JPS5834397Y2 - 陶磁器焼成用台車における棚組み用部材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は陶磁器焼成用台車における棚組み用部材に関す
るものである。

陶磁器焼成用台車はこれに被焼成品を棚詰するために支
柱、梁材、棚板などの棚組み用部材を用いて所要の棚を
組み立てるものであるが、このような棚組み用部材は耐
火性に優れた炭化珪素質その他の耐火材で作られるのを
普通とする。

ところが、このような耐火材で作られた支柱や梁材は熱
衝撃に対する抵抗性がきわめて大きい反面台車の窯入れ
、窯出しに伴う急激な温度変化によって熱歪を生じやす
く、この熱歪に基づく亀裂を発見できないまま使用して
いると棚が倒壊して被焼成品または焼成品を破損すると
いう大きな損害をもたらすという難点があった。

本考案は前記のような難点を解決するためになされたも
ので、以下、図示の実施例について詳細に説明する。

第１図において、２は外周を四角形とした耐火材よりな
る管状主体であって、該管状主体２はこれに軸線方向に
おいて中央に設けられた透孔１も四角形としてその内部
３には軸線方向において多数の四角形の孔４が設けられ
ている。

また、第２図において、２は外周を円形とした耐火材よ
りなる管状主体であって、該管状主体２はこれに軸線方
向において中央に設けられた透孔１も円形としてその内
部３には軸線方向において多数の四角形の”ＪＬ４が設
けられている。

前記第１図に示すように構成された棚組み用部材は外周
を四角形とした管状主体２を所要長さの支柱イとして図
示しない陶磁器焼成用台車上に第３図に例示するように
四方に立て、前方に２個並列させた支柱イ、イの間およ
び後方に２個並列させた支柱イ、イの間には夫々耐火材
よりなる梁受口９口を張架して該梁受口９口を介し前方
の支柱イ、イと後方の支柱イ、イによって夫々支承され
るように所要長さの管状主体２を梁材ハ、ハとして前後
方向に張架し、該梁材ハ、ハ上に図示しない耐火材より
なる棚板を載装し、該棚板上に被焼成品を棚詰して窯入
れすれば、該被焼成品は窯内において焼成されたうえ陶
磁器製品として窯出しされるものであるが、支柱イおよ
び梁材ハとしている炭化珪素質などの耐火材よりなる管
状主体２は熱衝撃に対する抵抗性がきわめて大なうえ軸
線方向において中央に透孔１が設けられたことによって
外界からの加熱、冷却の熱影響がその外表面と中央の透
孔１中とにおいてほぼ均等となり、しかも、該筒状主体
２の内部３はその軸線方向において設けられた多数の孔
４によって速やかに加熱および冷却がなされることとな
るため、台車の窯入れ、窯出しに伴う急激な温度変化に
よっても全体として熱歪を生じ難く、その結果、亀裂の
発生もなく、長期間に亙って棚が倒壊するおそれなく使
用できるものである。

なお、第２図に示す管状主体２の外周を円形としたもの
は前記第１図に示す管状主体２の外周を四角形としたも
のと同様支柱として使用できるものである。

本考案は前記実施例による説明によって明らがなように
、陶磁器焼成用台車における棚組み用部材である支柱や
梁材として従来のものの難点としたところを解決したも
のであり、構成上軽量なことによって棚組み作業も容易
にできるほが窯出しによって窯外に徒らに持ち出す熱量
の損失も少ない利点と相俟ち実用的価値きわめて大なも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２図は他の
実施例を示す斜視図、第３図は使用状態において示す斜
視図である。 １：透孔、２：管状主体、３：内部、４：多数の孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 軸線方向において中央に透孔１を設けた耐火材よりなる
   管状主体２の内部３に軸線方向において多数の孔４を設
   けたことを特徴とする陶磁器焼成用台車における棚組み
   用部材。