JPS5835323B2 - 温度補償用誘電体磁器組成物 - Google Patents
温度補償用誘電体磁器組成物Info
- Publication number
- JPS5835323B2 JPS5835323B2 JP52011904A JP1190477A JPS5835323B2 JP S5835323 B2 JPS5835323 B2 JP S5835323B2 JP 52011904 A JP52011904 A JP 52011904A JP 1190477 A JP1190477 A JP 1190477A JP S5835323 B2 JPS5835323 B2 JP S5835323B2
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- Japan
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- ceramic composition
- dielectric ceramic
- temperature
- dielectric constant
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Ceramic Capacitors (AREA)
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は特に温度係数が小さく誘電率が高く損失角が小
さい温度補償用磁器組成物に関するものである。
さい温度補償用磁器組成物に関するものである。
従来より温度補償用磁器コンデンサとしては、Mg2T
iO3 、CaTiO3,5rTi03,TiO2など
の組成物が用いられているが、これらは誘電率が15〜
280、温度係数+100〜−4500X10−6/℃
の範囲内にあることは公知である。
iO3 、CaTiO3,5rTi03,TiO2など
の組成物が用いられているが、これらは誘電率が15〜
280、温度係数+100〜−4500X10−6/℃
の範囲内にあることは公知である。
しかしながら、上記従来の温度補償用磁器組成物は温度
係数が小さくなると高い誘電率が得られない欠点があっ
た。
係数が小さくなると高い誘電率が得られない欠点があっ
た。
なお、温度係数が+100〜−700X10−6/℃の
組成物では、誘電率15〜65であり、温度係数が限定
された大容量のコンデンサを得るには面積を大きくとり
厚みを薄くする以外に方法はないものであった。
組成物では、誘電率15〜65であり、温度係数が限定
された大容量のコンデンサを得るには面積を大きくとり
厚みを薄くする以外に方法はないものであった。
なおこれらの対策としては、温度係数を小さくし誘電率
を高くする以外には方法はないものであった。
を高くする以外には方法はないものであった。
最近になりカラーテレビ等のIFT回路(中間周波での
使用)での使用において温度補償用磁器コンデンサが利
用される傾向にあり、特に温度係数が小さく (+1
0 0〜−5 0 0XI O−6/℃)また損失角が
小さく、かつ高誘電率の材料が望まれる様になっている
。
使用)での使用において温度補償用磁器コンデンサが利
用される傾向にあり、特に温度係数が小さく (+1
0 0〜−5 0 0XI O−6/℃)また損失角が
小さく、かつ高誘電率の材料が望まれる様になっている
。
本発明は上記の様な欠点を除去し、要望に応じた、温度
補償用磁器材料を提供することを目的としたもので、特
に温度係数が小さく誘電率が高く損失角が小さく、また
耐電圧の高い温度補償用高誘電率磁器組成物を提供する
ものである。
補償用磁器材料を提供することを目的としたもので、特
に温度係数が小さく誘電率が高く損失角が小さく、また
耐電圧の高い温度補償用高誘電率磁器組成物を提供する
ものである。
本発明の温度補償用磁器誘電材料の特徴は、その組成を
CaTiOs 60〜90モル係MgO
−La2O3・3TiO21O〜40モル係の範囲内と
する点にあり、上記の組成物の割合を変化させることに
より温度係数が小さく、誘電率が高く、損失角が小さく
、かつ耐電圧の高い優秀な特性を示すものである。
−La2O3・3TiO21O〜40モル係の範囲内と
する点にあり、上記の組成物の割合を変化させることに
より温度係数が小さく、誘電率が高く、損失角が小さく
、かつ耐電圧の高い優秀な特性を示すものである。
尚従来よりCaT 10 sは知られているが、誘電率
160と高く温度係数も一1600X10−6/℃であ
ることはすでに知られているが、これらの材料を温度係
数−500XI O−’ /’C以下にすることは全く
不可能に近いものであったが、これらの材料にMgO−
La2O3・3TiO2成分を添加して温度係数を小さ
く誘電率を大きくする事に成功した。
160と高く温度係数も一1600X10−6/℃であ
ることはすでに知られているが、これらの材料を温度係
数−500XI O−’ /’C以下にすることは全く
不可能に近いものであったが、これらの材料にMgO−
La2O3・3TiO2成分を添加して温度係数を小さ
く誘電率を大きくする事に成功した。
また上記の単体では良好な磁器を作る事も非常に困難で
あり、以上の様に上記物質の単体では本目的である、温
