JPS5836190B2 - 内燃機関の点火時期制御回路 - Google Patents

内燃機関の点火時期制御回路

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JPS5836190B2
JPS5836190B2 JP54027161A JP2716179A JPS5836190B2 JP S5836190 B2 JPS5836190 B2 JP S5836190B2 JP 54027161 A JP54027161 A JP 54027161A JP 2716179 A JP2716179 A JP 2716179A JP S5836190 B2 JPS5836190 B2 JP S5836190B2
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capacitor
collector
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は内燃機関の点火時期制御回路に係り、特に、遅
角点大信号を発生させるようにした点火時期制御回路に
関するものである。
一般に、内燃機関点火時期制御回路は、自動車による公
害防屯の観点から窒素酸化物の発生を抑制するために、
機関が最大出力を発揮する進角位置よりもある角度だけ
遅れた点で点火するようにしている。
従来、このような遅角点火信号を発生する回路に単安定
マルチバイブレークを用いたものがある。
たとえは、1970年9月28日に日本国で特許出願さ
れ、1974年12月7日に出願公告された特公昭46
012/74には、単安定マルチバイブレークの非安定
時間を与えるためのコンデンサを充電するための定電流
回路と放電するための定電流回路とがあり、それら2つ
の定電流回路は、コンデンサを交番して充電又は放電す
るようになっており、点火信号は単安定マルチバイブレ
ークの非安定期間だけ遅れて出力されるようになってい
る。
この遅れ期間は、コンデンサへの充電電流と放電電流が
正確に一定値に保たれておれば、機関の点火周期に比例
した、すなわち、機関の所要回転軸角だけ遅角した点火
信号を与える。
今、機関に供給されるべき点火信号の周期をT、単安定
マルチバイブレークの非安定期間をtaとし、コンデン
サの放電電流をI1コンデンサへの充電電流を■2とす
ると、充電時の充電電荷(T−ta)I2と放電時の放
電電荷taI1は等しいから、点火信号の遅れ期間、す
なわち非安定期間taは となり、点火周期すなわち機関の速度に比例する。
回転数をN ( rpm )、角速度をω( red/
sec )とすると、時間tの間に回転する角度θは、
となる。
したがって、遅れ角度θaは、 ここで、6NTは(2)式より点火周期に対応する角度
であるから、4気筒デイストリビュータでは90°、6
気筒デイストリビュークでは60°にそれぞれ等しくな
る定数である。
従って、遅れ角度θaはI2/ ( I1+ ■2)に
比例することにな?。
ところで、この遅れ角度θaを、機関の速度や負荷、あ
るいは機関の温度等の様な機関の運転状態を示す物理量
をパラメータにして■1又は■2を変化させて制御しよ
うとする場合、θaは■1又は1に直線比例することが
できないため、適正な制御を簡単に行うことができない
という問題がある。
本発明の目的は、基準点火信号からの遅角点火信号の遅
れ角度を外部からの制御信号により直線比例して変化さ
せることができる内燃機関点火時期制御回路を提供する
ことにある。
以下図面に示す一実施例に基づき本発明を詳説する。
本実施例になる遅れ点火信号発生回路付点火時期制御回
路は第1図において、点線で区分した1〜11の部分か
ら構或され、1〜5の部分は主点火制御回路Aを、7〜
11は遅れ点火信号発生回路Bをそれぞれ構成している
1は主点火信号発生回路で、2は主点火信号発生回路1
から発生された信号を波形威形する信号増幅回路である
増幅回路2で波形威形された信号を5点火回路3に印加
されて点火回路3が作動しく点火コイルCに流れる一次
電流を急激に遮断し、それによって点火コイルCの二次
側に誘起した高電圧で点火プラグGに火花を発生する。
4は点火コイルの一次側に流れる電流を制限する電流制
限回路で、点火に十分な電流以上の電流が一次側の回路
に流れない様に働く。
5は電流制限回路4が働くと同時に作動する電流制限時
間短縮回路で、電流制限のかかる時間を最少限にする様
に、信号発生回路1の信号のデューテイーを制御する。
Bは遅れ点火信号発生回路で、主点火信号から遅れ点火
信号を作り出し、主点火信号に代えて点火回路へ遅れ点
火信号を与える。
遅れ点火信号発生回路Bは7〜11の部分から構威され
ている。
7は主点火信号を受けてトリガ信号を作り出すトリガ発
生回路。
8はトリガ発生回路7からのトリガ信号によって一方向
に駆動される双安定マルチバイブレーク。
9はコンデンサQの定電流充電回路から形成される三角
波形戊回路。
10はコンデンサQの放電々圧を検出し、該電圧が所定
値まで下った時に双安定マルチバイブレーク8を反転さ
せると共に点火回路3へ遅れ点火信号を与える出力回路
で、比較器CMPを含む。
11は遅れ点火信号発生回路Bを主点火回路Aへ接続し
たり、切離したりする切換回路で、遅れ点火信号小不要
な時には双安定マルチバイブレーク8へ入力されるトリ
ガ信号をアースへ落すと共に、それまでにコンデンサQ
へ蓄えられた電荷をアースへ放出させる機能を持つ。
第1図に一点鎖線で示した回路(符号MICで示す。
)はモノシリツクICによって一つのチップとして形成
される。
このチップはMICの中に入らないコンテ′ンサチツプ
と共に抵抗の印刷された基板上に取付けられ、この基板
をパワートランジスタのチップが取付けられた放熱板上
に接着等によって接合し、基板上の素子とパワートラン
ジスタのチップとを電気的に接続して一つの点火回路モ
ジュールとして構或される。
1〜11の各部分について更に詳しく説明する。
主点火信号発生回路1はデイストリビュータ内に形戒さ
れた閉磁路に鎖交するピックアップコイル100を備え
ている。
デイストリビュータの軸は機関の回転に同期して回転し
、軸が一回転(即ち機関のクランクシャフトが一回転)
する間に機関の気箇数に等しい回数だけ、閉磁路内の磁
束が変動する様に構威されており、この磁束の変化に応
じてピックアップコイル100の端子間には第2図aに
示す如き交流電圧が発生する。
ピックアップコイル100の一端は抵抗101を介して
電源の正極に接続されると共に電源に対して順方向に接
続されたダイオード102を介してアースされている。
ダイオード102には電源に対して逆方向に接続された
ダイオード103が並列に接続されていて、ダイオード
102に印加される逆電圧をバイパスする。
ピックアップコイルの他端は抵抗104,105を介し
てトランジスタT1のベースに接続されている。
抵抗104と105の接続点とアース間にはノイズ吸収
用のコンデンサ106が接続されている。
一方抵抗105には並列にコンデンサ107が接続され
ており、ピックアップコイル100からのすはやい切換
信号はコンデンサ107を通ってトランジスタT1に伝
えられる。
トランジスタT1のベース・エミツタ間の電圧降下より
もダイオード102の順方向電圧降下の方がわずかに大
きくなる様に設計されていて、トランジスタT1のベー
スに逆方向に印加されるピックアップコイル100の誘
起電圧が所定値に降下するまでトランジスタT1のベー
ス・エミツタ間に抵抗101,ピックアップコイル10
0、抵抗104,105を介して電流が流れ、トランジ
スタT1はONLている。
またトランジスタT1のコレクタは抵抗109を介して
電源の正極に、エミツタは抵抗110を介してアースに
それぞれ接続されている。
トランジスタT1のベースとアース間に逆方向に接続さ
れたダイオード108はトランジスタT1のベース・エ
