JPS5839619B2 - 迅速交換式チヤツク - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、迅速交換式チャック、特に工具を取り付ける
固定ケースに対する迅速交換式チャックに関する。

この様な迅速交換式チャックは公知である（ＤＥ−ＰＳ
１２９９４８８）。

固定ケースをはめ込んで連結するためには、連結ケース
を手によって解除位置に、すなわち運転中軸方向下の方
へ引っ張って、固定ケースをはめ込む間中バネの力に逆
ってこの解除位置に保持していなければならない。

はめ込み後連結ケースをはなすと、それがバネの力によ
って自動的にロック位置に移動し、それによってロック
球が放射方向、固定ナツトのリング溝中にゆっくり押し
込められる。

この場合両手を使わなければならない。すなわち左手で
連結ケースを解除位置まで引張ってその状態に保持し、
右手で固定ケースをはめ込む。

この操作には実際に無駄が多い。そのために準備および
交換時間の短縮には限度がある。

場合によっては、たとえば主軸間隙のせまい、また主軸
のあつかいにくい亭主軸中ぐり機の場合には、この操作
は特にやっかいである。

さらに一方の手で連結ケースを操作し、もう一方の手で
固定ケースを持って、はめ込むには、あるいは解除の場
合持って、引き抜くには、往々にして空所が少なすぎる
。

本発明は、特に主軸間隙がせまい場合や主軸のあつかい
にくい場合にも、操作員の両手を無理して使わないでも
簡単に、特にすみやかに固定ケースの取り付けおよび取
りはすしを行なうことができ、さらにそれによって操作
がよりいっそう簡略化され、また準備釦よび交換時間も
さらに短縮されるという様な、迅速交換式チャックを提
供する。

本発明の迅速交換式チャックは、特に工具を取り付ける
固定ケースに対する迅速交換式チャックで、特に、機械
側に取り付けられているあるいは取り付けることができ
るシャフトケース上に被着することができ、固定ケース
の前端部にねじで留め付けることができる固定ナツト、
／ギフトケース上に軸に沿って被着してシャフトケース
としっかりと結合することができる球ケース、釦よび球
ケース上において軸方向に移動できるように取り付けら
れ、球ケースに対してささえられているバネにより軸圧
を受ける連結ケースの三者を備え、該固定ケースは該シ
ャフトケース内に回転不動に差し込むことができ、該球
ケースはその前端部にリング状延長部および放射方向に
可動力ロック球を有し、該ロック球は両側が傾斜フラン
クとなっている固定ナツトのリング溝内にはまり込むよ
うになってあ一す、その場合リング状延長部の端部前面
が軸留めとなり、これに、これと対置している、固定ナ
ツトのストップ面が打ち当り、さらにリング状延長部お
よび／あるいは固定ナツトのリング面がそれぞれシャフ
トケースのリング状の開放端部前面と打ち当るようにな
っており、該連結ケースはロック球に近い端部に内部受
は部および円錐台状の傾斜面を有し、それによって、連
結ケースが軸方向、ロック位置に移動した場合ロック球
が放射方向、固定ナツトのリング溝内に押し込まれ一方
連結ケースが反対の軸方向、解除位置に移動した場合ロ
ック球はリング溝から外に出て、連結ケースの受は部内
に入り込むようになってむり、それに伴って固定ケース
と固定ナツトが自由になる。

という様な迅速交換式チャックに釦いて、バネの作用下
におよる自動的なロック位置へのもどりに逆らって、連
結ケースを自動的に球ケースと対置させて軸方向解除位
置に留めておくことができ、また特に固定ケースを取り
付けた場合手によっておよび／あるいは固定ナツトを経
て連結ケース上に加えられる外部軸圧によってその留め
をはずすことができ、それによって連結ケースがバネに
よって自動的に軸方向、ロック位置に移動し得る、とい
う連結ケースと球ケースの間のもどり留め装置を特徴と
する。

