JPS5838245B2 - 折版の成形移送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は折版を或形し、同時に所定位置に移送する装置
に関するものである。

建物の屋根に断面形状がコ字形、梯形等の折版が広く利
用されるようになった。

建物の屋根の形状がアーチ形の場合にはアーチ形に湾曲
形或した折版が必要になる。

このような場合には従来は建物のある現場においてロー
ル成形機等κよりコイル材から湾曲折版を形成し、クレ
ーン等により屋根に吊上げて取付けるという作業が行な
われていた。

従来の作業では長い湾曲折版の戊形作業と或形した折版
の屋根上への吊上げ作業とが必要であるため、作業に時
間と手間がかかり、又高所に長い折版を吊上げるという
危険な作業を伴うという問題があった。

本発明は上記の問題を解消し、湾曲折版の成形をしなが
ら屋根上へ自動的κ送り込み、吊上作業を不必要とする
手段を提供することを目的とする。

本発明の詳細を図に示す実施例により説明する。

第１図及び第２図において定置されるベース１の側面に
レール２が設けられている。

レール２の上を転動する車輪３をブラケット４により回
動自在κ支持するスライドベース５がベース１の上に配
置される。

スライドベース５ぱペース１に対しレール２に沿って前
後に移動可能である。

又スライドベース５には任意の位置でベースに対しスラ
イドベース５を固定するロック装置６が取付けられてい
る。

ロック装置６は第３図及び第４図に示すようにスライド
ベース５に固定される支持部材７と、該支持部材７に固
定されベース１の縁板１ａ又は胴板１ｂに僅かの間隙を
もって配置されたロック板８と、支持部材７に螺着され
、ロック板８に向って往復動可能であり、ロック板８に
対向する押え板９を有する押え棒１０とを有する。

押え棒１０をスパナやハンドル棒等を用いてねじ込むこ
とによりベース１の縁板１ａ又は胴１ｂその他の部分（
図の例では縁板１ａ）を押え板９とロック板との間κ挾
持し、摩擦的にロックするととκよりスライドベース５
をベース１に対し任意の位置に固定する。

ロック装置は図の例に限らずベース１に対する移動を阻
止する任意の手段を利用することができる。

スライドベース５には軸受１１により支台１２が上下揺
動可能に支持されている。

軸受１１は図の例ではスライドベース５に固定された支
板１３と支台１２に固定された支板１４とを有し、支板
１３と１４はピン１５により相対回転可能である。

同軸受は図に示す例に限定されず任意の手段が利用でき
る。

スライドベース５と支台１２の一方にシリンダー１６が
揺動可能に枢着され、他方にロツド１７が枢着されてい
る。

シリンダーとしては油圧シリンダーが普通使用される。

油圧シリンダーは支台１２を傾動する駆動装置として使
用される。

駆動装置は油圧シリンダーに代えてねじ軸等の軸方向に
移動可能な手段が利用できる。

支台１２の揺動を円滑に行なわせるために一端がスライ
ドベース５に枢着され他端が支台１２に枢着されている
リンク機構よりなるアーム１８を設けることができる。

駆動装置１９の一端、例えばロツド１７を直接支台１２
に枢着する代りにアーム１８に枢着した構造とすること
もできる。

駆動装置１９により支台１２を任意の角度に傾けその位
置に保持する。

駆動装置１９が油圧シリンダの場合、支台１２をその角
度位置に保持するには確実性が欠ける場合がある。

これを防ぐためにストッパー２０を設ける。

ストッパー２０は一端が支台１２とスライドベース５の
一方に枢着されたロツド２１と、一端が支台１２とスラ
イドベース５の他方に枢着されたパイプ２２とを有する
。

ロツド２１はパイプ２２に装着され互に相対移動可能に
形成される。

ロツド２１とバイプ２２には一定の間隔で穴２４が形戊
され、支台１２の所要の角度位置でロツド２１とパイプ
２２を貫通するストッパーピン２３を穴２４に差し込む
ことにより支台１２を所定角度位置にロックする。

