JPS5839837B2 - 0,0−ジアルキルジチオリン酸の精製方法 - Google Patents

0,0−ジアルキルジチオリン酸の精製方法

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JPS5839837B2
JPS5839837B2 JP10071379A JP10071379A JPS5839837B2 JP S5839837 B2 JPS5839837 B2 JP S5839837B2 JP 10071379 A JP10071379 A JP 10071379A JP 10071379 A JP10071379 A JP 10071379A JP S5839837 B2 JPS5839837 B2 JP S5839837B2
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【発明の詳細な説明】 本発明は式 〔式中Rは炭素数1〜4の低級アルキル基を示す。
〕で表わされる0、0−ジアルキルジチオリン酸の精製
方法に関するものである。
0.0−ジアルキルジチオリン酸は潤滑油添加剤、殺虫
剤、殺菌剤、プラスチックスの安定化剤、浮遊選鉱剤な
どの原料として重要な化合物として知られている。
そして特に有機リン系農薬の原料としては高純度のもの
が要求される。
従来0,0−ジアルキルジチオリン酸は次式に従ってミ
ニ硫化リンと相当するアルコールとをベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の通常の有機溶媒の存在あるいは不存在
下に反応させて得ている。
〔上式中Rは前記意義を示す。
〕 ところが上記反応においては副反応が生じ例え〔上式中
Rは前記意義を示し、nは1〜3の整数を示す。
〕等の不純物が生成し0,0−ジアルキルジチオリン酸
の純度を損っている。
そこでこれらを精製するため今次、上記(1)式で得ら
れた生成物を蒸留する方法、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素あるいは四塩化炭素・クロロホ
ルム等のハロゲン化炭化水素等の如く一般的な有機溶媒
中あるいは無溶媒でアルカリ化合物と粗製0,0−ジア
ルキルジチオリン酸を反応させ中性塩にした後、これに
鉱酸を反応させ再生して精製する方法又はジアゾメタン
誘導体を形成しこれを精製する方法等が提案されている
のであるがいずれも満足すべき結果は得られていない。
つまり蒸留する方法は上記不純物のうち特に(RO)2
P S n P (OR) 2が原因と考えられる爆
発の危険があり工業的に到底採用し得る方法ではないし
、一般的な有機溶媒中あるいは無溶媒で中性塩を作成し
、鉱酸で再生精製する方法は不純物の除去が充分でなく
又ジアゾメタン誘導体を形成しこれを精製する方法は操
作が煩雑であるうえ、ジアゾメタン自体の取扱い、価格
、毒性等で問題があり工業的に採用し得る方法ではない
のである。
そこで本発明者等は上記に鑑み、粗製0.O−ジアルキ
ルジチオリン酸の精製方法特に中性塩を経由し鉱酸で再
生精製する方法につき種々研究した結果、0,0−ジア
ルキルジチオリン酸のアルキル基の種類に応じ不純物の
量が異なること、一般的な有機溶媒中へ不純物は溶解す
ること、しかも不純物を含んだそれらの溶媒は0,0−
ジアルキルジチオリン酸の中性塩水浴液中へも浴解し汚
染すること一力特定の有機溶媒については不純物のみを
良く溶解ししかもそれは0,0−ジアルキ**ルジチオ
