JPS5836073Y2 - 時計ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、デジタル時計等の時計ケース構造（こ関する
。

以下、デジタル時計を中心にして述べる。デジタル時計
は、その表示文字の配列上から、従来のアナログ時計と
は異なり、平面形状が角型ケースが一般的である。

そして従来のデジタル時計のケースの構造は、第１図及
び第２図の如くなっていた。

すなわち、１は時計の胴であり、その内部に平面形状が
非円形のガラス３とガラスパツキン２及び見切板４の部
品を収納している。

そしてこれらの部品は、胴の裏側開口部を通して裏側か
らセットされ、ガラス３は胴の上部最内径で、見切板４
はガラス下面で上方への抜けに対して支えられる。

５は裏ブタであり、内部Ｑこ時計体７と時計体を支える
ための中枠６を収納し、上面（こパツキン９をセットし
て、ガラス３．見切板４．ガラスパツキン２をセットし
た胴１とバネ８で喰付固定し、パツキン９を上下に圧縮
するものである。

この構造におけるパツキン９の位置は、シールの都合土
埃らず胴１の内面１ａよりも外側（こ位置させる必要が
あった。

したがって、ガラス３のガラス外径から胴外径までの距
離Ｚは、胴の外側肉厚、パツキン９のシール用接触長さ
及びガラスパツキン幅により決められ、これらの部分が
ガラス外径から径方向に直列Ｏこ並べられていたため、
この距離Ｚを小さくすることが出来ず、ガラスまわりの
胴の肉厚が厚い外観のケースとなっていた。

又、そのため、見切板が小さく、デザイン的に窮屈な感
じであり、しかも見切板を大きくするためＯこは、ケー
ス外径も大きくなる等のデザイン的な不都合を有してい
た。

又、この構造をこおいて、前記のデザイン的不都合を出
来るだけ解消し、効果的なデザインをするため（こは、
胴１の内面１ａ及び裏ブタ人径１ｂ。

裏ブタ外形状を、ガラス外形状（こ合わせた非円形にす
る必要があり、加工上非常に工数を要し、価格的Ｑこ高
価なケースとなっていた。

さらにこの場合、胴内径から裏ブタ外径までガラス外形
状Ｏこ合わせるため、デザイン（こよりガラス外形状が
変われば、はとんど全ての部品がそれＯこつれで変わり
、部品の標準化、ケース製造上及びアフターサービス上
、非常に不都合を生じ、非合理的なケースとなっていた
。

そして、これをケースの加工上から合理的に作るためＧ
こは、ガラス外形状と見切板及びそれＯこ沿った形状の
胴内面１ａは、非円形であっても、胴の裏ブタ人径１ｂ
と裏ブタ外径５ａは円形状（こすることであるが、この
時は、第２図の様に、胴の内面１ａを裏ブタ外径５ａ及
びパツキン９の内側で形成する必要があり、前記した見
切板の窮屈感と胴の肉厚感をさらに助長し、デザイン的
に非常Ｏこ不利なものとなっていた。

本考案は、以上の欠点を除去するためのものであり、ガ
ラス、ガラスシール部材及び見切部材等のケースの平面
外観を構成する時計体以外の外装部品を、胴の上方から
胴にセットし、時計体及び裏ブタ等を下刃よりセットす
ることを基本とするもので、デジタル時計等、この種の
時計ケースのデザイン自由度と外観向上及び合理的ケー
ス製造を可能をこすることを目的とする。

本考案の要旨は、胴Ｏこ裏ブタが装着される時計におい
て、胴内壁に内力突出壁を設け、胴の該突出壁の下方に
少なくとも時計体及び裏ブタを下刃より挿入固定すると
ともに、前記突出壁の上方をこ、見切部材、ガラスシー
ル部材、ガラスを上方より挿入し、該見切部材をガラス
と前記突出壁との間に位置させ、前記突出壁外力Ｇこ設
けた立上がり壁内面とガラス外面との間に前記ガラスシ
ール部材を径方向Ｑこ弾圧して、前記ガラス、見切部材
、ガラスシール部材を胴【こ固定し、且つ、前記見切部
材を胴の前記突出、壁の内方まで突出させ、更に、前記
ガラスの平面形状を非円形で、裏ブタの平面形状を円形
に構成した時計ケースである。

