JPS58351B2 - 摩擦設定指示計付摩擦型運動器具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、軸の回りに巻きつけたロープを利用して、摩
擦力に抗する牽引力をロープに作る型の運動器具に関す
るものである。

この種の器具は米国特許第４，０４０，６２７号などに
示されている。

この器具では、ロープを中心軸の入っているハウジング
内の空洞に通し、さらに軸の回りに巻きつけて本体部材
を通して外へ出す。

運動は、ロープの一端を掴んで、器具内でロープに生じ
る摩擦力に抗して引っ張ることによって達成される。

この摩擦力は軸をハウジングに対して回転することによ
って調節される。

従来の問題は、ロープにかかる抵抗力を視覚指示で示す
ことにあった。

たゞし、抵抗力は、中心軸の回りに巻きつけたロープの
ターン数に比例するものである。

上述の特許は、その種の視覚指示を与える１方法を記載
している。

本発明の目的は、この種の運動器具に対して、ロープを
その運動器具を通して動かすためにロープに加えられな
ければならない概略の牽引力を示す改良された指示計を
提供することである。

軸が中空ハウジングの中に置かれており、ロープが本体
部材の中に入って軸の周囲を回って、次に逆戻りしてハ
ウジングから外に出る運動器具である。

摩擦係合、したがってロープを引くための力は、ロープ
が軸の周囲に巻かれているターン数によって決められる
。

ターン数を変えるためには、軸をハウジングに対して回
す。

ターン数を指示するために、スライダをハウジングの中
に取付けて、軸を回すにつれて縦に動くようにし、この
スライダの位置を見ることによって、ロープを引くに必
要な力が指示される。

第２，３および５図に主に示されているように、運動器
具１０は、中心中空孔１２を囲むハウジング１１を備え
ている。

ハウジングは中空孔と同様に円筒形状であるのが好まし
い。

ボス１４は、中空孔の一方の端壁を形成する位置にあり
、中心穴１５ならびにその中心穴の両側にある第１およ
び第２の穴１６と１７を備えている。

ボスにはその外周辺に隆起部１８があり、それがハウジ
ングの内面にある長みぞ１９と位置が合ってハウジング
に対する回転を抑止する。

ボスとハウジングは成型プラスチック材料で作るのが好
ましい。

中心軸２０は、ハウジングの中心軸線と一致しており、
中心部２１と肩２４によって分離された直径の細くなっ
た部分２２とを含んでいる。

小直径端部分２２はボスの穴１５にはまり、軸の端にあ
る穴（図示なし）にねじ込まれるボルト２５によって保
持される。

中心軸は、小直径端２２の反対側の端にある穴２７と２
８を分離するフランジ２６を備えている。

第５図に主に示されているように、ロープ状部材３０は
、ボスの第１の穴１６をくぐり抜けて、軸に沿って伸び
てロープ穴２７を通り抜けて軸に沿って戻り、ボスの第
２の穴１７を通って外へ出る。

軸の穴２８にロープまたは他の固定具（図示なし）を通
すことによって、運動器具を扉または他の固定物体に固
定できる。

そのあとで、前記運動をロープの端３０Ａを掴んで引っ
張り、その後でロープの端３０Ｂを掴んで引っ張ること
によって遂行できる。

運動器具を通るロープの運動は、ロープと軸２０との間
の摩擦係合から生ずる力によって抵抗を受ける。

もちろん、軸の周囲のロープのターン数が多いほど、摩
擦係合の度合が大きくなる。

摩擦力のそのような調整は、軸の周囲のロープのターン
数を知ると予測できることが分った。

軸の周囲のロープのターン数を調整するために、軸をハ
ウジング内の回転を可能にする機構によって支持する。

このために、ハウジング１１の第２の端と一体に形成さ
れて、その端を閉じる端壁部材の中のくぼみ３２の中に
はまる寸法の１つ以上の出張り３１がフランジ２６の下
側に固定されている。

この端壁部材内の中心穴３４Ａは軸がその中で回転でき
るだけの大きさがある。

従ってリング２８を掴んで引張ってハウジングを保持す
ることによって、出張り３１をリングの連結くぼみ３２
から引上げるに十分な距離だけ軸を縦軸線３５（第１図
）に沿ってずらすことができる。

