JPS583558Y2 - ケ−スの空気孔 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ケースの空気孔、特に習字用具用ケース等に
おける空気孔に関するものである。

最近、習字用具又は絵画用具等は夫々独立した専用のケ
ースに一括して各用具を収納し携帯することが普通に行
なわれている。

しかし、これら各用具は水を使用するものであるため、
使用後においては乾燥させる必要がある。

一方、習字用ケースの場合は、特に練習後の用紙等も内
部に区画分けして納められるが、これら用紙にとっても
乾燥が必要となることは誰しも経験するところである。

しかしながらこの種のケースにおいては従来上記乾燥に
対しての配慮が全くなされておらず、単なる収納ケース
としてのみ考えられていた。

これらのことを従来ケースとして示す第１図により説明
する。

図は習字用ケースの開蓋概略斜図である。

図において、１はケース本体であって収納容器２と蓋体
３とからなっている。

４′は収納箱であって、前記収納容器内に区画分けして
もうけられ、開閉蓋４′によって開閉できるように構成
されている。

そしてこの内部には１硯、墨、筆等が納められる。

収納容器の他の残余部分に用紙等の用具が収められる。

５は保持バンドであって蓋体３の閉塞後、保合部６によ
って係止される。

そして保持バンド５の端部は収納容器外壁７にカシメ等
によって固定されている。

上記構成から理解できるように間隙を利用した自然通風
はあるとしても、内部を乾繰することを意図した手段は
全く存在していない。

本考案は上記問題点を解決することを目的としてなされ
たものであり、しかも従来ケースそのものには何ら改変
を与えず、積極的に通風を考慮するようにしたケースの
空気孔を提供することを目的としている。

以下図面を参照しつつ実施例を説明する。

第２図は本考案の一実施例であって背面から見た全体斜
視図、第３図は他の実施例であって前面から見た全体斜
図、第４図は更に他の実施例であって前面から見た全体
斜視図である。

ここで本考案の骨子はカシメによってケース本体１．に
取り付けられていた前記カシメ部位をハトメによって固
定し、このハトメの孔を空気孔として利用しようとする
ものである。

第２図々示実施例において、符号１２，３，５．７は第
１図に対応し、８はハトメである。

したがってケース本体１に対してハトメを介して保持バ
ンド５を固着し、前記ハトメの孔を空気孔として利用す
るようにしたものである。

第３図は他の実施例であって手提げバンド９の各取付基
部１０をハトメ８を介してケース本体１に固定し、前記
ハトメ孔を積極的に空気孔として利用しようとするもで
゛ある。

第４図は更に他の実施例であって肩かけバンド１１の各
取付基部１２をハトメ８を介してケース本体１に固定し
、前記ハトメ孔を積極的に空気孔として利用しようとす
るものである。

なお本実施例では保持バンド、手提げバンド、肩かけバ
ンドの各取付部位についてだけ説明したが、上記各部位
に限定されるものではなく、ケース本体面にあるすべて
のカシメ部位に対しても適用可能であることは云うまで
もない。

以上説明した如く、本考案によれば習字用ケース及び絵
画用ケース等においてカシメによる固着部分をハトメに
よる固着としたため、従来ケースに何ら改変を与えるこ
となく充分通風効果をあげることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来ケースの開蓋概略斜視図、第２図は本考案
による全体斜視図であって背面から見た図、第３図は他
の実施例であって前面から見た全体斜視図、第４図は更
に他の実施例であって前面から見た全体斜視図である。 図中、８はハトメ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 収納容器と蓋体とからなり、前記収納容器内部に習字用
   具等を収めて携帯し得る如く構成されたケースにおいて
   、上記ケース本体を構成する収納容器と蓋体との係止用
   保持バンドの固定部位を孔あきハトメによって固着し、
   前記ハトメの孔を通気孔として利用することを特徴とす
   るケースの空気孔。