以下に、本考案の一実施例を、図面により詳述する。

第３図は、本考案の一実施例を示す断面図であり、１０
は時計ケースの胴で、その内壁Ｏこ内方突出壁１０Ａを
有し、その上刃外周に平面形状非円形の立ち上がり壁１
０ａとその内側の前記内力突出壁１０Ａ上面である見切
板受面１０ｂとから成る関口部を有し、該突出壁１０Ａ
の下方に、パツキン押え面１０ｃとその外側の裏ブタ装
置内径１０ｄとから戊る下刃への開口部を有する。

上記立ち上がり壁１０ａは、内力突出壁１０Ａ上方の胴
内壁で、裏ブタ装着内径１０ｄは、内方突出壁１０Ａ下
刃の胴内壁であり、上記１０ｄは上記１０ａの外力に位
置する。

裏ブタの装着部は、バネ喰い付き、ダボ喰い付き等の各
固定構造に大きなスペースが必要となるので、胴におけ
る裏ブタの固定に際し、スペースの有効利用がはかられ
る利点がある。

又、胴１０は、裏ブタ装着内径１０ｄの一部にバネの喰
付溝１０ｅを有する。

１１は無機材から成り、平面形状非円形のガラス、１２
は、合成樹脂又は軟金属、あるいは合成ゴムから成る径
内向に弾圧されるガラスシール部材であり、ガラスの外
周面と胴の立上がり１ｄｌＯａと（こ適度の締代を付け
、径方向Ｑこ圧縮され、両面Ｇこ密着し、二部高量のシ
ールをする。

１３は、デジタル時計の表示文字以外を時計の外観から
穏すための見切板（見切部材）であり、金属又は合成樹
脂から戊り、表面には、模様・マーク等のデザイン的処
理を施したものである。

そして、ガラス１１の下にあって、胴１０の見切板受面
１０ｂの上（こ設置され、ガラスと胴の間Ｑこ挟持され
る。

しかも、外径はシール部材１２の内側Ｏこあって、ガラ
スシール部材１２の内側のはみ出しを防止する様に設計
し、ガラス、ガラスシール部材、見切板の三部品は、胴
１０の前記内力突出壁１０Ａの上方からセットして、見
切板受面１０ｂで全て支えられている。

この見切板を胴の前記内力突出壁１０Ａの内力まで突出
させている。

このため、該突出壁１０Ａが見切板１３（こより穏れ、
外観的見ぐるしさが防止される。

１４は時計ケースの裏ブタであり、内部には、中枠１５
と時計体１６を収納する。

時計体１６はその外周（こツバ部１６ａを有し、−力の
面を裏ブタ１４（こ乗せ、他力の面（こ中枠１５を乗せ
る。

この裏ブタ１４の平面形状は円形である。

従って、胴への取付部平面形状も円形である。

１７はパツキンであり、胴１０のパツキン押え面１０ｃ
と裏ブタ・中枠の間で圧縮され、裏ブタと胴との間のシ
ールをすると共（こ中枠をモして、時計体１６の裏ブタ
１４への固定をする。

１８は径方向（こ弾性を有するバネであり、裏ブタ１４
に固定され、胴の喰付溝１０ｅＧこ喰付き、胴１０と裏
ブタ１４の上・下刃向の固定をする。

又、周方向の固定及び位置決めは、裏ブタの外径外周の
一部に取り付けたパイプと胴のパイプ溝の係合Ｑこより
行なうものである。

したがって、見切板１３の時計体１６に対する回転力向
の位置決めは、次の様に決まる。

まず、時計体１６の一部に突起又は切欠きを設け、裏ブ
タ１４に、これに対応した切欠き又は突起を設けて、裏
ブタと時計体を位置決めする。

そして裏ブタと胴は、前記パイプとパイプ溝（こより行
ない、次いで、パイプ溝と胴の前記立上がり壁１０ａと
を位置出しして加工しておくと、ガラスシール部材を介
して見切板がパイプ溝と位置出しされ、結局、時計体と
位置決め出来る様にしたものである。

