JPS5834831B2 - ゲンゾウソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は被現像用紙、とくにシート紙の現像に適しかつ
乾燥工程不要の高速の湿式現像装置に関するものである
。

従来、たとえば静電潜像を形成したシート紙の湿式現像
を行なう場合、通常１枚宛現像液中に浸漬するか、噴流
上を通過させるか、または現像液に一部浸漬した回転ロ
ーラ上を通過させる等の方法により現像を行ない、絞り
ローラを経て乾燥工程に至り乾燥の玉排出される。

何れの場合もシート紙の現像工程においては縁端部に裏
面漏れを生じ易く、乾燥工程に時間がかかるばかりでな
く現像、乾燥工程を含むため装置が大形化する。

これに対し乾燥工程を省略するための提案も行なわれて
いる。

たとえば潜像を形成したロール状の静電記録紙に対し現
像器内の現像液の供給部で通常の現像を行ないその進行
方向の隣接部を負圧として余剰現像液を吸取るようにし
たもので、この負圧のため記録紙が現像器に吸着される
から排紙側から引張り出すようにして紙送りされる。

一方シート紙は切断の必要がないためよく利用されるが
、このシート紙を前述の余剰液収取式現像器に適用した
場合シート紙が現像器を通過するごとに、シート紙の先
端が現像器に吸着されるため紙送りに問題がある。

本発明の目的は被現像用紙とくにシート紙の現像に適し
乾燥工程が不要の高速の湿式現像装置な提供することで
ある。

前記目的を達成するため、本発明の現像装置は現像部の
通路に沿って送られるシート状記録媒体を現像するとと
もに、前記シート状記録媒体に付着した余分の現像液を
吸い取る吸込部を有する現像器と、前記シート状記録媒
体を前記現像部より送出させる送出ローラとを含んでな
る現像装置において、前記吸込部を往路は前記通路に対
して接近した状態で移動せしめ、復路は前記通路に対し
て離隔した状態で移動せしめる往復移動手段を設け、前
記シート状記録媒体が現像装置内に送入されたのちに前
記吸込部を前記通路側に接近させて前記通路との間に前
記シート状記録媒体を挾んだ状態で前記吸込部を往路移
動させ、前記シート状記録媒体の先端を前記送出ローラ
に挿入させるようにしたことを特徴とするものである。

以下本発明を実施例につき詳述する。

第１図は本発明の実施例の構成を示す説明図である。

同図において、静電記録用シート紙１が送入ローラ２に
より紙送りされフォト検出器３でシート紙１の通過が検
出されて送入路４を通して、１枚宛現像部に送入される
。

現像部の出口には送出ローラ８が設けられ現像器シート
紙を送出する。

送入ローラ２はブレーキ付クラッチ６を通し、また送出
ローラ８は直接にモータ７により制御駆動される。

現像部においては、第４図ａ、ｂで後述するような余剰
液吸取式現像器５を０字形に移動させる。

すなわち送出ローラ８の直前の実線位置■から下方の半
円状の迂回路１０の位置■を経て送入路４に隣接する点
線の位置■まで移動させ、送入路端４′より排出するシ
ート紙先端部の下面（被現像面）を現像器の上面の現像
面に吸着させ直進路１１に沿い現像器をシート紙１とと
もに位置■まで送行させシート紙１の先端部を送出ロー
ラ８の間に挿入して現像器５上のシート紙１を強制的に
引出して現像を行なう。

以上の現像器５の駆動機構の動作が繰返えされてシート
紙１が１枚宛送出される。

余剰液吸取式現像器５の一例を第４図ａ、ｂに示す。

同図に示すように枠体２００，２０２間に複数の平行深
溝より戒る現像液供給部２１と同吸込部２２を交互に設
ける。

現像液供給部２１の底部の現像液供給孔２４と同吸込部
２２の底部の吸込孔２５は同図すに示すように壁を隔て
工互い違いに配置される。

従って現像液が供給管２６から供給され排出管２７より
排出される場合上面に構成される現像面においては図の
矢印で示すような現像液の流路が形成される。

また進行方向の最前の溝２３は空気のみを吸込み排出管
２８を通し排出管２７とともに管２９に合流して吸込部
２２に負圧を与える。

第１図の実施例の位置■においてはシート紙１の先端の
自由端が溝２３より所定長だけ突出した位置に設定され
、次に位置■に達したときこのシート紙１の先端が送出
ロール８の間に挿入されローラの回転によりシート紙１
は引張り出され前述のロール静電記録紙の場合と同様に
現像効率が良好でかつ乾燥工程を不要とするシート紙の
湿式現像が行なわれる。

以下現像部における余剰液吸取式現像器５の動作順序を
第２図のプロセスおよび第３図のタイムチャートを用い
てさらに詳細に説明する。

第２図ａは第１図のモータ７が第３図ａのように駆動さ
れることによりシート紙１が走行しその始端がフォト検
出器３により第３図すのように検出され現像器５が位置
■にある状態を示す。

第２図すは第１図の現像器５が前述の下方の迂回路のあ
る位置■に在り、この時ブレーキ付クラッチ６が動作し
て送入ローラ２は停止し送出路４の端部に排出されるシ
ート紙１の先端部を所定の長さとなるように設定される
。

