物をジアゾ化した
2−アミノチアゾール類または2−アミノベンゾチアゾ
ール類とカップリングさせることにより容易に製造する
ことができる。
、ホルムアルデヒドおよびm−アミノ安息香酸を溶剤の
存在下に反応させ、得られた反応生成物をジアゾ化した
2−アミノチアゾール類または2−アミノベンゾチアゾ
ール類とカップリングさせることにより容易に製造する
ことができる。
上記新規物質の製造に用いるポリマレイミドとは、マレ
イミドの単独重合体のほかマレイミドと共重合し得るモ
ノマーとの共重合体類あるいは他のポリマー、例えばポ
リプロピレンなどにマレイミドをグラフトしたグラフト
共重合体類を包含し、望ましくはマレイミド成分を3重
量%以上、更に望ましくは5重量%以上含有するポリマ
ーが有利に使用される。
イミドの単独重合体のほかマレイミドと共重合し得るモ
ノマーとの共重合体類あるいは他のポリマー、例えばポ
リプロピレンなどにマレイミドをグラフトしたグラフト
共重合体類を包含し、望ましくはマレイミド成分を3重
量%以上、更に望ましくは5重量%以上含有するポリマ
ーが有利に使用される。
また反応に供するホルムアルデヒドはホルマリンが最も
好ましいが、ホルムアルデヒドのアルコール溶液または
パラホルムアルデヒド等のホルムアルデヒドを反応に際
して提供し得る物質も好都合に使用できる。
好ましいが、ホルムアルデヒドのアルコール溶液または
パラホルムアルデヒド等のホルムアルデヒドを反応に際
して提供し得る物質も好都合に使用できる。
反応に供する割合はマレイミド成分1モルに対しホルム
アルデヒドを1〜1.2モル、好ましくは1〜1,1モ
ルが有利に採用される。
アルデヒドを1〜1.2モル、好ましくは1〜1,1モ
ルが有利に採用される。
更にまた、上記両成分と反応させるm−アミノ安息香酸
はマレイミド成分1モルに対し1〜1.2モル、好まし
くは1〜1.1モルが用いられる。
はマレイミド成分1モルに対し1〜1.2モル、好まし
くは1〜1.1モルが用いられる。
アミノ基はm位にあることが必要で、m−アミン安息香
酸であることにより後述する2−アミノチアゾール類の
ジアゾ化物とのカップリングにおいて、ジアゾ基がアミ
ノ基のp位に配位し、従ってアゾ基のo位に安息香酸の
カルボン酸が配位するので、得られたキレートポリマー
は銅、ニッケル、コバルト、パラジウムのみと選択的に
金属キレートを形成するものと推定される。
酸であることにより後述する2−アミノチアゾール類の
ジアゾ化物とのカップリングにおいて、ジアゾ基がアミ
ノ基のp位に配位し、従ってアゾ基のo位に安息香酸の
カルボン酸が配位するので、得られたキレートポリマー
は銅、ニッケル、コバルト、パラジウムのみと選択的に
金属キレートを形成するものと推定される。
ポリマレイミド、ホルムアルデヒドおよびm−アミノ安
息香酸の反応は溶剤の存在下に3成分を同時に加えて反
応させることができるが、まずホルムアルデヒドとm−
アミノ安息香酸を反応させたのち、反応生成物とポリマ
レイミドを反応させてもよいし、ポリマレイミドを適当
な水和性溶剤に溶解してホルムアルデヒドと反応させた
のちm−アミノ安息香酸と反応させてもよい。
息香酸の反応は溶剤の存在下に3成分を同時に加えて反
応させることができるが、まずホルムアルデヒドとm−
アミノ安息香酸を反応させたのち、反応生成物とポリマ
レイミドを反応させてもよいし、ポリマレイミドを適当
な水和性溶剤に溶解してホルムアルデヒドと反応させた
のちm−アミノ安息香酸と反応させてもよい。
反応において用いられる溶剤は各成分を溶解し、かつ反
応生成物を実質的に溶解し得るものが望ましいが、均質
反応が確保されるならば最終反応生成物が析出しても差
しつかえない。
応生成物を実質的に溶解し得るものが望ましいが、均質
反応が確保されるならば最終反応生成物が析出しても差
しつかえない。
m−アミン安息香酸のメチロール化を別個に行うときは
反応生成物が水に溶解するのでホルマリンを使用するこ
とが有利である。
反応生成物が水に溶解するのでホルマリンを使用するこ
とが有利である。
またポリマレイミドは反応系に加える前に溶解すること
が望ましく、その場合水利性溶剤を選択使用するときは
ホルマリンを用いてメチロール化することができる。
が望ましく、その場合水利性溶剤を選択使用するときは
ホルマリンを用いてメチロール化することができる。
かかるポリマレイミド溶解溶剤としては、例えばジメチ
ルスルホキシド(DMSO)、テトラヒドロフラン(T
HF)を代表的なものとして挙げることができるが、あ