リン酸の中性塩水溶液へは溶解しないことを知見し本発
明を完成したのである。
即ち本発明は一般式 〔式中Rは炭素数1〜4の低級アルキル基を示す。
〕で表わされる0、0−ジアルキルジチオリン酸の精製
に際し、沸点40〜350℃の原油分留成分からなる溶
媒中で、粗製の該0.0−ジアルキルジチオリン酸にア
ルカリ化合物を反応させ一旦中性塩にした後、水層と上
記溶媒層を分離し、次いで水層中の中性塩に鉱酸を反応
させて再生することを特徴とする0、0−ジアルキルジ
チオリン酸の精製方法である。
ここで沸点40〜350℃の原油分留成分からなる溶媒
を用いることが重要で、かかる溶媒としては原油を分留
洗浄して得られる石油製品で、沸点の低い順で揮発油、
ケロシン、軽油の範囲に入るものでパラフィン系炭化水
素、シクロパラフィン系炭化水素の一種又は二種以上を
主成分とするものが好適である。
具体的には石油エーテル、石油ベンジン、ガソリン、リ
グロイン、石油ナフサ、ケロシン及び軽油の一種又は二
種以上を挙げることができる。
本発明者等の研究の結果によれば従来の(1)式による
02O−ジアルキルジチオリン酸の製造方法では0,0
−ジアルキルジチオリン酸のアルキル基の種類により前
記した不純物の量が異なることが判明した。
例えば不純物全体の0゛、0−ジアルキルジチオリン酸
に対する重量φで示せば大略0゜0−ジメチルジチオリ
ン酸で20〜25φ、0゜0−ジエチルジチオリン酸で
13〜19%、0゜0−ジプロピルジチオリン酸で9〜
13φ、0゜0−ジブチルジチオリン酸で3〜6饅程度
である。
又これらの不純物は、次式に従って芳香族炭化水素、ハ
ロゲ 〔式中Rは前記意義を示し、M)4アルカリ金属原子、
アルカリ土類金属原子、NH,を示し、nはそれらの原
子価に相当する整数を示す。
〕ン化炭化水素の如き通常の溶媒中で粗製のO0−ジア
ルキルジチオリン酸にアルカリ化合物を反応させ一旦中
性塩にした後水層と油層に分離し、水層中の中性塩に鉱
酸を反応させて再生すれば、油層に移行し除去されるで
あろうとの発明者等の期待を裏切り充分に精製し得ない
ことも明らかとなった。
更に上記精製し得ない程度は中性塩の濃度及び0,0−
ジアルキルジチオリン酸のアルキル基の数が犬となる程
著しいこと並びに本発明に用いる原油分留成分からなる
溶媒を用いると中性塩濃度0,0−ジアルキルジチオリ
ン酸の炭素数に拘わらず充分に精製し得ることを認めた
のである。
この原因を追求した結果、ベンゼン、トルエン等の芳香
族炭化水素、ハロゲン化炭化水素等の通常の有機溶媒は
0,0−ジアルキルジチオリン酸中性塩水溶液に良く溶
解するのに対し、本発明に用いる特定の溶媒は0,0−
ジアルキルジチオリン酸中性塩水溶液に溶解しにくいこ
とを突止めたのである。
例えば第1図は0,0−ジノルマルプロピルジチオリン
酸ソーダの各種濃度の水溶液に対するトルエン及びケロ
シンの溶解度(20℃)の測定結果をグラフ化したもの
であり、又第1表は各種溶媒の0,0−ジノルマルプロ
ピルジチオリン酸ソーダ50重量多水溶液に対する溶解
度並びに各溶媒を用いて精製した場合の不純物含量(0
,0−ジノルマルプロピルジチオリン酸に対する重量%
)を表わしたものである。
本(支)20’Cにおける各種溶液の0,0−ジノルマ
ルプロピルジチオリン酸ソーダ50重量多水溶液に対す
る溶解度並びに各溶媒を用いて精製した場合の不純物含
量(0,0−ジノルマルプロピルジチオリン酸に対する
重量φ) これらから理解される通り0,0−ジアルキルジチオリ
ン酸中性塩水溶液に対する溶解度の大きい溶媒では不純