第２図Ｃは同図すの現像器５が送入路４の端部の位置■
に達した場合であり、同図に示すようにシート紙１の下
面が現像器５の現像面に吸着されこの場合シート紙１の
先端の自由端１′を所定長に設定される。

こＳで第３図ｃ、ｄに示すようにブレーキ付クラッチ６
が解除され、モータ７により現像器５がシート紙１とと
もに前進移動が開始される。

第２図ｄは同図Ｃの現像器５が送出ローラ８の直前に達
しシート紙１の自由端が送出ローラ８間に挿入された位
置■で停止され、送出ローラ８により現像器５上に吸着
されているシート紙１が弓き出され現像が行なわれる。

この場合第３図すに示すようにシート紙１の終端がフォ
ト検出器３で検出された後さらに現像が終了するとモー
タ７がオフされる。

次に第５図、第６図により、現像器を移動させるための
駆動機構を説明する。

同図において、支点軸３１がシート紙面に平行に進行方
向と直交して装置固定部に回転可能に支持され、該支点
軸３１０両側に腕部３２□、３２２を固定し、その内側
に溝レール３３□、３３２を設け、この溝レール３３□
、３３２に嵌合した滑子３４□、３４２上に前述の余剰
液吸取式現像器５を取付け、シート紙１の進行方向に所
定距離だげ摺動できるようにする。

何れかの腕部３２□、３２２の側部にカムフォロア３５
を設け、モータ７により回転駆動されるカム３６と回転
接触させることにより、カム３６の回転角により所要の
両側腕部３２０，３２□の俯仰角が得られ、これと現像
器３０の摺動距離との組合わせにより現像器３０の任意
の移動経路の位置が得られる。

第６図は第５図に示す滑子３４０，３４２上に取付けら
れた現像器５の摺動機構の一例を示す。

すなわち支点軸４１が支点軸３１と平行に装置固定部に
回転可能に支持され、該支点軸４１０両側にレバー４２
□、４２２を固定し、その他端に割り溝４３□、４３２
を設けて前述の滑子３４０，３４２に固定されたピン４
４０，４４２を保持する。

何れかのレバー４２０，４２２の側部にカムフォロア４
５が設げられ、モータ７により回転駆動されかつカム３
６と一定の関係で連動されるカム４６と回転接触するこ
とによりレバー４２０，４２２は左右方向に振られ、従
って現像器５を取付げた両側滑子３４□、３４□が摺動
溝３３１，３３２に沿って摺動往復する。

いま第１図における前述の現像器５の位置■。

■、■で示されるＤ形状の移動経路を第５図、第６図で
説明した現像器の駆動機構を用いて実現するには、位置
■では支点軸３１０両側腕部３２、。

３２□は水平に保持され、現像器５は摺動行程における
支点軸３１からの最遠点に位置決めされる。

位置■では両側腕部３２０，３２□が前傾されるととも
に現像器５は摺動行程を戻されて支点軸３１に近づき、
さらに両側腕部３２□、３２２の前傾が水平方向に戻さ
れる。

位置■では完全に水平に保持され現像器５は摺動行程に
おける支点軸３１から最近点に位置決めされる。

この位置■で前述のようにシート紙を現像器５の上面に
吸着して摺動行程を水平方向に前進して再び位置■に至
り、シート紙の先端を送出ローラ間に挿入してシート紙
の引張り駆動が行なわれ、シート紙の現像、送出が行な
われる。

以上説明したように、本発明によれば、現像部において
余剰液吸取式現像器を前述の位置■、■。

■で示されるＤ形状の移動経路、一般的には離隔、接近
の任意の移動経路をたどることにより、位置■でシート
紙１を現像器５の現像面に吸着して位置■に選びシート
紙１の先端を送出ローラ８に挿入し現像器５のシート紙
の引出しを行なうことができるから前述の余剰液吸取式
現像器の利点である効率のよい現像と乾燥工程の省略を
従来困難であったシート紙に対し適用することが可能と
なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の構成を示す説明図、第２図ａ
−ｄは現像部における現像器の動作説明図、第３図ａ
−ｄは同タイムチャート、第４図ａ。 ｂは余剰液吸取式現像器の一例の説明図、第５図、第６
図は現像器を移動させるため駆動機構の説明図であり、
図中１は静電記録用シート 、２は送入ローラ、３はフ
ォト検出器、４は送入路、４′は送入路端、５は余剰液
吸取式現像器、６はブレーキ付クラッチ、７はモータ、
８は送出ローラ、１０．１１は現像器の移動経路を示す
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 現像部の通路に沿って送られるシート状記録媒体を
   現像するとともに、前記シート状記録媒体に付着した余
   分の現像液を吸い取る吸込部を有する現像器と、前記シ
   ート状記録媒体を前記現像部より送出させる送出ローラ
   とを含んでなる現像装置において、前記吸込部を往路は
   前記通路に対して接近した状態で移動せしめ、復路は前
   記通路に対して離隔した状態で移動せしめる往復移動手
   段を設け、前記シート状記録媒体が現像装置内に送入さ
   れたのちに前記吸込部を前記通路側に接近させて前記通
   路との間に前記シート状記録媒体を挾んだ状態で前記吸
   込部を往路移動させ、前記シート状記録媒体の先端を前
   記送出ローラに挿入させるようにしたことを特徴とする
   現像装置。