これによって実際に片手操作が可能となる。

工具と一諸に固定ケースを取りはずす場合、バネの作用
に逆って連結ケースを片手でロック位置から軸方向、前
方へ向って解除位置に移動させると、連結ケースは自動
的にもどり留め装置上でとまり、そのままそこに固定さ
れる。

そこで後は固定ナツトを工具釦よび固定ナツトと一諸に
ゆうゆうと取りはずすことができる。

固定ケース、固定ナツトおよび工具物は連結ケースの軸
移動の際、連結ケースを移動させる手で、ひとまとめに
してつか幌そうすることにより上に述べた一単位は連結
ケースから抜は落ちずにすむ。

固定ケースを取りはずした後もチャックは解除位置にと
まっている。

すなわち固定ケース、固定ナラトチ・よび工具で構成さ
れる一単位を受は入れる準備ができている。

取り付けの場合も同様に片手、たとえば右手だけで上記
の一単位をつかみ、シャフトケース内にはめ込む。

取り付けの際固定ナツトのリング溝がロック球の頂点に
達し、ロック球がリング溝内にとまると、ただちに軸圧
によって連結ケースの解除位置がずれ、もどり留めが解
かれる。

これは連結ケース上に加えられる軸圧によって生じるが
、軸圧は、たとえば固定ケースを差し込み、保持するの
と同じ手の親指によって加えられ得る。

これに対してもう一方の手をかりる必要はない。

しかしその代りに取り付けの際に固定ナツトから直接、
向い合っている連結ケースの端部に対して軸圧が作用す
る様にすることが特に望ましい。

もどり留め装置がとかれると連結ケースは自由になる。

そうなると連結ケースは軸方向に弛緩状態にあるバネの
作用によって自動的に固定ケースを差し込んだ方に向っ
て解除位置からロック位置まで移動する。

それによって連結ケースの傾斜面がロック球上にムア・
いかかり、それによってロック球は放射方向、固定ナツ
トのリング溝中に押し込められる。

そして固定ナツト、すなわち工具を保持する固定ナツト
はしっかりとロックされる。

この様に固定ケースの取り付けち−よび取りはずしは実
際に簡略化され、すみやかに行なうことができ、それに
伴って準備および交換時間がよりいっそう短縮される。

この操作には全く問題がない。

すなわち固定ケースの取り付けの際に連結ケースを手に
よって、軸方向、解除位置に保持し、次に固定ナツトの
リング溝がロック球の軸範囲内に合致するのに合せてタ
イミングよく解除する、という様な配慮を全く必要とし
ない。

この様に、従来必要であった、監視にかかる無駄が全く
除去される。

また特に主軸間隙がせまい場合や主軸があつかいにくい
場合、片手操作−ＣＸ固定ケー、７ａ取り付けや取りは
ずしか楽である。

すなわち片手に対する空所さえあれば充分である。

次に図面に示めされている実施例によって本発明をさら
に詳しく説明する。

図１ム５よび２はそれぞれ実施例１に従う、ロック位置
ないしは解除位置における、固定ケースを取り付けたシ
ャフトケース上に被着した迅速交換式チャックの縦断面
図である。

図３は図１における部分日の拡大図である。

図４および図５はそれぞれ実施例２ふ・よび３に従う、
解除位置にち・けるチャックの左部分の一部断面図であ
る。

全実施例に訃いて、工具を取り付ける固定ケース１１は
シリンダ状のシャフトケース１０中に差し込むことがで
き、みぞ穴１２およびバネ１３を経て回転させながら中
に進めることができる。

シャフトケース１０はたとえば機械側の主軸先端の一部
分であるか、または図に示めされている様に、その後方
に、たとえばモールステーパ主軸、急傾斜円錐主軸ある
いはその他の種類の特殊主軸などの主軸１４を備えてい
るか、あるいは主軸１４と共に、図には示めされていな
い側の主軸先端部を収容することができるアダプタの一
部分である。