物を充分取除くことが出来ない。
即ち不純物を含有する溶媒が0,0−ジアルキルジチオ
リン酸中性塩水溶液中へ溶解し汚染するからである。
次に本発明に用いるアルカリ化合物としては、0.0−
ジアルキルジチオリン酸と反応して中性塩を形成するも
のであればいずれも使用可能であるが、通常に、Naな
とのアルカリ金属の水酸化物、Ca、Mg、Baなどの
アルカリ土類金属の水酸化物及び水酸化アンモニウム等
の一種又は二種以上が好適である。
これらと0,0−ジアルキルジチオリン酸との反応は(
2)式で示される所謂中和反応であるので厳密な反応条
件が要求される訳ではなく通常5〜30℃、30分〜2
時間程度の緩和な条件で充分反応完結し、その添加順序
なども問わない。
極端な低温、短時間反応は反応完結の点で又極端な高温
、長時間反応は主成分の分解を起こすので避けるべきで
ある。
しかし何といってもこの中和反応を前記した本発明に用
いる溶媒中で遂行することが不可欠で、この際生成する
中性塩は水層へ、不純物類は上記溶媒中にほとんど完全
に移行するので両者は好都合に分離されるのである。
次いで水層中の中性塩に鉱酸を反応させて0,0−ジア
ルキルジチオリン酸を再生するのであるが、ここで用い
られる鉱酸としては塩酸、硫酸、リン酸、硝酸などが使
用され、その際の反応は次式で示される。
〔式中R,M、nは前記意義を示し、X+−aCl−8
O4−−、NO3−一、PO4−−を示し、mはXの原
子価に相当する整数である。
〕この反応は0,0−ジアルキルジチオリン酸の中性塩
の鉱酸による複分解反応であるので(2)式と同[%別
な反応条件が要求される訳ではない。
通常5〜30°C130分〜2時間程度で充分である。
この際再生される0、0−ジアルキルジチオリン酸は鉱
酸塩類水溶液と二層に分離するので静置後分離するので
ある。
尚この場合分離が不充分な場合には適宜の非水溶性の有
機溶媒で0,0−ジアルキルジチオリン酸を抽出分離す
ることも一向に差支えない。
このように本発明(1式で表わせば(1)式で製造され
た粗製の0,0−ジアルキルジチオリン酸を、沸点40
〜350℃の原油分留成分からなる溶媒中で(2)式を
遂行して不純物を分離し、次いで(3)式で高純度の0
,0−ジアルキルジチオリン酸を再生させる精製方法と
いうことができる。
ここで(1)式で使用される溶媒はいずれのものでも又
無溶媒でも差支えないのであるが、トルエン、ベンゼン
等本発明に用いる溶媒以外の溶媒を使用した場合には反
応後かかる溶媒を回収した後(2)式へ移行することが
必要である。
しかしながら一般的には粗製の0,0−ジアルキルジチ
オリン酸を蒸留して溶媒を回収する操作(1爆発の危険
性があるので工業的(こは採用しにくいので高純度0,
0−ジアルキルジチオリン酸を得るにrt(i)式の反
応から本発明に用いる溶媒を用いることが工程も少く最
も推奨し得る本発明の一実施例の態様である。
本発明における溶媒の使用量については(1)式から使
用する場合にはミニ硫化リンの攪拌に充分な最低量以上
用いれば良く、一般的には(2)式における0、0−ジ
アルキルジチオリン酸単位容量に対して0,1〜3倍量
も用いれば充分である。
例となればあまり少量の使用では不純物の分離が完全で
なくあまり多量の使用は無駄である。
又本発明の精製方法を効果的に適用できる0、0−ジア
ルキルジチオリン酸の種類については、既述した通り炭
素数が小さい程不純物が多いため炭素数1〜4の0,0
−ジアルキルジチオリン酸が適当である。
これ以上の炭素数の0.0−ジアルキルジチオリン酸に
