JPS583497B2 - ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂の着色組成物 - Google Patents
ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂の着色組成物Info
- Publication number
- JPS583497B2 JPS583497B2 JP53123144A JP12314478A JPS583497B2 JP S583497 B2 JPS583497 B2 JP S583497B2 JP 53123144 A JP53123144 A JP 53123144A JP 12314478 A JP12314478 A JP 12314478A JP S583497 B2 JPS583497 B2 JP S583497B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- polyethylene terephthalate
- terephthalate resin
- iron oxide
- coloring composition
- Prior art date
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- Expired
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は各種容器類等の素材として利用されるポリエチ
レンテレフタレート樹脂の着色組成物に関するものであ
る。
レンテレフタレート樹脂の着色組成物に関するものであ
る。
本発明のポリエチレンテレフタレート樹脂(以下PET
樹脂と称する)は透明度、ガンバリャー性、表面光沢性
などの特性を有するため近年用途が拡大されており、特
にブロー成型による酒類ボトル、化粧品容器などの容器
についてはガラス瓶に近い外観を得ることができ、軽量
であることからガラス瓶の代用として需要が高まってい
る。
樹脂と称する)は透明度、ガンバリャー性、表面光沢性
などの特性を有するため近年用途が拡大されており、特
にブロー成型による酒類ボトル、化粧品容器などの容器
についてはガラス瓶に近い外観を得ることができ、軽量
であることからガラス瓶の代用として需要が高まってい
る。
瓶容器は用途的機能として内容物を保護し、また内容量
を外部から透視できるように透明または半透明に着色す
ることが多い。
を外部から透視できるように透明または半透明に着色す
ることが多い。
ガラスにおいては茶色の瓶が代表例である。
従来プラスチック材料に透明度の高い着色を施す方法と
して染料系の色材を使用し、溶融混練法により着色する
方法があり、これは得らわる着色組成物の性能及び経済
性が高いことから広く利用されている方法である。
して染料系の色材を使用し、溶融混練法により着色する
方法があり、これは得らわる着色組成物の性能及び経済
性が高いことから広く利用されている方法である。
ここで用いられる染料系の色材としては一般に油溶性染
料と呼ばれるもので、カラーインデックスに記載されて
いるソルベントイエロー33、ソルベントレッド20、
ソルベントグリーン3などが挙げられる。
料と呼ばれるもので、カラーインデックスに記載されて
いるソルベントイエロー33、ソルベントレッド20、
ソルベントグリーン3などが挙げられる。
これら油溶性染料は基材となるプラスチック材料の諸性
質、即ち耐熱性、耐光性、耐溶剤性などを考慮し最終用
途に適した形で適宜選択され、またその他の色材(チタ
ンホワイト、カーボンブラック等の無機顔料、フタロシ
ャニンブルー、キナクリドンレッド等の有機顔料)と組
合せて使用することもできる。
質、即ち耐熱性、耐光性、耐溶剤性などを考慮し最終用
途に適した形で適宜選択され、またその他の色材(チタ
ンホワイト、カーボンブラック等の無機顔料、フタロシ
ャニンブルー、キナクリドンレッド等の有機顔料)と組
合せて使用することもできる。
ところで前記油溶性染料の欠点の一つに移行性(着色さ
れたプラスチック材料からの色材の溶出)があるが、こ
れは油溶性染料が被着色樹脂中に溶解しているため樹脂
表面への浮き出し(ブリード性)が有り、浮き出された
染料が容器中の内容物に移行して起るものである。
れたプラスチック材料からの色材の溶出)があるが、こ
れは油溶性染料が被着色樹脂中に溶解しているため樹脂
表面への浮き出し(ブリード性)が有り、浮き出された
染料が容器中の内容物に移行して起るものである。
一方顔料系色材を使用した場合の移行性の程度は染料系
色材と比較して格段に少ないが、色材がポリマー中に粒
子として存在するため透明度の点では大巾に劣る。
色材と比較して格段に少ないが、色材がポリマー中に粒
子として存在するため透明度の点では大巾に劣る。
本発明者は透明度の高い茶系統の色を発現するPET樹
脂着色透明組成物を得るため数多くの染顔料の研究・開
発を行なったところ、特定範囲の粒子径を有する酸化鉄
を使用することにより色溶出の無い着色透明組成物を得
ることができた。
脂着色透明組成物を得るため数多くの染顔料の研究・開
発を行なったところ、特定範囲の粒子径を有する酸化鉄
を使用することにより色溶出の無い着色透明組成物を得
ることができた。
またPET樹脂に滑剤を使用する場合脂肪酸化合物が広
く使用されているが、本発明のPET樹脂の着色組成物
にエチレンビスステアリン酸アミドを使用すると酸化鉄
顔料の分散性に優れた効果を発揮することができる。
く使用されているが、本発明のPET樹脂の着色組成物
