JPS5835878Y2 - 被覆コイルばね - Google Patents
被覆コイルばねInfo
- Publication number
- JPS5835878Y2 JPS5835878Y2 JP6038981U JP6038981U JPS5835878Y2 JP S5835878 Y2 JPS5835878 Y2 JP S5835878Y2 JP 6038981 U JP6038981 U JP 6038981U JP 6038981 U JP6038981 U JP 6038981U JP S5835878 Y2 JPS5835878 Y2 JP S5835878Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil spring
- covering member
- main body
- spring
- shock absorbing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Springs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はコイルばね本体とこれのばね素線が埋設された
弾性被覆部材とを有する被覆コイルばねに関する。
弾性被覆部材とを有する被覆コイルばねに関する。
第1図に略示するように、車輪aがわに連結された本体
す釦よび車体(図示略)がわに連結された支柱Cを有す
る緩衝機構dと、両端が本体すおよび支柱Cにそれぞれ
ばね座f2gを介して連結されたコイルばねeとを備え
た車両用懸架装置においては、車輪aの昇降動作に応じ
て緩衝機構dおよびコイルばねeが伸縮する際、緩衝機
構dに曲げモーメントが作用し、本体すと支柱Cとの間
にコジレを生じ易い。
す釦よび車体(図示略)がわに連結された支柱Cを有す
る緩衝機構dと、両端が本体すおよび支柱Cにそれぞれ
ばね座f2gを介して連結されたコイルばねeとを備え
た車両用懸架装置においては、車輪aの昇降動作に応じ
て緩衝機構dおよびコイルばねeが伸縮する際、緩衝機
構dに曲げモーメントが作用し、本体すと支柱Cとの間
にコジレを生じ易い。
すなわち、上記車体と緩衝機構dおよびロアーアームh
との各結合点をそれぞれA釦よびB1車輪aとロアーア
ームとの結合点をCとし、第2図に示すように車輪aか
ら結合点Cに作用する垂直荷重およびロアーアームの軸
方向荷重をそれぞれF釦よびNとすれば、結合点Aにば
FおよびNの合成力Wが作用する。
との各結合点をそれぞれA釦よびB1車輪aとロアーア
ームとの結合点をCとし、第2図に示すように車輪aか
ら結合点Cに作用する垂直荷重およびロアーアームの軸
方向荷重をそれぞれF釦よびNとすれば、結合点Aにば
FおよびNの合成力Wが作用する。
この合成力Wは緩衝機構dの軸方向およびこれと直角方
向の各分力S釦よびPに分解され、支柱c/ri結合点
Aにおいて合成力Wの反力−Sおよび−Pを受け、この
反力−Pに比例する曲げモーメントがコジレの原因とな
る。
向の各分力S釦よびPに分解され、支柱c/ri結合点
Aにおいて合成力Wの反力−Sおよび−Pを受け、この
反力−Pに比例する曲げモーメントがコジレの原因とな
る。
このようなコジレは本体すと支柱Cとの間の摩擦抵抗を
増大させ乗心地を悪くするので、これを改善するために
、従来は図示のように緩衝機構dとコイルばねeとを偏
心して設け、コイルばねeが上記曲げモーメントを打消
す方向のモーメントを発生するようにしていた。
増大させ乗心地を悪くするので、これを改善するために
、従来は図示のように緩衝機構dとコイルばねeとを偏
心して設け、コイルばねeが上記曲げモーメントを打消
す方向のモーメントを発生するようにしていた。
このような従来装置においては、コイルばねが偏心位置
しているため取付スペースや、ダストカバーその他の部
品の取付けなどに種々の制約を受けるという難点がある
。
しているため取付スペースや、ダストカバーその他の部
品の取付けなどに種々の制約を受けるという難点がある
。
一方、上述のような車輪aの昇降時にはコイルばねeに
サージングを生じ、振動やぼね素線の相互接触によるた
たき音などを発生するが、このような現象はコイルばね
eを偏心させても防止することはできない。
サージングを生じ、振動やぼね素線の相互接触によるた
たき音などを発生するが、このような現象はコイルばね
eを偏心させても防止することはできない。