スライドベース５のベース１に対する相対移動のために
スライド駆動装置２５が設けられる。

スライド駆動装置２５は第２図の例では油圧シリンダー
として形成され、シリンダとロツドの一方がベース１に
他方がスライドベース５に枢着される。

尚油圧シリンダに限定されるものではない。

支台１２にはそれ自身公知である折版成形機３２が設置
される。

支台１２には或形機の一端の位置決め用ストッパー２６
を設けることができる。

支台１２には更に作業性を考慮して手摺枠２７を設ける
こともできる。

ベース１とスライベース５と支台１２を有する架台２８
の上に設置された戒形機より第５図に示されるような形
状の湾曲折版２９が成形される。

第６図に示すようなアーチ屋根を有する建物の屋根に取
付ける折版の成形に際しては所要の高さに形成された足
場３０の上κコイル材を取付けたアンコイラー３１と、
架台２８とを設置する。

架台２８の支台の上に威形機３２を設置する。

アーチ屋根の高さ曲率を考慮して予め設定したベース１
に対しスライドベース５を動かして適正な位置に固定す
る。

次いで支台１２の傾斜角度を設定する。

支台１２の傾斜角度を容易に観察できるように第１図に
示すように目盛３５と指針３４を設ける。

指針は重力により常κ垂直下方を示すように形成すると
好都合である。

第６図においてアンコイラ−３１より送り出された金属
板は架台２８の上の戒形機３２により例えば第５図に示
すような形状の湾曲した折版２９が成形される。

戒形された折版２９は架台２８により設定された角度で
斜め上方κ送り出される。

折版２９の剛性である長さ１では折版２９に無理な力を
生ずることなく送り出され、支持されることができるが
、ある長さを越えると折版２９に無理を生じ予期しない
変形を生じ屋根に取付けた場合に損傷を生じたり雨漏り
の原因を生じたりする。

そこで折版２９がある長さだけ成形され送り出されたと
きに折版の一部を支持案内する。

このために例えば第６図に示すように建物に所要の間隔
で仮受台３３を設置する。

仮受台３３の高さは成形された折版２９を屋根の一端１
で折版２９自体に無理な変形を生じない曲線に沿って送
ることができるようκ選定で送ることができるように選
定する。

仮受台３３は詳細は図示しないが簡単には門型枠と該門
型枠に回動自在に支持されたコロとにより形成し、折版
をコロの上を案内する形状とすることができる。

アーチ屋根に折版を取付ける際には一本の折版をアーチ
屋根κ取付けたこ後には次の折版を隣接して取付ける必
要がある。

このためにはベース１自身を順次横に移動する必要があ
る。

図の固定足場の代りκトラック上に架台２８を配置する
ことにより架台２８の移動性を増大することもできる。

本発明の架台は前記のアーチ屋根の場合に用途が限定さ
れるものではなく普通の傾斜屋根の場合にも利用するこ
とができる。

この場合は仮受台を設ける必要がない場合もある。

本発明の架台により成形した折版の送り出し角度を任意
に設定できるので任意の曲率のアーチ屋根の折版に利用
できる。

本発明により折版は湾曲折版として成形されると同時に
取付位置に送り込１れることか可能になり現場にむける
作業性及び安全性が高められた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る架台の正面図、第２図は斜視図、
第３図はロック装置の正面図、第４図は第３図の右側面
図、第５図は湾曲折版の一例の斜視図、第６図は湾曲折
版の成形移送の状態を示す説明図である。 １・・・ベース、５・・・スライドベース、１２・・・
支台、２８・・・架台、２９・・・折版、３２・・・成
形装置、３３・・・仮受台。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 折版成形装置を支持しかつ上下傾斜角度が調整可能
   である支台を有する架台と、高さが調節可能であり折版
   を支持案内する部材を有し、前記架台から折版送り出し
   方向に所定の間隔で配置される少なくとも１つの仮受台
   とを有し、折版を成形すると同時に予め定めた曲線に治
   って屋根の上に折版を移送案内することを特徴とする折
   版の成形移送装置。