JPS58344B2 - 血液中の遊離脂肪酸の除去装置 - Google Patents

血液中の遊離脂肪酸の除去装置

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Publication number
JPS58344B2
JPS58344B2 JP53111249A JP11124978A JPS58344B2 JP S58344 B2 JPS58344 B2 JP S58344B2 JP 53111249 A JP53111249 A JP 53111249A JP 11124978 A JP11124978 A JP 11124978A JP S58344 B2 JPS58344 B2 JP S58344B2
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JP
Japan
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blood
free fatty
fatty acids
ion
ultrafilter
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Expired
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JP53111249A
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JPS5538148A (en
Inventor
立石直樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TATEISHI ROKA KOGYO KK
Original Assignee
TATEISHI ROKA KOGYO KK
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Publication date
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Publication of JPS58344B2 publication Critical patent/JPS58344B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は肝不全その他面液中から遊離脂肪酸を有効に除
去する装置に関する。
肝不全などの際には血液中にビリルビンその他と共に遊
離脂肪酸が異常に増加する。
これらの遊離脂肪酸は毒性も高くその著しい増大はこれ
らの病態の悪化に大きく関与するものと考えられている
この様なことから、人工肝蔵補助システムの一環として
各種の吸着剤によってこれらのビリルビンその他と共に
遊離脂肪酸の除去が試みられてきた。
しかし従来からある各種の吸着剤はこのようなどリルビ
ンと共に遊離脂肪酸の吸着に関してはその吸着能がはな
はだ乏しく未だ使用に十分に耐え得るものとはいえない
したがって、このような遊離脂肪酸に対する吸着効果が
著しく高い、新規な吸着剤その他の開発が望まれている
本発明者はこのような吸着が必ずしも容易でない遊離脂
肪酸をイオン交換繊維を用いることによって有効かつ高
い効率で適切に除去できることを知見して、これに基づ
いて本発明を以下に説明するように完成した。
本発明は血液を凝固または溶解させることなくまた血液
に如何なる悪影響をも与えることなく例えば肝不全など
の血液中にも増量した毒性の遊離脂肪酸を容易かつ有効
に吸着除去する血液中の遊離脂肪酸の除去装置を提供す
るものである。
本発明の装置は未処理血液を血液限外濾過器に送入する
血液送入ポンプと、こうして送入された血液を分画する
血液限外濾過器と、この血液限外濾過器で分画された血
液蛋白質の含有量の少ない方の部分または赤血球、白血
球、蛋白質等を含まない部分を濾過処理するイオン交換
繊維濾過器と、前記限外濾過器で分画された血液蛋白質
の含有量の多い方の部分または赤血球、白血球、蛋白質
等を含む部分と前記イオン交換繊維濾過器からのp液と
を合体させる合流器と、からできている。
本発記において未処理血液の分画な用いる限外濾過器は
通常、膜濾過器であり、これは電気透析と組合せて使用
することもできる。
イオン交換繊維濾過器はバッチ式またはカラム式として
も使用することができる。
本発明で使用するイオン交換繊維は、合成樹脂系のカチ
オン交換型で、例えばセルロースアセテート、アクリル
系のカチオン交換型のイオン交換繊維が好ましい。
ファイバーの太さとしては例えば1μ〜数+μ程度であ
り、その長さは10μ〜数百μのものが望ましい。
なお、このようなイオン交換繊維は生体血液の処理に用
いるものであるからこのような血液に悪影響をおよぼす
ことのない清浄な状態のファイバーとして使用すべきこ
とは勿論のことである。
血液処理における血液限外濾過器の使用は血液の凝固、
溶解を防止するためであり、これと共に血液を分画する
ためである。
ここで分画とは血液蛋白質の含有量の少ない方の部分即
ち、赤血球。
白血球およびその他の蛋白質を含まない部分(以下分画
液A1という)と、血液蛋白質の含有量の多い方の部分
即ち赤血球、白血球およびその他の蛋白質を含む部分(
以下分画液A2という)とに分割することを意味する。
普通、ここで用いる半透膜として例えば分子量45,0
00で分画する膜を使用するのが望ましく、この膜を通
過する部分が分画液A1となり、他方通過しない部分が
分画液A2ということになる。
分子量30,000で分画した場合は上記の分子量45
,000で分画するよりも分画液A1の量が減少し効率
が悪くなり望ましくない。
分画処理した分画液A0に対してイオン交換繊維による
濾過処理を施すのであるが、これは血液中の有効成分が
イオン交換繊維層に不必要に吸着されるのを防止するた
めである。
血液蛋白質の含有量の多い方の液をそのままこのような
イオン交換繊維層に通すと血液蛋白質がこのファイバー
の表面に被着してイオン交換繊維の遊離脂肪酸の吸着能
が著しく低下する。
分画液A1と分画液A2の合体は清浄化された正常な血
液に戻すためであり、これには適宜の合流器を使用する
ことができる。
なお、本発明で血液蛋白質とは赤血球、白血球およびそ
の他の血液中に存在する蛋白質を意味する。