また、コイルはねeにこれの周方向一部分を被覆するこ
とにより偏向性弾力を与え、この弾力と上記曲げモーメ
ントとを均衡させることによりコジレの発生を防止する
ようにしたものが提案されている。
とにより偏向性弾力を与え、この弾力と上記曲げモーメ
ントとを均衡させることによりコジレの発生を防止する
ようにしたものが提案されている。
しかしながら、このものに釦いては周方向の一部分のみ
が被覆されているのでこの被覆部と非被覆部との境界部
に応力集中や腐食などが発生し易いなどの難点があり、
かつサージングやたたき音の防止効果が不充分である。
が被覆されているのでこの被覆部と非被覆部との境界部
に応力集中や腐食などが発生し易いなどの難点があり、
かつサージングやたたき音の防止効果が不充分である。
しかも、部分被覆であるため被覆部形成用金型が構造複
雑で取扱いに手数を要するなどの難点がある。
雑で取扱いに手数を要するなどの難点がある。
本考案は上記事情のもとになされたもので、その目的と
するところは、緩衝機構と同心に設けてもコジレの発生
を防止することができ、したがって取付けが容易であり
、しかも振動やたたき音等の発生を効果的に抑制し得る
とともに製造が容易な被覆コイルばねを提供することに
ある。
するところは、緩衝機構と同心に設けてもコジレの発生
を防止することができ、したがって取付けが容易であり
、しかも振動やたたき音等の発生を効果的に抑制し得る
とともに製造が容易な被覆コイルばねを提供することに
ある。
以下、本考案を図示の一実施例について説明する。
第3図において緩衝機構dの本体すおよび支柱Cは従来
装置におけると同様のものであってよい。
装置におけると同様のものであってよい。
コイルばね1は緩衝機構dとほぼ同心に位置して両端部
が本体す釦よび支柱Cにそれぞればね座f2gを介して
連結されている。
が本体す釦よび支柱Cにそれぞればね座f2gを介して
連結されている。
上記コイルばね1は第4図および第5図に拡大して示す
ように、はね素線2をコイル状に巻回して形成された本
体3と、この本体3が埋設された被覆部材4とを備えて
いる。
ように、はね素線2をコイル状に巻回して形成された本
体3と、この本体3が埋設された被覆部材4とを備えて
いる。
この被覆部材4ば、たとえばウレタンフオームなどのよ
うな弾性変形自在な高分子合成樹脂材料から形成され、
半径方向厚さtが本体3のコイル軸線に関し一方に偏心
分布した筒状をなしており、厚さtの厚い方が車輪aに
近い側に配設されている。
うな弾性変形自在な高分子合成樹脂材料から形成され、
半径方向厚さtが本体3のコイル軸線に関し一方に偏心
分布した筒状をなしており、厚さtの厚い方が車輪aに
近い側に配設されている。
被覆部材4ば、その発泡成形時に本体3に対して一体に
発泡接着させるのがよい。
発泡接着させるのがよい。
上記コイルばね1に釦いては、被覆部材4の半径方向厚
さtが厚い方の側と薄い方の側とでは厚い方の側にむけ
る弾力が犬であり、上記分力−Pに比例する曲げモーメ
ントによりコイルばね1の車輪aに近い方の一側に他方
より大きな荷重が作用しても、被覆部材4の偏心反撥力
によって打消される。
さtが厚い方の側と薄い方の側とでは厚い方の側にむけ
る弾力が犬であり、上記分力−Pに比例する曲げモーメ
ントによりコイルばね1の車輪aに近い方の一側に他方
より大きな荷重が作用しても、被覆部材4の偏心反撥力
によって打消される。
したがって、緩衝機構dの本体すと支柱Cとの間にコジ
レを生ずるようなことがなく、これら両者す、。
レを生ずるようなことがなく、これら両者す、。
間の摩擦抵抗が増大するようなことがないから良好な乗
心地が得られる。
心地が得られる。
しかも、被覆部材の半径方向厚さを適宜に偏心分布させ
るだけで所望のつり合いモーメントを得ることができ、
コイルばね1を緩衝機構dと同心に設は得るので所要ス
ペースが小さくてもよく、かつ取付部の構造が簡単であ
るとともに取付けが容易である。
るだけで所望のつり合いモーメントを得ることができ、
コイルばね1を緩衝機構dと同心に設は得るので所要ス
ペースが小さくてもよく、かつ取付部の構造が簡単であ
るとともに取付けが容易である。
捷た、ばね素線2は全長にわたって被覆部材4により被
覆されているので、周方向に部分的に被覆されている場
合に釦けるような応力集中や腐食等の発生がなく耐久性
が向上され、かつサージング振動が効果的に減衰される
とともにたたき音の発生を確実に防止することができ、
