JPS5836978B2

JPS5836978B2 - 避難装置

Info

Publication number: JPS5836978B2
Application number: JP15413178A
Authority: JP
Inventors: 佳男岩下; 勝義金沢
Original assignee: NAKA GIJUTSU KENKYUSHO
Current assignee: NAKA GIJUTSU KENKYUSHO
Priority date: 1978-12-15
Filing date: 1978-12-15
Publication date: 1983-08-12
Also published as: JPS5581666A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、建物のある階にいる者が火災等の非常時に
下階の安全ｉ場所に脱出し避難するための避難装置に係
り、特に、上階のヴエランダに取付けられ、下階のヴエ
ランダに避難するための避難装置の改良に関する。

使用時に上階のヴエランダと下階のヴエランダとの間に
張設される避難装置としては、上階のヴエランダから下
階のヴエランダに向けて伸張可能な昇降装置と、この昇
降装置を上階のヴエランダに支持する懸吊具とに昇降装
置の最下位に回動可能に軸支された補助台と、不使用時
に縮小した昇降装置と略平行に係止された補助台を使用
時に昇降装置の伸張動作に連動させて下階のヴエランダ
の手摺に向けて略平行に設置する係脱装置とからなる避
難装置を既に提案した。

しかしながら、このような避難装置にかいては、昇降装
置の最下位に設けられた補助台が手摺の笠木とほぼ等し
い高さに設置されるため、この避難装置の昇降装置を降
りて来た上階の避難者は補助台から下階のグエランダま
で飛び降りなければならず、下階のヴエランダが狭い場
合や手摺の高さが高い場合等には危険であり、特に、非
常時に慌てて避難する避難者にとってはたとえ下階のヴ
エランダが広く手摺が低い場合であっても危険が伴うと
いう問題があった。

この発明は、かかる従来の避難装置に釦ける問題点を解
決したもので、補助台の先端に補助梯子を設けることに
よって補助台から安全、かつ、迅速に下階のヴエランダ
に降りることができる避難装置を提供するものである。

以下、添付図面に示す実施例に基づいて、この発明を詳
細に説明する。

第１図及び第２図に耘いて、この発明の実施例に係る避
難装置の使用状態が示されて釦り、この避難装置は昇降
装置１と懸吊具２と、補助台３と、係脱機構４と、補助
台３の先端に取付けられた補助梯子７とで構戒されてい
る。

この実施例において、昇降装置１は、第１図に示すよう
に、径の異女る横断面楕円形の中空状縦棧８を多数入れ
子式に嵌合連結し、各縦棧８の下端部に短径方向に延び
る足掛９を突設することによりテレスコープ的に伸縮自
在な梯子状に形成されているもので、不使用時には最上
位の縦棧８の上端が枢着されている収納枠１０内に縮小
されて収納され、又、使用時には自重によって上階のヴ
エランダ５と下階のヴエランダとの間に伸張されて垂設
されるものである。

不使用時に昇降装置１を収納する収納枠１０は、対向二
側方に開口が形成されている枠体３６と、この枠体３６
の先端側に枢着されて枠体３６の開口を開閉する上下の
蓋体３７，３８とで構威されており、不使用時には上階
のヴエランダ５の手摺１１の内側にこの手摺１１と略平
行な直立状態に格納し、又、使用時には手摺１１の上部
外方に持ち出されて略水平状態に支持するための懸吊具
２によってヴエランダ５に保持されている。

との懸吊具２は、第１図に示すように、上階のヴエラン
ダ５に立設されて手摺１１の内側に位置するフレーム１
２と、一端がフレーム１２に枢着され他端が収納枠１０
の基端側に枢着されているリンク状のアーム１３と、一
端がヴエランダ５の基部に固定された支持ブラケット３
９に枢着され他端が収納枠１０の先端側に固定された支
持片４０の先端に枢着されて手摺１１の外側に位置する
リンク状のアーム１４とで構威されてむり、不使用時に
は収納枠１０を手摺１１の内側に直立状態に格納し、か
つ、使用時には第１図に示すように手摺１１の笠木１５
の上部外方に持ち出されて略水平状態にこの収納枠１０
を支持できるように形或されている。

昇降装置１の最下位の足掛９に設けられる補助台３は、
第２図に示すようにその両側後端に上方へ傾斜する支持
杆１６が設けられており、この支持杆１６が足掛９と平
行に設けられた枢軸１７により回動自在に軸支されてい
る。