ミツタ間に逆方向電圧が印加されるのを防ぐ。
この様に構或された主点火信号発生回路1の動作を説明
する。
ピックアップコイル100の誘起電圧がダイオード10
2側を負とする極性で発生して第2図aのb点で示す電
圧になると、トランジスタT1のベースを逆方向にバイ
アスする電圧が大きくなって、トランジスタT1はOF
Fする。
ピックアップコイル100の誘起電圧は更に同じ極性で
増加して行くが、C点に達つすると急激に極性が反転し
てe点で示す様に抵抗104側が正極となる。
この急激な極性の反転は瞬時に起こるが、電モがd点ま
で上昇した時、再度トランジスタT1の順方向バイアス
がトランジスタT1の動作レベルまで回復し、トランジ
スタT1はONする。
従ってトランジスタT1はピックアップコイルの端子電
圧が、b点からd点まで変化する間はOFFし、d点か
ら次の波形のb′点まではONしている。
この状態を第2図bにトランジスタT1のコレクタ電位
の変化として示す。
トランジスタT1がOFFすると点火回路3のパワート
ランジスタがONする様に回路が構戒されているので、
トランジスタT1がOFFしている間、即ちピックアッ
プコイル100の電圧がb点からd点まで変化する間パ
ワートランジスタはONLていて、d点に達すると同時
にトランジスタT1がONL、逆にパワートランジスタ
がOFFして点火コイルの1次電流を遮断し2次コイル
に点火電圧を発生することになる。
主点火信号を増幅する増幅回路2はトランジスタT1の
コレクタに抵抗201を介してベースが接続されたトラ
ンジスタT2を備えている。
トランジスタT2のエミツタはトランジスタT1と共通
のエミツタ抵抗110を介してアースされ、トランジス
タTI,T2でシュミット回路を構威しており、トラン
ジスタT2のコレクタは抵抗202を介して電源の正極
へ接続されている。
増幅用トランジスタT3のベースはトランジスタT2の
コレクタに、コレクタは抵抗203を介して電源の正極
に、またはエミツタは直接アースにそれぞれ接続されて
いる。
トランジスタT3のコレクタには遅れ信号発生回路Bへ
主点火信号を伝達する為の電路l1が接続されると共に
、順方向に接続されたダイオード204を介してトラン
ジスタT4のベースが接続されている。
トランジスタT4のコレクタは抵抗205を介して電源
の正極へ、エミツタは直接アースへそれぞれ接続され、
そのベース・コレクタ間にはコンデンサ206が接続さ
れている。
コンデンサ206はモノシリツクICのP層とN層の間
に形威される静電容量を利用した10〜30ピコファラ
ド程度のコンデンサで、ダイオード204と共にミラー
積分回路を構成しており、トランジスタT4のクーンオ
フ時間を数マイクロ秒遅らせる様に働く。
トランジスタT4のコレクタはトランジスタT5のベー
スに接続されていて、トランジスタT5のコレクタは抵
抗207を介して電源の正極へ、エミツタは抵抗208
を介してアースへそれぞれ接続されている。
またトランジスタT5のコレクタはトランジスタT6の
ベースに接続され、トランジスタT6のコレクタは外付
抵抗209を介して電源の正極へエミツタは直接アース
へそれぞれ接続されている。
更にトランジスタT5のベースには遅れ点火信号発生回
路Bからの信号入力電路l2が、またトランジスタT6
のベースには電流制限時間短縮回路5への信号入力電路
l3がそれぞれ接続されている。
この様に構成された増幅回路2は次の様に動作する。
トランジスタT1がONしている時はコレククの電位は
トランジスタT2のエミツタの電位と等しくなっている
のでトランジスタT2のベース・エミツタ間には電流が
流れずOFFt,ている。
ピックアップコイル100の出力電圧によってトランジ
スタT1がカットオフされるとトランジスタT1のコレ
クタ電位が上がり、トランジスタT2のベース・エミツ
ク間に電流が流れてトランジスタT2はONする。
トランジスタT1とT2とはシュミット回路を形成して
いるのでこの動作は極めて短時間の間に行われる。
トランジスタT2のON状態はトランジスタT1がピッ
クアップコイルの出力信号によって再度ON状態にされ
る迄、即ち主点火信号発生時点まで続く。
この動作の様子を第2図CにトランジスタT2のコレク
タ電位の変化として示す。
この動作信号は更にトランジスタT3で反転増幅され、
ダイオード204を介してトランジスタT4に、また電
路l1を通して遅れ点火信号発生回路Bに伝えられるが
この様子を第2図dにトランジスタT3のコレクタ電位
の変化として示す。
トランジスタT3がOFFしてそのコレクタが高電位に
なると抵抗203ダイオード204を介してトランジス
タT4のペースエミツタに電流が流れてトランジスタT
4がONする。
この時ダイオード204を通る電流はコンデンサ206
ヘバイパスしてコンデンサ206を図の極性に充電する
この為、次にトランジスタT3がONLてコレクタ電位
がアース電位に下っても、コンデンサ206に蓄えられ
た電荷がトランジスタT4のベーンエミツタを通って放
電する間トランジスタT4はON状態を維持するので、
トランジスタT4はすぐにはOFFLない。
この状態を第2図d,eにトランジスタT3のコレクタ
電位の変化とトランジスタT4のコレク夕電位の変化と
して示す。
第2図eに示す様にトランジスタT4はトランジスタT
3のOFFからONへの切換り時点から時間τ1だけ遅
れてカットオフされ、この時間τ1は数マイクロ秒であ
る。
トランジスタT4がOFFすると抵抗205を通してト
ランジスタT5のペースエミツタ及び抵抗208へ電流
が流れ、トランジスタT5がONする。
この様子を第2図fにトランジスタT5のコレクタ電位
の変化として示す。
そして抵抗207、トランジスタT5のコレクタエミツ
タ及び抵抗208に流れる電流の一部はトランジスタT
6のペースエミツタに流れトランジスタT5のONと同
時にトランジスタT6がONする。
その結果それまで抵抗209,210を通して後段の点
火回路3に流れていた電流が、トランジスタT6のコレ
クタエミツクを通ってアースに流れる様になり、点火回
路内のパワートランジスタがカットオフされる。
従って遅れ点火信号がない場合の実際の主点火時期はピ
ックアップコイルの電圧が第2図aのd点に達してから
τ1時間後になる。
一方、遅れ点火信号発生回路Bが主点火制御回路Aに接
続されている場合、トランジスタT3のOFFと同時に
電路l1を通して主点火時期信号が入力されると、第2
図gに示す如く時間τ2だけ遅れて時間幅τ3を持つ遅
れ点火信号が出力され、電路l2を通してトランジスタ
T5のベースに印加される。
この時、ミラー積分回路によって作り出されたトランジ
スタT4のカットオフの遅れ時間τ1は、トランジスタ
T3がONt,てから遅れ点火信号がトランジスタT5
のベースに出力されるまでの遅れ時間τ2よりも大きく
設定される。
遅れ点火信号は電路l2を通してトランジスタT5のベ
ースをアース電位に下げる様に作用する。
従ってトランジスタT4がOFFLてもトランジスタT
5のベース電位はすぐには上昇せず、遅れ点火信号の後
端までアース電位のまま保持される。
結局、遅れ点火信号が出力された場合は、トランジスタ
T3がONL,てから遅れ点火信号の後端までの時間(
τ2+τ3)だけ遅れて点火回路3のパワートランジス
タが遮断され、主点火時期よりもθ1=(τ2+τ3−
τ1)だけ点火時期が遅れる。
この様子を第2図h,iにそれぞれ、主点火信号で点火
回路が作動する時のパワートランジスタのコレクタ電位
の変化と、遅れ点火信号で点火回路が作動する時のパワ
ートランジスタのコレクタ電位の変化として示してある
点火回路3はダーリントン接続された2つのトランジス
タT7,T8から構成されるパワートランジスタ回路を
有する。
トランジスタT7のベースは抵抗210を介してトラン
ジスタT6のコレクタに接続されており、そのコレクタ