固定ケース１１はその前端部にねじ山１５を有し、その
上にねじ山１６を有する固定ナツト１７をねじどめする
ことができる。

固定ナツト１７はねじ１８むよびバネリング１９を有す
る。

固定ナツト１７のシリンダ状軸部分２０には両側が傾斜
面２２釦よび２３となっているリング溝２１が設けられ
ている。

シリンダ状軸部分２０は図１に釦いて上向きの端部にリ
ング面２５を有する。

反対方向にシリンダ状軸部分２０に続いてそれより直径
の大きな肩部２４があり、これはシリンダ状軸部２０の
方に向いた軸方向ストップ面２６を有するＯ シャフトケース１０はその開放端部にリング状の前面２
７を持っている。

図１−３に釦いて、チャックはさらに球ケース３０を有
し、球ケースはその前端部にリング状延長部３１を有す
る。

リング状延長部には放射通過路３２が多数設けられてお
り、その中にはそれぞれロック球３３が放射方向に動く
ことができる様に保持されている。

ロック位置（図１）においてはロック球は固定ナツト１
７のリング溝２１に食い込み、それによって固定ナツト
はシャフトケース１０としつかり連結して軸方向にずれ
る釦それはない。

解除位置（図２）においてはロック球はリング溝２１か
らはずれて外にある。

リング状延長部３１の平端部前面は平らな軸部め３４と
なっており、図１に従うロック位置にむいて該軸部めに
対して一迅速交換式チャックの配分に応じて一固定ナッ
ト１７の、該軸部めに対置するリング面２６が打ち当る
。

リング状延長部３１１／ｉ放射方向、内側に入り込んで
伸びている。

すなわちその直径はシャフトケース１０の直径よりも小
さい。

ただし固定ナツト１７のシリンダ状軸部分の直径よりも
大きい。

リング状延長部３１に対置するシャフトケース１０の過
渡部分はリング平面３５である迅速交換式チャックの配
分に応じて、リング状延長部３１および／あるいは固定
ナツト１７はそれぞれそのリング面３５ないし２５を通
してシャフトケース１０の前面によってささえられる得
る。

その場合固定ナツト１７はそのストップ面２６を通して
軸止め３４前面に打ち当る。

前記説明は図１に従うロック位置に関するものである。

図２に従う解除位置においては球ケース３０はリング面
３５を通して前面２７によってささえられる。

球ケース３０は、シャフトケース１０のねじ穴３Ｂ中に
ねじ留めされているシャフトねじ３Ｔを、球ケース３０
の穴３６中にはめ込むことによって、シャフトケース１
０と連結される。

あるいはその代りに、図１むよび２にふ・いて点線で示
されている様に、球ケース３０はその内部ねじ山を通し
てシャフトケース１０の端部の外部ねじ山３９上にねじ
どめすることもできる。

シャフトケース１０が、球ケース３０の被着している軸
方向の縦断面部分において、軸方向に一貫して同じ径寸
法を有するのではなくて、段を有し、その部分の直径が
小さくなることは明らかである。

迅速交換式チャックの構成要素としてさらに外側の連結
ケース５０がある。

これはその内壁５１を通して球ケース３０の外壁４０上
に、軸方向に移動できる様に保持されている。

これは図１において上部に設置されているバネ５２によ
り軸圧を受ける。

バネ５２は図１に釦いて連結ケース５０の内壁５１とシ
ャフトケース１０の外壁の間の上端部にある留めリング
５３によってささえられるが、その場合鉄部めリングは
安全リング５４あるいはねじによって連結ケース５０に
とめ付けられている。

バネ５２のもう一方の端は間接的に球ケース３０によっ
て軸方向にささえられている０連結ケース５０はその前
端部に端部５６を持っており、その内側には端に向って
円錐状になっているリング状の傾斜面５７釦よび大きな
内部くりぬき部５８がある。