にエチレンビスステアリン酸アミドを使用すると酸化鉄
顔料の分散性に優れた効果を発揮することができる。
本発明を詳述すれば第1の発明は0.01μ乃至0.0
3μの粒子径を有する酸化鉄Fe203・xH2 0を
PET樹脂100部に対して0.001乃至2.0部(
重量部)添加したことを特徴とするPET樹脂の着色組
成物であり、第2の発明は0.01μ乃至0.03μの
粒子径を有する酸化鉄Fe203・xH,0をPET樹
脂100部に対して0.001乃至2.0部(重量部)
及びエチレンビスステアリン酸アミド0.001乃至1
.5部(重量部)添加したことを特徴とするPET樹脂
の着色組成物である。
3μの粒子径を有する酸化鉄Fe203・xH2 0を
PET樹脂100部に対して0.001乃至2.0部(
重量部)添加したことを特徴とするPET樹脂の着色組
成物であり、第2の発明は0.01μ乃至0.03μの
粒子径を有する酸化鉄Fe203・xH,0をPET樹
脂100部に対して0.001乃至2.0部(重量部)
及びエチレンビスステアリン酸アミド0.001乃至1
.5部(重量部)添加したことを特徴とするPET樹脂
の着色組成物である。
なお本発明では酸化鉄の粒子径を0.03μ以下とした
のはこの数値を越える粒子径のものではPET樹脂の透
明度が失われるからであり、また0.01μ未満のもの
では経済上、技術上の理由からその製造が困難であり分
散性も悪い。
のはこの数値を越える粒子径のものではPET樹脂の透
明度が失われるからであり、また0.01μ未満のもの
では経済上、技術上の理由からその製造が困難であり分
散性も悪い。
さらに酸化鉄の重量部割合を0.001乃至2.0部と
したのは、0.001部未満では殆んど着色の効果がな
ぐまた2.0部を越えるとPET樹脂の透明度が失われ
るからである。
したのは、0.001部未満では殆んど着色の効果がな
ぐまた2.0部を越えるとPET樹脂の透明度が失われ
るからである。
ついでエチレンビスステアリン酸アミドの重量部割合を
0.001乃至1.5部としたのは、0.001部未満
では酸化鉄顔料の分散性に効果がなく、また1.5部を
越えるとPET樹脂の成型性が悪くなるからである。
0.001乃至1.5部としたのは、0.001部未満
では酸化鉄顔料の分散性に効果がなく、また1.5部を
越えるとPET樹脂の成型性が悪くなるからである。
本発明の着色組成物を得るに際しては、他の着色剤(カ
ーボンブラック、フタロシャニンブル一等)で透明度を
損わない顔料を調色のために使用してもよく、また必要
に応じ抗酸化剤、紫外線吸収剤、離型剤、その他滑剤な
どを併用してもよい。
ーボンブラック、フタロシャニンブル一等)で透明度を
損わない顔料を調色のために使用してもよく、また必要
に応じ抗酸化剤、紫外線吸収剤、離型剤、その他滑剤な
どを併用してもよい。
なおPET樹脂が結晶化すると白濁するので、本発明に
おいても成型方法に充分注意して透明度を保つ必要があ
り、使用する押出機は従来公知のものを使用してもよい
が奸才しくは適切な設計に基く専用機がよい。
おいても成型方法に充分注意して透明度を保つ必要があ
り、使用する押出機は従来公知のものを使用してもよい
が奸才しくは適切な設計に基く専用機がよい。
本発明のPET樹脂の着色組成物をブロー成型すること
により下記の効果が達成される。
により下記の効果が達成される。
(1)軽量でガスバリャー性に優れたガラスと同等の透
明度、光沢のある透明茶色瓶が得られる。
明度、光沢のある透明茶色瓶が得られる。
(2)色溶出の問題は起らず、特に医薬品、食品等の用
途においても衛生的に高品質のものが得られる。
途においても衛生的に高品質のものが得られる。
(3)適度な濃度に着色することにより、医薬品、食品
の紫外線による劣化を防止し、かつ残量を透視できる。
の紫外線による劣化を防止し、かつ残量を透視できる。
(4)PET樹脂は燃焼カロリーが他の樹脂(ポリエチ
レン等)と比較して低いから廃棄物処理が経済的であり
、また廃棄物汚染による公害の発生を少なくすることが
できる。
レン等)と比較して低いから廃棄物処理が経済的であり
、また廃棄物汚染による公害の発生を少なくすることが
できる。
実施例(1)
市販のPET樹脂(東洋紡績■製PT−580)100
部に対し0.01μの粒子径の酸化鉄を0.1部(重量
部)添加し、5×9cmのPET樹脂着色透明板を成型
したところ、良好な透明茶色成型物が得られた。
部に対し0.01μの粒子径の酸化鉄を0.1部(重量
部)添加し、5×9cmのPET樹脂着色透明板を成型
したところ、良好な透明茶色成型物が得られた。
またこの成型品は水、アルコールにより色溶出が無かっ
た。
た。
実施例(2)
市販のPET樹脂(東洋紡績■製RT−580)100
部に対し0.02μの粒子径の酸化鉄を0.1部(重量
部)と14mμの粒子径のカーボンブラック0.03部
(重量部)添加し、5×9cmのPET樹脂着色透明板
を成型したところ良好な透明こげ茶色の成型品が得られ
た。
部に対し0.02μの粒子径の酸化鉄を0.1部(重量
部)と14mμの粒子径のカーボンブラック0.03部
(重量部)添加し、5×9cmのPET樹脂着色透明板
を成型したところ良好な透明こげ茶色の成型品が得られ
た。
この成型品は水、アルコールで色溶出が無かった。
実施例(3)
市販のPET樹脂(東洋紡績■RT−580)100部
に対し0.01μの粒子径の酸化鉄0.1部(重量部)
及びエチレンビスステアリン酸アミド0.08部(重量
部)添加し、5×9cmの着色透明板を成型したところ
良好な透明茶色の成型品を得た。
に対し0.01μの粒子径の酸化鉄0.1部(重量部)