はトランジスタT8のコレクタへ、エミツタはトランジ
スタ8のベースへそれぞれ接続されている。
トランジスタT8はコレクタが点火コイルCの一次巻線
C1を介して電源の正極へ、エミツタが抵抗301を介
してアースへそれぞれ接続されている。
更にコレクタとアース間にはダイオード305が逆方向
に接続されている。
トランジスタTIのペースエミツタ間及びトランジスタ
T8のペースエミツタ間にはそれぞれ抵抗302,30
3が接続されており、トランジスタT8のコレククベー
ス間にはツエナーダイオード304がコレクタ側にアノ
ード、ベース側にカソードがくる様に接続されている。
点火回路3の動作を説明する。
点火信号(主または遅れ)の到来によってトランジスタ
T6がONすると、それまで抵抗209,210を通し
てトランジスタT7のベースに流れていた電流が流れな
くなり、トランジスタTIはOFFする。
トランジスタT7のコレクタエミツタを流れる電流をそ
のベース電流としていたトランジスタT8も同様にOF
Fし、それまでトランジスタT8のコレクタエミツタを
通して点火コイルCの一次巻線C1に流れていた電流が
遮断され、点火コイルCの二次巻線C2に高電圧が誘起
される。
トランジスタT7 ,T8がカットオフするとトランジ
スタT8のコレクタ電位は点火コイルCのフライバック
電圧の為に急上昇する。
この様子を第3図に示す。
(a)は一次巻線電流I C.の時間変化を、(b)は
トランジスタT8のコレクタ電位VOEの時間変化をそ
れぞれ拡大して示した波形図である。
toの点で一次巻線電流が遮断されると第2図aのイ〜
ハに示す如く電流は一定の傾きで減少して行くが、トラ
ンジスタT8のコレクタ電位は第2図bに示す如く一次
巻線電流の遮断直後イの部分で急上昇してツエナダイオ
ード304のブレークオーバー電圧Vzまで上昇する。
ツエナーダイオード304のブレークオーバー電圧はト
ランジスタT7 ,T8のコレクタエミツタ間のブレー
クオーバー電圧より低く設定されているので、トランジ
スタT7,T8に先がけてツエナーダイオード304が
ブレークオーバーし、これによってツエナーダイオード
に流れるツエナー電流17がトランジスタT8のペース
エミツタ回路を通して流れ、その結果トランジスタT8
のコレクタにはコレクタ電流i(3が流れる。
このコレクタ電流icは、ベースへ流れるツエナー電流
izと、 トランジスタT8の電流増幅率hfe8とに
よって で現わされる。
このコレクタ電流i。
によってトランジスタT8のコレクタエミツタ間のイン
ピーダンスの上昇が抑制され、コレクタ電位はブレーク
オーバー電圧Vzに保持される。
電流izは約10ミリアンペアで、電流増幅率hfe
8は約50倍であるからコレクタ電流は約500ミリア
ンペア流れる。
トランジスタT8の電位はこのコレクタ電流i。
によって第3図bの口に示す如く強制的に引き下げられ
るが、コレクタ電流が小さいので、ツエナーダイオード
304がカットオフするまでには至らず、一次巻線電流
自体が十分低下してそれによってトランジスタT8のコ
レクタ電位がツエナ電圧以下になるときまでツエナーダ
イオード304はカットオフしない。
この様にして第3図bの口に示す如く、トランジスタT
8のコレクタ電位はツエナーダイオード304のプレー
クオーバ電圧Vzにクランプされる。
一次巻線電流が更に減少して第3図aハに至ると第3図
bのハに示す如くコレクタ電位もツエナーダイオード3
04のプレークオーバ電圧Vz以下になり、ツエナーダ
イオード304はカットオフする。
その後コレクタ電位は電流の減少と共に低下して行くが
、第3図a,bのハ〜ホに示す如く、電流が零になって
もコレクタ電位はすぐには零にならず、振動しながら減
衰しやがてアース電位に落ちつく。
これらの現象は一次巻線電流が遮断されてから数十マイ
クロ秒の間に起こる。
第4図はこのときの一次巻線電流ICの変化とトランジ
スタT8のコレクタ電位の変化との関係を示す図であり
、第3図a,bのイ〜ホの各動作領域に対応する部分に
同じイ〜ホの符号と特性の変化方向を示す矢印を付した
ダイオード305は点火ミスによって点火コイルの二次
巻線側の高電圧がトランジスタT8のエミツタコレクタ
間に逆方向に印加された様な場合、この電圧をバイパス
してトランジスタT8の破壊を防ぐ。
前述のダーリントン接続の2個のトランジスタT7 ,
T8及びツエナーダイオード304は、例えば特開昭5
2−27277号で知られる様に共通のN層の中にトラ
ンジスタ用の2つのP層とツエナーダイオード用の1つ
のP層を形威した1個の半導体チップとして形戒するこ
とができる。
電流制限回路4は抵抗301に並列に接続された抵抗4
01と402の直列接続回路を有している。
抵抗401と402の接続点はトランジスタT9のベー
スに接続され、トランジスタT9のコレククはトランジ
スタT6のコレクタへ、エミツタはアースへそれぞれ接
続されている。
この様な電流制限回路の目的や構成はUSP 3587551号等でよく知られている。
電流制限回路4の動作を説明する。
トランジスタT6がOFFしてパワートランジスタがO
Nすると第2図jに示す如く一次巻線電流は1次巻線の
リラクタンスの影警でステップ状には変化せず、傾斜を
持って上昇する。
抵抗301の電圧降下はこの電流の変化に比例して上昇
する。
一次巻線電流が約6アンペアに達つすると抵抗301の
電圧降下が所定値に達つし、抵抗401と402の接続
点の電位がトランジスタT9をONさせるに充分な電位
になる。
トランジスタT9がONすると抵抗209,210を通
してパワートランジスタのベースに供給されていた電流
の一部がトランジスタT9のコレクタエミツタを通って
アースに流れ、パワートランジスタのベース電流が減少
するので一次巻線電流はそれ以上増えず、結果的に6ア
ンペアで略一定の電流値に保持される。
即ち、一次巻線電流が所定値以上にならない様にする為
、パワートランジスタのベース電流を制限し、パワート
ランジスタのコレクタエミツタ間のインピーダンスを増
加させて電流の増加を抑制している。
従ってバツテリ電源から供給される電流は6アンペア以
上にはならない。
本実施例では、機関の種々の運転状態のもとで6アンペ
アの一次巻線電流は点火プラグに良好な火花放電々圧を
誘起することが確認された。
第2図jにおいて点線は主点火信号による一次電流の遮
断時期を、実線は遅れ点火信号による一次電流の遮断時
期をそれぞれ示す。
電流制限時間短縮回路5は、電路l4によってトランジ
スタT8のコレクタに接続されており、電路l4を通し
てトランジスタT8のコレクタ電位の変化を検出し、コ
レクタ電位が所定値に達つすると作動してトランジスタ
T1のOFF時間が短くなる様に、バイアス電位を変化
させる。
具体回路の一例を第5図に示す。
電路l4は逆方向に接続されたアバランシエダイオード
501を介してトランジスタT10のコレクタに接続さ
れている。
トランジスタT10のベースは抵抗502及び電路l3
を介してトランジスタT5のエミツタに、エミツタはア
ースにそれそれ接続されている。
トランジスタT10のコレクタエミツタ間には抵抗50
3と504の直列回路が並列に接続されており、両抵抗
の接続点は順方向に接続されたダイオード505を介し
てトランジスタT11のベースに接続されている。
トランジスタT10とT11との両コレクタはそれそれ
抵抗506,507を介して電源の正極に接続されてい
る。
トランジスタT11のコレクタは更にコンデンサ508
、ダイオード509及び抵抗510を介してトランジス
タT12のベースに接続され、トランジスタT11のエ
ミツタはアースされている。
コンデンサ508とダイオード509のアノードとの接
続点にはダイオード511のカソードが接続され、ダイ
オード511のアノードには一端がアースされた抵抗5
12が接続されている。