しかも被覆部材4の発泡成形用金型は構造が簡単で取扱
いが容易であり、量産に適している。
覆されているので、周方向に部分的に被覆されている場
合に釦けるような応力集中や腐食等の発生がなく耐久性
が向上され、かつサージング振動が効果的に減衰される
とともにたたき音の発生を確実に防止することができ、
しかも被覆部材4の発泡成形用金型は構造が簡単で取扱
いが容易であり、量産に適している。
なお、本考案は上記実施例のみに限定されるものではな
い。
い。
たとえば、上記被覆部材4を形成する際、高分子合成樹
脂材料に対し瀝青類、アスファルト、シリコンないしは
砂等の適宜の添加材を適量混入するようにしてもよく、
これら添加材の種類や添加割合等を適宜に設定すること
により、被覆部材4の防水性、難燃性、減衰性等の各特
性を向上させることができる。
脂材料に対し瀝青類、アスファルト、シリコンないしは
砂等の適宜の添加材を適量混入するようにしてもよく、
これら添加材の種類や添加割合等を適宜に設定すること
により、被覆部材4の防水性、難燃性、減衰性等の各特
性を向上させることができる。
また、第6図に例示するコイルばね10に釦けるように
被覆部材4を構成する高分子材料の材質あるいは密度等
を偏心分布させることにより弾性率分布を偏心させ、半
径方向厚さがほぼ一定で所望のつり合い弾力を得るよう
にしてもよく、あるいはこのような弾性率の偏心と上述
のような厚さの偏心とを共に組合せるようにしてもよい
。
被覆部材4を構成する高分子材料の材質あるいは密度等
を偏心分布させることにより弾性率分布を偏心させ、半
径方向厚さがほぼ一定で所望のつり合い弾力を得るよう
にしてもよく、あるいはこのような弾性率の偏心と上述
のような厚さの偏心とを共に組合せるようにしてもよい
。
要すれば第7図に例示するように上記コイルはね1を被
覆する外装材11を設けるようにしてもよく、この外装
材11は所望の耐候性、耐水性または耐久性等を有する
適宜の高分子材料から形成するのがよい。
覆する外装材11を設けるようにしてもよく、この外装
材11は所望の耐候性、耐水性または耐久性等を有する
適宜の高分子材料から形成するのがよい。
また、第8図に例示するように被覆部材12は、ばね素
線2のほぼ1巻管たはそれ以上であれば本体3に対し軸
方向に部分的に設けるようにしてもよい。
線2のほぼ1巻管たはそれ以上であれば本体3に対し軸
方向に部分的に設けるようにしてもよい。
その他車考案の要旨とするところの範囲内で種々の変更
ないし応用が可能である。
ないし応用が可能である。
さらに、上記コイルばね本体3は円筒状のものに限られ
ることはなく、たとえばタル形(第8図)、ツヅミ形、
台形状であって、テーパーコイルばね(第8図)またば
その他のものであってもよい。
ることはなく、たとえばタル形(第8図)、ツヅミ形、
台形状であって、テーパーコイルばね(第8図)またば
その他のものであってもよい。
本考案は、上述したようにコイルばね本体と、この本体
を構成するばね素線がほぼ1巻またはそれ以上にわたっ
て埋設された被覆部材とを備え、かつ上記被覆部材は高
分子弾性材料から筒状に形成されるとともに半径方向厚
さおよび弾性率の少なくともいずれか一方が上記本体の
コイル軸線に関し偏心分布してなることを特徴とするも
のである。
を構成するばね素線がほぼ1巻またはそれ以上にわたっ
て埋設された被覆部材とを備え、かつ上記被覆部材は高
分子弾性材料から筒状に形成されるとともに半径方向厚
さおよび弾性率の少なくともいずれか一方が上記本体の
コイル軸線に関し偏心分布してなることを特徴とするも
のである。
したがって、曲げモーメントに対抗するつり合い弾力を
発生させることができ、車両用懸架装置等に適用した場
合に緩衝機構と同心に設けてもこれに生じるコジレを効
果的に抑制して乗心地を向上させ得るとともに、取付機
構の簡易化や所要スペースの縮少等にも寄与することが
でき、かつサージング振動やたたき音の発生をも抑制す
ることができる。
発生させることができ、車両用懸架装置等に適用した場
合に緩衝機構と同心に設けてもこれに生じるコジレを効
果的に抑制して乗心地を向上させ得るとともに、取付機
構の簡易化や所要スペースの縮少等にも寄与することが
でき、かつサージング振動やたたき音の発生をも抑制す
ることができる。
また、上記被覆部材に瀝青類、アスファルトまたはシリ
コン等の添加材を混入することにより、特に防水性を向
