JPS5839047B2 - ネツカソセイジユシカンノ ガイシユウメンニオウトツジヨウオケイセイスルホウホウ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱可塑性樹脂管の外周面に凹凸条を形成する方
法に関し、殊にマンホール継手や汚水桝継手の如きコン
クリート竪穴の側壁に埋設接合する場合に接合部の接合
力強化を図り、或いは受口管と挿口管とをパツキン接合
する際にシール用パツキンを安定的に掛止する為に、熱
可塑性樹脂管の接合側外周面に凹凸条を形仕する方法に
関するものである。

即ち本発明において熱可塑性樹脂管とは、マンホール継
手、汚水桝継手、挿口管、管継手等を含むものである。

本発明者等は以前より下水道管路に使用する樹脂管につ
いて種々研究を進めできた。

その結果管継手の挿口部や挿口管の端部に凹凸条を形成
しておけば、シール用パツキンを介して受口管に接続し
たときにシール用パツキンのずれやころがシ出しが防止
され安定な接続状態が得られることを知った。

またマンホール継手や汚水桝継手の如くコンクリート竪
穴側壁に埋設接合される継手においては、継手の接続側
外周に凹凸条を形成しておけば、継手と竪穴は凹凸条に
よって極めて頑強に接合され、水密性を長期的に維持し
得ることを知った。

ところで樹脂材料からなる中空円筒管に凹凸条を形成す
る装置とし７ては、例えば実公昭４２−１３８２６等が
知られているが、本発明者等が意図する様な、樹脂管の
長手方向に見て外面の必要部にのみ凹凸条を形成する場
合（管周方向に非連続的に形成する場合もある）に適用
できないものであった。

本発明者等はかかる知見を工業的有利に活用すべく、樹
脂管の外周面に凹凸条を形成する簡易方法を提供せんと
して検討を重ねた結果、弦に本発明の完成をみるに至っ
た。

即ち本発明は、加熱軟化した熱可塑性樹脂管の管内を、
内壁側圧接部材及び圧接面に凹凸条を設けた外壁側圧接
部材の間で圧接し、圧接状態を維持しつつ熱可塑性樹脂
管及び／若しくは外壁側圧接部材を周方向に転勤せしめ
、外壁側圧接部材の圧接面に設けた凹凸条によって熱可
塑性樹脂管の外周面に輪状の凹凸条を形成し、その成形
段階で或いは形成直後に管材を冷却硬化することにより
、熱可塑性樹脂管の外周面に凹凸条を形成する方法に関
するものである。

本発明において、内壁側圧接部材は熱可塑性樹脂管の内
周面とほぼ平滑に形成宮れており、外壁側圧接部材の圧
接面には凹凸条が形成されている。

従って加熱軟化した熱可塑性樹脂管を内壁側圧接部材及
び外壁側圧接部材の間で圧接すると、樹脂管の圧接外壁
側は圧縮変形して凹凸が形成される。

そして圧接状態を維持しつつ樹脂管及び／若しくは外壁
側圧接部材を周方向に転動させると樹脂管外周には凹凸
条が形成されるから、凹凸条を形成しつつ或いは形成の
後に管材を冷却硬化させればよい。

以下実施例たる図面に基づいて本発明の構成及び作用効
果を説明するが、下記説明はあく１で代表的な実施態様
を例示するものにすぎず本発明を限定する性質のもので
はない。

第１図は熱可塑性樹脂管の外周面に凹凸条を形成する具
体的方法を例示するもので、図中１は熱可塑性樹脂管、
２は外壁側圧接部材、３は内壁側圧接部材である。

外壁側圧接部材２の外周には凹凸条２ａが設けられ筐た
その内部には冷水貯留部４が設けられると共に、支持部
材５に遊転可能に保持される。

外壁側圧接部材２には更に冷水供給口４ａ及び冷水排出
口４ｂが設けられる。

尚支持部材５は図面の上下方向に移動可能に配置されて
おシ、下方に移動することによって熱可塑性樹脂管１に
圧接される。

内壁側圧接部材３は樹脂管１の内周に嵌合し得る様に円
柱状若しくは円筒状に構成されてｉ−，９、駆動モータ
６によって回転し得る様に配置される。

従って加熱軟化した樹脂管１を内壁側圧接部材３に嵌合
し、外壁側圧接部材２を樹脂管１の外周壁に圧接した状
態でモータ６を作動すると、樹脂管１は内壁側圧接部材
３に嵌合保持されて回転する。