ダイオード509のカソードと抵抗510との接続点に
は一端がアースされたコンデンサ513の他端が接続さ
れている。
トランジスタT12のコレクタは電源の正極にエミツタ
は抵抗514、電路l5を介してトランジスタ1のベー
スに接続されている。
電流制限時間短縮回路の一回路例について動作を説明す
る。
電流制限がかかつてパワートランジスタのコレクタ電位
が上昇するとアバランシエダイオード501がブレーク
オーバーしてトランジスタT10のコレクタ電位、即ち
抵抗506と抵抗503の接続点の電位が上昇する。
パワートランジスタがONLている時はトランジスタT
はOFFしているからトランジスタT10もOFFして
おり、その結果パワートランジスタのコレクタ電位の変
化は前述した抵抗506と503の接続点の電位変化と
して直接現われる。
電流制限によるパワートランジスタのコレクタ電位の変
化は一次巻線電流遮断時のコレクタ電位の上昇と同じく
極めて短時間の間に、しかも急峻な変化を併なうので、
抵抗506と503の接続点の電位変化も急峻且つ瞬時
に起こる。
この接続点の電位の上昇分は抵抗503と504で分圧
され、抵抗504の電圧降下相当の電圧がダイオード5
05を介してトランジスタT11に印加され、トランジ
スタT11はONする。
この状態はパワートランジスタが点火時期にOFFされ
るまで続く。
即ち、パワートランジスタをOFFにする為にトランジ
スタT5がONするとトランジスタT10のベースに抵
抗502を介して電流が流れ、トランジスタT10もO
NL、その結果抵抗506と503との接続点はアース
電位まで落ちるのでトランジスタT11はOFFする。
従ってトランジスタT11は、パワートランジスタに電
流制限がかかつている時間δ1(第6図a)と同じ時間
だけONLていることになる。
トランジスタT11がONするとそれまでにコンデンサ
508に第5図に示す極性で充電されていた電荷がトラ
ンジスタT11のコレクタエミッタを介して放出される
この時のコンデンサ508の放電時定数はコンデンサ5
08の容量と抵抗512の値で決まる一定値であるから
、放電量は第6図bに示す右下りの波形の如くトランジ
スタT11のON時間、即ち電流制限時間に略比例する
電流制限時間δが長いとコンデンサ508の放電量が増
える為残溜電荷が少なくなり、トランジスタT11がO
FFLて次にコンデ゛ンサ508が抵抗507、コンデ
ンサ508、ダイオード509及びコンデンサ513を
介して流れる充電電流によって充電される時間jが長く
なる。
その結果コンデンサ513の充電々圧も第6図Cに示す
如く高くなり、トランジスタT12の導通度が増加して
抵抗514、電路l5を通じてトランジスタT1のベー
スに流れる電流が多くなり、第6図dに示す如くトラン
ジスタT1のバイアスレベルがK1からK2までさがる
その為、トランジスタT1がOFFしている時間がp1
からp2に減り、結局パワートランジスタがONL,て
いる時間が少なくなって、第6図aに示す如く電流制限
時間δがδ1からδ2まで短縮される。
第2図jに示す様に遅れ点火信号によって点火回路が制
御される時、一層パワートランジスタへの通電時間が長
くなり、その結果電流制限のかかる時間も長くなる。
この場合にも前述同様にトランジスタT1のOFF時間
が十分に短かくなる様、電流制限時間短縮回路5は働く
遅れ点火信号発生回路Bを構成する7〜11の各構或部
分について詳説する。
トリガ信号発生回路7はトランジスタT3のコレクタに
接続された電路l1から主点火信号を受ける。
主点火信号は抵抗701を介してトランジスタT13の
ベースに入力される。
トランジスタT13のエミツタはアースへ、コレクタは
順方向に接続されたダイオード702を介してトランジ
スタT14のベースへそれぞれ接続される。
トランジスタT14のエミツタはアースへ、コレクタは
ダイオード703のカソードへそれぞれ接続されている
トランジスタTI3.14のコレクタはまたマルチコレ
クタ式のトランジスタ801のコレクタへ接続されてい
る。
ダイオード703のアノードは2つのダイオード704
,705のアノードに接続され、ダイオード704のカ
ソードはトランジスタT13のコレククへ、ダイオード
705のカソードは双安定マルチバイブレーク8へそれ
ぞれ接続されている。
更にトランジスタT14のベースコレクタ間にはモノシ
リツクICのP層とN層の間に形成される10〜30ピ
コファラドの静電容量を利用したコンデンサ706が接
続されている。
トリガ信号回路7の動作を第7図に基づき説明する。
第7図aに示す如くピックアップの電圧が変化してトラ
ンジスタT1のバイアスレベルになるとトランジスタT
1がOFFし、同時に第7図bに示す如くトランジスタ
T3もOFFする。
トランジスタT3がOFFすると抵抗203,電路l1
を介して抵抗701、トランジスタT13のペースエミ
ツタへ電源の正極から電流が流れ、トランジスタT13
がONする。
この様子を第7図CにトランジスタT13のコレクタ電
位の変化として示す。
するとそれまでダイオード702を介して流れていたト
ランジスタT14のベース電流が急に流れなくなるので
トランジスタT14はOFFする。
この時までにコンデンサ706に蓄えられていた図示極
正の電荷がトランジスタT14のベースを通して流れ、
この為、第7図dに示す如くトランジスタT14のON
からOFFへの移行がわずかに遅れをもって行なわれる
次にピックアップ電圧がd点まで変化してトランジスタ
T3がONするとトランジスタT13はOFFI,、ダ
イオード702を介してトランジスタT14のベースに
電流が流れるのでトランジスタT14はONする。
しかるにコンデンサ706が図示極性に充電されるわず
かの間第7図dに示す如くトランジスタT14のON時
間が遅れる。
この遅れ時間t1 の間第7図eに示す如く、ダイオー
ド703,704のどちらには電流が流れず、結局この
微少時間t1の間はダイオード705を通して双安定マ
ルチバイブレーク8へ電流が流れ、これが第7図eに示
すトリガ信号となる。
双安定マルチバイブレーク8は互いに動作が逆特性のト
ランジスタT15,T16を持っている。
トランジスタT15のエミツタはアースへ、コレクタは
抵抗802を介してマルチコレクク式のトランジスタ8
01の一本のコレクタへ、またベースは逆方向に接続さ
れたダイオード803を介してトランジスタT16のコ
レクタへそれぞれ接続されている。
トランジスタT16のエミツタはアースへ、コレクタは
マルチコレクタ式のトランジスタ801のコレクタの一
本へ、またベースは抵抗804を介してトランジスタT
15のコレクタへそれぞれ接続されている。
更にダイオード705のカソードがトランジスタT15
のベースに接続されている。
双安定マルチバイブレーク8の動作を説明する。
ダイオード705を介してトリガ信号がトランジスタT
15のベースに入力されると、トランジスタT15がO
Nする。
トランジスタT15がONするとトランジスタT15の
コレクタの電位がアース電位に下がり、その結果トラン
ジスタT16のベース電位がアース電位となって、それ
までONLていたトランジスタT16がOFFする。
トランジスタT16がOFFするとコレクタの電位が上
がり、その結果トランジスタT15のベースへダイオー
ド803を介して電流が流れつづけ、トランジスタT1
5のON状態が継持される。
マルチコレクタ式のトランジスタ801は、対のエミツ
クとベースに対して多数のコレクタを形戒したトランジ
スタで、すべてのコレクタにおけるペースエミツク電流
が共通である為、各コレクタに流れる電流もすべて同一
電流となる。
いわゆる力し・ントミラー回路として構成されている。
三角波形戒回路9は、双安定マルチバイブレーク8のト
ランジスタT15のコレクタに接続されたベースを有す
るトランジスタT17を供えている。
三角波形成回路9には2つの直列接続されたコンデンサ
