JPS5840292Y2 - 気化器フロ−ト室のオ−バフロ−装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、気化器フロート室のオーバフロー装置に関
する。

最近、エンジンの燃料の蒸発分が大気中に放散されるの
を防ぐため、燃料タンクのエヤブリーザロや、気化器フ
ロート室のアウトベント孔を、キャニスタ室に連結して
、キャニスタに蒸発燃料を吸収し、キャニスタに吸収し
た燃料を、エンジン運転中に吸気によって吸引させるよ
うにしている。

シカｌ、、気化器フロート室のオーバフロ一孔が開放さ
れていたのでは、ここから大気中に洩れる蒸発燃料が生
じる。

この考案は、かかる点に鑑み、常時はオーバフロ一孔が
閉じているように改善したもので、以下図面に示す本考
案の実施例について説明する。

気化器１のフロート室２内に、燃料に浮いて揺動するフ
ロート３が設けられ、このフロート３に連動する弁４に
よって、燃料タンクに通じた燃料口５を開閉し、フロー
ト室２内の燃料を常に一定レベルに保っている。

又、フロート室上部には、気圧変化を防ぐ、アウトベン
ト孔６があり、アウトベント孔６は、パイプで、キャニ
スタ室Ｉに連結し、蒸発燃料の大気放散を防いでいる。

尚、キャニスタ室Ｉのパージパイプ８は、吸気管９に連
結しである。

而して本考案は、フロート室２の上部を小孔１０で小フ
ロート室１１に連結する。

小フロート室１１には、小フロート１２を設け、小フロ
ート１２で、常時オーバフ凸一孔１３を塞ぐ。

小フロート１２は重力で下るようにしてもよいが。

弱いスプリング１４を用いてもよい。

作用について説明する。

フロート３によって、弁４が正常に働いているときは、
フロート室２の燃料液面が正常に保たれ、小孔１０に燃
料が流れることがない。

そして、小フロート１２は、オーバフロ一孔１３のロ元
ヲ常時塞いで釦り、蒸発燃料が、オーバフロ一孔１３か
ら洩れることがない。

万一、弁４の付近に塵等が付着する等の理由によって、
弁４が開き放しになると、燃料口５から余分に燃料がフ
ロート室２内に流入し、燃料レベルが、異状に高くなり
、小孔１０から燃料が小フロート室１２内に流れ込む。

そして、小フロート室１１内に燃料が溜ると、浮力で、
小フロート１２を押し上げ、オーバフロ一孔１３の口元
を開いて、燃料がオーバフローできる。

以上説明したように、この考案は、気化器のフロート室
の上部を小孔で小フロート室に連結し。

小フロート室に小フロートを設け、該小フロートで、オ
ーバフロ一孔を常時塞ぐようにしたので、フロート室の
燃料レベルが正常なときは、常に小フロートによってオ
ーバフロ一孔が塞がれており。

蒸発燃料がオーバフロ一孔から洩れることが防止でき、
大気の汚染を防止できる。

そして、万一。故障によって、フロート室の燃料油面が
異状に高くなったときは、燃料によって、小フロートを
浮かせオーバフロ一孔を開いてオーバフローさせること
ができる。

こうして、異状時に、燃料をオーバフローさせることに
よって、フロート室の油面異状による各種のエンジント
ラブルが防止でき、オた、フロート室内の燃料油面が振
動等によって上下した場合でもオーバフロ一孔が小フロ
ートによって閉じられているので、通常時に蒸発燃料が
大気中に洩れることを確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す縦断面図である。 １・・・・・・気化器、２・・・・・・フロート室、１
０・・・・・・小ＪＬ１１・・・・・・小フロート室、
１２・・・・・・小フロート。 １３・・・・・・オーバフロ一孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 気化器フロート室の上部を、オーバフロ！孔を有する小
   フロート室に小孔を介して連結し、小フロート室ニ小フ
   ロートを設け、該フロートで上記オーバフロ一孔を常時
   塞ぐようにしたことを特徴とする気化器フロート室のオ
   ーバフロー装置。