JPS5838683B2 - 脱気装置の水位制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は脱気装置の脱気ストレージタンク内の水位を一
定に保つ脱気装置の水位制御装置に係る。

従来の脱気装置の水位制御装置に関して第１図に基づい
て訣明する。

復水は復水ポンプ６で昇圧され、復水流量制御弁５で流
量制御されて復水流人管１１内を流れて脱気器１に入る
。

聞方脱気のための蒸気７５’−７Ｊロ熱蒸気管１０によ
り、脱気器に入る。

脱気器１内で加熱蒸気と復水とが混合し、飽和水となる
。

脱気器１の底に溜る水は降水管８を通り、重力によって
脱気器ストンージタンク２に入る。

脱気器１と脱気器ストレージタンク２とは平衡管９によ
っテ結ばれており、通常時は脱気器１と脱気器ストレー
ジタンク２とは同じ圧力になっている。

脱気器ストレージタンク２の水は給水ポンプ７により蒸
気発生器（ボイラ）へ送水される。

送水量か変化すると、脱気器ストレージタンク２の水位
が変化する。

これを一定に保つため、水位計３により水位を測定し水
位計３の信号により水位制御器４は復水流量制御弁５を
制御する。

この系統において、加熱蒸気が短時間に喪失した場合、
冷たい復水がひきつづき入ってくるため、脱気器１むよ
び脱気器ストレージタンク２の圧力が急激に低下する。

脱気器ストレージタンク２の水ははソ飽和水であるので
圧力低下が生じると減圧沸騰する。

圧力低下が急激であり減圧沸騰がはげしくなると第２図
に示すように脱気器ストンージタンク２内は気泡が充満
しさらに平衡管９を通じてこの気泡が上昇することにな
るので、蒸気の上昇のみを考えて設計した平衡管９では
十分な量を流すことができなくなる。

一方、脱気器ストレージタンク２内は気泡が充満してい
る。

このような状態における水位計３の指示値は、水の見か
けの密度がきわめて低下するため、あたかも通常水位よ
り低下したように指示する。

誤った水位信号により水位制御器４は復水流量制御弁５
を開けて、復水を増加させる。

冷たい復水が増力口して脱気器１に入ってくるため、脱
気器１内の圧力低下速度がさらに増大し、減圧沸騰を助
長し、水位計３の指示値はさらに低下する。

この悪循環により、脱気器ストレージタンク２内は気泡
が充満し、給水ポンデフ０入口側配管内にも気泡が混入
して２相流になるため、配管での圧力損失が増大し、給
水ポンプ７ＯＮＰＳＨが低下して、ポンプの運転を続け
ることができなくなると同時に脱気器１内に水が溜り、
加熱蒸気管１０を水が逆流して蒸気源に水が入ることも
ありうるという不具合が生じる。

そこで本発明は、加熱蒸気喪失時にむいて、脱気器の圧
力低下速度をできるかき゛り小さくし脱気器ストレージ
タンク内の減圧沸騰を押えることにより、給水ポンプの
ＮＰＳＨを確保すると同時に、脱気器内に溜る水量を減
少させる水位制御装置を提供することを目的としてなさ
れたものであり、脱気器ストレージタンクの頂部と、復
水ラインとの差圧をとり、脱気器内に水が溜り始めたな
らば復水流量を制限する制御ラインと従来の水位制御ラ
インとを設けることにより、冷たい復水が脱気器内に流
れ、脱気器と脱気器ストレージタンクとの間に設定以上
の差圧が生じたとき復水流量制御弁を閉じ減圧沸騰をお
・さえることを可能にした水位制御装置を提供する。

次に本発明を第３図及び第４図に示す１実施例に基づい
て具体的に説明する。

第３図において、脱気器１には、力ロ熱蒸気管１０と復
水ポンプ６と復水流量制御弁５とを具えた復水流人管１
１が連結され、脱気器１は、給水管を具えた脱気器スト
ンージタンク２と降水管８及び平衡管９とによって連通
された脱気装置を構成している。