ついては不純物生成量が極めて少量であるため通常の芳
香族炭化水素溶媒を用いて精製した場合との差異が見ら
れなくなるからである。
斯くして本発明によれば爆発の危険もなく、極めて簡単
に工業的に0,0−ジアルキルジチオリン酸を充分に精
製し得るのである。
以下本発明を実施例をあげて具体的に説明する。
実施例 l 攪拌器、温度計、還流冷却器および滴下漏斗を備付けた
四ツロ丸底フラスコに、ミニ硫化りンP2S、 111
.12g(0,5モル相当)を採取し更に50gのトル
エンを添加し、油浴で80℃〜90℃の温度に保ちなが
ら120.2gのノルマルプロピルアルコールを約60
分間で滴下する。
発生するH2Sは、アルカリ水溶液に吸収させる。
n−プロパツール滴下後更に温度を上げ60分間100
℃に保つ。
反応終了後、トルエンを減圧回収すると、217.1’
lの油状物質が得られた。
これをガスクロマトグラフにより分析した所0,0−ジ
ノルマルプロピルジチオリン酸含量は、88.3重量%
、不純物総量は11.7重量饅であり収率&189.5
φであった。
ここで得られた粗製の02O−ジノルマルプロピルジチ
オリン酸108.60gを上記同様の装置に採取しこれ
にケロシン31を加え、氷水浴で10〜20℃に保ちな
がら、15.5重量%NaOH水溶液をpH7,0まで
滴下する。
分液ロートにて、ケロシン層を分離除去し50%0.0
−ジノルマルプロピルジチオリン酸ソーダ水溶液を得る
この水溶液に78.2 gの35重量φHC1水溶液を
l0〜20℃で滴下し、0,0−ジノルマルプロピルジ
チオリン酸を遊離させ、四塩化炭素30gで抽出し、有
機層を分離する。
この有機層より四塩化炭素を減圧回収した所109.2
.@の目的物を得た。
これをガスクロマトグラフにより分析した所純度99.
0重量饅不純物総量1.0重量悌であり、回収率は99
.5%であった。
実施例 2 攪拌器、温度計、還流冷却器および滴下漏斗を備付けた
四ツロ丸底フラスコに、ミニ硫化リンP2S、 111
.129 (0,5モル相当)を採取し更に50gのト
ルエンを添加し、油浴で60℃〜70℃の温度に保ちな
がら64.08gのメチルアルコールを約60分間で滴
下する。
発生するH2Sは、アルカリ水溶液に吸収させる。
メチルアルコール滴下後更に温度を80±5℃まで上げ
60分間100℃に保つ。
反応終了後、トルエンを減圧回収すると、160、1.
9の油状物質が得られた。
これをガスクロマトグラフにより分析した所0,0−ジ
メチルジチオリン酸含量は、76.0重量φ、不純物総
量!t24.0重量饅であ重量率はミニ硫化リン基準で
77.0%であった。
ここで得られた粗製の0.O−ジメチルジチオリン酸1
50gを上記同様の装置に採取しこれにリグロイン30
gを加え、氷水浴で10〜20℃に保ちながら26重量
多水酸化アンモニウム水溶液をpH7,0まで滴下する
分液ロートにて、リグロイン層を分離除去し50%0.
O−ジメチルジチオリン酸アンモニウム水溶液を得る。
この水溶液に120gの95φHC1水溶液を10〜2
0°Cで滴下し、0,0−ジメチルジチオリン酸を遊離
させ、1,2−ジクロルエタン100gで抽出し、有機
層を分離する。
この有機層より1.2−ジクロルエタンを減圧回収した
所111.65gの目的物を得た。
これをガスクロマトグラフにより分析した所純度97.
0wtφ不純物総量3.Owtφであり、回収率は95
.0φであった。
実施例 3 攪拌器、温度計、還流冷却器および滴下漏斗を備付けた
四ツ目丸底フラスコに、ミニ硫化リンP2S5111.
