JPS5839846Y2 - カイテンカンナバンガタノモツコウキ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、円形鉋盤の周面に、鉋刃の両端及び前後に対
応する四個以上の孔を、その配設ピッチが凹溝の欠内部
よりも小さくなる様に設け、之等孔へハンドルを挿し替
えて、円形鉋盤の一循を可能とすることにより、鉋刃の
前後の向きの転換と、前向き及び後向きにおいての斜交
角の調整とを可能とした回転鉋盤型の木工機に係るもの
で、図中１はテーブルで、機体２の上部に設け、社中央
部に欠円状の凹溝３を設けである。

４は凹溝３内に回転自在に嵌合した円形鉋盤で、中央部
にナイフストック５を用いて鉋刃６を着脱自在に取付け
である。

７は円形鉋盤４の周面に設けた回転用の孔で、鉋刃６の
両端に対応する部分に一対、鉋刃６の前後に対応する部
分に一対以上設け、その配設ピッチを凹溝３の欠内部の
巾よりも小さくしである。

８は円形鉋盤４の回転ハンドルで、孔７へ挿し替えて使
用する（尚この回転ハンドル８は孔７へ螺合する様にし
ても良い。

）９はテーブル１の隅部に螺合した回り止めで、之をゆ
るめて円形鉋盤４を回転させ、回転後締めて鉋盤４を固
定する。

１０はテーブル１の上方に対設したローラー又はベルト
等の送材部材で、コラム１１．１１に案内されて昇降す
る保持体１２に支持させである。

１３は送材部材１０の駆動機構で、減速機１４を介して
送材部材１０と連係する。

１５は保持体１２の昇降機構で、／’％ンドル１６によ
り駆動される送りねじ等を用いるものである。

尚、円形鉋盤４の回転用孔７の一部は、必要に応してナ
イフストック５に穿設しても差支えないものである。

本考案に係る木工機は上記の様に構成されているから、
今、円形鉋盤４の周面に四つの回転用の孔７を設けて、
例えば、その鉋刃６の一端に対応する孔を７ａ、他端に
対応する孔を７Ｃ１前側に対応する孔を７ｄ、後側に対
応する孔を７ｂとし、その７ａに回転用ハンドル８を挿
して之を反時計方向に回せば、円形鉋盤４に取付けた前
向きの鉋刃６の送材方向に対する斜交角は、次第に減少
し、４５°回したときに０となり、更に回転すれば、鉋
刃６は反対向きの斜交角を与えられて、その角度は孔７
ａが、孔７ｄの位置に達したとき最大となるから、この
間において適切な斜交角選定を行えば、図面第２図に示
す矢印方向の送材において、鉋刃６をあわゆる切削条件
に適合させ得るものであり、又、円形鉋盤４か゛図面第
２図に示す状態にあるとき、ハンドル８を孔７ｄに挿し
替えて、ノ・ンドル８を欠内部の左端へ当る迄回動すれ
ば、円形鉋盤４は９０’転回され、前向きの鉋刃６を後
向きに転回すると共に、鉋刃６の他端に対応する孔７Ｃ
を欠内部に位置させるから、この孔７Ｃにバンドル８を
挿し替えて、欠内部の範囲内においてバンドル８を回動
し、円形銅盤４を回転させれば、゛鉋刃６を後向きにし
た状態において、その送材方向に対する斜交角を自由に
整定することが出来るから、この状態においては、矢印
とは反対方向の送材において鉋刃６をあらゆる切削条件
に適合させることが出来るものである。

上記の様に本考案に係る木工機は、テーブルに設けた欠
円状凹溝に嵌合した円形回転盤の周囲に、鉋刃の両側に
対応する一対の孔と、鉋刃の前部及び後部に対応する一
対以上の孔とを、基孔の配設ピッチが上記凹溝における
欠内部の巾よりも小さくなる様に設けて、之等の孔の欠
円部内に位置するものにバンドルを挿し替える様にした
ものであるから、鉋刃の一側又は、他側に対応する孔が
欠円部内に位置する状態において、孔にバンドルを挿し
てバンドルを正逆に回転すれば、前向き又は後向きの鉋
刃の材料に対する斜交角を左傾斜と右傾斜の両方におい
て任意に設定し得ると共に、バンドルが欠内部の縁端に
達するときは、次の孔が欠円部内に移動するため、この
孔へバンドルを挿し替えて回転すれば、円形銅盤は１８
０°回転され、鉋刃の向きを反対にして、この状態にお
いても上記同様左・右の傾斜において任意の斜交角設定
を行い得るから、材料の種別や木理その他に応じて、鉋
刃の斜交角の向きと角度とを適切に設定し、あらゆる材
料を逆目が起きなくて、然も削り肌も良い状態に仕上げ
ることが出来るばかりでなく、材料を連続的な一方送材
により加工した後、鉋刃の向きを反転して連続的に返付
しつつ加工すれば、多数の材料を流れ作業により高能率
的に均一加工することが出来るものである。

然も、この銅盤は、四個以上の孔のピッチを凹溝の巾よ
りも小さくしであるから、一つの孔が隠れる前に必ず他
の孔が現われて、之による銅盤の回転を行わせるから、
銅盤の転回等に甚だ便利なものである。

加うるに銅盤の周面に孔を穿設して、之を回転用に利用
するときは凹溝内における銅盤の回転が円滑軽快に行わ
れると共に、銅盤の加工が単純な旋削だけで足りるため
製作費の節減も計れる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る木工機を示すもので、第１図は側面
図、第２図は送材部材を省いた平面図である。 尚図中 １はテーブル、３は欠円状の凹溝、４は円形銅
盤、７は回転用の孔である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テーブルに設けた欠円状の凹溝内に、鉋刃を取付けた円
   形鉋盤を回転自在に嵌合し、該円形鉋盤の周面に鉋刃の
   両側に対応する一対の孔と、鉋刃の前部及び後部に対応
   する一対以上の孔とを、基孔の配設ピッチが上記凹溝に
   おける欠内部の巾よりも小さくなる様に設けて、之等の
   孔の欠円部内に位置するものにハンドルを挿し替え使用
   することを特徴とした回転鉋盤型の木工機。