度補償用磁器材料としては無価値にひとしいものであっ
た。
あり、以上の様に上記物質の単体では本目的である、温
度補償用磁器材料としては無価値にひとしいものであっ
た。
しかし本発明は数多い実験結果よりCaTiO3−Mg
0−La 203・3T t OJの固溶体による組成
物は従来迄では得られなかった温度補償用磁器が得られ
るものである。
0−La 203・3T t OJの固溶体による組成
物は従来迄では得られなかった温度補償用磁器が得られ
るものである。
本発明の組成物において、あらかじめ単一固溶体になっ
ているCaTiO3成分粉末を用いる事は、誘電率を高
め温度係数を良好にし再現性のある磁器を作る働きをす
る。
ているCaTiO3成分粉末を用いる事は、誘電率を高
め温度係数を良好にし再現性のある磁器を作る働きをす
る。
またC aT i O3成分は高周波での損失角を良好
にする作用があるが、余り多量に含まれると温度係数を
負に大きくする原因にもなる。
にする作用があるが、余り多量に含まれると温度係数を
負に大きくする原因にもなる。
MgO−La2O3・3TiO遮分は多量に含まれると
誘電率を低下させ温度係数を正に大きくする原因になる
。
誘電率を低下させ温度係数を正に大きくする原因になる
。
以上の様に夫々の成分の働きを示したが、これらの単体
の場合あるいは何ずれかの成分が欠けた場合は本目的の
磁器を作るのに効果が全くなく、本範囲内の成分が集ま
って本目的の良好な磁器が得られるものである。
の場合あるいは何ずれかの成分が欠けた場合は本目的の
磁器を作るのに効果が全くなく、本範囲内の成分が集ま
って本目的の良好な磁器が得られるものである。
なおCaT io 3成分90モルφ以上では温度係数
を負に大きくするために好ましくない。
を負に大きくするために好ましくない。
MgO・La 203・3TiO2成分40モル係以上
では温度係数はNPOに近ずくが誘電率が著しく低下す
るので好ましくない。
では温度係数はNPOに近ずくが誘電率が著しく低下す
るので好ましくない。
本発明において範囲内のCaTiO3−MgO−La2
03・3T iO2系で良好な特性を得ることが出来る
が、MgOy L a 203 ・3T iO2成分に
おいて、La 20滅分の一部を35wtφ迄のNd2
0J分で置換する事によって特性が向上し良好な特性を
得る事が出来る。
03・3T iO2系で良好な特性を得ることが出来る
が、MgOy L a 203 ・3T iO2成分に
おいて、La 20滅分の一部を35wtφ迄のNd2
0J分で置換する事によって特性が向上し良好な特性を
得る事が出来る。
また本発明の組成物に添加物として、あらかじめ単一固
溶体になっているMg 2T t O4成分をO61〜
5wt俤の範囲内で添加することによって高周波の損失
角を良好にし、温度係数をNPOに近ずける効果がある
。
溶体になっているMg 2T t O4成分をO61〜
5wt俤の範囲内で添加することによって高周波の損失
角を良好にし、温度係数をNPOに近ずける効果がある
。
尚0.1wtφ以下では効果が乏t、<5wt%以上で
は誘電率が急激に低下するため好ましくない。
は誘電率が急激に低下するため好ましくない。
本実症例においてCaTlO3は計算上等モルの組成化
のものを用いたが0.5モル饅前後の比率がずれても良
好な特性を得る事が出来た。
のものを用いたが0.5モル饅前後の比率がずれても良
好な特性を得る事が出来た。
尚Ta205・B 1203の微量添加は誘電率、温度
係数の向上に効果がある。
係数の向上に効果がある。
さらに本実施例では、ランタン成分としてLa2O3ま
たマグネシウム成分としてはMgl用いたが、他の塩類
でも同じ効果がある。
たマグネシウム成分としてはMgl用いたが、他の塩類
でも同じ効果がある。
次に本発明の実施例を挙げ具体的に説明する。
尚、本発明は実施例に限定するものではない。
試料の調製工程としては、CaOとT t 02を等モ
ルで混合し1180°C−2時間仮焼成を行った。
ルで混合し1180°C−2時間仮焼成を行った。
尚X線解析によりCaT iO2の固溶体である事を確
認した。
認した。
さらに1:1:3の比率になる様MgO−La2O3・
TiO2を混合し1100°C−2時間保持で仮焼成を
行ったそれぞれの成分範囲で調合した。
TiO2を混合し1100°C−2時間保持で仮焼成を
行ったそれぞれの成分範囲で調合した。
尚焼成はエレマ発熱体を使用した。
尚混合には不純物の混入を防止するためゴム内張ポット
ミルを用い湿式混合を行い、その後水分を蒸発させ成形
は17m 7m X 1.0 m/mの円板を圧力約1
000に9/dで加圧成形し焼成は1300〜1400
℃2時間保持で行った。
ミルを用い湿式混合を行い、その後水分を蒸発させ成形
は17m 7m X 1.0 m/mの円板を圧力約1
000に9/dで加圧成形し焼成は1300〜1400
℃2時間保持で行った。
得られた磁器は銀電極を焼付しその後天々の電気特性を
測定し次表に示した。
測定し次表に示した。
上記第1表において本発明の範囲内は実施例の試料点1
〜&IO迄で有り、その他は範囲外の比較例である。
〜&IO迄で有り、その他は範囲外の比較例である。