901と902とを含む充放電用コンテンサQが設けら
れていて、このコンデンサQを定電流で充電、放電させ
る定電流充放電回路がある。
トランジスタT1Bはその定電流放電回路を形威するト
ランジスタで、コレクタがコンデンサQに接続され、エ
ミツタはアースされている。
トランジスタT18のベースはトランジスタT17のエ
ミツタコレクタ回路を介してアースに接続される一方、
ベース電位を定電位にする為の定電圧回路に接続されて
いる。
双安定マルチバイブレーク8から出力がない時は、トラ
ンジスタT17はON状態で、トランジスタT1Bのベ
ースはアース電位に落されトランジスタT18はOFF
している。
この時、コンデンサQは別途形成された定電流充電回路
によって充電されている。
トランジスタT19,T20はコンデンサQを定電流で
充電する為の定電流充電回路を形戒するトランジスタで
、トランジスタT19は2本のコレクタを持つマルチコ
レクタ式トランジスタで、カレントミラー回路を形威し
ている。
トランジスタT19のコレクタの1本はコンデンサQに
接続され、他の1本はトランジスタT20のコレクタエ
ミツタを介してアースされている。
トランジスタT19のエミツタベースは2本のコレクタ
に対して共通であるから、2本のコレクタに流れる電流
は同じ値である。
一方、トランジスタT20のベースはベース電位を一定
にする為の定電圧回路に接続されていて、トランジスタ
T20のコレクタエミツタに流れる電流は定電流になっ
ている。
結局トランジスタT19のコレクタに接続されたコンデ
ンサQに流れる電流も定電流となりコンデンサQは定電
流で充電される。
トランジスタT I’ 9のエミツタは外付抵抗90を
介して電源の正極へ接続される一方、アノードがアース
されたツエナーダイオード905のカソードに接続され
ている。
ツエナーダイオード905に並列に、アノードがアース
されたツエナーダイオード906と抵抗904との直列
回路が接続されている。
ツエナーダイオード906には抵抗907とカソードが
アースされたダイオード908との直列回路が並列に接
続されており、抵抗907とダイオード908との接続
点はトランジスタT20のベースに接続されている。
更にツエナダイオード906には抵抗909,910及
びカソードがアースされたダイオード911の三者の直
列接続回路が並列に接続されており、抵抗910とダイ
オード911との接続点はトランジスタT18のベース
に接続されている。
また抵抗909と910との接続点には抵抗912を介
してトランジスタT22のコレクタが接続されており、
このトランジスタT22のエミツタはカソードがアース
されたダイオード913に接続されている。
一方、コンデンサ901と902との接続点にはエミツ
タがアースされたトランジスタT21のコレクタが接続
されている。
トランジスタT21とT22のベースはMICの外部信
号端子h1,h2に接続されている。
トランジスタT1Bのベース回路はツエナーダイオード
906によって定電圧化されており、ベース電位はダイ
オード911の順方向電圧降下によって決まる一定の電
位に保たれる。
トランジスタT1Bとそのベース回路はカレントミラー
型の定電流回路を構戒しており、トランジスタT18の
コレクタエミツタ電流■1とベース回路の抵抗909,
910を流れる電流■1 とが等しくなる様に構成され
る。
トランジスタT20のベース回路はツエナーダイオード
906で定電圧化されており、そのベース電位はダイオ
ード908の順方向電圧降下によって決まる一定の電位
に保たれる。
トランジスタT20とそのベース回路はカレントミラー
型の定電流回路を構成しており、トランジスタT20の
コレクタエミツタ電流■2とベース回路の抵抗907を
流れる電流■2とが等しくなる様構戒される。
また、トランジスタT19は前述した様にマルチコレク
タ式のトランジスタであり、エミツタベース電流が各コ
レクタに対して共通である為、各コレクタに流れる電流
は等しくなる。
従ってトランジスタT20のコレクタエミツタを流れる
電流■2とトランジスタT19の2つのコレクタに流れ
る電流とは等しくなる。
トランジスタT21はコンデンサ901,902を直列
に接続したり、コンデンサ902を回路から切放したり
する。
外部信号端子h1に信号が入力されるとトランジスタT
21がONL、コンデンサ902がアースされるので、
充電々流■2はコンデンサQ1のみに流れる。
コンデンサ901の容量はコンデンサ902の約20倍
の容量に設定されている。
従って外部信号端子h1に信号が入力されると容量の大
きなコンデンサ901によってコンデンサQの容量が与
えられ、外部信号端子に信号がない時は容量の小さなコ
ンデンサ902によってコンデンサQの容量が与えられ
る。
一方トランジスタT22は外部信号端子h2に信号が入
力されるとONし、抵抗909を流れる電流をI3だけ
分流する。
従って抵抗910を流れる電流が(■1−■3)に減り
、その結果トランジスタT1Bのベース電流が減ってコ
ンデンサQの放電々流が■1から(I1−I3)に減少
して、コンデンサQが所定の電圧に達するまでの放電時
間が長くなる。
三角波形成回路9の動作を説明する。
トリガ回路7からの信号によつエ双安定マルチバイブレ
ーク8のトランジスタ,T15がONするとトランジス
タT17のベース電位が低下してトランジスタT17は
OFFする。
それまでトランジスタT17によってベースがアース電
位に保持されていたトランジスタT18がONL、コン
デンサQの定電流放電回路が形成される。
トランジスタT18にはそれまでコンデンサQを充電し
ていた定電流■2と放電電流IQとの和の電流■1が流
れる。
この電流■1はトランジスタT22がOFFしている時
には次の式で与えられる。
但し■,。
6: ツエナーダイオード906のブレークオーバー電
圧 ■,11: ダイオード911の順方向電圧降下 R909” 抵抗909の値 R910’ 抵抗910の値 放電が進んでコンデンサQの端子電匡が設定値Vref
に達すると後段の出力回路10が作動して双安定マルチ
バイブレーク8を反転させるので、トランジスタT15
のコレクク電位が高電位になりトランジスタT17が再
度ONL、トランジスタT18のベース電位をアース電
位に落とすのでトランジスタT1BはOFFしコンデン
サの放電は停毛する。
同時にコンデンサQはトランジスタT19から供給され
る定電流■2により充電される。
この定電流■2は次式で与えられる。
但し V906 ’ ツエナーダイオード906のブ
レークオーバー電圧 ■9o8ニ ダイオード908の順方向電圧降下 R,。
7:抵抗907の値この様にコンデンサQは一定の電流
■1,■2で放電充電されるので、コンデンサQの端子
電圧の変化は第7図gに示す如く一定の傾斜m,nを有
する三角波を形威する。
ちなみに、放電々流■1は約100ミリアンペアで充電
々流■2は約5ミリアンペアである。
トランジスタT22がONすると放電電流を決定スるト
ランジスタT18のベース電流の一部■3がダイオード
913側に分流される。
この分流比は1:0.5〜1:3の範囲に設定されるが
、ダイオード911と913とのカソードの面積も、両
ダイオードを流れる電流の密度が略同じになる様電流の
分流比に合せて設定される。
これは、充電電流に比べ大きな電流が流れるダイオード
911 ,913の順方向温度特性を一致させるのに有
効である。
コンデンサQの反アース側端子はダイオード903のア
ノードに接続され、ダイオード903のカソードは抵抗
90を介して電源の正極側母線に接続されている。
キースイッチKが閉じている時はダイオード903のカ
ソード側が高電位となっているのでダイオード903に
は電流は流れない。
キースイッチKが開くと電源母線はアース電位になり、
コンデンサQの電荷はダイオード903、抵抗90を介