又、補助台３の両側先端には、使用時に下階のヴエラン
ダの手摺６の笠木１Ｂに係止し、伸張した昇降装置１の
揺動を防止するための下向鈎状のフック部１９が設けら
れている。

この補助台３は、第３図及び第４図に示すように、不使
用時には縮小した昇降装置１の縦棧８側に回動し、最下
位の縦棧８ａの上位に位置する縦棧８ｂに設けられた足
掛９ｂに係止し、又、使用時には各縦棧８の伸張動作に
伴って係止が解除するための係脱機構４を備えている。

係脱機構４は、第２図及び第３図に示すように、補助台
３の両側に案内杆４１の先端を外側へ向けて略コ字状に
折曲して開放部４２を形成されているストッパー受２０
と、この補助台３が設けられている最下位の縦棧８ａの
上位に位置する縦棧８ｂの足掛９ｂの両端部にこの足掛
９ｂの長手力向に突出しているストッパー２１とで構或
されて耘り、第３図に示すように、各縦棧８が縮小して
いるときには補助台３に設けられたストッパー受２０が
ストッパー２１に係止し、縮小された縦棧８と略々平行
状態になるように収納され、又、各縦棧８がテレスコー
プ状に伸張して上位の足掛９ｂに設けられたストッパー
２１からストッパー受２０が下方に移動すると、このス
トッパー受２０の先端に形成された開放部４２からスト
ッパー２１が抜け出して係止が解除され、自由になった
補助台３はその自重により回動して略水平な姿勢をとる
と共に、補助台３の先端に設けたフック部１９が下階の
ヴエランダの手摺６の笠木１Ｂに係止するようになって
いる。

補助台３の先端に設けられたフック部１９には、その先
端に補助梯子７が設けられて釦り、この補助梯子７は、
第２図に示すように、踏板２３と筒体で形成されてその
内外壁に夫々スライド長大２５．２６を有する筒状側部
２４とで形成された上段梯子部材２２と、踏板２８と板
体で形成されて夫々スライド長穴３０を有する側板２９
とで形成された中段梯子部材２７と、踏板３２と側板３
３とで形或された下段梯子部材３１とから構威されてい
る。

又、筒状側部２４の外側壁に形戒されたスライド長穴２
５内には、補助台３のフック部１９の先端に設けた軸ピ
ン３４が摺動自在に遊嵌されてかり、上段梯子部材２２
の踏板２３の両端部と中段梯子部材２７の左右両側板２
９の上端部とを夫々連結する図示外の連結ピンが筒状側
部２４の内側壁に形成されたスライド長穴２６内を摺動
自在に貫通して釦り、更に、中段梯子部材２７の踏板２
８の両端部と下段梯子部材３１の左右両側板３３の上端
部とを固定する固定ピン３５て中段梯子部材２７の左右
両側板２９に形或したスライド長穴３０内に摺動自在に
遊嵌している。

これによって補助梯子７はテレスコープ的に伸縮できる
ように形或されてかり、又、不使用時に縮小するために
は、第２図及び第３図に示すように、この補助梯子７の
下段梯子部材３１を押し上げてその踏板３２及び側板３
３並びに中段梯子部材２７の踏板２Ｂを中段梯子部材２
７の左右両側板２９間に収納させ、更に、下段梯子部材
３１と中段梯子部材２７とを押し上げて上段梯子部材２
２の踏板２３と共にこれらを上段梯子部材２２の左右の
筒状側部２４間に収納した後、このようにして縮小した
補助梯子７を補助台３のフック部１９の先端に設けた軸
ピン３４に沿って持ち上げて反転させ、補助梯子７を軸
ピン３４によってフック部１９に吊り下げるようにすれ
ばよい。

更に、昇降装置１、補助台３及び補助梯子７を夫々収納
枠１０内に収納するには、第４図及び第５図に示すよう
に、上述のようにして補助梯子７を縮小させてフック部
１９に吊り下げた後、補助台３を昇降装置１の縦棧８の
側に回動し、下方に伸張している各縦棧８を図示外の引
き上げ装置等により引き上げ、補助台３に設けたストッ
パー受２０をストッパー２１に係合させ、更に、縮小し
た昇降装置１の先端側を収納枠１０の基端側に回動させ
てこの昇降装置１を補助台３及び補助梯子７と共に収納
枠１，０内に収納させ、上下の蓋体３７，３Ｂを閉じた
後に上階のヴエランダ５の手摺１１の内側に向けてこの
収納枠１０を引き込み、アーム１３．１４によって手摺
１１の内側に略直立状態に格納する。