との反応及び処理を妨げない溶解性溶剤はすべて使用で
きる。
ルスルホキシド(DMSO)、テトラヒドロフラン(T
HF)を代表的なものとして挙げることができるが、あ
との反応及び処理を妨げない溶解性溶剤はすべて使用で
きる。
通常これらの溶剤は少量の水或は他の水利溶剤、例えば
メタノール、エタノール、アセトンなどと混合して有利
に使用され、例えば20%のエタノールを含有するDM
SO混合溶剤を用いることができる。
メタノール、エタノール、アセトンなどと混合して有利
に使用され、例えば20%のエタノールを含有するDM
SO混合溶剤を用いることができる。
反応は3成分を同時に行う場合も別別に行う場合も、常
温で徐々に進行するが、いずれも40℃以上、好ましく
は70〜120℃で行うことができる。
温で徐々に進行するが、いずれも40℃以上、好ましく
は70〜120℃で行うことができる。
また、ポリマレイミド、ホルムアルデヒドおよびm−ア
ミノ安息香酸の反応生成物とカップリング反応させる2
−アミノチアゾール類または2−アミノベンゾチアゾー
ル類としては、2−アミノチアゾール、2−アミノベン
ゾチアゾールのほか、核置換されたもの例えば2−アミ
ノー4−メチルーチアゾール、2−アミノー5−ニトロ
チアゾール、2−アミノー6−メトキシベンゾチアゾー
ル、2−アミノー6−エトキシベンゾチアゾールを挙げ
ることができるが、2位のアミン基のジアゾ化が可能な
チアゾール類、ペンゾチアゾール類はすべて包含し得る
。
ミノ安息香酸の反応生成物とカップリング反応させる2
−アミノチアゾール類または2−アミノベンゾチアゾー
ル類としては、2−アミノチアゾール、2−アミノベン
ゾチアゾールのほか、核置換されたもの例えば2−アミ
ノー4−メチルーチアゾール、2−アミノー5−ニトロ
チアゾール、2−アミノー6−メトキシベンゾチアゾー
ル、2−アミノー6−エトキシベンゾチアゾールを挙げ
ることができるが、2位のアミン基のジアゾ化が可能な
チアゾール類、ペンゾチアゾール類はすべて包含し得る
。
これらの物質をジアゾ化し、上記3成分反応生成物とカ
ップリングしたものはキレート形成に際し色変化が大き
いことが特徴的である。
ップリングしたものはキレート形成に際し色変化が大き
いことが特徴的である。
2−アミノチアゾール類等のジアゾ化は常法により行う
ことができ、例えば該チアゾール類を約6の規定の塩酸
に溶かして氷冷し、通常水冷下に少量の水に溶解した亜
硝酸ナトリウムを徐々に加えてジアゾ化溶液を得ること
ができる。
ことができ、例えば該チアゾール類を約6の規定の塩酸
に溶かして氷冷し、通常水冷下に少量の水に溶解した亜
硝酸ナトリウムを徐々に加えてジアゾ化溶液を得ること
ができる。
この溶液はそのまゝカップリング反応に使用される。
カップリング反応には、上記3成分反応ポリマー生成物
は析出分離して十分洗浄し精製乾燥したものを例えばテ
トラヒドロフランー水混合溶剤に溶解して供される。
は析出分離して十分洗浄し精製乾燥したものを例えばテ
トラヒドロフランー水混合溶剤に溶解して供される。
カップリング反応はかかる調製溶液を冷却し、この冷却
液に上記ジアゾ化溶液をほぼ等モルの割合に注加してジ
アゾカツプリングさせる。
液に上記ジアゾ化溶液をほぼ等モルの割合に注加してジ
アゾカツプリングさせる。
反応生成物は通常が出沈殿するから、これを口別し、精
製乾燥して目的とするキレートポリマーを得ることがで
きる。
製乾燥して目的とするキレートポリマーを得ることがで
きる。
精製は、例えばジオキサンに口別したカツプリングポリ
マーを溶解し、水−メタノール(例えば1:1容量割合
)混合溶剤に加えて沈殿させて行うことができる。
マーを溶解し、水−メタノール(例えば1:1容量割合
)混合溶剤に加えて沈殿させて行うことができる。
本発明の新規キレートポリマー、例えばホリ−2−(2
’−チアゾリルアゾ)−5−マレイミドメチルアミノ安
息香酸(PTAMMABC)は、pH1.8前後で桃色
、pH3前後で赤色、pH4以上では黄色を呈し、また
ポリ−2−(2’−ベンゾチアゾリルアゾ)−5−マレ
イミドメチルアミノ安息香酸(PBTAMMABC)は
pH1.8前後で青紫色、pH3前後で桃色、pH4以
上で黄褐色を呈するので特に酸性側のpH指示薬として
有利に使用することができる。
’−チアゾリルアゾ)−5−マレイミドメチルアミノ安
息香酸(PTAMMABC)は、pH1.8前後で桃色
、pH3前後で赤色、pH4以上では黄色を呈し、また
ポリ−2−(2’−ベンゾチアゾリルアゾ)−5−マレ