その後で、軸をハウジング１１とボス１４に対して回転
することによって、軸の周囲のロープのターン数を矢印
３６によって示された方向の軸の回転に従って増やすか
減らすことができる。

ロープのターン数が所望の数になると、軸をハウジング
の方へ軸線方向に動かして出張り３１をくぼみ３２の中
に据えて軸がハウジングの中でそれ以上回転しないよう
に保持する。

軸をロックされた位置、すなわちハウジングに対して動
かないように保持するためにハウジングの中心孔１２の
中にボス１４とスリーブ３８との間に伸びているばね３
７が取付けられている。

ばね３７は、出張り３１をくぼみ３２の中に保持する方
向にボス１４にバイアスをかける。

ロープ端３０Ａおよび３０Ｂを次に引っ張ると、ロープ
とボス１４との間の摩擦係合のためにこれらの出張りを
くぼみの中によりしつかり据える傾向がある。

使用者にロープのターン数を視覚指示するために、スリ
ーブ３８の外側円筒面に単一のねじみぞが設けられてい
る。

曲った形状のスライダ４０がこのねじみぞと形が同じで
、そのねじみぞにはまっている。

このスライダの中心穴４１の中に指示ピン４２が小さな
出張り４４によって保持されている。

ピン４２は、第１図に主に示されている縦軸線の方向に
ハウジングに沿って縦に伸びている穴４５にはまる。

ロープ穴２７を形成する中心軸部分は、はぼ矩形の断面
を有し、スリーブ３８の端壁４７の中の類似の矩形穴４
６を滑り抜ける。

側面穴４８および４９がスリーブに設けられており、ロ
ープが軸のロープ穴２７に入って出るように伸びるとき
、それらの側面穴にロープを通すことができる。

従って、スリーブ３８は出張り３１をくぼみ３２から外
した後、軸を回転させる前に、必要に応じて軸を軸線方
向に動かすことができるが、軸を回転するときハウジン
グ内で回転する。

軸とスリーブを回転することによりスライダ４０がハウ
ジングの中心軸線の方向に動くが、それはスライダが穴
４５を通って伸びる出張り４２によってハウジング１１
内で回転しないように保持されているからである。

従って、ロープの巻数を中心軸の回転によって変えると
、ピン４２はハウジング内の長みぞ４５に沿って動いて
ロープを引くときにかかる大よその牽引力すなわち抵抗
力を示す。