第４図は、別の実施例を示すものであり、ガラスシール
部材１９をＬ字型にして、その下面を時計体２０の上方
Ｑこ突出させ、時計体の表示文字以外の部分をカバーし
、その表面にマーク及び仕上げを施して見切板を兼ね、
見切板とガラスシール部材を一体ｔこしたものであり、
胴２１の内方突出壁上方の上方開口部Ｑこ、第３図と同
様Ｑこセットされる。

これＱこよると、見切板とガラスシール部材が一体Ｇこ
なっているため、第３図の構造よりは部品数を少なくす
ることが出来、しかも、第３図の構造と同様の効果を得
られるものである。

又、第５図は別の実施例を示すものであり、ガラスシー
ル部材２２をＬ字型にして、その底部２２ａで、見切板
２３とガラス２４を支えるものであり、これによると、
ガラスへの衝撃力をシール部材の弾圧で緩和させること
が出来、ガラスの耐衝撃性を向上させると同時Ｏこ、第
３図の構造と同様な効果を得られるものである。

第６図は、さらに別の実施例であり、平面形状非円形の
ガラス縁２５を胴２６Ｇこセット（固定）し、その内面
を立上がり壁としたものである。

これＯこおいても、時計ケースの平面外観を構成するガ
ラス２７．見切板２８．ガラス縁２５を、胴２６に胴の
上方からセットすること（こより、裏ブタ２９等の裏側
部品を、前記の様（こ変えることなく、シかも自由ζこ
、ガラス縁の形状を形成することが出来、前記と同様な
効果を得られるものである○ なお、上記本考案の各実施例Ｑこおいて、見切部材は、
見切板として独立した部材を田いて説明したが、カバー
ガラス１１と一体に形成しで、胴の内方突出壁の上方よ
り挿入固定するものでもよい。

この場合は、カバーガラスの内面外周側（こ、印刷・塗
装・蒸着・スパッタリング・メッキなどの周知の薄膜層
を形成して、見切部材とする。

そしてこの薄膜層を、胴の前記内力突出壁の内方まで突
出するようＧこ構成するものである。

以上のごとく、本考案（こよれば、胴の内方突出壁上方
からガラス・見切部材・ガラスシール部材を胴（こセッ
トするようをこしたため、胴の立上がり壁、つまりガラ
スの外周面は、前記内力突出壁下方の時計体・裏ブタ等
の下方挿入固定部の平面形状や位置（こ、伺ら影響され
ることなく決定することが出来るようＧこなった。

このため、デザ゛インが異なっても、部品共通化が進む
ことの他、表示文字の配列上から角型の表示形状が一般
的なデジタル時計はもとより、デジタルとアナログを複
合させて表示するか、アナログ表示をした電子光学的表
示付時計等において、表示部を透視するガラスの平面形
状を非円形Ｑこして、表示面積を大きく確保でき、表示
部を見やすく、あるいはデザイン的なバラエティ−をも
たせることができるようになった。

しかも、胴の前記内力突出壁下方の時計体臭ブタ等の挿
入部（こ影響されないので、胴外径（こ対し見切部材面
も広くとることができ、この種の従来例（第１図・第２
図参照）のごとき窮屈感を解消することが出来るようｔ
こなり、多様表示等、表示面積を大きく要求する近年の
電子光学的表示装置を有した携帯時計（ことって、きわ
めて有用なものである。

加えて、ガラスをシール部材で固定することともあいま
って、先の従来例Ｑこ比べ、ガラス外因から胴外端まで
の距離を狭くすることが出来、ケースの平面的印象を軽
快（こすることが出来るものである。