イミドメチルアミノ安息香酸(PBTAMMABC)は
pH1.8前後で青紫色、pH3前後で桃色、pH4以
上で黄褐色を呈するので特に酸性側のpH指示薬として
有利に使用することができる。
また他の置換されたPTAMMABCやPBTA−MM
ABCも、それぞれpH変化に応じて複数の各キレート
ポリマー特有の呈色を示すので、すべてpH指示薬とし
て利用できる。
ABCも、それぞれpH変化に応じて複数の各キレート
ポリマー特有の呈色を示すので、すべてpH指示薬とし
て利用できる。
これらの変色は酸性側からアルカリ側へのpH変化また
はアルカリ側から酸性側へのpH変化を繰り返してもp
Hに応じて顕著に変色し、安定な呈色が得られ名。
はアルカリ側から酸性側へのpH変化を繰り返してもp
Hに応じて顕著に変色し、安定な呈色が得られ名。
また本発明のキレートポリマーは選択的金属キレート化
剤として、特に銅、ニッケル、コバルトおよびパラジウ
ムとのみキレートを形成し、色差の顕著な色変化を示す
ので、これらの金属に対する優れた指示薬である。
剤として、特に銅、ニッケル、コバルトおよびパラジウ
ムとのみキレートを形成し、色差の顕著な色変化を示す
ので、これらの金属に対する優れた指示薬である。
以下、本発明のキレートポリマーの指示薬としての特徴
ないし優れた効果を添付図面について説明する。
ないし優れた効果を添付図面について説明する。
第1図は本発明のP Ta B Cの可視吸収曲線を示
したものである。
したものである。
この図において、たて軸は吸光度、よこ軸は可視光線の
波長である。
波長である。
そして曲線IはPTAMMABCのpH1の場合の吸収
曲線であり、曲線■はpH4の場合の吸収曲線である。
曲線であり、曲線■はpH4の場合の吸収曲線である。
この図に示された可視吸収曲線から理解されるようにp
H1の場合、PTAMMABCは370mμに吸収の肩
を、520mμに極大吸収を示して桃色に着色し、pH
4で3 7 0mμに吸収の肩を470mμ付近に極大
吸収を示して赤色に着色している。
H1の場合、PTAMMABCは370mμに吸収の肩
を、520mμに極大吸収を示して桃色に着色し、pH
4で3 7 0mμに吸収の肩を470mμ付近に極大
吸収を示して赤色に着色している。
第2図はPTAMMABCのパラジウム、銅、ニッケル
キレートの可視吸収曲線を示したものであるが、この図
において、たて軸は吸光度、よこ軸は可視光線の波長で
ある。
キレートの可視吸収曲線を示したものであるが、この図
において、たて軸は吸光度、よこ軸は可視光線の波長で
ある。
そして曲線■はPTAM−MABCのバラジウムキレー
トの吸収曲線であり、曲線■はPTAMMABCの銅キ
レートの吸収曲線であり、曲線■はPTAMMABCの
ニッケルキレート吸収曲線である。
トの吸収曲線であり、曲線■はPTAMMABCの銅キ
レートの吸収曲線であり、曲線■はPTAMMABCの
ニッケルキレート吸収曲線である。
この図に示された可視吸収曲線から理解されるようにバ
ラジウムキレートの場合650mμ付近に極大吸収を示
し青緑色に着色し、銅キレートの場合は575mμ付近
に極大吸収を示し紫色に着色し、ニツケルキレートの場
合は、535mμ付近に極大吸収を示して桃色に着色し
、変色が顕著なことがわかる。
ラジウムキレートの場合650mμ付近に極大吸収を示
し青緑色に着色し、銅キレートの場合は575mμ付近
に極大吸収を示し紫色に着色し、ニツケルキレートの場
合は、535mμ付近に極大吸収を示して桃色に着色し
、変色が顕著なことがわかる。
また次表に本発明ポリマーの各金属キレートの呈する色
彩を示す。
彩を示す。
第3図は本発明の新規なPTAMMABCのKBr錠剤
法による赤外吸収スペクトル(曲線■)で、マレイミド
(曲線I)及びポリマレイミド(曲線■)の同吸収スペ
クトルを併せて示してある。
法による赤外吸収スペクトル(曲線■)で、マレイミド
(曲線I)及びポリマレイミド(曲線■)の同吸収スペ
クトルを併せて示してある。
吸収曲線■には、イミドのC=0の吸収が1690cm
−1に特徴的に現われており、更にベンゼンの存在を示
す1600cm−1及び1520cm−1の吸収、ベン
ゼンの1,2.4置換を示す1615,1070,82
0及び760cm−1の吸収並びに硫黄の700cm−
1などの吸収ピークが確認できる。
−1に特徴的に現われており、更にベンゼンの存在を示
す1600cm−1及び1520cm−1の吸収、ベン
ゼンの1,2.4置換を示す1615,1070,82