ハウジングの外側に印５０を印刷して、ピンがそれと一
線になったとき、使用者が予想できるロープにかかる力
を示すことができる。

以上に説明した構成をとることによって、中心軸をハウ
ジングに対して回転してこの運動器具のセットを行なう
たびごとに、ロープにかかる抵抗力をハウジングの一定
個所に表示する指示機構が簡単な構造で達成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明を含む運動器具の分解図、第２図は、
組立てた形の本運動器具の断面図、第３図は、第２図の
線３−３に沿った断面図、第４図は、ボス付ハウジング
の部分図、および第５図は、ロープを付けた本運動器具
の断面図であり、軸を軸線方向にずらしてロープのター
ン数を変える方法を示している。 １１・・・・・・ハウジング、１２・・・・・・中心中
空孔、１４・・・・・・ボス、１５・・・・・・ボスの
中心穴（第３の穴）、１６・・・・・・ボスの第１の穴
、１７・・・・・・ボスの第２の穴、２０・・・・・・
軸、２８・・・・・・軸の穴、３０・・・・・・ロープ
、３２・・・・・・くぼみ、３５・・・・・・中心軸線
、３７・・・・・・ばね、３８・・・・・・スリーブ、
４０・・・・・・スライダ、４５・・・・・・長みぞ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 中空孔を形成する外壁を有し、かつ中心軸線を有す
   るハウジング１１； 前記中空孔内に置かれ、一方の軸方向に動かすと、前記
   ハウジングに対して軸方向運動と回転運動とが可能にな
   り、反対の軸方向に動かすと、前記ハウジングに対する
   軸方向運動と回転運動とを阻止するように保持された軸
   ２０； 前記中空孔内に取付けられて、前記軸の相対回転はでき
   るようにしながら前記軸と一緒に軸方向に動くように前
   記軸に固定され、一方、前記ハウジングに対しては回転
   できないボス１４；前記ボスの第１−および第２の穴１
   ６．１７；前記ボスの前記第１の穴１６を通り、前記軸
   を回って、前記ボスの前記第２の穴１７から出てゆくロ
   ープ状部材３０であり、そのロープ状部材を引っ張ると
   き、前記軸の周囲のターン数に比例する摩擦抵抗が前記
   ロープ状部材にかゝるようになっているロープ状部材３
   ０と； 軸とボスとの相対回転で軸の周囲の前記ロープ状部材の
   ターン数を変えるように前記ロープ状部材を軸に取付け
   る機構２７； 前記ハウジングに対して回転しないように前記軸を保持
   し、解放されると、前記ロープ状部材が前記軸の周囲に
   巻かれているターン数を変えるために前記軸を前記中空
   孔内で回転できるようにする解放可能な機構３１，３２
   ； 前記中空孔内に取付けたスライダ４０； 前記スライダ、軸およびハウジングに接続されて、前記
   軸とハウジングとの間の相対回転で前記スライダを中心
   軸線に平行な方向に動かす機構３８；および 前記ハウジングに設けられ、前記ロープ状部材が前記軸
   の周囲に巻かれているターン数を示す前記スライダの位
   置が見える位置にある穴４５；を含む運動器具。 ２ 前記ハウジングが前記中空孔に接続する第３の穴３
   ４Ａを備え、前記軸がその中を通って伸びる端部を備え
   ていることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の
   運動器具。 ３ ロープ状部材を引っ張る間前記運動器具を留めてお
   くために前記軸を固定部材につなぎ留める機構を含む特
   許請求の範囲第２項に記載の運動器具。 ４ ロープ状部材を軸に取付ける前記機構がロープ状部
   材を通す前記軸内の穴２７である特許請求の範囲第３項
   に記載の運動器具。 ５ 軸を保持する前記解放可能な機構が前記第３の穴３
   ４Ａに隣接して置かれているくぼみ３２を含むハウジン
   グ端部と、前記軸に固定されて前記くぼみにはまる位置
   に設けられている出張り３１とからなる特許請求の範囲
   第２項に記載の運動器具。 ６ 前記軸が前記くぼみ３２から前記出張り３１をずら
   して前記軸の回転を可能にするように縦に可動である特
   許請求の範囲第５項に記載の運動器具。 ７ 前記出張り３１を前記くぼみ３２に押し込むように
   前記軸を強制するために軸とボスとハウジングとの間に
   取付けたばね機構３７を含む特許請求の範囲第６項に記
   載の運動用具。 ８ 前記スライダ、軸およびハウジングを接続する前記
   機構が前記軸と共に回転するように固定されかつ前記ス
   ライダをはめるねじ付表面を有するスリーブ３８を含む
   ことを特徴とする特許請求の範囲第７項に記載の運動器
   具。 ９ 前記ハウジングにある前記穴が中心軸線に平行な方
   向に伸び、前記スリーブおよびスライダと一直線に並び
   、スライダの位置をのぞける長みぞ４５からなる特許請
   求の範囲第８項に記載の運動器具。 １０ 前記スライダ、軸およびハウジングを接続する前
   記機構が前記軸と共に回転するように固定され、かつね
   じ何処表面を有するスリーブからなり、前記スライダが
   前記ねじ何処表面にはまり、スリーブを回すにつれてハ
   ウジングの中心軸線に平行な方向に動くことを特徴とす
   る特許請求の範囲第８項に記載の運動器具。 １１ 前記ハウジングが、前記スリーブおよびスライダ
   と一線になり、スライダの位置を見ることのできる中心
   軸線に平行な方向に伸びた長みぞを備えていることを特
   徴とする特許請求の範囲第１０項に記載の運動器具。