JPS5834166B2 - 分離膜及びその製造方法 - Google Patents

分離膜及びその製造方法

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JPS5834166B2
JPS5834166B2 JP10522081A JP10522081A JPS5834166B2 JP S5834166 B2 JPS5834166 B2 JP S5834166B2 JP 10522081 A JP10522081 A JP 10522081A JP 10522081 A JP10522081 A JP 10522081A JP S5834166 B2 JPS5834166 B2 JP S5834166B2
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separation membrane
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dope
separation
bis
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浩史 桑原
等 増田
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は分離膜及びその製造方法に関するものであり、
さらに詳しくは優れた分子分画性、分離能力を有する分
離膜及びその製造方法に関するものである。
省資源、省エネルギー、無公害化の社会的ニーズに応え
る溶液処理の技術、すなわち分離膜を隔てて溶液に圧力
を加えて行う逆浸透法や限外流過法は、近年、脚光を浴
びて、海水や排水の脱塩、砂糖、ジュース、牛乳、卵白
等の食品工業、人工腎臓、血漿交換の医療用、蛋白質、
酵素、その他数多くの分野において、分離、濃縮、精製
などのプロセスに応用されている。
この分離膜に関しては実際の応用面から耐熱性、耐薬品
性に富み、かつ安価なものの開発が強く望まれている。
従来、耐熱性の分離膜としてはポリサルフオンやポリイ
ミドを素材としたものが用いられているが、これらのも
のはコスト的に高く、その利用分野は著しく制限されて
いる。
本発明者らは、かかる状況に鑑み、安価で、耐熱性に富
み、かつ透過性能にも優れた分離膜を開発することを目
的として鋭意研究を重ねた結果、ボリアリレート樹脂に
関して良溶剤として作用するジオキサン又はテトラヒド
ロフランと、貧溶剤又は非溶剤として作用するジメチル
ホルムアミド、トリエチルホスファイト、エチルアルコ
ールなどの添加剤とからなる混合溶剤中にボリアリレー
ト樹脂を溶解し、この溶液を用いて膜体を形成すること
によって上記の目的が達成しつることを見出し、特願昭
54−173619号(特開昭56−91803号)と
して別途提案した。
しかしながら、この方法により得られた分離膜は酸性染
料プラクツク−24の溶液に対しては良好な半透性を示
すが分子量20,000のポリエチレングリコールの溶
液(濃度3.oooppm)を用いた分子分画性試験に
よれば透過量は0.7〜3. OM3/M2・D排除率
20〜60%であり、このことから算定すると分画分子
量は100,000−150,000の範囲であり、グ
ロブリン、アポフェトリン、フィブリノーゲン等の高分
子量の蛋白質、DNA等の核酸類などの分離・除去にそ
の応用分野を有する。
一方、分画分子量が100,000未満の性能の範囲で
は、アルブミン、ヘモグロビン、オバルブミン、ペプシ
ン、ミオグロビン、ペプタイド、インシュリン、バシト
ラシン等の蛋白質、ラフィノース、サクロース等の糖類
などの分離、除去あるいは糖蜜の精製、チーズホエーの
精製、濃縮、大豆ホエーの濃縮、酵素の精製、ワクチン
の精製、濃縮、植物性蛋白質の回収、酒類の除菌、菌パ
イロジエンの除去、バクテリア・胞子・ウィルス・藻類
の除去、電着塗料の回収、コロイド質の除去、鉱物粒子
の除去、固体微粒子の除去、油水分離等の膜分離プロセ
スの応用分野があり、特に分画分子量100,000未
満で、排除率が75〜100%で、分離能力のすぐれた
分離膜の開発が医療用業界や食品業界のみならず、化学
工業、酪農・水産・畜産部門、水処理・造水業界、鉄鋼
・機械工業、繊維・染色加工工業など数多くの分野で期
待されているのが現状である。
本発明者らは、かかる現状に鑑み、安価で、耐熱性に富
み、透過性にも優れ、かつ分画分子量が100.000
未満の性能を有する分離膜を提供することを目的として
引き続き研究を重ねた結果、N−メチル−2−ピロリド
ンにボリアリレート樹脂を溶解したドープを用いて膜体
を形成することにより上記の目的が遠戚できることを見
い出し、本発明を完成したものである。