その上、胴の前記内力突出壁の下方における裏ブタ挿入
部を円形とすることができるので、非円形の場合の困難
さがなく、きわめて加工しやすいというＶ進上の利点を
も有する。

このようＧこ、本考案の大きな利点は、裏側部品、つま
り時計体・裏ブタ等が、ガラス・見切部材等、表部品の
平面デザイン（こ影響されなくなり、デザイン（こ関す
る構造上の制約が極度に小さくなって、ケースデザイン
上非常Ｑこ有利Ｑこなることである。

更（こ詳述すると、前述の如〈従来の構造Ｑこおいては
、時計体平面デザインを決める部品のうち、特Ｑこ、ガ
ラス又は見切部材の外形形状が変化すると、それＧこ従
って、胴の内方突出壁の下側の部品（時計体・裏ブタ・
中枠等）が変わり、しかもデザイン的変化を付ける場合
は、これまでガラス又は見切部材の平面形状が変わるの
が常であったため、これまではデザイン毎に、ケースの
ほとんどの部品が新規となっていた。

これＯこ対して、本考案の構造（こよると、見切部材又
はガラスの外形形状が変わっても、胴の内方突出壁の下
面のパツキン押え面の径方向の位置は変える必要はなく
、シたがって、それに関係するパツキン・中枠・裏ブタ
及び胴の裏ブタ人径も変える必要がなくなり、しかも裏
ブタ外径は、ガラス・見切部材など表部量が非円形状で
あっても、円形状のままにすることが出来、裏側部品の
共通化を計ることが出来ると共３こ、アフターサービス
・製造上の絶大な有利性を有するものである。

この他、本考案において、見切部材が胴の内方突出壁の
内方まで突出しているので、外観仕上げがおとる該突出
壁の見苦しさを、確実に防止できるものである。

しかも、見切部材を独立した部材とした場合は、その表
面の仕上げの多様化を計ることが出来、市場（こより良
いデザインの時計を供給することが出来るものである。

又、見切部材の断面形状は、図面Ｑこおいて明らかなよ
う（こ、従来（こ比べて簡単（こすることが出来、加工
効率の向上を計ることが出来る。

しかも、固定が簡単であり、組付は及び加工上から非常
に有利性を有する。

又、裏ブタの固定も、ガラス取付部より外方で行ない得
るので、スペースの有効利用が実現した。

以上の如く、本考案は、デジタル時計を主体とした時計
ケースのデザイン自由度と表示部の見やすさ、外観向上
及び合理的ケース構造を可能Ｑこすることができ、その
実用価値は絶大なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のデジタル時計ケース構造を示す断面図、
第２図は従来のデジタル時計ケースの平面図である。 第３図は、本考案の一実施例を示す断面図であり、第４
図・第５図及び第６図は、本考案の別の実施例を示す断
面図である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 胴に裏ブタが装着される時計（こおいて、胴内壁（こ内
   方突出壁を設け、該内力突出壁上方の胴内壁より外側Ｏ
   こ位置させた該内方突出壁下方の胴内壁Ｏこ裏ブタを下
   刃より挿入固定し、胴と裏ブタ間（ヒ侍計体を下方より
   挿入するとともＯこ、前記突出壁の上方（こ、見切部材
   、ガラスシール部材、ガラスを上方より挿入し、該見切
   部材をガラスと前記突出壁との間（こ位置させ、前記突
   出壁土力且つ外方（こ設けた立上がり壁内面とガラス外
   面との間（こ前記ガラスシール部材を径方向に弾圧して
   前記ガラス。 見切部材、ガラスシール部材を胴に固定し、且つ、前記
   見切部材を胴の前記突出壁の内方まで突出させ、更（こ
   前記見切部材、ガラスシール部材及びガラスの平面形状
   を非円形で裏ブタの平面形状を円形（こ構成したことを
   特徴とする時計ケース。