0及び760cm−1の吸収並びに硫黄の700cm−
1などの吸収ピークが確認できる。
また吸収曲線IにはイミドのC=0の吸収ピークが同様
に1690cm−1にあり、同■ではマレイミドが重合
し760cm−1及び830cm−1におけるC=C吸
収が消失している。
に1690cm−1にあり、同■ではマレイミドが重合
し760cm−1及び830cm−1におけるC=C吸
収が消失している。
以下、実施例により本発明を一層詳細に説明する。
実施例 1
ポリマレイミド1.942(0.02モル)を20%エ
タノールを含むジメチルスルホキシド(DMSO)70
mlに溶解し、2mlの37%ホルマリン溶液を加え加
熱還流させた。
タノールを含むジメチルスルホキシド(DMSO)70
mlに溶解し、2mlの37%ホルマリン溶液を加え加
熱還流させた。
これに2.74g(0.02モル)のm−アミノ安息香
酸を20%のエタノールを含むDMSO溶液10mlに
溶かして加えた。
酸を20%のエタノールを含むDMSO溶液10mlに
溶かして加えた。
この混合溶液を2時間還流したのち反応液を冷却し、水
、メタノール溶液に沈殿させ、ロ別、DMSO溶液に溶
かし、水、メタノールに沈殿を繰り返し精製、乾燥した
。
、メタノール溶液に沈殿させ、ロ別、DMSO溶液に溶
かし、水、メタノールに沈殿を繰り返し精製、乾燥した
。
得られたポリ−m−マレイミドメチルアミノ安息香酸の
2.46g(0.01モル)を水−テトラヒドロフラン
溶液に溶解し、水で冷却した。
2.46g(0.01モル)を水−テトラヒドロフラン
溶液に溶解し、水で冷却した。
別に2−アミノチアゾール1g(0.01モル)を6規
定塩酸20mlに溶かして冷却し、亜硝酸ナトリウム0
.74gを少量の水に溶かして2−アミノチアゾール溶
液に徐々に水浴下において加え、ジアゾ化した。
定塩酸20mlに溶かして冷却し、亜硝酸ナトリウム0
.74gを少量の水に溶かして2−アミノチアゾール溶
液に徐々に水浴下において加え、ジアゾ化した。
このジアゾ化液を、さきに冷却しておいたポリーm−マ
レイミドメチルアミン安息香酸溶液に加えジアゾカップ
リングさせた。
レイミドメチルアミン安息香酸溶液に加えジアゾカップ
リングさせた。
沈殿物を口別し、ジオキサンに溶解し、これを水一メタ
ノール混合液に注いで沈殿させ、精製、乾燥し、PTA
MMABC(mp280℃)を得た。
ノール混合液に注いで沈殿させ、精製、乾燥し、PTA
MMABC(mp280℃)を得た。
実施例 2
ポリ−m−マレイミドメチルアミノ安息香酸2.46g
(0.01モル)を水−テトラヒドロフラン溶液に溶解
し、氷で冷却しておいた。
(0.01モル)を水−テトラヒドロフラン溶液に溶解
し、氷で冷却しておいた。
別に2−アミノベンゾチアゾール1.5g(0.01モ
ル)を6規定塩酸20mlに溶かし、冷却し、亜硝酸ナ
トリウム0.74gを少量の水に溶かして2−アミノベ
ンゾチアゾール溶液に水浴下に徐々に加え、ジアゾ化し
た。
ル)を6規定塩酸20mlに溶かし、冷却し、亜硝酸ナ
トリウム0.74gを少量の水に溶かして2−アミノベ
ンゾチアゾール溶液に水浴下に徐々に加え、ジアゾ化し
た。
このジアゾ化液をさきに冷却しておいたポリ−m−マレ
イミドメチルアミン安息香酸溶液に加えジアゾカツプリ
ングさせた。
イミドメチルアミン安息香酸溶液に加えジアゾカツプリ
ングさせた。
沈殿物をロ別し、ジオキサンに溶解し、水−メタノール
に注加してポリマーを沈殿させ、精製、乾燥し、PBT
AMMABCを得た。
に注加してポリマーを沈殿させ、精製、乾燥し、PBT
AMMABCを得た。
第1図は本発明の代表的ポリマー(PTAMMA−BC
)のpH1(曲線I)およびpH4(曲線■)の可視光
線吸収曲線で、第2図は同ポリマーのバラジウムキレー
ト(曲線I)、銅キレート(曲線■)およびニツケルキ
レート(曲線■)の可視光線吸収曲線である。 また第3図はPTAMMABCの赤外吸収スペクトル(
曲線■)で、曲線I及び■はそれぞれマレイミド及びポ
リマレイミドの同スペクトルである。
)のpH1(曲線I)およびpH4(曲線■)の可視光
線吸収曲線で、第2図は同ポリマーのバラジウムキレー
ト(曲線I)、銅キレート(曲線■)およびニツケルキ
レート(曲線■)の可視光線吸収曲線である。 また第3図はPTAMMABCの赤外吸収スペクトル(
曲線■)で、曲線I及び■はそれぞれマレイミド及びポ