これに伴なって外壁側圧接部材２は樹脂管１の外周面を
圧接されつつ遊転し、樹脂管１の外周面には外壁側圧接
部材２外周の凹凸条２ａに応じた形状の凹凸条が形成さ
れる。

同本例において、外壁側圧接部材２は冷却水貯留部４内
の冷水によって常時冷却されているから、一旦凹凸成形
された樹脂管１の表面はその直後に冷却硬化する。

第２゜３図は本発明に係る他の実施例を示すもので、第
２図は要部縦断面図、第３図は第２図のＡ−Ａ線断面相
当図である。

本例では外壁側圧接部材２は波板状に構成され、内部に
冷却水貯留部４が設けられている。

一方向壁側圧接部材３は樹脂管１内に嵌合され、樹脂管
１を外壁側圧接部材２方向に圧接しつつこの上を転動し
得る様に構成される。

従って樹脂管１が外壁側圧接部材上を１回転するとその
外周面には凹凸条２ａが形成されると共に、冷水によっ
て冷却硬化される。

本発明の方法はたとえば前述の如き具体的方法によって
実施されるが、要は圧接面に凹凸条を設けた外壁側圧接
部材と内壁側圧接部材の間に加熱軟化した樹脂管を圧接
し、樹脂管及び／若しくは外壁側圧接部材を円周方向に
転動して樹脂管外周に凹凸条を形成することに特徴があ
る。

即ち外壁側圧接部材と内壁側圧接部材とはこの間で樹脂
管と圧接し得る構造を有している現り他の形状・構造は
何ら制限されない。

但し外壁側圧接部材と樹脂管の少なくとも一方は転動し
て、外壁側圧接部材が樹脂管の全周に圧接するのが望ま
しいが、樹脂管外壁に部分的に凹凸条を形成しただけで
も本発明の目的を達成することが可能であるから、たと
えば外壁側圧接部材を樹脂管外周に部分的に圧接せしめ
る様に構成することもできる。

また第１図に示した様な方法を採用するときは、内壁側
圧接部材を駆動せしめる方法の他、外壁側圧接部材を定
位置で回転させたり或いは樹脂管外周に沿って転動させ
る方法を採用することもできる。

捷た第１〜３図で使用した内壁側圧接部材は何れも樹脂
管の内周に嵌合し得る径のものを採用したが、外壁側圧
接部材と共に樹脂管を圧接し得る様に配置されている限
シ図例のものに限定されない。

凹凸条が成形てれた後の樹脂管の冷却硬化は、図例の如
く冷水によって成形と同時に間接的に行なう方法が最も
好適であるが、成形直後冷水をかけたシ水槽に浸したり
して直接冷却する方法を採用してもよいことは勿論であ
る。

前記説明からも明らかな如く、樹脂管外周に形成される
凹凸条の形状は外壁側圧接部材に設けた凹凸条によって
定するものであり、外壁側圧接部材の凹凸条を変更する
ことによって樹脂管外周に形成される凹凸条の形状は自
由に選定できる。

本発明は斜上の如く構成されるが、本発明の目的を一層
明確にする為に本発明で得た凹凸条形成樹脂管の具体例
をあげてその有用性を説明する。

第４図は本発明によって凹凸条が形成された樹脂管１を
マンホール継手に適用した場合の具体例で、マンホール
竪穴７に埋設接合した状態の縦断面図である。

即ち接合側外周に凹凸条１ａを形成した樹脂管１を竪穴
７に埋設接合した状態では、凹凸条１ａと竪穴７とは噛
合した状態で 強に接合される。

この為、地盤の不等沈下や管路の伸縮等によって接合部
に軸方向の力がかかつても、継手（樹脂管１）が竪穴７
から抜は出したり竪穴７内に突出したりして水密性が損
なわれる様な現象は可及的に抑制される。