してアースに放出され、次にキースインチを閉じる時に
はコンデンサQの端子電圧は零になっている。
出力回路10は三角波形戒回路9内のツエナーダイオー
ド906に並列に接続された抵抗121,122の直列
回路を有している。
出力回路10は比較器CMPを有しており、抵抗121
,122はその基準電圧Vrefを作る。
一端がアースされた抵抗122の他端が比較器CMPの
負側入力端子に接続され、比較器の正側入力端子にはコ
ンデンサQの反アース側端子が接続される。
比較器CMPの出力端子は双安定マルチバイブレーク8
内のトランジスタT16のコレクタに接続されると共に
トランジスタT23のベースに抵抗123を介して接続
される。
トランジスタT23のエミツタはアースへ、コレクタは
電路l2を介して増幅回路2内のトランジスタT4のコ
レクタへそれぞれ接続される。
出力回路10の動作を説明する。
三角波形戊回@9のコンデンサQが放電してその端子電
圧が比較器CMPの負側基準電圧Vrefに達すると、
比較器CMPの最終段のトランジスタ(図示せず)がO
NLて出力端子124をアース電位に下げる。
その結果出力回路9のトランジスタ15のベース電位も
ダイオード803を介して引き下げられOFFする。
トランジスタT15がOFFするとそのコレクク電位が
上がり、抵抗804を介してトランジスタT16のベー
ス電流が流れ、トランジスタT16がONして双安定マ
ルチバイブレークは反転する。
この時三角波形戒回路9のトランジスタT17のベース
電流も流れ始めるのでトランジスタT17がONする。
トランジスタT17がONするとトランジスタT18の
ベースがアース電位に下げられ、トランジスタT18が
OFFしてコンデンサQの放電が停止する。
その結果コンデンサQは再び定電流I2で充電され始め
、次の主点火信号が発生してトリガ回路7のトリガ信号
によって双安定マルチバイブレークが反転する迄充電は
続く。
第7図fは双安定マルチバイブレーク8の反転動作の様
子をトランジスタT16のコレクタ電位の変化として示
したもので、コンデンサQの放電時間と双安定マルチバ
イブレークの反転時間τ3とは当然一致している。
一方、比較器CMPの出力はトランジスタT23のベー
ス電位をアース電位に引き下げ、トランジスタT23を
OFFさせる。
その結果、電路l2を通して流れていた電流がトランジ
スタT5のベースに流れ、トランジスタT5がONt,
、点火回路3のパワートランジスタがカットオフして点
火コイルの一次電流が遮断される。
この状態は第2図g,i及びjに示す通りで、第2図j
に点線で示す主点火時期に対しθ1だけ遅れた時期に1
次電流が遮断されることがわかる。
また、第7図hに示す如く比較器CMPの出力は、コン
デンサの放電電圧がV r e fに達つした時、瞬間
的にアース電位に下がる電位の変化として出力される。
この出力は第7図iに示す如くトランジスタT23のコ
レクタ電位がアース電位から高電位に切換る時点に対応
し、更に第7図jに示す如く一次巻線電流ICの遮断時
点に対応する。
切換回路11はコレクタがマルチコレクタ式トランジス
タ801の一つのコレクタに接続されたトランジスタT
24を備えており、そのエミツタはアースへ、そのベー
スはアノードがアースされたダイオード311のカソー
ドに接続されると共に外付抵抗91及び切換スイッチS
を介して電源の正極に接続されている。
またトランジスタT24のコレクタは抵抗312を介し
てトランジスタT25のベースへ、更に抵抗313を介
してトランジスタT26のベースへ接続されている。
トランジスタT25のコレクタは双安定マルチバイブレ
ーク8のトランジスタT15のベースに、エミツタはア
ースにそれぞれ接続されている。
一方、トランジスタT26のコレクタは三角波形或回路
9のトランジスタT17のベースに、エミツタはアース
へそれぞれ接続されている。
切換回路11の動作を説明する。
キースイッチKが入ると、抵抗90を介して電流が流れ
ツエナーダイオード905,906の各端子に電圧が生
ずる。
その結果両ダイオードに並列に接続されている三角波形
成回路9の定電流充放電回路、出力回路10、双安定マ
ルチバイブレーク8及びトリガ回路7は作動する。
従ってこのままでは遅れ点火信号発生回路Bはキースイ
ッチKが閉じている間中主点火制御回路Aに遅れ点火信
号を出力することになる。
スイッチSは機関が遅れ点火信号を必要としないとき開
路する。
スイッチSが開路するとトランジスタT24はOFFと
なり、コレクタ電位が上昇してトランジスタ801のエ
ミツタコレクタから抵抗312,313を介してトラン
ジスタT25,T26のベースに電流が流れ両トランジ
スタをONする。
トランジスタT25がONするとコレクタに接続されて
いるトリガ回路7のダイオード705を介してトリガ信
号がアースに流れ、双安定マルチバイブレーク8を反転
させることができなくなる。
前述した様にキースイッチKが開くとコンデンサQの電
荷はダイオード903を介して放電してしまうので、キ
ースイッチKのON直後はコンデンサQの端子電圧は比
較器CMPの基準電圧Vrefより低い。
その為、比較器CMPの出力端124がアース電位に下
がっており、双安定マルチバイブレーク8のトランジス
タT15のベース電位も低いのでトランジスタT15は
OFFしている。
従って常にキースイッチKのON直後には双安定マルチ
バイブレーク8のトランジスタT15はOFF、トラン
ジスタT16はONの状態になっている。
その結果前述の様に双安定マルチバイブレーク8が反転
しない状態ではトランジスタT15のコレクタにベース
が接続されているトランジスタT17がONし、トラン
ジスタT18がOFFLてコンデンサQの放電回路が遮
断され様とする。
ところがスイッチSが開いているとトランジスタT26
がONLている為、トランジスタT17のベースがトラ
ンジスタT26を介してアース電位に下げられるので、
双安定マルチバイブレーク8のトランジスタT15がO
FFLていてもトランジスタT17はONしない。
その結果トランジスタT18はONLてコンデンサQの
放電経路を形威し、コンデンサQの充電電流■2もトラ
ンジスタT18を介して流れるのでコンデンサQの端子
電圧は零ボルトの状態に保持される。
コンデンサQの端子電圧が零ボルトの状態では比較器C
MPの出力は前述の如くアース電位となっているからト
ランジスタT23はOFFt,たままで、出力電路l2
は常にトランジスタT4のコレクタ電位と同電位になっ
ている。
この様に、スイッチSが開いている時はトリガ信号が発
生しても出力回路から遅れ点火信号が出力されることは
ない。
スイッチSは機械的スイッチに限らずトランジスタの様
な電気的スイッチで構成されてもよい。
また、スイッチSは単一のスイッチに限らず2個以上の
スイッチの組合せから或る論理回路的スイッチで構威さ
れてもよい。
更に、機関の種類によって遅れ点火信号を要求する条件
が相反する場合もある。
いずれの場合においても、スイッチSの回路のみ機関の
要求する条件に合った作動特性を有するものに取替えれ
は、他の回路は共通に使用できる。
以下スイッチ回路の具体例を説明する。
第10図において点線で囲んだ部分がスイッチ回路Sを
示す。
スイッチ回路Sは電源の正極とアース間に主点火制御回
路Aと並列に接続された抵抗51、ツエナーダイオード
52.53の直列回路を有している。
両ツエナーダイオードはアース側がアノード極となる様
接続されている。
両ツエナーダイオードの接続点にはトランジスタT27
のベースが接続され、トランジスタT27のコレクタは
電源の正極に、エミツタは抵抗91,ダイオード311
を介してアースへ接続されている。
更にトランジスタT27のベースは水温スイッチ54、
抵抗55を介して電源の正極へ接続されている。
水温スイッチ54は機関の冷却水の温度に応じて開閉し
、冷却水温が50度C以下のときOFF50度C以上の