すなわち本発明は、ボリアリレート樹脂を形成してなる
分画分子量が100,000未満の性能を有する分離膜
及びN−メチル−2−ピロリドンにボリアリレート樹脂
を溶解してドープを得、該ドープを用いて所定形状の膜
体を形成することを特徴とする分離膜の製造方法である
本発明に用いられるボリアリレート樹脂は、芳香族ジカ
ルボン酸またはその機能誘導体と2価のフェノールまた
はその機能誘導体とから得られるものである。
芳香族ジカルボン酸としては従来公知のものがあげられ
るが、好ましいのはテレフタル酸、イソフタル酸、(P
、P′−ジカルボキシ)ジフェニル、ナフタレン−1,
5−ジカルボン酸などである。
好ましい芳香族ジカルボン酸の機能誘導体としては、芳
香族ジカルボン酸のジクロライド、ジクロライドがあげ
られる。
芳香族ジカルボン酸またはその機能誘導体は単独で使用
されてもよいし、また2種以上混合して使用されてもよ
いが、本発明においてとくに好ましいものとしてはテレ
フタル酸またはその機能誘導体とイソフタル酸またはそ
の機能誘導体とをモル比で1:9ないし9:1、好まし
くは3ニアないし7:3、最も好ましくは1:1の割合
で混合したものである。
2価のフェノールとしては従来公知のものがあげられる
が、好ましいのは、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
メタン、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)
−メタン、ビス−(4−ヒドロキシ−3,′5−ジクロ
ロフェニル)−メタン、ビス(4−ヒドロキシ−3,5
−ジブロモフェニル)−メタン、ビス(4−ヒドロキシ
−3,5−ジフルオロフェニル)−メタン、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−ケトン、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−サルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−スルフォン、4,4−ジヒドロキシジフェニル
エーテル、■、1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
エタン、2,2−ビス(4ヒドロキシフエニル)−フロ
パン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−3−メチルフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3
−クロロフェニル)−−10パン、2,2−ビス−(4
−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)−プロパン
、2,2−ビス(4−ヒドロキシナフチル)−プロパン
、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−フェニルメタン、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−ジフェニルメタン、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)、4/−メチルフェニ
ルメタン、1゜1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
2,2゜2−Muクロロエタン、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−(4’−クロロフェニル)−メ51ン、1
゜1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキシル
メタン、4,4′−ジヒドロキシジフェニル、2,2′
−ジヒドロキシジフェニル、2,6−シヒドロキシナフ
タレン、ヒドロキノン、レゾ゛ルシノール、2,6−シ
ヒドロキシトルエン、2゜6−シヒドロキシクロロベン
ゼン、3,6−シヒドロキシトルエンなどであり、とく
に好ましいのは、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロパン、すなわちビスフェノールAと呼ばれて
いるものである。
好ましい2価のフェノールの機能誘導体としては、2価
のフェノールのアルカリ金属塩、とくに好ましくはナト
リウム塩、カリウム塩があげられる。
2価のフェノールまたはその機能誘導体は単独で使用さ
れてもよいし、また2種以上混合して使用されてもよい
本発明に用いるボリアリレート樹脂は界面重合法、溶液
重合法、溶融重合法など公知の方法で製造することがで
きる。