実施例より明らかな様に範囲内の成分では良好な特性が
得られる。
得られる。
試料点1は温度係数が小さく、誘電率も高く、損失角も
小さく温度補償用材料としては優れた材料である。
小さく温度補償用材料としては優れた材料である。
第1表でもわかるようにCaT io3−Mg()La
203・3TiO2成分の比率を変えることにより温
度係数を容易に変動させる事が出来、また誘電率も容易
に変える事が出来る。
203・3TiO2成分の比率を変えることにより温
度係数を容易に変動させる事が出来、また誘電率も容易
に変える事が出来る。
第2表は第1表の成分にMg 2 T iO4を添加す
ることで温度係数を変える事が出来るが、誘電率は添加
の限界をこえると急激に低下する。
ることで温度係数を変える事が出来るが、誘電率は添加
の限界をこえると急激に低下する。
第3表はLa 203成分の一部をNd2O3に置換す
ることにより温度係数・誘電率の変動を見たが極端に特
性上に影響をおよぼすことはない。
ることにより温度係数・誘電率の変動を見たが極端に特
性上に影響をおよぼすことはない。
このときNd2O3成分が3s w t %以上では誘
電率が極端に低下し好ましくないが、35wt%迄の範
囲では損失角が良好になる。
電率が極端に低下し好ましくないが、35wt%迄の範
囲では損失角が良好になる。
以上の様に本発明は、あらかじめ単一固溶体の仮焼物で
なるCaTiO3−MgO・La203−3TiO2系
成分によって温度係数が正および負に自由に制御出来、
かつ誘電率が高く、損失角が小さく安定した温度補償用
高誘電体組成物が得られるものであり、工業的に量産化
に適合したものである。
なるCaTiO3−MgO・La203−3TiO2系
成分によって温度係数が正および負に自由に制御出来、
かつ誘電率が高く、損失角が小さく安定した温度補償用
高誘電体組成物が得られるものであり、工業的に量産化
に適合したものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 あらかじめ単一固溶体になっているCaTi Os
成分60〜90モル俤とにρ”La2O3”3TiO,
成分10〜40モル条より成ることを特徴とする温度補
償用誘電体磁器組成物。 2 あらかじめ単一固溶体になっているCaTiO3成
分60〜成分6山〜90 O2成分10〜40モル係より成り、かつNd2O3戒
分がLa2O3 成分に対して35wt%迄(0%は含
まず)の範囲で置換されていることを特徴とする温度補
償用誘電体磁器組成物。 3 あらかじめ単一固溶体になっているCaTiO3成
分60〜90モル条とMg()La203・3T+02
成分10〜40モル係より成る温度補償用誘電体磁器組
成物において、添加物として、あらかじめ単一固溶体に
なっているMg 2T i04成分を0.1〜5w t
%添加することを特徴とする温度補償用誘電体磁器組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52011904A JPS5835323B2 (ja) | 1977-02-04 | 1977-02-04 | 温度補償用誘電体磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52011904A JPS5835323B2 (ja) | 1977-02-04 | 1977-02-04 | 温度補償用誘電体磁器組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5398098A JPS5398098A (en) | 1978-08-26 |
JPS5835323B2 true JPS5835323B2 (ja) | 1983-08-02 |
Family
ID=11790707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52011904A Expired JPS5835323B2 (ja) | 1977-02-04 | 1977-02-04 | 温度補償用誘電体磁器組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5835323B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6224503A (ja) * | 1985-07-24 | 1987-02-02 | 宇部興産株式会社 | 誘電体磁器組成物 |
WO2009070047A1 (en) * | 2007-11-26 | 2009-06-04 | Elizaveta Arkadievna Nenasheva | Low dielectric loss ceramic ferroelectric composite material |
-
1977
- 1977-02-04 JP JP52011904A patent/JPS5835323B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5398098A (en) | 1978-08-26 |
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