従って、この実施例の避難装置によれば、上階のヴエラ
ンダ５の手摺１１の内側に配置されて昇降装置１を収納
する収納枠１０を手摺１１の上方に持ち出し、懸吊具２
で水平に支持した後に上下の蓋体３７，３８を開放すれ
ば、この収納枠１０内に収納された昇降装置１はその先
端側が下階のヴエランダに向けて旋回し、各縦棧８が伸
張する。

この時、最下位の縦棧８ａが次位の縦棧８ｂ内から伸張
すると、補助台３に設けたストッパー受２０はこの補助
台３と共に下降し、次位の縦棧８ｂの足掛９ｂの両端に
設けたストッパー２１から外れ、昇降装置１とほぼ平行
に係止されていた補助台３はその自重によって下階の手
摺６に向けて回動し、補助台３の先端部に設けられたフ
ック部１９が手摺６の笠木１８に係止する。

又、フック部１９の先端に軸ピン３４によって逆さに吊
り下げられた補助梯子７は、手摺６の笠木１８に当って
反転し、上段梯子部材２２がその筒状側部２４の外側壁
に設けたスライド長孔２５に沿ってフック部１９の軸ピ
ン１７上を滑って落下したとき、中段梯子部材２７と下
段梯子部材３１も夫々その自重によって上段梯子部材２
２内からテレスコープ的に伸張し、手摺６の内側に垂下
される。

伺、上記実施例において、補助梯子７はテレスコープ的
に三段に伸縮できるように形或されているが、補助梯子
７の段数は下階の手摺６の高さに応じて適宜決定するこ
とができるほか、テレスコープ的に伸縮し得るタイプの
ものに限定されるものではなく、例えば、複数のリンク
を枢軸によって連結し、一対の縦杆間に適当数の横杆を
設けて折畳自在に形威し、フック部１９が手摺６の笠木
１８に係止される際にこの笠木１Ｂに衝突して回動し、
手摺６の内側に垂設されるようにした折畳式の補助梯子
であってもよい。

この発明の避難装置は、以上の通り構戒されているから
、使用時に補助台の先端から下階の手摺の内側に補助梯
子が垂設され、非常時に昇降装置によって上階から降り
て来た避難者は手摺とほぼ等しい高さに設定された補助
台から下階のヴエランダに飛び降りる必要がなく、降り
て来たままの姿勢で補助梯子を伝って下階のヴエランダ
に避難することができる。

それ故、たとえ下階のヴエランダが狭く、又、下階の手
摺が高い場合にも、上階の避難者は安全に、かつ、迅速
に下階へと避難できるものである。

同、この発明は、上記実施例に限定されるものではなく
、昇降装置、懸吊具、補助台及び係脱機構に関しても他
のタイプのものに適用できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例に係る避難装置の使用時の状
態を示す側面図、第２図は第１図の補助台と補助梯子を
示す斜視図、第３図は不使用時に釦ける補助台と補助梯
子を示す側面図、第４図は収納状態を示す収納枠の断面
図、第５図は収納枠を手摺の内側に格納した状態を示す
側面図である。１・・・昇降装置、２・・・懸吊具、３・・・補助台、
４・・・係脱機構、５・・・上階のヴエランダ、６・・
・下階の手摺、７・・・補助梯子、２０・・・ストッパ
ー受、２１・・・ストッパー、４２・・・開放部。

Claims

【特許請求の範囲】

１使用時に上階のヴエシンダ５と下階のヴエランダと
の間に張設される伸縮可能ｉ昇降装置１と、この昇降装
置１を上階のヴエランダ５に支持する懸吊具２と、昇降
装置１の最下位に回動可能に軸支された補助台３と、前
記昇降装置１の下部に突出するストッパー２１および前
記補助台３に設けられた不使用時に前記ストッパー２１
に係止し使用時には前記昇降装置１の伸張によ９前記ス
トッパー２１との係止を開放部４２から解除するストッ
パー受２０とから成る係脱機構４とを有する避難装置に
おいて、補助台３の先端に伸縮自在な補助梯子７を設け
、使用時に補助梯子７が下階のヴエランダの手摺６の内
側に垂下するようにしたことを特徴とする避難装置。