脱気器ストレージタンク２には同タンク２内の水位を計
測する水位計３が始付けられ、水位計３は水位制御器４
と連通し水位計３の信号が水位制御器４に流れろように
なっている。

水位制御器４はインタロック回路１３と連結し、水位制
御器４から復水流量制御弁５の開度を調節する信号をイ
ンタロック回路１３に送る。

脱気器１と脱気器ストレージタンク２内の圧力を測定し
て、それらの圧力差を検出する差圧検出器１２が設けら
れ、差圧検出器１２からの値がインタロック回路１３へ
送られる。

インタロック回路１３は第４図に示すように、差圧上限
設定器１５の値と差圧検出器１２からの値とを比較する
比較器１４を具え、比較器１４からの値により復水流量
制御弁５を水位制御器４と全閉信号発生器１７とのどち
らか１方と連通させるスイッチ１６を具えたものである
。

加熱蒸気管１０から脱気器１へ送られる加熱蒸気が喪失
すると脱気器１、脱気器ストンージタンク２内で減圧沸
騰が生じ、脱気器１内に水が溜り始め、脱気器１頂部と
脱気器ストレージタンク２頂部とに脱気器１内の水位に
相当する差圧が生じ、この差圧を差圧検出器１２により
測定しその値をインタロック回路１３内の比較器１４に
送る。

１方脱気器ストレージタンク２内の水位を検出する水位
計３の値は、従来の装置で説明したとおり水位が低いと
の値となり、その値を水位制御器４に送り、水位制御器
４は復水流量制御弁５を開とする信号を出す。

しかし、比較器１４に送された差圧の値が差圧上限設定
器１５からの値より大きくなっているとき、比較器１４
からの出力によりスイッチ１６を操作して、全閉信号発
生器１７と復水流量制御弁５とを連通して量弁５を閉じ
るので、脱気器１内に流れる復水を止める。

なお、加熱蒸気が正常に送られているときは、脱気器１
と脱気器ストレージタンク２との差圧が小さいので、比
較器１４からの出力により水位制御器４と復水流量制御
弁５とを連通し、量弁５の開度を水位制御器４からの信
号により調節するものである。

従って、加熱蒸気が喪失したとき、復水の直入を止める
ので、急激な圧力低下を停止さぜ、脱気器１内への水位
上昇を防止し、給水ポンプのＮＰＳＨを確保することが
できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の脱気装置の水位制御装置を示すブロック
線図、第２図は、力ロ熱蒸気喪失時の脱気装置内の状態
を示す図、第３図は本発明に基づく１実施例を示すブロ
ック線図、第４図は第３図中のインタロック回路１３の
詳細を示すブロック線図である。 １・・・脱気器、２・・・脱気器ストレージタンク、３
・・・水位計、４・・・水位制御器、５・・・復水流量
制御弁、６・・・復水ポンプ、７・・・給水ポンプ、８
・・・降水器、９・・・平衡管、１０・・・加熱蒸気管
、１１・・・復水流入管、１２・・・差圧検出管、１３
・・・インタロック回路、１４・・・比較器、１５・・
・差圧上限設定器、１６・・・スイッチ、１７・・・全
閉信号発生器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ カロ熱蒸気管及び復水流量制御弁を具えた復水流入
   管とが連結した脱気器と蒸気発生器へ給水する給水管を
   具えた脱気器ストレージタンクとを降水管及び平衡管と
   で連通した脱気装置の水位を制御する脱気装置の水位制
   御装置において前記脱気器ストレージタンク内の水位を
   計測する水位計、同水位計からの信号をうけ水位制御の
   信号を発する水位制御器、前記脱気器内と脱気器ストレ
   ージタンク内の圧力差を計測する差圧検出器、同差圧検
   出器の信号を受け、差圧信号が設定値以上のとき前記復
   水流量制御弁に全閉の信号を出すとともに差圧信号が設
   定値以下のとき前記水位１！Ｍ器の信号を前記復水流量
   制御弁に出すインターロック回路とからなることを特徴
   とする脱気装置の水位制御装置。