該傾斜面５７によってロック球３３を放射方向、リング
溝２１内に押し込むことができる。

一方連結ケース５０が反対の軸方向に移動した場合は、
ロック球３３はリング溝２１から放射方向に外に出て行
き、ぴったり合うくり抜き部５８内に入り、それに伴っ
て固定ケース１１および固定ナツトが解除される。

連結ケース５０と球ケース３０の間の内部にもどり留め
装置が設置されている。

もどり留め装置によって連結ケース５０を、ロック位置
（図１）に逆もどりするのに逆って、自動的に球ケース
３０と対置させて、解除位置（図２）にとめてお・くこ
とができる。

もどり留め装置は、特にシャフトケース１０内に固定ケ
ース１１を差し込んだ場合、図１において連結ケース５
０に対して下から上に向って加えられる軸圧によって、
とめをはずすことができ、それによって連結ケース５０
はバネ５２によって自動的にゆっくりと軸方向を図１に
従うロック位置に移動する。

軸圧は固定ケース１１の差し込みと同時に固定ナツト１
７を通して、あるいは手によって加えられる。

従ってこれによって実際に片手操作が可能となる。

すなわち固定十ット１７、固定ケース１１およびその中
に入っている工具を一諸に、図１に従うロック位置から
はずして、迅速交換式チャックから取りはずすにハ、連
結ケース５０をバネ５２の作用に逆へって軸方向に、す
なわち図１にむいて上から下に向って、ロック位置から
図２に従う解除位置にずらしさえすればよい。

そこで連結ケース５０は自動的にそのままこの図２に従
う解除位置にとどまる。

従って連結ケース５０を手によってこの解除位置に保持
してむく必要はない。

固定ケース１１は固定ナツト１７卦よびその中に入って
いる工具と一諸にシャフトケース１０から取りはずすこ
とができる。

迅速交換式チャックはそのまま解除位置にとどまり、何
の準備をしなくてもすぐ別の固定ケース１１を取り付け
ることができる。

取り付けの際、ロック球３３がリング溝内に入り込まな
い限り中間位置、すなわち図２に従う解除位置に維持さ
れる。

固定ケース１１をさらに軸方向に押し込むと、たとえば
ストップ面２６を通しであるいは手によって、連結ケー
ス５０に軸方向の圧力荷重が加わる。

それによって固定ケース１１がさらに押し込められると
同時にもどり留め装置のとめがはずされる。

連結ケース５０は弛緩しているバネ５２の作用によって
軸方向、図２において上方に送り返えされる。

それによって端部５６の傾斜面５７によってロック球３
３が放射方向、固定ナツト１７のリング溝２１内に押し
込められる。

もどり留め装置は球ケース３０の内側にあ・いて円周方
向に多数のもどり留め球６０を有し、該もどり留め球は
球ケース３０の端部に接して設置されている放射穴６１
内にあり、放射方向に動くことができる。

さらにもどり留め装置の構成要素として連結ケースの内
壁上５１に設けられているもどりどめ受は部６２がある
。

もどり留め受は部６２はバネ５２の方を向いている。

連結ケース５０が軸方向に移動して図２に従う解除位置
に達すると、もどりどめ球６０ばもどり留め受は部６２
に係合し、ぴったりととまる。

もどり留め受は部６２は壁内部に形成されたリング状く
り抜き部６３であり、その横断面は円弧状をしており、
その径の深さはもどり留め球６０の半径よりもほんの少
し小さ四連結ケース５０が図２に従う解除位置に移動す
ると、リング溝６３のリング状受は面ともどり留め球６
０がピッタリと合致する。

もどり留め球６０は、連結ケース５０がロック位置（図
１）にある場合には、連結ケースの内壁５１によってそ
のバネ荷重作用に逆って放射方向、放射穴６１内に押し
込められる。