ときONする。
ツエナーダイオード52,53は電源電圧が9ボルト以
上になるとブレークオーバする様に設定されている。
従ってスイッチ回路Sは水温が50度C以上か電源電圧
が9ボルト以下のときトランジスタT27がONするこ
とによって次段のトランジスタT24をONし、トラン
ジスタT25,T26をOFFLてその結果遅れ点火信
号出力を電路l2に発生させる様に働く。
このスイッチ回路Sでは機関の始動時(スタータが駆動
されて電源電圧が9V以下に低下する)、及び暖機運転
終了後(冷却水の温度が50度C以上になる。
)に点火時期を遅らせる様に制御できる。
向、次の様な条件下では機関は遅れ点火時期を要求する
(イ)機関の減速運転時 (ロ) アイドリング時 (ハ)低回転数域で重負荷運転されているとき(ニ)ス
ターク駆動時 (羽 高地走行時 (イ)〜(ハ)は窒素酸化物の減少を、(ニ)は機関の
始動特性の改善を、(羽は空気が稀薄になって燃料混合
比(A./F)が低下し、燃焼スピードが増加して実質
的に進角度が過進角になったのと同じ状態となることの
補正をそれぞれねらっている。
従ってこれらお条件を組合せて種々のスイッチ回路を設
計できる。
増幅回路2と点火回路3との間の電源母線に接続された
抵抗70は増幅回路側にかかる電圧を制限する抵抗であ
る。
また主点火信号発生回路1に並列に接続されたツエナー
ダイオード80は主点火信号発生回路1、増幅回路2に
かかる電モを安定化させる為のツエナーダイオードであ
る。
以下実施例回路の遅れ点火時期特性について説明する。
第8図aは三角波形或回路9の出力電圧波形、即ちコン
デンサQの端子電圧波形を示し、実線は機関の低速回転
時の波形を、一点鎖線は低速時のちょうど1/2の周期
を持つ高速度回転時の波形をそれぞ゛れ示す。
前述したようにコンデンサQは一つの点火が終了すると
電圧Vrefから式(1)で示される定電流■2で充電
される。
この充電は次の主点火時期信号が到来するまでの間つづ
く。
第8図bは遅れ点火信号発生回路Bの出力電路l2の電
位変化をCは一次巻線電流の変化を示す波形であり、T
は点火時期の周期を、αは遅れ点火信号幅を示している
従ってコンデンサQの充電は時間(T−α)の間だけ行
なわれ、時間αの間に放電してVrefに達し、この時
の充電放電切換時点の電圧■c,は次式で与えられる。
C:コンデンサQの容量値 主点火信号が発生するとトリガ回路7からトリガ信号が
出力され、コンデンサQの定電流放電回路が形成されて
コンデンサQは前述した定電流■1で放電する。
この放電はコンデンサQの端子電圧がV refになる
まで続くが、この電圧Vrefは次式で与えられる。
(3)式と(4)式を整理すると となり、 ■1と■2について更に整理すると となる。
結局、周期Tに対する遅れ点火信号幅αは充放電々流の
比に等しくなる。
コンデンサQの充放電々流は機関の回転数に無関係に一
定であるから、回転数が変化して第8図dに示す如く点
火信号周期がT′に変化し、遅れ点火信号幅がα′に変
化してもその比α′/T′は一定となり、結局回転数に
無関係に点火時期の周期に対して一定の遅れ点火時期特
性が得られる。
すなわち遅角点火信号の時間幅αを遅れ角度θαで表わ
すと、(2)式より ここで、NTは機関の気箇数によって定まる定数である
から、遅れ角度θαは機関の回転数に無関係に充放電電
流の比のみによって決定されるものであることが理解で
きる。
しかも、特に重要なことは、遅れ角度θαは充電電流■
2及び放電々流と充電電流■1との総和電流■1に直線
比例することがある。
第9図のAは遠心進角機構と負圧進角機構とによって得
られる進角特性を示し、第9図のBは遅れ点火信号発生
回路が作動して遅れ点火信号の時間幅αに対応しれ角度
θαだけ遅れた点火時期特性を示す。
この図でθは進角角度をNは機関の回転数をそれぞれ示
す。
次に外部信号端子h2に信号が入力された時の遅れ点火
時期特性について説明する。
車が高地を走行している時は信号端子h2に信号が入力
されるので、トランジスタT22がONし抵抗910と
912の比で決まる電流■3が抵抗912側へ分流する
例えばI1= 1 0 0ミリアンペア、■2=5ミリ
アンペアの状態からI1=60ミリアンペアに減少する
様に設定しておくと、外部信号が入る前のαa/Taは
(5)式より1720であるが、信号入力後のαb,/
’rbは1/12となり、第11図に示す如く遅れ点火
信号幅αは約1.7倍に増える。
第11図aの実線は外部信号が入る前のコンデンサQの
充放電波形を、一点鎖線は信号が入った後のコンデンサ
Qの充放電波形を示す。
また同図b,cは外部信号が入る前の出力回路11の電
路l2の電位変化と1次巻線電流の変化をそれぞれ示し
、同図d,eは外部信号が入った後の出力回路11の電
路l2の電位変化と1次巻線電流の変化をそれぞれ示す
図に示す様に放電々流が減少して放電時間が長くなった
分だけ充電時間が短かくなるので、主点火信号到来まで
の間にコンデンサに充電される電圧は、外部信号入力前
よりも低い値VO2ボルトまでしか充電されなくなる。
向、遅れ点火信号幅が長くなると電流制限のかかつてい
る時間も長くなるので電流制限短縮回路が作動して1次
電流の流れ始め時点が遅くなる。
第12図に示す如く、平地走行時の遅れ点火時期特性B
に対し高地走行時には空気が稀薄となる為混合気の燃料
の割合が多くなって機関の燃焼スピードが早くなり、そ
の分だけ実質的に進角したのと同じ状態となって点火時
期特性がA′で示す如くθβだけ進んだ特性に変化する
が、放電々流を切換ることによってθβに相当する分だ
け遅れ点火信号が大きくなるので、空気の濃度変動によ
る点火時期の変動を防屯できる。
本実施例では高地走行時の点火時期の補正についてのみ
述べたが、信号端子への入力は他の運転状態の種々の信
号を入力できる。
機関の回転数が低くなるとピックアップコイルの出力波
形がなまって、トランジスタT4のON時間が長くなり
、コンデンサQの充電時間が長くなる。
しかし、コンデンサQの容量以上には充電できないので
その充電々圧は第13図に一点鎖線で示す如く、コンデ
ンサの容量で決まる電圧Vomaxで一定となる。
一方、放電はこの場合にも一定電流■1で行なわれるか
ら、放電に要する時間は第13図に示す如く放電開始電
圧Vcmaxと放電電流■1で決まる時間α1で一定と
なる。
この様にコンデンサQの放電開始電圧がVomaxにな
る様な超低速域(機関の始動時等)では回転数が低下し
て点火時期周期Tが長くなればなる程、周期Tに対する
放電時間α1の割合が小さくなり、コンデンサQが定電
流で充放電するにもかかわらず遅れ角θは第14図に点
線で示す如く回転数の低下と共に小さくなる。
そこで、遅れ角が減少を始める回転数を予じめ求めてお
いて、回転数がそれ以下である間信号端子h2に信号を
入力する。
信号端子h2に信号が入力されている間は、トランジス
タT22がONLて放電々流■1が一定量だけ減少する
ので、第13図に二点鎖線で示す如くコンデンサQの放
電傾斜が緩やかになり、その結果放電に要する時間αが
α1からα3に増加する。
点線で示すのはコンデンサの容量が十分大きくて、放電
々流の切換えを行なわなかった場合の仮想線で、コンデ
ンサの放電時間はα2で示され、このα2で決まる遅れ
角θは第14図の一定遅れ角θαである。
時間α3はα2より太きいから、α3で決まる遅れ角は
α2で決まる遅れ角θαよりも大きくなり、超低速時に
コンデンサQの容量不足による遅れ角の減少を補正する
だけでなく、超低速時(機関の始動時等)に通常の遅れ
角より大きい遅れ角を与えることもできる。
第14図実線は時間α3で決まる遅れ角によって得られ
た遅れ点火時期特性Baを示す。
実施例では定電流回路の放電々流を切換えて充放電々流
の比を制御するものを説明したが、充電電流を切換えて
充放電々流の比を制御することもできる。
