JPS5834465Y2 - 装飾照明装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、例えば照明看板等の顕示性を高めるために
、その面板の周りの装飾用等に用いられる装飾照明装置
に関する。

従来、この種の装飾照明装置としてプリズムカットの凹
凸面を形成した透光板からなる拡散スフノーンに一面か
ら光源を臨ましめ、反対面に光源からの装飾的に変形拡
大された光模様を現出せしめるようになされた装置は既
知である。

また、この場合、動的な光模様の変化により一層優れた
装飾効果を得るために、スクリーン又は光源を回転させ
て光像を回転させたり、或いは光源を順次的に点滅させ
て光像を流動させるようになされたものが知られている
。

しかしながら、前者は回転駆動機構を要するため装置自
体が複雑かつ高価なものとなる憾みがある一方、後者は
、流動的に顕われる各光像がいずれも同じ向きの同一パ
ターンのもので゛しかないために、いささか変化性に劣
り、それによって得られる装飾的効果にも一定の限度が
あった。

この考案は、上記のような事項に鑑み、一層優れた装飾
的効果を得るために、従来の各装飾照明装置のもつ長所
を組合わせ、スクリーン上に現出される光像を順次回転
させつ・スクリーン上で流動せしめるようにしたもので
あって、以下その構成を図面に示す実施例に基づいて説
明する。

図示実施例は、突き出し看板の装飾用に用いた場合を示
すもので、１は看板の外装周側鈑、２は看板用面板、３
はこの面板の周りにこれを囲撓する状態に配置された板
状拡散スクリーンで、第３図および第４図に示すように
少なくとも一面に所定の規則的な凹凸配列を有する所定
の大きさの多数個の透光板単位３ａ、３ａ・・・・・・
の集合体から成り、かつ該透光板単位の相互に隣接する
ものどうしが第５図および゛第６図に示すように順次そ
の凹凸配列の方向を所定角度づつ変化せしめて配置され
たものとなされている。

透光板単位３ａの凹凸面は、第３図に示すように四角錐
状の凸部４を繁横基盤目状に並べて設けたもの、あるい
は第４図に示すように断面半円形の凸条５を平行状に配
列したもの、その他言角錐状の凸部を蜂の巣状に配列し
たもの等、規則的な所謂プリズムカットの凹凸配列を有
する各種のものを採用しうる。

また、このような透光板単位の集合体からなるスクリー
ン３は、個別に切断して形成された多数個のそれぞれ凹
凸配列の方向を異にする透光板単位３ａ、３ａ・・・・
・・を、縦又は（および）横に順次接ぎ合わせて所要大
、所要形状に形成するか、あるいは射出成形、押出成形
等により複数個の透光板単位を含む一体の板状に形成さ
れるものである。

６はスクリーン３の背後に配置された多数個の光源であ
って、それぞれ各透光板単位３ ａ 、３ ａの内面に
個別に光を投影する如く１個以上づつ臨ませて配置され
ている。

しかもこれらの光源６は透光板単位３ ａ 、３ ａ・
・・・・・の配列方向に沿って順次的に点滅せられるよ
うになっている。

この光源６は、スクリーン上に現われる光模様の美匠性
を上げるため、望ましくは着色光源を用いるのが良い。

もちろん、相互に異色の複数種類の着色光源を用いるこ
ともある。

７は光源６の取付板で、面板２の照明用の光源８からの
光がスクリーン２に投影されないようにそれらの間を遮
断するようになっている。

上記において、光源６を点灯することによってスクリー
ン３の各透光板単位３ａ上には、その凹凸面に対応して
変化拡大された光像が現出される。

たとえば、第３図に示すような凹凸配列をもつ透光板単
位の場合、部分的に揮度を異にした略四角形の光像Ｆ、
がその対角線を凸部４の縦横の配列方向に指向させた状
態で現出される。

従って、該透光板単位３ａからなる第５図に示すスクリ
ーン３において、今左側の透光板単位３ａから順次にそ
れに臨む光源６を点滅すると、光像Ｆ１は左から右に順
次場所を移しつ・所定角度づつ回転し、右端の透光板単
位３ａに至ると９０’回転した状態となってあられれる
。

また、第４図に示すような凹凸配列をもつ透光板単位３
ａの場合、光像Ｆ２は凸条５と直交する方向に略−文字
形に現われ、従ってそれを用いた第６図に示すようなス
クリーン３の場合、上記同様に左側から順次光源６を点
滅すると、光像Ｆ２は左から右に順次場所を移しつつ回
転し、最初左端で横−文字形にあられれた光像Ｆ２が右
端に至って縦−文字形になって現出される。

この考案は上述のように、少なくとも一面に所定の規則
的な凹凸配列を有する多数個の透光板単位の集合体であ
って隣接透光板単位の凹凸配列方向が順次変化されてい
る板状拡散スクリーンと、このスクリーンの内側に位置
して前記各透光板単位の内面に個別に光を投影する如く
配置された多数個の光源とよりなり、当該光源が、拡散
スクリーンにおける透光板単位の配列方向に沿って順次
的に点滅されるようになされたものであるから、拡散ス
クリーン上において、所定形状の光像が、光源の順次的
な点滅によって流動的に現われると同時に該流動に合わ
せて順次回転し、極めて興趣深い動的な光模様の変化を
外観せしめ得て特異な装飾効果をあげることができる。

従って、これを例えば看板等に付属する装飾照明として
使用した場合、その美しさ、多様さで人の注意をひきつ
け、従来品より、一層優れた宣伝効果を期待することが
できる。

かつ光像を流動かつ回転させるに拘らず、複雑な回転駆
動機構等を必要とせず、構造が簡単で故障のおそれが少
なく、シかも比較的安価に製作提供できる等の利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図は突き出
し看板に組合わせた状態の正面図、第２図はその横断面
図、第３図イはスクリーンを構成する透光板単位の一例
を示す一部拡大正面図、同図口は第３図イのＡ−Ａ線断
面図、第４図イは透光板単位の他の例を示す一部拡大正
面図、第４図口は第４図イのＢ−Ｂ線の断面図、第５図
および第６図は、それぞれ第３図および第４図に示す透
光板単位をもって形成した拡散スクリーンの一部正面図
である。 ２・・・・・・看板用面板、３・・・・・・拡散スクリ
ーン、３ａ・・・・・・透光板単位、４，５・・・・・
・凸部、６・・・・・・光源、７・・・・・・光源取付
板、Ｆｌ、Ｆ２・・・・・・光像。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）少なくとも一面に所定の規則的な凹凸配列を有す
   る多数の透光板単位の集合体であって、隣接透光板単位
   の凹凸配列方向が順次変化されている板状拡散スクリー
   ンと、このスクリーンの内側に位置して前記各透光板単
   位の内面に個別に光を投影する如く配置された多数個の
   光源とよりなり、当該光源が、拡散スクリーンにおける
   透光板単位の配列方向に沿って順次的に点滅せられるよ
   うになされた装飾照明装置。
2. （２）光源が着色光源からなる実用新案登録請逮の範囲
   第１項記載の装飾照明装置。