解除位置（図２）にむいては、まずもどり留め球６０は
リング溝６３のもどり留め受は部６２と合致し、次いで
もどり留め球６０はバネ荷重の作用のもとに放射方向に
もどり留め受は部６２の奥、連結ケース５０の１１ング
溝６３内に食い込み（図２）それによって連結ケース５
０はこの解除位置に保持され、連結ケース５０は弛緩バ
ネ５２０作用下にもはや自動的に解除位置（図２）から
ロック位置（図１）にもどることはできない。

球ケース３０は端部に、リング状延長部３１の方に向っ
て細くなっている円すい台状の傾斜リング面６４を有す
る。

傾斜リング面６４は放射穴６１の軸領域にまで延び、そ
れによって連結ケース５０がロック位置（図１）にある
場合に、もどり留め球６０は傾斜リング面６４の上面を
越えて放射方向、内側に突き出る。

この突き出し王台は図３にａで示めされている。

バネ５２のリング状空間領域６５内に、連結ケース５０
の内壁５１およびシャフトケース１０の外壁に沿って動
くことができる押圧リング６６が設置されている。

これによってバネ５２がささえられる。

すなわち押圧リングはもどり留め球に対するバネ受けと
して働く。

実際には押圧リング６６はそのくさび状リング面６７を
通してもどり留め球６０を押圧する。

くさび状リング面６７の形は実質的に傾斜リング面６４
に対応する。

連結ケース５０の端部５６および固定ナツト１７は端部
５６に向く側にそれぞれおたがいに向き合うストップ面
７２および７３を有する。

ストップ面７２はたとえば図１にＪ′−いて連結ケース
５０の下部の開放前面によって形成されてお・す、他方
ストップ面７３は固定ナツト１７の肩部２４の外側リン
グ部分上、たとえばストップ面２６と同じ面上にある。

固定ケース１１を固定ナツト１７釦よび工具と一諸にシ
ャフトケース１０中に差し込む場合に、連結ケース５０
は図２に従う解除位置にあるが、その場合ストップ面７
３が軸方向、ストップ面７２に打ち当ることによって、
固定ケース１１の差し込み中に連結ケース５０は自動的
に解除位置（図２）からロック位置（図１［に移動する
。

これは、連結ケース５０の端部５６が固定ナツト１７の
軸方向の移動路に向って突き出、その前面がストップ面
７２となる端部延長部を有することによって、可能とな
る。

その場合固定ナツト１７側のストップ面７３はそれに所
属のリング面より成り、これは固定ケース１１を差し込
んだ場合実際に連結ケース５０のストップ面７２と打ち
当り得る。

ストップ面７２および７３は同じ径範囲内にある。

ストップ面７３は肩部分２４にある。

図２には、固定ナツト１７がその連結ケース５０に向き
合っている側に、同様に、端部延長部５６に向って外側
に突起しているストップ面７４を有する場合が点線で示
めされている。

この場合はこの前面によって連結ケース５０が軸方向に
はね返えされる。

この場合連結ケース５０は端部５６の範囲内において軸
方向に短かくなっていてもよいし、また突起していても
よい。

勿論、固定ナツト１７に固定され得る別のストップ素子
、たとえば隔離リング（スペーサー）、ピン、ネジある
いはその他の突出物、によっても同様のストップ作用を
行なうことができる。

