JPS5834457Y2 - 銘板取付台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はコンクリートビルディング等の礎石、就中礎
石代替物による低置且つ施工性の良好な銘板取付台の提
供に係わるものである。

而して本考案に於いて予期される主たる目的の一つは天
然素材である自然石利用による不都合、殊に素材不足、
搬出手間並びに作業手間より必然的に招来される割高な
設置コス１〜を有効に回避し、極めて低置な設置を可能
とした点におかＩｔたものである。

次いで本考案に於いて予期される他の主たる目的の一つ
は耐アルカリ性グラスファイバー強比コンクリート（以
下ＧＲＣと云う）を活用し、これが肉薄軽量化を期し、
取付施工等に′５分の手間ないしは重機等を一切不要と
し、取付施工に於ける特殊技術ないしは重量物取扱いに
係わる安全吋策を一切不要ならしめた点におかれたもの
である。

更に本考案に於いて予期される他の主たる目的の一つは
ＧＲＣの有する優れた成形特性並ひに表面加工特性とを
もって、あらゆる外観形状、色彩、艶出し、ないしは模
様の作出を可能とし、天然石に於ける不都合、就中原石
形状による制約、この原石の目の方向による制約ないし
は色、艶、模様等の不可避的な制約を適切に回避し得る
ようにした点におかれたものである。

次いで又本考案に於いて予期される他の主たる目的の一
つはＧＲＣによる優れノー耐衝撃、曲げ強度特性並びに
耐候特性よりして自然石に於ける加工隅角部の毀傷損、
殊に石の目の方向に沿った割れ等の事故を未然に無から
しめるようになすと共に毀傷損に際し的確且つ簡便な補
修を可能ならしめ得るようにした点におかれたものであ
る。

而して又本考案に於いて予期される更に他の種々なる目
的は以下の説明をもって順次明白にされたものであって
、本考案はか・る緒特性の適切且つ合目的々な奏効を期
すべく其の構成の要旨を耐アルカリ性グラスファイバー
強化コンクリートよりなる任意箱形状の且底面を開口さ
れた取付台フレームに於いて該フレーム開口接地縁部に
於いて止着立設せしめるようになすと共にこのフレーム
外周面に銘板プレートを添装止着せしめるようにした点
に置き、か・る構成の要旨に附随する相当の設計変更を
予定したものである。

以下本考案の詳細を図面に示す典型的な一実施例につい
て説明するに１はＧＲＣよりなる取付台であって、通例
ＧＲＣの有する優れた耐衝撃特性、曲げ強度特性等より
して、これを肉薄のフレーム物とし、極力軽量のものと
して、その取扱い性の向上を期したものであり、か・る
目的に於いて取付台１の内周面に必要に応じて補強用の
リブ１ａ〜１ａを一体的に隆設せしめるようにしたもの
である。

而して該取付台１は夫々の施主の要請、立地条件等を総
合的に勘案して定まる外形々状のものとして、基本的に
は底面を開口した箱状のものとされ、その開口縁を接地
縁として、鉄部に於いて立設予定地に止着されたもので
ある。

か・る立設止着の一態様例として開口縁を外側方に曲折
し、縁鍔１ｂを一体的に連設せしめるようになすと共に
この縁鍔１ｂにアンカーボルト２の取付孔１Ｃ〜１Ｃを
適宜開穿配設した場合を想定し、コンクＩＪ−トゲラン
ド３に対する設置に際し、該取付縁鍔１ｂをコンクリー
ト又は縁石等をもって隠蔽することにより其の外観審美
性の有効な助長を期したものである。

斜上取付台１に於ける外周面任意位置、即ち表出目的に
即応した取付台１の上部等に銘板４を添装止着したもの
であり、これが止着に際し取付台１の表面に直接接着し
、ないしはボルト、ビスその他の適宜の手法をもって固
着したものである。

尚、図示例に於いては取付台１の上部端面を産膜し、銘
板４の嵌合凹部１ｄを設け、且つボルト挿通孔１ｅ〜１
ｅを適宜開穿して、銘板４の下面に突設したボルト５を
この孔１ｅを介して取付台１の内面に突出せしめ、ナツ
ト６をもって緊締したものである。

而して斜上に於ける取付台１自体の形状並びにノブ１ａ
、縁鍔１ｂ並びに嵌合凹部１ｄ等の構造的な相当の設計
変更が別途予定され、且つ取付台１の外装、即ち、色彩
、艶出し、模様等を別途夫々の使用目的に即応して施さ
れたものである。

本考案は斜上に於ける取付台１を特にＧＲＣ素材をもっ
て作出せしめるようにしたものであって、スプレィサク
ションその他の適宜の手法によって、特に成形型枠内に
対する吹き付は鋳込みの手法をもって一発成形する等の
任意の手法が予定されたものであり、ＧＲＣ材の有する
優れた成形特性の活用が期されたものである。

本考案に係る銘板取付台は斜上に於ける特長ある構成、
就中ＧＲＣ素材による一発成形によるフレーム化を期し
たこと、その外観形状並びに色彩、模様ないしは艶出し
等を自由としたこと、銘板の取付部構造の作出を比較的
簡便としたこと等をもって前記せる緒特性の具体的な奏
効を期し得たものである。

而して、従前に於けるこの種の銘板の取付台は概ね石造
りであって、これが当然のことながら素材原石の形状、
質量、模様等に即影響されると共に加工に格別の技術な
らびに手間を要請されたものである。

又、これ等は重量物であることより当然その取扱いに格
別の重機等が要請されると共に其の作業手間並びに多く
の人手を要請され、又その取扱いに於いて多くの危険を
内包したものである。

本考案は斯かる従前に於ける自然石による取付台に対し
、ＧＲＣフレームを代替したものであって、肉薄、軽量
化と形状作出の自在性と、表面特性の有効な作出とを可
能とし、これが素材面に於いてはもとより、搬送面、加
工面等に於いて格段のコストダウンを期したものである
。

又、当然のことながら近時自然石の乱掘による自然の破
壊防止にも格別の実効を奏し得たものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の典型的な一実施例を示す斜視図、第２
図は同断面図、第３図は銘板の一部を破截した要部斜視
図である。 尚、図中 １・・・・・・取付台、２・・・・・・アン
カーボルト、３・・・・・・グランド、４・・・・・・
銘板、５・・・・・・ボルト、６・・・・・・ナツトを
示したものである。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）耐アルカリ性グラスファイバー強化コンクリート
   よりなる任意箱形状の且つ、底面を開口された取付台フ
   レームの開口縁部の外側方に向けてコンクリートベース
   上に当接される取付は縁を設けるようになすと共にこの
   フレーム外周面に銘板プレートを添装止着せしめるよう
   にしたことを特徴とする銘板取付台。
2. （２）前記取付台フレームに於ける外周面上部に銘板プ
   レート取付用の嵌合凹部を産膜せしめるようにしたこと
   を特徴とする請求 載に係る銘板取付台。
3. （３）前記取付フレームに於ける内周面に補強用のノブ
   を適宜隆設せしめるようにしたことを特徴とする登録請
   求の範囲第一項記載に係る銘板取付台。