この実施例を第15図に示す。
充電側の定電流回路を構威するトランジスタT20のベ
ース回路に抵抗907とダイオード908との接続点か
らダイオード908をバイパスする、トランジスタT3
0のコレクタエミツタ回路とダイオード914から成る
バイパス回路を設ける。
トランジスタT30のベースは外部信号端子h3に接続
する。
充電々流は放電々流に比べて約1720と小さいので、
放電時間の約20倍の時間幅を有する。
その為、充電々流の制御範囲は放電々流のそれに比べ大
きくとれる。
そこで信号端子h3には広範囲にリニアな変化をする例
えばアクセルの踏込み量の様な運転状態を電圧の変化に
変換して印加する。
この信号の変化に応じてトランジスタT30の導通度は
制御され、その結果バイパス回路を流れる電流■4は入
力信号に応じてリニアに増減し、充電々流■2をリニア
に制御する。
充電々流の変化は第16図に示す如くコンデンサQの充
電々圧の変化として現われ、放電開始電圧Voが端子h
3に入力される信号に応じてVC4〜VOaの範囲で変
化する。
即ち、入力信号がなく充電々流が最犬の時の電圧がVO
4で、入力信号が最犬になって充電々流が最も小さい場
合の電圧VOaで、その範囲内で入力信号に応じてコン
デンサQの放電開始電圧は制御される。
そして第16図からもわかる様に、放電々流を一定にし
ておけは放電開始電モが大きい程放電時間αは長くなり
、周期Tが同じでも端子h3に人力される信号に応じて
放電時間αがα4〜α6の範囲で変化するので、遅れ角
θもそれに応じてθα4〜θα6の範囲で変化する。
その結果第17図に示す如く遅れ点火時期特性B4とB
6とで囲まれた斜線部の範囲において、同一回転数でも
端子h3への入力信号に応じて種々の遅れ角が得られる
アクセルの踏込み量が多いと端子h3への入力信号が小
さく、踏込み量が少ないと信号が大きくなる様に構成し
ておくことによって、登坂時ノ様にアクセルを最犬に踏
み込んだ重負荷運転時には最犬の遅れ角θα4で点火時
期が制御される様にすることができる。
ところで、充電々流を制御する場合、遅れ角を大きくす
る為には前述の様にコンデンサQの放電開始電圧を高く
する必要があるが、回転数の極めて低いところでは前に
述べた様にコンデンサQの容量で決まる電圧以上に放電
開始電圧を上げることはできないから、第1図の実施例
の様に、コンデンサQの容量を切換える回路と共に用い
ることが望ましい。
同、本実施例では放電々流を切換える場合と充電々流を
切換える場合を切離して説明したが、充放電々流を同時
に切換えて遅れ角を制御することもでき、例えば端子h
2に信号を入力して放電々流を小さくしている時に、端
子h3の入力信号が少さくなる様に制御されて充電々流
が増加すると放電々流が小さい上に放行開始電圧が高く
なるので放電時間がより長くなり、どちらか一方だけを
制御している範囲では得られない大きな遅れ角を得るこ
とができる。
車が高地を走行していて端子h2に信号が入力されてい
る時、登坂の為にアクセルをいっぱいに踏込んで端子h
3の信号が最小となった様な場合最犬の遅れ角が得られ
る。
また、実施例では放電々流は段階的に、充電々流はリニ
アに制御するものについて説明したが、充放電々流のい
ずれも段階的に制御してさしつかえないし、また両方共
リニアに制御することも可能である。
以上説明した様に本発明によれは、主点火信号の発生に
同期して供給される電流が第1の電流からこれと逆方向
の第2の電流に切換わる充放電コンデンサを設け、この
コンデンサの電圧が主点火信号の発生時点から基準レベ
ルまで変化する間の時間を遅角度とすると共に、コンデ
ンサの電圧が基準レベルに到達した時点で再度第2の電
流から第1の電流に電流の方向が切換わる様に構成した
ものにおいて、前記第2の電流を供給する電流回路がコ
ンデンサに供給される第2の電流といっしょに第1の電
流もバイパスする様に構成し、更に第1の電流か、第1
の電流と第2の電流との総和電流かのいずれか一方を機
関の運転状態に応じて制御する手段を設けたので、機関
の運転状態を示す外部信号により遅れ角度を直線比例し
て変化させることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明になる点火時期制御回路の一実施回路図
、第2図は回路の動作を説明する為の回路の動作波形図
、第3図a,b及び第4図は点火回路の出力トランジス
タの動作特性を説明する為の波形図、第5図は電流制限
時間短縮回路の一実施回路図、第6図は同回路の動作を
説明する為の回路の動作波形図、第7図は遅れ点火信号
発生回路の動作を説明する為の動作波形図、第8図は本
実施例の点火時期制御特性を説明する為の波形図、第9
図は本実施例の点時期制御特性を示す図面、第10図は
スイッチ回路の一実施回路図、第11図a ” eは三
角波形回路の放電々流切換時の特性の変化を説明する為
の動作波形図、第12図は三角波形戒回路の放電々流切
換後の点火時期特性を示す図面、第13図は放電々流切
換による点火時期制御の他の実施例を説明する為の動作
波形図、第14図はその実施例によって得られた点火時
期制御特性を示す図面、第15図は三角波形成回路の充
電々流を切換える実施例の回路図、第16図はその動作
特性を説明する為の波形図、第17図はその実施例によ
って得られる点火時期制御特性を示す図面である。 1・・・主点火信号発生回路、2・・・信号増幅回路、
3・・・点火回路、4・・・電流制限回路、5・・・電
流制限時間短縮回路、7・・・トリガ回路、8・・・双
安定マルチバイブレーク、9・・・三角波形成回路、1
0・・・出力回路、11・・・切換回路、T1〜T27
,T30・・・トランジスタ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンジンの回転に同期して主点火信号を発生する主
    点火信号発生回路、 主点火信号からエンジンの所定回転角だけ遅した時点で
    遅れ点火信号を発生する遅れ点火信号発生回路、 前記主点火信号か遅れ点火信号のどちらか一方に基づい
    てエンジンの点火タイミングを制御する為の点火回路、 前記遅れ点火信号発生回路を構威する為の充放電コンデ
    ンサ、 該コンデンサに第1の電流を供給する為の第1の電流回
    路、 第1の電流とは逆極性で第1の電流より大きな第2の電
    流を前記コンデンサに供給する為の第2の電流回路、 前記主点火信号に同期して第2の電流を流し始め、前記
    コンデンサの端子電圧が基準レベルに達した時第2の電
    流をカットオフして第1の電流を流し始めるスイッチン
    グ回路および、 前記コンデンサの端子電圧が基準レベルに達した時遅れ
    点火信号を発生する為の出力回路、を有するものにおい
    て、 前記第2の電流回路が前記コンデンサに第2の電流を供
    給している時前記第2の電流回路は前記第2の電流と共
    に前記第1の電流を流す様に構成すると共に、 機関の運転状態に応じて前記第1の電流と第2の電流と
    の総和電流と、前記第1の電流との比を制御する手段を
    設けたことを特徴とする内燃機関の点火時期制御回路。 2 特許請求の範囲第1項に記載したものにおいて、機
    関の運転状態に応じて前記第1の電流を制御する手段を
    設けたことを特徴とする内燃機関の点火時期制御装置。 3 特許請求の範囲第1項に記載したものにおいて、機
    関の運転状態に応じて前記総和電流を制御する手段を設
    けたことを特徴とする内燃機関の点火時期制御回路。 4 特許請求の範囲第1項に記載したものにおいて、機
    関の運転状態に応じて前記第1の電流と前記総和電流と
    の両者を制御する手段を設けたことを特徴とする内燃機
    関の点火時期制御回路。
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