さらに運動学的逆転も本発明の範囲内にある。

すなわち固定ナツト１７の代りに連結ケース５０の端部
５６に対して相応のストップ素子を設置することもでき
る。

図４における実施例２においては、もどり球１６０は特
別な球リング１９０に保持されている。

球リング１９０は止め輪によって球ケース１３０に固定
されているので、軸方向を解除位置に移動することはで
きない。

連結ケース１５０内のシリンダ状の空所１６３の端部に
もどり留め受は部１６２が設置されている。

その機能は図１−３におけるチャックに準する。

図５における実施例３は図１−４にトける形状を運動学
的に逆転したものである。

もどり留め受は部２６２のリング溝は球ケース２３０中
にあり、バネ２５２もストップリング２５３を通して球
ケースによってささえられている。

その中においてもどり留め球２６０に対置している球リ
ング２９０が止め輪によって連結ケース２５０に固定さ
れている。

圧力リング２６６のくさび状リング面は下方、固定ナツ
トの方に向って深くなっている。

球リング２９０の傾斜リング面も同じ方に向いている。

その他の形状は図１−３に釦ける形状と同じである。

この発明は工具を保持するに適したロッキングスリーブ
（固定ケース）１１を収容するための迅速交換式チャッ
ク、特に機械スヒンドルによって駆動されるシャンクス
リーブ（シャフトケース）１０．１１０，２１０に適合
するチャックに関するものである。

この発明はもどり留装置６０ないし６７によって制御ス
リーブ（連結ケース）５０をスプリング（バネ）の作用
によって生じるロッキング位置への自動もどり動作に抗
してボールスリーブ（玉ケース）３０に対し、その軸方
向レリーズ位置に自動的にもどり留し、特にロッキング
スリーブ１１を挿入するとき、制御スリーブ５０上の外
部軸方向圧力によってもどり留を外し、スプリング５２
によって制御スリーブ５０を軸方向にそのロッキング位
置に自動的に変位させるようにしたものである。

さらに、この発明はロッキングスリーブ１１及びロッキ
ングナツト（固定ナラ））１７を挿入するとき、ロッキ
ングナツト１７のストップ面７３を制御スリーブ５０の
端部５６のストップ面７２に軸方向に接触させ、制御ス
リーブ５０を軸方向にレリーズ位置（第１図）からその
ロッキング（第２図）位置に変位させるようにしたもの
である。

