JPS5835842Y2 - 油圧装置におけるチエツク弁装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は油圧装置にむけるチェック弁装置に関する。

従来、タンク内にギヤポンプを内蔵し、このギヤポンプ
の駆動とロードチェックバルブにより作業機シリンダの
上昇、保持を制御する油圧ユニットは例えば第１図のよ
うな構造をしている。

この油圧装置ではベース１にギヤポンプ２の本体３側ボ
スがＯリング５を介して嵌合され、ドライブシャフト６
の回転により吸込ポート８から吸込昔れた作動油が排出
ポート９を介してベース１側の排出通路１１．チェック
弁１０、通路１２を介してシリンダ１３側に供給される
ものである。

しかもベース１側には縦方向の排出通路１１をベース１
外側から縦方向に穿ち、その口端は横方向の通路１１ａ
を介してギヤポンプ２の排出ポート９に通じさせ、又排
出通路１１にはベース１の外側から横方向に穿った通路
１２を通じさせ、排出通路１１の途中にはチェックバル
ブ１０を介装させ、このチェックバルブは栓１ａとの間
に介在するスプリング１０ａで押し付けられている。

又栓１ａと排出通路１１０口端間にはシール１ｂが嵌合
されて排出通路１１からの油の漏れを防止させている。

チェックバルブはシリンダ１３を上昇きせる時ギヤポン
プ２を駆動し、その吐出油で通路１１を開いてシリンダ
１３側に高圧を供給するものであり、ギヤポンプ２の駆
動が停止する時はシリンダ１３からの負荷で通路１１を
閉じ、シリンダ１３を保持させるものである。

しかしながら、上記のようなチェックバルブ構造、及び
通路構造であると、■通路１１，１１ａ。

１２を縦横に形成させることからその加工カ徘常に面倒
であること、■チエンクバルプ１０が当接する通路１１
のシート面が奥く深い位置にあることから加工が困難で
あること、■通路１１からの漏油防止の為栓１ａやシー
ル１ｂを必要とすることから部品点数が多く、経済性が
悪いこと、■部品点数が多いことは、いき訃いチェック
バルブ１０やスプリング１０ａの組立性が悪いこと、等
の欠点がある。

そこで、本考案は通路の加工が容易で、部品点数が少な
く、チェックバルブの組み付けが容易な油圧装置に釦け
るチェック弁装置を提供することを目的とするものであ
る。

そして、この目的達成の為、本考案はベースの下部外端
から縦方向に排出通路を穿ち、この排出通路と通じる弁
孔を側部外端から横方向に穿ち、弁孔はベースに嵌合さ
せた油圧ポンプ側の吐出ポートと対向させ、この吐出ポ
ートの口端に管状のシートを形成し、弁孔内のチェック
バルブ弁がこのシートに押し付けられるように構成させ
たことを特徴とするものである。

以下本考案の実施の一例を第２図について説明する。

取り付はベース１の側部にタンク４を一体的に結合し、
又、ベース１のほぼ中央を横方向に貫通する取り付は孔
１４の中間昔で油圧ポンプとしてのギヤポンプ２におけ
る本体３のボス３ａを嵌合させることによりギヤポンプ
２はタンク４内に内蔵されている。

ギヤポンプ本体３にはタンク４側に開口する吸込ポート
８とベース１の排出通路１５側に通じる吐出ポート１６
が横方向に形成されている。

ギヤポンプ本体３にはドライブシャフト６が回転自在に
挿入され、このドライブシャフト６はボス３ａを貫通し
、ベース１の取り付は孔１４の中央を通って外部に突出
されている。

取り付は孔１４の内周とドライブシャフト６の外周間に
は環清のオイルシール１７が介装され、しかもオイルシ
ール１７の外径は取り付は孔１４の内径と等しく形成さ
れ、組立時にボス３ａとドライブシャフト６とオイルシ
ール１７は同芯に取り付けられるものである。

又ベース１の下方に於て、下端から垂直に排出通路１５
を穿ち、又この通路１５と通じ、しかも吐出ポート１６
に対向する弁孔１８が側端から横方向に穿たれている。

他方ギヤポンプの吐出ポート１６０端には管状のシート
面１９が形成され、本体３がベース１に嵌合させる組立
時には弁孔１８内にスプリング２０とボール状のチェッ
ク弁２１が装着され、スプリング２０で押圧されたチェ
ック弁２１がシート面１９に当接して吐出ポート１６を
開閉するようになっている。

尚、ベース１にはタンク側に通じる通路２２が設けられ
、排出通路１５とこの通路２２は管路２３で連結され、
この管路２３には切換バルブ２４が設けられ、又分枝管
路２５には作業機駆動用のシリンダ２６が連結されてい
る。

この場合切換バルブ２４が図示の右側ポジションにある
時ギヤポンプ２を駆動すると吸込ポート８から吸込筐れ
た作動油７５牡出ポート１６よりチェック弁２１を開き
、排出通路１５、管路２３，２５よりシリンダ２６に供
給されて、例えば作業機を上昇させる。

ドライブシャツ１６０回転を停止してギヤポンプ２の駆
動が正寸るとシリンダ２６は停止して作業機等をある位
置で保持し しかもこの時シリンダ２６側に作用する負
荷圧力によってチェック弁２１が閉じる。

又切換弁２４を左側ポジションに切換えるとシリンダ２
６は自重により下降し、その排出油は管路２５，２３よ
り通路２２を介してタンク４側に戻される。

本考案の油圧装置にかけるチェック弁装置は、■排出通
路を縦方向に一つ穿ち、これと通じる弁孔も横方向に一
つ穿つだけであるから、ベース側通路の加工が容易であ
り、■油圧ポンプの吐出ポートロ端には外部から直接管
状のシートを加工できるからシート部の加工が容易であ
り、■弁孔に挿入されたチェック弁はベースに油圧ポン
プを嵌合された時油圧ポンプの吐出ポートにおけるシー
トに押し付けさせるだけであるからチェック弁を保持す
る部材を少なくできるばかりでなく、併せてチェック弁
の組み付けも容易に行うことができ、■排出通路には栓
部材やシール部材が無いから部品点数が少なく、経済性
にすぐれている、等の効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の油圧装置の縦断側面図、第２図は本考案
の油圧装置の縦断側面図である。 １・・・・・・ベース、３・・・・・・油圧ポンプ、１
５・・・・・・排出通路、１６・・・・・・吐出ポート
、１８・・・・・・弁孔、１９・・・・・・シート、２
１・・・・・・チェック弁。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）ベースに油圧ポンプを嵌合させた油圧装置におい
   て、ベースの下部外端から縦方向に排出通路を穿ち、又
   この排出通路と通じる弁孔を側部外端から横方向に穿ち
   、又弁孔は油圧ポンプ側の吐出ポートと対向させ、この
   吐出ポートロ端には彎状のシートが形成され、弁孔内の
   チェック弁がこのシートに押し付けられるようにした油
   圧装置におけるチェック弁装置。
2. （２） チェック弁が、ボールからなる実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の油圧装置におけるチェック弁装
   置。
3. （３）吐出ポートは弁孔と対向するよう横方向に穿たれ
   た実用新案登録請求の範囲第１項記載の油圧装置に訟け
   るチェック弁装置。