12g(0,5モル相当)を採取し更に5(Bi’のト
ルエンを添加し、油浴で70°C〜80°Cの温度に保
ちながら92.149のエチルアルコールを約60分間
で滴下する。
発生するI(2Sは、アルカリ水溶液に吸収させる。
エチルアルコール滴下後頁に温度を上げ60分間85±
5°Cに保つ。
反応終了後、トルエンを減圧回収すると、186.3g
の油状物質が得られた。
これをガスクロマトグラフにより分析した所o 、 o
−シ:r−チルジチオリン酸含量は、86.3重量饅
、不純物総量は15.7重量φであり収率は86.31
%であった。
ここで得られた粗製の0,0−ジエチルジチオリン酸1
80gを上記同様の装置に採取しこれに石油エーテル4
(B9を加え、氷水浴で10〜20°Cに保ちながら、
15重量φNaOH水溶液を、pH7,0まで滴下する
分液ロートにて、石油エーテル層を分離除去し50φ0
.O−ジエチルジチオリン酸ソーダ水溶液を得る。
この水浴液に135gの35%HCl水溶液を10〜2
0℃で滴下し、0.O−ジエチルジチオリン酸を遊離さ
せ、四塩化炭素100gで抽出し有機層を分離する。
この有機層より四塩化炭素を減圧回収した所154.8
6gの目的物を得た。
これをガスクロマトグラフにより分析した所純度97.
3 wt%不純物総量2.7wt%であり、回収率は9
7.0 %であった。
実施例 4 攪拌器、温度計、還流冷却器および滴下漏斗を備付けた
四ツ目丸底フラスコに、ミニ硫化リンP2S5111.
12g(0,5モル相当)を採取し、更に50gのキシ
レンを添加し、油浴で70℃〜80℃の温度に保ちなが
ら92.14gのエチルアルコールを約60分間で滴下
する。
発生するH2Sは、アルカリ水溶液に吸収させる。
エチルアルコール滴下後頁に温度を上げ60分間85±
5℃に保つよ 反応終了後、キシレンを減圧回収すると、185.1g
の油状物質が得られた。
これをガスクロマトグラフにより分析した所0,0−ジ
エチルジチオリン酸含量は、85.6重量φ、不純物総
量は14.4重量φであり、収率<t 85.1φであ
った。
ここで得られた粗製の0,0−ジエチルジチオリン酸1
80gを上記同様の装置に採取しこれにリグロイン40
gを加え、氷水浴で10〜20°Cに保ちながら、19
重量φ苛性カリ水溶液をpH7,0まで滴下する。
分液ロートにて、リグロイン層を分離除去し50φ0,
0−ジエチルジチオリン酸カリ水溶液を得る。
この水溶液に131の60φ硝酸水溶液を10〜20°
Cで滴下し、0.O−ジエチルジチオリン酸を遊離させ
、四塩化炭素ioo、pで抽出し有機層を分離する。
この有機層より四塩化炭素を減圧回収しれ所154’、
40gの目的物を得た。
これをガスクロマトグラフにより分析した所純度97.
1wtφ、不純物総量2.9wtφであり、回収率は9
7.3φであった。
実施例 5 攪拌器、温度計、還流冷却器および滴下漏斗を備付けた
四ツ目丸底フラスコに、ミニ硫化りンP2S、111.
12g(0,5モル相当)を採取し、更に50gのキシ
レンを添加し、油浴で80°C〜90’Cの温度に保ち
ながら120.2gのイソプロピルアルコールを約60
分間で滴下する。
発生するH2Sは、アルカリ水溶液に吸収させる。
n−プロパツール滴下後頁に温度を上げ60分間95±
5℃に保つ。
反応終了後、トルエンを減圧回収すると、215.2g
の油状物質が得られた。
これをガスクロマトグラフにより分析した所0,0−ジ
イソプロピルジチオリン酸含量は、90.6重量饅、不
純物総量は9.4重量多であり、収率は91.0%であ
った。
ここで得られた粗製の02O−ジイソプロピルジチオリ
ン酸210gを上記同様の装置に採取しこれにガソリン
30gを加え、氷水浴で10〜20°Cに保ちながら、
15.5重量%NaOH水溶液をpH7,0まで滴下す
る。
分液ロートにて、ガソリン層を分離除去し50φ0,0
−ジイソプロピルジチオリン酸ソーダ水溶液を得る。
この水溶液に140gの3s%Hcl水溶液を10〜2
0℃で滴下し、0,0−ジイソプロピルジチオリン酸を
遊離させ、四塩化炭素100gで抽出し、有機層を分離
する。
この有機層より四塩化炭素を、減圧回収した所t9o、
64gの目的物を得た。
これをガスクロマトグラフにより分析した所純度99.