したがって、ロッキングスリーブ１１及びロッキングナ
ツト１７を挿入するだけでもどり留装置６０ないし６７
のもどり留を外し、スプリング５２によって制御スリー
ブ５０を軸方向にロッキング位置に自動的に変位させる
ことができ、シャンクスリーブ１０にロッキングスリー
ブ１１を自動的に連結することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例にち−けるロック位置のチャ
ックを示す断面図、第２図は第１図の実施例における解
除位置のチャックを示す断面図、第３図は第１図の■部
分の拡大図、第４図及び第５図はそれぞれ他の実施例に
釦ける解除位置のチャックの一部断面図である。 １０．１１０，２１０・・・・・・シャフトケース、１
１・・・・・・固定ケース、１７・・・・・・固定ナツ
ト、３０゜１３０．２３０・・・・・・球ケース、３３
・・・・・・ロック球、５０．１５０，２５０・・・・
・・連結ケース、５２゜１５２．２５２・・・・・・バ
ネ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ シャンクスリーブにロッキングスリーブを回転しな
   いように挿入することができ、前記ロッキングスリーブ
   １１の前端にねじあわされたロッキングナツト１７と、
   前記シャンクスリーブ１０゜１１０．２１０に軸方向に
   適合させこのスリーブ１０．１１０，２１０に整列する
   ことができるボールスリーブ３０，１３０，２３０を備
   え、前記ボールスリーブ３０，１３０，２３０はその末
   端に径方向に移動可能に保持されたロッキングボール３
   ３を持った環状延長部３１を有し、前記ボールは前記ロ
   ッキングナツト１７の環状溝２１に径方向に係合するこ
   とができ、前記溝２１は前記ボール３３の両側の傾斜面
   ２２．２３の内側に設けられ、前記環状延長部３１の一
   端はロッキングナ・ソト１７の接触面２６が接触するこ
   とができる軸方向ストッパー３４を形成し、前記環状延
   長部３１及びロッキングナツト１７の一方の環状面３５
   または２５は前記シャンクスリーブ１０の環状自由端に
   軸方向に接触することができ、さらに、前記ボールスリ
   ーブ３０，１３０，２３０に軸方向に変位可能に保持さ
   れた制御スリーブ５０゜１５０．２５０を有し、前記制
   御スリーブは、前記ボールスリーブ３０，１３０，２３
   ０に対し支持されたスプリング５２，１５２，２５２の
   軸方向圧力を受け、前記制御スリーブ５０，１５０゜２
   ５０はロッキングボール３３に軸方向に近接した端部５
   ６に内側管は部５８を有し、かつ制御スリーブ５０，１
   ５０，２５０がそのロッキング位置に軸方向に変位した
   とき（第１図）、ロッキングボール３３をロッキングナ
   ツト１７の環状溝２１内に径方向に係合させる実質上円
   錐台上の収れん傾斜面５７を有し、前記ロッキングボー
   ル３３は制御スリーブ５０が反対に軸方向にそのレリー
   ズ位置に変位したとき、前記環状溝２１から径方向に出
   て前記ロッキングナツト１７をロッキングスリーブ１１
   から解放し、前記制御スリーブ５０の受は部５８に入る
   ことができるよらにした工具を保持するに適したロッキ
   ングスリーブ１１を収容子るための迅速交換式チャック
   、特に機械スピンドルによって駆動されるシャンクスリ
   ーブ１０．１１０．２１０に適合するチャックにおいて
   、前記制御スリーブ５０を前記スプリング５２の作用に
   よって生じる前記ロッキング位置への自動もどり動作に
   抗して前記ボールスリーブ３０に対し、その軸方向レリ
   ーズ位置に自動的にもどり留することができ、特にロッ
   キングスリーブ１１を挿入するとき制御スリーブ５０上
   の外部軸方向圧力によってもどり留をはずし、スプリン
   グ５２によって制御スリーブ５０を軸方向にそのロッキ
   ング位置に自動的に変位させることができるもどり留装
   置６０ないし６７を備え、 前記制御スリーブ５０の端部５６及びロッキングナツト
   １７は互いに対面するストップ面７２゜７３を有し、ロ
   ッキングナツト１７のストップ面７３はロツキツングス
   リーブ１１及びロッキングナツト１７を挿入するとぎ、
   前記制御スリーブ５０の端部５６のストップ面７２に軸
   方向に接触し、制御スリーブ５０を軸方向にレリーズ位
   置（第２図）からそのロッキング位置（第１図）に変位
   させるようにしたことを特徴とするチャック。 ２ 前記もどり留装置６０ば、前記ボールスリーブ３０
   に取り付けられたスプリング５２によって付勢された少
   なくとも一つの径方向に移動することができるもどり留
   部材６０と前記制御スリーブ５０の端部５６の反対の端
   部に向かって配置された内側軸方向もどり留肩部６２と
   からなり、前記もどり留部材６０は前記制御スリーブ５
