JPS5835068Y2

JPS5835068Y2 - 鞄の傘保持装置

Info

Publication number: JPS5835068Y2
Application number: JP17558380U
Authority: JP
Inventors: 照夫薗部
Original assignee: 株式会社三協総業
Priority date: 1980-12-09
Filing date: 1980-12-09
Publication date: 1983-08-06
Also published as: JPS5797426U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、傘を靴内において動かないように所定個所に
保持しておくための鞄の傘保持装置に関し、特に折畳式
の傘を簡単に保持できるとともに、簡単に外すことがで
き、かつ傘を保持しない通常の状態においては邪魔にな
らないように鞄の内面に添えておくことができ、かつ構
成が簡略で安価に提供できるようにしたものである。

以下には本考案を、いわゆる学生用手提げ鞄に適用した
図示の実施例について説明する。

本手提げ鞄は、皮革９人工皮革等で構成された靴本体１
の後壁に蓋２を一体に延出形威し、この蓋２を下向きに
湾曲させて靴本体１の上面開口を覆う型式で、第１図は
、蓋２を開いてその内側を前方より見た状態を示してい
る。

この蓋２の外側には図示していないが提げ手が装着され
、また蓋２の内面には、帯状金属板製の左右に細長い補
強金具３を、蓋２の外側において上記提げ手の両端を支
持する左右の提げ手支持体とともに蓋２に鋲止めしであ
る。

しかして、この補強金具３は、蓋２の外側の上記左右の
提げ手支持体と対向する位置にあって蓋２を内側から補
強し、蓋２を閉じたとき靴本体１の上面開口のほぼ中央
に位置するもので、本実施例ではこの補強金具３を支持
板に利用している。

上記支持板３は周縁部分を逆Ｕ字形に湾曲して隆起部４
を形成し、その左右側部分の内方に突出させた膨大部４
’、４’にｌ対の紐状体５，５を挿入する１対の挿通孔
６，６を形成し、左右端部分に鋲止用の貫通孔７，７を
形威し、また上記挿通孔６，６の内側に設けた長円形の
四部８，８に１対の鋲止用の貫通孔９，９を形成し、そ
の凹部８，８のさらに内側に設けた矩形の隆起部１０．
１０の中央部分を切りおこして矩形の係止片１１．１１
を形成し下方に直角に折曲している。

（第３．４図）。上記紐状体５，５はナイロン等の柔軟
な合成樹脂型で、断面円形の細紐状の面長側部１２．１
２とこれらを繋ぐ細長板状の連繋部１３とを一体に成型
し、その長側部１２．１２の先端にホック１４．１４を
、連繋部１３の一側面に指掛片１５をそれぞれ一体戊型
している。

（第９〜１１図）。そして、上記紐状体５，５は支持板
３とその裏側に装着した案内板１６とにより取り付けら
れている。

上記案内板１６は硬質の合成樹脂型で、支持板３の左右
の膨大部４／、４／２間の部分に対応する大きさに成
型してあり、左右端には膨大部４’、４’ 、の内側に
密嵌する略逆Ｕ字形の１対の隆起部１７．１７を形成し
、その内側に前記凹部８，８に嵌合する長孔１８．１８
と前記隆起部１０．１０の内側に嵌合する隆起部１９．
１９をそれぞれ形成し、また面長側辺縁部分を他の部分
よりも薄肉にして細長な段部２０，２０を設けている（
第５〜８図）。

さらに案内板１６の上記隆起部１７．１７の中央には前
記紐状体５，５の長側部１２．１２を挿通する円形の挿
通孔２１，２１を形成し、かつその周縁には支持板３の
前記挿通孔６，６に密嵌する突条２２．２２を形成し、
これら隆起部１７．１７の内側の開口２３．２３を段部
２０．２０に対向させるとともに、上記隆起部１９．１
９には支持板３の前記係止片１１，１１を挿通するため
のスリツ）２４．２４を形成している。

しかして、案内板１６を支持板３の裏側にあてがい左右
の隆起部１７．１７を対応する膨大部４／、４／、に
嵌合し、かつ挿通孔２１，２１の突条２２．２２を挿通
孔６．６に密嵌するとともに、各組状体５，５の同長側
部１２．１２を上記各挿通孔６，６．２１．２１から内
側の開口２３．２３を通して段部２０．２０と支持板３
との間に出入自在に挿入している。

そして、各段部２０．２０の中央部上面にあてがった１
対のコイルばね２５，２５の両端を左右の各組状体５，
５の対応する同長側部１２．１２にホック１４．１４に
より止着して各長側部１２．１２を支持板３の裏側に引
き込むようにして付勢している。

