JPS5834394Y2 - 冶金用装入物の予熱シユ−ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主に製鋼用精錬炉にスクラップ、鉱石あるいは
、合金鉄などの装入物を添加するに際し効率よく装入物
を予熱する装置に関する。

従来スクラップや合金鉄を使用に先だち予熱することは
周知のとおりである。

即ち、合金鉄等はバッチ式加熱装置で予熱するかシャフ
ト式連続加熱炉で予熱し必要量だけを切り出し使用する
方法が提案されている。

第１のバッチ式加熱炉は熱効率が悪く、この点を改良し
たシャフト式加熱炉でも被加熱材を必要量だけ取り出す
際に、被加熱材の熱膨張率が大きいと困難をともない適
用が難かしい上に、取り出し後製鋼用精錬炉に装入する
までの間に被加熱材の温度が下がり一貫して見た熱効率
の向上は小さくなる。

本考案はバッチ式加熱炉の熱効率の悪さを改善するとと
もに、シャフト炉のもつ予熱完了時の被加熱材の炉外へ
の取り出しの困難性を改善するとともに取り出しより、
精錬炉への装入までの過程での熱ロスを小さくする技術
手段を提供するものである。

その特徴とするところは、それぞれ内面に耐火ライニン
グを施してなる、−側端および上方を開口せしめた冶金
用装入物収納容器と、該容器に着脱自在に設けた上蓋か
らなり、且つ前記容器もしくは上蓋の適宜部位に予熱バ
ーナー装着支持孔を設けた冶金用装入物の予熱シュート
にある。

本考案は上記目的を遠戚するために （１）予熱した被加熱材を、他の容器へ移しかえること
なくそのま・搬送し精錬炉へ装入出来ること。

（２）予熱用に使用するオイルバーナー、ガスバーナー
の排ガスを予熱に有効に利用する。

２点を効率よく実現することにより、従来法の課題を解
決せんとするものである。

以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて述べる。

第１図は、本考案の実施態様を示す概略全体図、第２図
は第１図のＡ−Ａ断面を、第３図は同じ＜Ｂ−Ｂ断面を
示す。

１は冶金用装入物収納容器（以下単にシュートと称する
）で例えば鋳鋼製外殻で一側端及び上方を開口して設け
られ、内壁は耐火ライニングを施している。

２は上蓋で前記シュートに着脱自在に設けられており、
シュート対向面（内面）にはシュートと同様に耐火ライ
ニングを施している。

３は上蓋着脱用吊手で上蓋背面に一体的に設けられてい
る。

４はバーナー装着支持孔でシュート１の開口側端との対
向壁に形成されており予熱用バーナー５を着脱可能にし
ている。

６は排気口を兼ねたシュート内装入物の排出口で予熱バ
ーナー装着支持孔保有壁と対向して例えば側壁全面を切
欠いて設けられる。

７はシュート懸垂用フックで、シュート両側に一体的に
設けられている。

８はシュート・セット用台で、バーナー装着支持孔４が
下方に位置するよう傾斜して設けられている。

９は、排ガスフードで、シュート１の排気口６に対向し
て設けられ、上方は排ガス系に連通している。

１０は被予熱材で、例えばスクラップや合金鉄のような
冶金用装入物である。

装入物を予熱する際は、装入物を収納した予熱シュート
をシュート・セット用台に載架する。

この場合予熱シュートは単体でもよいが、排ガス熱を再
利用する見地からは、第１図に示すようにダブルセット
する方が好ましい。

次いで、前段の予熱シュー）ＩＡのバーナー装着支持孔
４へ予熱バーナー５をセットする。

燃料は、気体液体の何れでもよい。

予熱開始後、燃焼排ガスは前段シュー１−ＩＡ内の装入
物間を通って後段シュー）ＩＢ内へ抜け、前段シュート
内装人物の仕上予熱、後段シュート内装入物の先行予熱
を行なうことができる。

つまり、前段シュー）ＩＡの排気口６と後段シュー）−
１Ｂのバーナー装着支持孔４が連結され、予熱室が一体
的に設けられていること、およびシュート・セット用台
８を、排気ロ６位置がバーナー装着支持孔４但置より上
方に位置するよう傾設したので排ガス流通が円滑になさ
れ、効率的な装入物の予熱ができる。

予熱を終った装入物は、そのま・予熱シュートを介して
クレーン作業により溶融金属精錬炉に装入される。

予熱シュートは上述したように例えば２個使用に限らず
１個使用でもよいが、予熱排ガス熱が利用されることな
く放散されるので熱効率の点で予熱シュートの複数利用
には及ばない。

本考案は上述したように構威し且つ用いることにより、
簡便な装置構成で装入物の効率的な予熱ができるととも
に予熱装入物を他の装入用容器に移し替えることなく、
そのまま溶融金属精錬炉に装入することができるので作
業性にすぐれ生産性の向上に寄与する効果が非常に大き
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の実施態様を示す概略全体図、第２図
は、第１図のＡ−Ａ断面図。 第３図は、第１図のＢ−Ｂ断面図。 １・・・・・・シュート、２・・・・・・上蓋、３・・
・・・・上蓋着脱用吊手、４・・・・・・バーナー装着
支持孔、５・・・・・・予熱用バーナー、６・・・・・
・排気孔、７・・・・・・容器懸垂用フック、８・・・
・・・シュート・セット用台、９・・・・・・排ガスフ
ード、１０・・・・・・被予熱材、１１・・・・・・耐
火ライニング補強用骨材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. それぞれ内面に耐火ライニングを施してなる、−側端お
   よび上方を開口せしめた冶金用装入物収納容器と、該容
   器に着脱自在に設けた上蓋からなり、且つ前記容器もし
   くは上蓋の適宜部位に予熱バーナー装着支持孔を設けた
   ことを特徴とする冶金用装入物の予熱シュート。