0%、不純物総量i、owt%であり、回収率は99.
2%であった。
実施例 6 上記実施例と違い、最初の0,0−ジアルキルジチオリ
ン酸合成において、原油留分を反応溶剤とした場合も同
様の結果が得られる。
実施例−1と同一装置を用い、ミニ硫化リン111.1
2g(0,5M)を添加し50gのケロシンを反応溶剤
として添加し、80〜90℃に保ちながら120.29
(Dノルマルプロパツールを約60分間で滴下スる。
滴下終了後頁に温度を上昇させ60分間100℃に保ツ
冷却後263.2.9の0.O−ジノルマル−プロピル
ジチオリン酸ケロシン溶液を得る。
ガスクロマトグラフ分析により0,0−ジノルマルプロ
ピルジチオリン酸含量90.6wt俤、不純物総量11
9−4 wt%であり収率は9032%であった。
これを15%NaOH水溶液でp)47.0まで中和し
く10〜20℃)ケロシン層を分離除去後水層に35%
Hcl水溶液156gを滴下し四塩化炭素100gで遊
離ジチオリン酸を抽出し減圧で四塩化炭素を回収し目的
物194.27gを得る。
純度98.5%、回収率89.3%であった。
実施例 7 また、ジチオリン酸製造工程において、反応溶剤を使用
しない場合も同様である。
ミニ硫化リンI Fl、12g(0,5モル)へ、n−
ブタノール148.24gを加え硫化水素ガスの発生状
況を見ながら、ゆっくりと昇温し激しい硫化水素ガスの
発生が止ったならば、反応温度を110℃とし120分
間反応させる。
反応液241.36.9を得る。
ガスクロマトグラフにより分析すると、純分96.3%
、不純分3.7多であり収率95.9%であった。
この反応液ic50 gの軽油を加え、15%NaOH
水溶液でpH7,0まで10〜20℃で中和する。
中和後、軽油層を分離除去し、水層へ35饅HCl水溶
液を1509滴下し、四塩化炭素100gで遊離ジチオ
リン酸を抽出する。
抽出後、四塩化炭素を減圧回収し、目的物232.64
gを得る。
純度99.0%、回収率99.1 tfbであった。
【図面の簡単な説明】
第1図;10.0−ジノルマルプロピルジチオリン酸ソ
ーダの各種濃度の水溶液に対するトルエン及びケロシン
の溶解度(20℃)の測定結果をグラフ化した図面であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1一般式 〔式中Rは炭素数1〜4の低級アルキル基を示す。 〕で表わされる0、0−ジアルキルジt IJン酸の精
    製に際し、沸点40〜350℃の原油分留成分からなる
    溶媒中で、粗製の該0,0一ジアルキルジチ本リン酸に
    アルカリ化合物を反応させ一旦中性塩にした後、水層と
    上記溶媒層を分離し、米次いで水層中の中性塩に鉱酸を
    反応させて再生することを特徴とする0、0−ジアルキ
    ルジチオリン酸の精製方法。 2 沸点40〜350℃の原油分留成分として石油エー
    テル、石油ベンジン、ガソリン、リグロイン、石油ナフ
    サ、ケロシン及び軽油の一種又は二種以上を使用する特
    許請求の範囲第1項記載の0゜0−ジアルキルジチオリ
    ン酸の精製3丸 3 アルカリ化合物としてアルカリ金属水酸化物、アル
    カリ土類金属水酸化物及び水酸化アンモニウムの一種又
    は二種以上を使用する特許請求の範囲第1項記載の0,
    0−ジアルキルジチオリン酸の精製方法。
JP10071379A 1979-08-09 1979-08-09 0,0−ジアルキルジチオリン酸の精製方法 Expired JPS5839837B2 (ja)

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