また窓孔１８，１８を凹部８，８に、隆起部１９．１９
を隆起部１０．１０にそれぞれ嵌合し、係止片１１．１
１をスリット２４．２４に挿通して隆起部１９．１９の
裏側に折曲するとともに、案内板１６及び支持板３を蓋
２の内側にあてがい、鋲止用の貫通孔７．９，９に鋲を
通し前記の如く左右の提げ手支持体とともに鋲止めして
いる。

かくして、左右の紐状体５，５は、通常面長側部１２．
１２をコイルばね２５，２５の付勢により支持板３の裏
側に引き込まれ、連繋部１３．１３の両端が膨大部４’
、４’ 、の上面に当接しそれと指掛片１５．１５と
が支持板３に沿って略密接した状態にあり、指掛片１５
．１５を持って同長側部１２．１２を引き出すと、折畳
式の傘２６を挿入し締め付けて保持できる大きさの輪の
状態になる。

しかして、指掛片１５．１５に指を掛けて紐状体５゜５
を引き出し、傘２６の両側部を挿入したのちその指掛片
１５．１５を離すという極めて簡単な操作によって、紐
状体５，５が傘２６を緊締して蓋２の内側に保持してお
くことができる。

また、傘２６はこれを引き抜くことにより簡単に取り外
すことができ、がつ傘２６が外れると紐状体５．５は、
同長側部１２．１２がコイルばね２５，２５の付勢力で
支持板３の裏側に自動的に引き込まれて連繋部１３．１
３と指掛片１５．１５とが支持板３に略密接する。

なお、上記実施例では、蓋の内側に止着した帯状金属板
製の補強金具を支持板として利用した場合について説明
したが、これに限らず、金属９合成樹脂製の専用の支持
板を蓋の内側あるいは靴本体の内側の所望個所に止着し
てもよい。

また、紐状体は合成樹脂製に限らず、綿糸等の編み紐あ
るいは柔軟で弾力性に富む金属線材により製作してもよ
いとともに、紐状体をコイルばねでなく、ゴム紐で付勢
してもよい。

以上述べたところから明らかなように本考案によれば、
１対のＵ字形の紐状体の同長側部を、鞄の蓋の内側ある
いは靴本体の内側に固定した支持板の裏側に引き込むよ
うにばね等により付勢し、がつそれを引き出すことによ
り傘の両側部を挿入して緊締できる輪にしてなるように
設ける簡潔な構成にしたので、製造が容易で、かつ安価
に提供できる。

また、紐状体を例えば指を掛けて引き出して輪にし傘の
両側部を挿入したのち離すという極めて簡単な操作によ
り、傘を緊締して所定個所に保持できる一方、傘をバン
ドから引き抜く簡単な操作により取り外すこともできる
ばかりか、傘を取り外したときには、紐状体の同長側部
が支持板の裏側に自動的に引き込まれて連繋部のみが支
持板の表側に出たかさばらない状態になるので、例えば
教科書等の出し入れの邪魔にならないので使い易いもの
である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は斜視図、第２図
は支持板に紐状体を装着した状態を、支持板の左側半部
を省略しで示した平面図、第３図は支持板の平面図、第
４図は支持板の左側半部の中央縦断面図、第５図は案内
板の平面図、第６図は案内板の左側半部の中央縦断面図
、第７，８図は第５図Ｉ−Ｉ線及びＩ■−ＩＩ線断面図
、第９〜１１図は紐状体の平面図、正面図及び左側面図
である。５．５・・・・・・紐状体、１２．１２・・・・・・長
側部、２・・・・・・鞄の蓋、１・・・・・・鞄の本体
、３・・・・・・支持板、６，６・・・・・・挿通孔、
２５゜２５・・・・・・コイルばね、１３・・・・・・
連繋部、２６・・・・・・傘。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

鞄の蓋の内側あるいは靴本体の内側に固定した細長な支
持板の左右側部分に１対の挿通孔を形成するとともに、
面長側部とこれらを繋ぐ連繋部からなる１対の紐状体の
各連繋部を上記支持板の左右側部分の表面に出し、面長
側部を上記１対の挿通孔に出入自在に挿通してこの支持
板の裏側に挿入し、左右両側の紐状体の対応する同長側
部間にばね等の弾性部材を張架してこれら面長側部を上
記支持板の裏側に引き込むように付勢してなることを特
徴とする鞄の傘保持装置。