JPS5835671Y2 - 巾が変化するベルト地 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、第１図に示すような、細巾部分１と広巾部分
２を交互に設けた巾の変化するベルト地に関するもので
ある。

この種ベルト地は、変り柄の衣料用ベルトや、鞄類の把
手、カメラなどの肩掛用ベルト、さらには時計バンドな
どに使用され、大変重宝されている。

ところで、従来のこの種ベルト地は、その経糸本数を変
えることなく、細巾部分１と広巾部分２が連続して織成
されている。

しかしながら、このように経糸本数を変えることなく、
細巾部分１と広巾部分２を連続して織成すると、その広
巾部分２は経糸密度が粗くなるため、細巾部分１に較べ
腰が弱くなってしまう。

そこで、このために、従来は、広巾部分２の緯糸密度を
細巾部分１よりも増加させて細巾部分１と同等の腰を保
つように織成された。

しかしながら、このようにしてなるものは、例えば細巾
部分１と広巾部分２の巾が極端に違う場合床中部分２に
おける緯糸密度をそれほどに増加させることができず、
限界のあるものである。

そこで、本考案は斯る実情に鑑み、細巾部分１と広巾部
分２の腰をより簡単に同等に織成できる構造を提供せん
とするものである。

以下、本考案を図面に示す実施例を参照しながら説明す
ると、第２図及び第３図に示す細巾部分１及び広巾部分
２の横断面図に示される如く、このベルト地は、内部に
経芯糸３が挿入され、袋二重織に織成されている。

そして、広巾部分２にはその巾が増加した分だけ、前記
経芯糸３の両側に別の経芯糸４が挿入されている。

もちろん、この実施例には細巾部分１にも経芯糸３を挿
入したものを示したが、これを挿入せずに、広巾部分２
へのみ前述の経芯糸４をその巾の全域に亙って適宜に挿
入しても良い。

このようにしてなる本考案のベルト地は、広巾部分２に
おける緯糸密度を増加させることなく、広巾部分２へ経
芯糸４を挿入することによって、広巾部分２の腰を細巾
部分１と同等に保つようにしであるので、細巾部分１と
広巾部分２の巾が極端に違う場合であっても、簡単に同
等の腰を保つものが得られる。

もちろん、本考案のベルト地は広巾部分２に経芯糸４を
挿入すると共に、その部分の緯糸密度も増加させてもよ
い。

このようにすると、広巾部分２の腰が細巾部分１よりも
強いものも簡単に得ることができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、巾の変化するベルト地の平面図、第２図及び
第３図は、本考案のベルト地の細巾部分１及び広巾部分
２の横断面図である。 １・・・・・・細巾部分、２・・・・・・広巾部分、３
・・・・・・経芯糸、４・・・・・・経芯糸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 経糸本数を変えることなく、細巾部分と広巾部分を交互
   に設けた巾の変化するベルト地においてこれを袋二重織
   に織成すると共に、その広巾部分に細巾部分よりも多く
   経芯糸を挿入するか、又は細巾部分には挿入せずに広巾
   部分へのみ経芯糸を挿入してなることを特徴とする巾の
   変化するベルト地。