尚本例で樹脂管１の他方には受口部１ｂが形成でれ、そ
の内周にはシール用パツキン８が装着されてパイプ類と
接続し得る様に構成される。

第５，６図はマンホール継手用に成形された樹脂管１の
他の具体例を示すもので、凹凸条１ａ及び受口部１ｂの
形状・構造が若干変更されているが、本発明で形成され
た凹凸条１ａの作用効果は第４図と同様に理解すべきで
ある。

即ち図例の樹脂管１においてはマンホール竪穴７との接
合側外周に凹凸条１ａを形成し、樹脂管１と竪穴７との
接合力を強化したところに特徴があるが、凹凸条１ａの
形状はどの様なものであってもよく、図例の他種々の形
状を採用し得るものである。

更に凹凸条１ａは必ずしも全周に亘って設けるべきもの
ではないし、或いは螺旋状に形成したものや同一円周線
上に凹条と凸条を混在せしめることによって、継手（樹
脂管１）の回動をも防止することが可能である。

斜上の如き凹凸条１ａの変形実施は前記１〜３図で例示
した外壁側圧接部材２外周に設ける凹凸条２ａの形状を
変更することによって自由に選定できる。

第７図は本発明によって得られる更に他の樹脂管１を例
示するもので、本樹脂管１は挿口管状のものでその端部
外周にはパツキン係止用の凹凸条１ａが設けられる。

従ってこの凹凸条１ａにシール用パツキン８を装着して
おけば、受口管９と接続する際にもパツキン８が接続部
からころがり出したシ所定位置からずれて水密性が損な
われる様な難点が著しく抑制される。

本発明は斜上の如く挿口管外周にパツキン係合部を形成
する際にも有利に適用することができ、各種挿口管や管
継手等にも応用し得るものである。

本発明は斜上の如く構成されており、マンホール継手や
汚水桝継手に適用した場合に接合力強化用の凹凸条を簡
単に形成することができ、捷た挿口管や管継手に適用す
ればパツキン係止用の凹凸条を簡単に形成することがで
き、配管接合作業を確実化するうえでその実用的信置は
極めて高いものがある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明を説明するもので、第１，２図は樹脂管外
周に凹凸条を形成する方法を例示する要部縦断面図、第
３図は第２図におけるＡ−Ａ練習部断面図である。 第４〜７図は本発明によって凹凸条を形成した樹脂管を
例示するもので、第４図は外周に凹凸条を形成したマン
ホール継手をマンホール竪穴に接合した状態の縦断面図
、第５，６図は他のマンホール継手を例示する上半部切
除正面図、第７図はパツキン係止用凹凸条を形成した挿
口管を、パツキンを介して受口管と接続した状態の要部
縦断面図である。 １・・・・・・熱可塑性樹脂管、２・・・・・・外壁側
圧接部材、Ｉａ、２ａ・・・・・・凹凸条、３・・・・
・・内壁側圧接部材、４・・・・・・冷水貯留部、８・
・・・・−パツキン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 加熱軟化した熱可塑性樹脂管の管内を、内壁側圧接
   部材及び圧接面に凹凸条を設けた外壁側圧接部材の間で
   圧接し、圧接状態を維持しつつ熱可塑性樹脂管及び／若
   しくは外壁側圧接部材を周方向に転勤せしめ、外壁側圧
   接部材の圧接間に設けた凹凸条によって熱可塑性樹脂管
   外周面に輪状の凹凸条を形成しつつ或いは形成後に管材
   を冷却硬化することを特徴とする熱可塑性樹脂管の外周
   面に凹凸条を形成する方法。