上させることができるなどの効果がある。
コン等の添加材を混入することにより、特に防水性を向
上させることができるなどの効果がある。
第1図は従来装置を示す説明図、第2図は同側の動作説
明図、第3図は本考案を適用した装置を例示する説明図
、第4図1よび第5図は本考案の一実施例を示す断面図
および上面図、第6図ないし第8図は要部の変形例を示
す断面図である。 1.10・・・・・・コイルばね、2・・・・・・ばね
素線、3・・・・・・本体、4,12・・・・・・被覆
部材。
明図、第3図は本考案を適用した装置を例示する説明図
、第4図1よび第5図は本考案の一実施例を示す断面図
および上面図、第6図ないし第8図は要部の変形例を示
す断面図である。 1.10・・・・・・コイルばね、2・・・・・・ばね
素線、3・・・・・・本体、4,12・・・・・・被覆
部材。
Claims (2)
- (1)コイルばね本体と、この本体を構成するばね素線
がほぼ1巻またばそれ以上にわたって埋設された被覆部
材とを備え、かつ上記被覆部材は高分子弾性材料から筒
状に形成されるとともに半径方向厚さむよび弾性率の少
なくともいずれか一方が上記本体のコイル軸線に関し偏
心分布してなることを特徴とする被覆コイルはね。 - (2)上記被覆部材が瀝青類、アスファル)またはシリ
コン等の添加材を混入したウレタン発泡体からなる実用
新案登録請求の範囲第(1)項記載の被覆コイルばね。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6038981U JPS5835878Y2 (ja) | 1981-04-25 | 1981-04-25 | 被覆コイルばね |
AU73494/81A AU535362B2 (en) | 1980-08-05 | 1981-07-28 | Vehicle suspension device |
EP81106029A EP0045497B1 (en) | 1980-08-05 | 1981-07-31 | Vehicle suspension device |
DE8181106029T DE3172614D1 (en) | 1980-08-05 | 1981-07-31 | Vehicle suspension device |
BR8105022A BR8105022A (pt) | 1980-08-05 | 1981-08-04 | Dispositivo de suspensao de veiculo |
ES1981259875U ES259875Y (es) | 1980-08-05 | 1981-08-04 | Un dispositivo de suspension de vehiculo |
IT8123376A IT1139116B (it) | 1980-08-05 | 1981-08-05 | Dispositivo di sospensione per veicoli |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6038981U JPS5835878Y2 (ja) | 1981-04-25 | 1981-04-25 | 被覆コイルばね |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57172942U JPS57172942U (ja) | 1982-10-30 |
JPS5835878Y2 true JPS5835878Y2 (ja) | 1983-08-12 |
Family
ID=29856692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6038981U Expired JPS5835878Y2 (ja) | 1980-08-05 | 1981-04-25 | 被覆コイルばね |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5835878Y2 (ja) |
-
1981
- 1981-04-25 JP JP6038981U patent/JPS5835878Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57172942U (ja) | 1982-10-30 |
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