次に本発明の一実施態様を図面に即して説明する。
第1図は本発明の遊離脂肪酸の除去装置の略図である。
図中、Aは半透膜を備える血液限外濾過器であり、送入
血液の分画をする限外濾過器、Bはイオン交換繊維濾過
器であり、血液限外濾過器Aで分画された分画液A1か
ら遊離脂肪酸を除去するためのイオン交換繊維の濾過層
を有するイオン交換繊維濾過器、Cは合流器であり、限
外濾過器Aからの分画液A2とイオン交換繊維濾過器B
からの濾液(遊離脂肪酸の除去された液)とを合体させ
る合流器、Pは限外濾過器Aに血液を送入する血液ポン
プ、1は未処理血液をポンプPに導入するパイプ、2は
ポンプPから限外濾過器Aに強制的に移動する血液のパ
イプ、3は分画液A1の流れるパイプ、4はイオン交換
繊維濾過器Bからの流れるパイプ、5は分画液A2の流
れるパイプ、6は分画液A2と前記濾液とが合体して得
られる清浄化された血液の流れ出るパイプである。
次に本発明の装置の効果を明瞭なものとするため、その
中核をなすイオン交換繊維の血中遊離脂肪酸に対する吸
着能についての試験例を以下に説明する。
試験例 小ビーカーに、遊離脂肪酸の存在している血清20m1
と一8O3Hの基をもつカチオン交換型のイオン交換繊
維2gを入れ、マグネティック・スターラーで60分間
にわたり十分に攪拌した後、血清と吸着剤としての上記
イオン交換繊維を分別して、この処理後の血清について
、血中遊離脂肪酸濃度を測定した。
交換容量2.8meq/gであった。
一方、吸着剤としてのイオン交換繊維のかわりにゼオラ
イト系のオーライトを使用して、同じ方法で血清の血中
遊離脂肪酸濃度を測定した。
上記両試験結果を第1表に示す。
第1表において本発明品とは上述の本発明に使用するイ
オン交換繊維を意味する。
従来品とは比較のために用いた吸着剤であり、ゼオライ
ト系のオーライトを指す。
本発明によれば、限外濾過器で、血液が血液蛋白質を多
く含む分画液A2と血液蛋白質を少なく含む分画液A1
とに分画され、分画液A1がイオン交換繊維濾過器で濾
過されるため、血液中の有効成分がイオン交換繊維層に
吸着されることがなく、また血液蛋白質がイオン交換繊
維のファイバー表面に被着して、イオン交換能が低下さ
れることがなくして、しかも上記試験例に示されている
ように遊離脂肪酸の吸着能が優れたイオン交換繊維で濾
過されるので、十分に遊離脂肪酸(NEFA)除去がで
き、そして、この濾過液と上記限外濾過器からの分画液
A2とが合流で合体されるので、単に、血液に、イオン
交換繊維を単独、または他の吸着剤と混合もしくは分画
して同一容器内に入れ接触する方法と全く相異して、著
しく高い効率(吸着率73.9%)で肝不全その他など
の血液中から遊離脂肪酸の除去を有効かつ容易にしたの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の血液中の遊離脂肪酸の除去装置の一実
施態様を示す略図である。 A・・・・・・血液限外瀘過器、B・・・・・・イオン
交換繊維濾過器、C・・・・・・合流器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 送入された血液を分画する限外濾過器と、該限外濾
    過器で分画された、血液蛋白質等の含有量の少ない分画
    液を濾過処理するイオン交換繊維濾過器と、該イオン交
    換繊維濾過器からのP液と上記限外濾過器で分画された
    、血液蛋白質物の含有量の多い分画液とを合体させる合
    流器とを備えて成ることを特徴とする血液中の遊離脂肪
    酸の除去装置。 2、特許請求の範囲第1項記載の装置において、そのイ
    オン交換繊維濾過器が、カチオン交換器のイオン交換繊
    維濾過器であることを特徴とする血液中の遊離脂肪酸の
    除去装置。
JP53111249A 1978-09-12 1978-09-12 血液中の遊離脂肪酸の除去装置 Expired JPS58344B2 (ja)

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JP53111249A JPS58344B2 (ja) 1978-09-12 1978-09-12 血液中の遊離脂肪酸の除去装置

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JP53111249A JPS58344B2 (ja) 1978-09-12 1978-09-12 血液中の遊離脂肪酸の除去装置

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Publication Number Publication Date
JPS5538148A JPS5538148A (en) 1980-03-17
JPS58344B2 true JPS58344B2 (ja) 1983-01-06

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ID=14556372

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JP53111249A Expired JPS58344B2 (ja) 1978-09-12 1978-09-12 血液中の遊離脂肪酸の除去装置

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54135497A (en) * 1978-04-13 1979-10-20 Toray Industries Method of removing detrimental component in blood

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS54135497A (en) * 1978-04-13 1979-10-20 Toray Industries Method of removing detrimental component in blood

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JPS5538148A (en) 1980-03-17

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