JPS5837126Y2 - アンテナ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテレビジョン受像機等におけるアンテナ装置に
関するものである。

従来のアンテナ装置を第１図に示す。

図中、アンテナ１はその基部がキャビネット２に設けた
凹部３に挿入され、ビス４によりキャビネット２に固定
される。

アンテナ１からの信号をチューナ（図示せず）に伝達す
るための連結用金具５はキャビネット２の内部に設置さ
れることにより、まずそのほぼ゛中央をビス６にてキャ
ビネット２に固定され、一端が前記ビス４によりアンテ
ナ１に結合される。

さらにこの連結用金具５はその他端が、アンテナ端子板
７の一端をキャビネット２に固定するためのビス８によ
りアンテナ端子板７に固定される。

一方、一端が外部アンテナ（図示せず）に接続されたケ
ーブル９は他端がビス１０によりアンテナ端子板７に接
続され、この結果、前記内蔵アンテナ１、外部アンテナ
からの信号はおのおの接続金具１１．１２、プリント基
板１３の導体箔、ケーブル１４を介してチューナ（図示
せず）に入力される。

ここで、１５は内蔵アンテナ−外部アンテナ切換スイッ
チである。

しかるに、上記構成においては、アリテナ１を操作する
ごとにその振動が連結用金具５を介してビス６に伝達さ
れ、結果的にビス６がキャビネット２から脱落して、キ
ャビネット２内に設置された電気回路を短絡させる等の
事故を発生するおそれがあった。

特に、このような問題はＵＬ規格により厳しく規制され
ている。

本考案は上記点に鑑みて威されたものであり、前記内蔵
アンテナを操作することによる連結用金具の振動により
ビスが脱落してキャビネット内に落下しないようにする
ものである。

以下その一実施例について第２図、第３図を用いて説明
する。

なお図中、第１図と同一物には同一番号を付す。

図において、内蔵アンテナ１をビス４によりキャビネッ
ト２に固定する点、アンテナ端子板７の一端をビス８に
よりキャビネット２に固定する点、および外部アンテナ
（図示せず）に一端が接続されたケーブル９の他端をビ
ス１０によりアンテナ端子板７に接続固定することは第
１図と同様で゛ある。

第１図と異なる点はキャビネット２におけるビス４の締
付は部分の下方およびビス８の締付は部分の上方におの
おの開孔１６，１６’を設ける一方、薄板状の金属板よ
り帯状に加工され両端に長さ方向に長い長孔１７，１７
’を設けた連結用金具１８を設け、この連結用金具１８
を第３図Ａに示すようにコ字状に折り曲げて、キャビネ
ット２の内部より前記連結用金具１８の折曲先端部をお
のおの開孔１６゜１６′よりキャビネット２外に突出さ
せる。

そして両折開先端部をさらに直角に折り曲げて、一方の
長孔１６はビス４の通る孔１９に一致せしめ、他方の長
孔１６′はビス８の通る孔２０に一致せしめる。

そしてアンテナ１の固定時、およびアンテナ端子板７の
固定時、同時に長孔１６，１６’を通るビス４，８によ
りアンテナ連結用金具１８の両端をキャビネット２に固
定する。

上記構成によれば、キャビネット２の内部においてビス
の締付けを行なっていないため、たとえ連結用金具１８
に振動が加わっても、従来のような事故が発生すること
はない。

また、本構成によれば従来と比較してビス一本が不要と
なり、安価になる。

また本構成によれば、サービス時、たとえビス４．１０
をキャビネット２より取外しても連結用金具１８がキャ
ビネット２の内部に落下することはない。

なお、本構成において内蔵アンテナ１からの信号はビス
４、連結用金具１８、ビス８を介し、さらに一端がアン
テナ端子板７に固定され、他端がプリント基板１３に半
田付けされた接続金具１１．プリント基板１３の導体箔
、ケーブル１４を介してチューナに入り、一方外部アン
テナからの信号はケーブル９、ビス１０および前記接続
金具１１と同様に固定された接続金具１２、プリント基
板１３の導体箔、ケーブル１４を介してチューナに入る
。

また、上記構成において長孔１６．１６’は一端が開口
した切欠溝でも良い。

以上説明したように本考案によれば、連結用金具を角字
状に折り曲げて、その先端折曲部をキャビネット内部よ
り開孔を介してキャビネット外に突出せしめるとともに
、その両先端をおのおの折り曲げ゛てアンテナをキャビ
ネットに固定するビスおよびアンテナ端子板をキャビネ
ットに固定するビスによりキャビネット外部においてキ
ャビネットに固定することにより、従来にくらべてビス
一本が不要となりコストダウンがはかれるとともにたと
え前記ビスがゆるんでも、またサービス時ビスを取外し
ても連結用金具がキャビネット内部に落下することはな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ、Ｂは従来のアンテナ装置の正面図、断面図、
第２図Ａ、Ｂは本考案の一実施例におけるアンテナ装置
の正面図、断面図、第３図Ａ、Ｂは要部の取付操作を説
明するための断面図、正面図である。 １・・・・・・アンテナ、２・・・・・・キャビネツ）
、４，８．１０・・・・・・ビス、７・・・・・・アン
テナ端子板、１６．１６’・・・・・・開孔、１７゜１
７′・・・・・・長孔、１８・・・・・・連結用金具、
１９．１９’・・・・・・ビス４．８の通る孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内蔵アンテナの基部をキャビネットに挿入しかつ前記キ
   ャビネットの外側から挿入した第１のビスによって前記
   キャビネットに固定し、アンテナ端子板を前記キャビネ
   ットの外側から挿入した第２のビスによって前記キャビ
   ネットに固定し、かつ前記キャビネットに第１．第２の
   ビス締付は部に近接しておのおの開孔を設け、両端に取
   付用孔もしくは切欠溝を形成した薄板状の連結用金具を
   設け、前記連結用金具の両端を前記キャビネットの内部
   より前記開孔を介して前記キャビネットの外部に突出さ
   せるとともに、突出した両端部を折り曲げて前記第１．
   第２のビスにより前記キャビネットに固定してなるアン
   テナ装置。