   ０が軸方向に移動するときそのレリーズ位置にロッキン
   グ係合するようにした特許請求の範囲第１項に記載の迅
   速交換式チャック。 ３ 前記制御スリーブ５０のもどり留肩部６２は、前記
   もどり留部材６０に軸方向に近接した少なくとも一つの
   もどり留凹部６３の壁面によって形成されている特許請
   求の範囲第２項に記載の迅速交換式チャック。 ４ 前記制御スリーブ５０のもどり留凹部は、内側環状
   凹部６３として形成され、前記もどり留肩部６２は前記
   環状凹部６３の環状肩面によって形成され、前記制御ス
   リーブ５０がそのレリーズ位置に変位するとき、前記も
   どり留部材６０を通過しこれを越えるようにした特許請
   求の範囲第３項に記載の迅速交換式チャック。 ５ もどり留ボール６０からなるもどり留部材が設けら
   れ、このもどり留部材は制御スリーブ５０のロッキング
   位置において、その内壁５１によってスプリング５２の
   作用に対し径方向内方に押圧され、レリーズ位置におい
   て最初に制御スリーブ５０のもどり留肩部６２を越え、
   スプリング５２の作用によってもどり留肩部６２の背後
   に径方向に制御スリーブ５０のもどり留凹部６３内に係
   合されるようにした特許請求の範囲第２項に記載の迅速
   交換式チャック。 ６ 前記もどり留凹部は、断面弓形状の環状溝６３とし
   て形成されその径方向深さは少なくとももどり留ボール
   ６０の半径よりわずかに小さい特許請求の範囲第５項に
   記載の迅速交換式チャック。 γ 前記もどり留ボール６０は、ボールスリーブ３０の
   径方向孔６１に移動可能に保持されている特許請求の範
   囲第５項に記載の迅速交換式チャック０ ８ 前記もどり留ボール６０は、ボールリング１９０の
   径方向孔６１に径方向に移動可能に保持され、ボールス
   リーブ１３０にレリーズ方向において軸方向に固定され
   ている特許請求の範囲第５項に記載の迅速交換式チャッ
   ク。 ９ 前記もどり留ボール６０は、制御スリーブ５０に形
   成された径方向孔６１に径方向に移動可能に保持されて
   いる特許請求の範囲第５項に記載の迅速交換式チャック
   。 １０ 前記ボールスリーブ３０または前記ボールリング
   １９０ば、前記もどり留ボール６０の範囲内で前記環状
   延長部３１に向かう方向のテ＝ぺの円錐台形状の端傾斜
   環状面６４からなり、前記傾斜環状面６４は前記ボール
   スリーブ３０の径方向孔６１の軸方向領域内に伸び、前
   記もどり留ボール６０が前記制御スリーブ５０のロッキ
   ング位置において前記傾斜環状面６４を越えて、径方向
   に突出するようにした特許請求の範囲第７項に記載の迅
   速交換式チャック。 １１前記スプリング５２の環状領域６５において前記傾
   斜環状面６４に軸方向に近接して軸方向移動スラストリ
   ング６６が設けられ、前記制御スリーブ５０に他端が支
   持されたスプリング５２が前記スラグ） ＩＪング６６
   に軸方向に接触し、前記もどり留ボール６０にスプリン
   グ荷重を与え、前記スラストリング６６は前記もどり留
   ボールに対し実質上軸方向に押圧され、そのスラスト面
   ６７は前記傾斜環状面６４及び前記制御スリーブのロッ
   キング位置にち・いて前記傾斜環状面６４を越えて突出
   するもどり留ボール６０に対し対向するようにした特許
   請求の範囲第１０項に記載の迅速交換式チャック。 １２ 前記スラストリング６６のスラスト面は、前記ボ
   ールスリーブ３０の傾斜環状面６４に対応した形状のく
   さび環状面６７として形成されている特許請求の範囲第
   １１項に記載の迅速交換式チヤツク。 １３ 前記制御スリーブ５０の環状凹部ば、はぼ前記端
   部５６と反対の制御スリーブ５０の先端まで伸びる軸方
   向範囲の内側円筒状凹部１６３として形成されている特
   許請求の範囲第３項に記載の迅速交換式チャック。 １４ 前記制御スリーブ５０の端部５４ば、ストップ面
   として端面７２を形成したロッキングナツト１７の軸方
   向変位路内に突出する端ステップからなり、前記ロッキ
   ングナツト１７のストップ面はその対向軸方向環状面Ｔ
   ３によって形成されている特許請求の範囲第１項に記載
   の迅速交換式チャック。 １５ 前記制御スリーブ５０の端ステップ５６の端面７
   ２は少なくとも前記ロッキングナツト１７の軸方向対向
   環状面７３の直径幅を越えて伸びている特許請求の範囲
   第１項に記載の迅速交換式チャック。 １６ 前記ロッキングナ・ソト１７は、前記制御スリー
   ブ５０に対向する側面に前記制御スリーブ５０の端スト
   ップ５６及び７２に対向する外側ストップ肩部７４を有
   し、この肩部７４によって前記制御スリーブ５０の端面
   ７２に軸方向スラストを与えることができるようにした
   特許請求の範囲第１項に記載の迅速交換式チャック。