本発明に好ましく用いられるボリアリレート樹脂は、フ
ェノール/テトラクロルエタン(6:4、重量比)混合
溶媒中、濃度197dll 、25℃で測定した対数粘
度が0.5〜1.0とくに0.5〜0.8のものである
本発明により分離膜を製造するには、まずN−メチル−
2−ピロリドンにボリアリレート樹脂を溶解してドープ
を得ることが必要である。
ボリアリレート樹脂の溶解方法は特に限定されず、公知
の種々の方法、装置を適宜採用することができるが、1
00℃以下、好ましくは室温で攪拌しながら溶解するの
が好ましい。
ドープ中のボリアリレート樹脂の濃度が高くなると分離
膜の排除率は高くなるものの透水性が低下し、一方低く
なると製膜性が低下する傾向があるので、好ましい範囲
は5〜25重量%、とくに10〜20重量%である。
本発明においては、必要に応じてドープに、たとえば水
溶性ポリマー、無機塩及び有機溶媒を含有せしめること
ができる。
水溶性ポリマーとしては、たとえば、ポリエチレングリ
コール、ポリビニルピロリドンなどがあげられ、無機塩
としては、たとえば塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩
化カリウムなどのアルカリ金属塩や、たとえば塩化マグ
ネシウム、塩化カルシウムなどのアルカリ土類金属塩が
あげられ、有機溶媒としては、たとえばテトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミドなどがあげら
れる。
これら水溶性ポリマー、無機塩あるいは有機溶媒は、得
られたドープに添加することもできるし、また予めN−
メチル−2=ピロリドンあるいはボリアリレート樹脂に
混合しておくこともできる。
ドープ中に水溶性ポリマ、無機塩あるいは有機溶媒を含
有せしめることによって、得られる分離膜の透過量を大
きくすることができ、また分画分子量を目的とする好ま
しい範囲に調整することができる。
これらの好ましい含有量は水溶性ポリマーでは5重量%
以下、無機塩では3重量%以下、有機溶媒では50重量
%以下である。
ついで本発明においては、上記のようにして得られたド
ープを用いて所定形状の膜体を形成することが必要であ
る。
膜体の形成法としては、流延法が好ましく採用される。
たとえばドープをドクターナイフを用いて支持体上に流
延し流延後、非溶剤である浸漬液に浸漬してゲル化させ
るか、あるいは生成膜中の溶剤の一部を蒸発させたのち
浸漬液に浸漬してゲル化させることができる。
また、生成膜中からの溶剤の除去は、浸漬法によらず、
真空蒸発法などを採用することができる。
また、支持体としては、たとえば不織布、とくに合成高
分子からなる不織布などの多孔性の支持体を用いて浸漬
法によりゲル化を行うことにより、操業性よく、均一な
品質を有し、使用時のハンドリング性の良好な分離膜を
得ることができ、しかも得られる分離膜は排除率、分子
分画性を保持しつつ、透過量の著しい増大がはかられる
という特長を有する。
浸漬液としては、N−メチル−2−ピロリドンに対して
相溶性があり、かつボリアリレート樹脂に対して非溶剤
であるものならば任意に使用することができ、たとえば
水、メタノール、エタノールなどのアルコールが好まし
く用いられる。
浸漬液の温度は低温はど好ましく、通常、0〜30℃、
とくに0−10℃が好ましく採用される。
このようにして、たとえば厚さ100μ以下、通常20
〜80μ程度のボリアリレート樹脂からなる分離膜を得
ることができる。
このようにして得られた分離膜は分離、濃縮、精製のプ
ロセスに使用する装置に装着するためにたとえば円型、
ドーナツ型、楕円型等の所定形状に打ち抜かれる。
たとえば、分離膜の性能試験に使用するバッチ式限外済
過装置に装着するためには直径50mmの円型に打抜器
で切り取られる。
本発明の分離膜は種々の形態を採ることができ、たとえ
ばシート状、チューブ状、スパイラル状、中空糸状ある
いは多孔性支持体との複合体であることができる。
本発明によれば、溶媒としてN−メチル−2−ピロリド
ンを用いることによって混合溶媒を使用せずともボリア
リレート樹脂からなる分離膜を得ることができるので、
ドープの浸漬液の調整、回収等の操作が極めて簡便、容
易となる。
このようにして得られた本発明の分離膜は、ボリアリレ
ート樹脂からなる分離膜としては従来、得られていなか
った分画分子量が100,000未満の性能、たとえば
具体的には分画分子量が1,000゜2.000.4,
000.6,000.20,000の性能を有し、しか
も分離能力にすぐれている。
さらには一般の分離膜の溶液処理では排除率が低く、分
離能力に問題のあった分画分子量5,000未満の領域
において、本発明のボリアリレート樹脂の分離膜は0.