リマレイミドの同スペクトルである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記一般式 (式中、Rは2−チアゾリル基又は2−ペンゾチアゾリ
ル基である) で表わされる構成成分を繰り返し単位として含有してな
るポリマレイミド系キレートポリマー。 2 ポリマレイミド、ホルムアルデヒドおよびm−アミ
ノ安息香酸を溶剤の存在下に反応させ、得られた反応生
成物をジアゾ化した2−アミノチアゾールまたは2−ア
ミノベンゾチアゾールとカップリング反応させることを
特徴とする、一般式(式中、Rは2−チアゾリル基又は
2−ペンゾチアゾリル基である) で表わされる構成成分を繰り返し単位として含有してな
るポリマレイミド系キレートポリマーの製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56048831A JPS584048B2 (ja) | 1981-03-31 | 1981-03-31 | 新規なキレ−トポリマ−およびその製造方法 |
US06/353,103 US4408012A (en) | 1981-03-31 | 1982-03-01 | Poly-2(-2'-thiazolyl containing azo)-5-maleimide benzoic acid chelate polymer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56048831A JPS584048B2 (ja) | 1981-03-31 | 1981-03-31 | 新規なキレ−トポリマ−およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57162726A JPS57162726A (en) | 1982-10-06 |
JPS584048B2 true JPS584048B2 (ja) | 1983-01-24 |
Family
ID=12814174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56048831A Expired JPS584048B2 (ja) | 1981-03-31 | 1981-03-31 | 新規なキレ−トポリマ−およびその製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4408012A (ja) |
JP (1) | JPS584048B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4604438A (en) * | 1985-08-12 | 1986-08-05 | Uop Inc. | High temperature thermoset terpolymers |
US5472993A (en) * | 1994-12-30 | 1995-12-05 | Korea Chemical Co., Ltd. | Anti-fouling paint |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4233442A (en) * | 1979-10-31 | 1980-11-11 | Gaf Corporation | Copolymerizable, ultraviolet light absorber 4-allyloxybenzal-3'-alkyl-2'-benzothiazoloazines |
US4233441A (en) * | 1979-10-31 | 1980-11-11 | Gaf Corporation | Copolymerizable, ultraviolet light absorber 4-acryloxybenzal-3-alkyl-2 N-benzothiazoloazines |
-
1981
- 1981-03-31 JP JP56048831A patent/JPS584048B2/ja not_active Expired
-
1982
- 1982-03-01 US US06/353,103 patent/US4408012A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57162726A (en) | 1982-10-06 |
US4408012A (en) | 1983-10-04 |
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