及びエチレンビスステアリン酸アミド0.08部(重量
部)添加し、5×9cmの着色透明板を成型したところ
良好な透明茶色の成型品を得た。
この成型品は実施例(1)と同等の透明度を有し、酸化
鉄の分散性は実施例(1)より優れていた。
鉄の分散性は実施例(1)より優れていた。
実施例(4)
実施例(3)のエチレンビスステアリン酸アミドの代り
にステアリン酸カルシウムを使用したところ、実施例(
3)と同等の酸化鉄の分散性が得られたがステアリン酸
カルシウムによるPET樹脂の失透が幾分認められ、透
明度は実施例(IX3)に比べて劣っていた。
にステアリン酸カルシウムを使用したところ、実施例(
3)と同等の酸化鉄の分散性が得られたがステアリン酸
カルシウムによるPET樹脂の失透が幾分認められ、透
明度は実施例(IX3)に比べて劣っていた。
上記(1)〜(4)の実施例はPET樹脂と酸化鉄、添
加剤を良く混合し50mmφスクリュー押出機で着色ヘ
レットを作り、この着色ペレットを用いて1オンススク
リュ一式射出成型機にて着色板(5cm× 9cm×
1. 5mm )を成型し判定資料とした。
加剤を良く混合し50mmφスクリュー押出機で着色ヘ
レットを作り、この着色ペレットを用いて1オンススク
リュ一式射出成型機にて着色板(5cm× 9cm×
1. 5mm )を成型し判定資料とした。
この際成型機金型温度は50℃を越えないようにした。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 001μ乃至0.03μの粒子径を有する酸化鉄F
e203・xH20をポリエチレンテレフタレート樹脂
100部に対して0001乃至2.0部(重量部)添加
したことを特徴とするポリエチレンテレフタレート樹脂
の着色組成物。 20.01μ乃至0.03μの粒子径を有する酸化鉄F
e203・xH20をポリエチレンテレフタレート樹脂
100部に対して0.001乃至2.0部(重量部)及
びエチレンビスステアリン酸アミド0.001乃至16
5部(重量部)添加したことを特徴とするポリエチレン
テレフタレート樹脂の着色組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53123144A JPS583497B2 (ja) | 1978-10-07 | 1978-10-07 | ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂の着色組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53123144A JPS583497B2 (ja) | 1978-10-07 | 1978-10-07 | ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂の着色組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5550055A JPS5550055A (en) | 1980-04-11 |
JPS583497B2 true JPS583497B2 (ja) | 1983-01-21 |
Family
ID=14853273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53123144A Expired JPS583497B2 (ja) | 1978-10-07 | 1978-10-07 | ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂の着色組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS583497B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023100897A1 (ja) * | 2021-11-30 | 2023-06-08 | 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 | 樹脂組成物、成形品、複合体、および、金属樹脂複合体 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5242190A (en) * | 1975-09-30 | 1977-04-01 | Nippon Steel Corp | Method and apparatus for automatic electrolysis, extraction and separa tion of nonmetal inclusions in metal |
-
1978
- 1978-10-07 JP JP53123144A patent/JPS583497B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5242190A (en) * | 1975-09-30 | 1977-04-01 | Nippon Steel Corp | Method and apparatus for automatic electrolysis, extraction and separa tion of nonmetal inclusions in metal |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5550055A (en) | 1980-04-11 |
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