5 M37M2・9以上の高い透過量、排除率80%以
上の高い分離能力を有する。
本発明の方法によって得られた分離膜は、以上のように
従来にない優れた分子分画性、分離能力を示すとともに
、透水性にも優れるという特長を有するが、さらに驚く
べきことには無機塩の溶液に対し、脱塩性能を有してい
る。
したがって、本発明の分離膜はその分子分画性をいかし
てとくに食品業界や医療業界用の分離膜として好ましく
用いられるほか、無機塩の脱塩にも広く利用される。
以下、実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明する
なお、例中に示された有機高分子溶液中の溶質の排除率
は原液及び透過液の濃度をベックマン社製−全有機炭素
分析装置、TOCアナライザーモデル915−で測定し
、これに原液の初容量と透過量とを測定して、常法によ
る計算式に従って求めた。
又、無機塩の排除率は原液及び透過液の電気伝導度をコ
ンダクテイビテイメーターCMD−3(ラジオメーター
・コペンハーゲンNY社製)で測定し、伝導度−濃度の
検量線にみられる直線性を利用し、濃度換算せず、次式
に従って計算した。
又、実施例及び本発明に於いて分画分子量i、oooの
分離膜とは、分子量が1,000のポリエチレングリコ
ールの濃度3.QQQppmの水溶液を用いて、操作圧
力4に9/cr/i、攪拌回転数700rl)IIで透
過試験を行ったときの透過量が0.2M3/M2・D以
上、排除率75%以上のものをいい、分画分子量が2,
000,4,000,6,000,20,000の分離
膜とは分子量が各々2,000 、4,000 。
6.0□00,20,000のポリエチレングリコール
の水溶液を用いて、上記の場合と同一条件で、透過試験
したときの透過量及び排除率が各々0.5M37M2・
D以上、75%以上の膜性能を有するものをいう。
実施例 1〜6 テレフタル酸ジクロリドとイソフタル酸ジクロリドのモ
ル比がl:1の混合酸ジクロリドの塩化メチレン溶液と
、ビスフェノールAの力性ソーダ水溶液とより界面重合
法によりボリアリレート樹脂を製造した。
これの対数粘度〔フェノール/テトラクロルエタン(6
: 4、重量比)混合溶媒中、濃度1i/dl、25℃
で測定。
以下同様〕は0.68であった。
このボリアリレート樹脂とN−メチル−2−ピロリドン
を12:88,14二86,15:85゜16:84,
18:82.20 : 80の各重量比で各々採取し、
N−メチル−2−ピロリドンにボリアリレート樹脂を攪
拌下に徐々に添加し、溶解し、透明なドープを得た。
このドープを、20℃、相対湿度42%の試験室に設置
された自動試験製膜機(工業技術院、化学技術研究所製
)を使用し、完全密閉系の状態でドクターナイフを用い
て約80μ位の厚さにガラス板上に流延速度4,5cr
rL/秒で流延したのち、このガラス板を直ちに約15
°Cの水溶中に投入し、ゲル化させて膜を得た。
生成した膜はゲル化と同時にガラス板より収縮しながら
剥離した。
剥離した膜を約1時間流水に漬けたのち、−復水中に放
置し、溶媒を流出させた。
このようにして製膜された膜を打抜き器で直径50朋の
円型に切り取り、バッチ式限外済過装置(工業技術院、
化学技術研究所製)に装着して、操作圧力4kg/cr
tt、液温20℃、攪拌回転数7oorpmで透過試験
を行った。
膜の有効面積は12.6ci(40mm巾)であり、原
液としては分子量が20,000.6,000.4,0
00の3種のポリエチレングリコールを濃度3,000
p−とじて用いた。
原液及び透過液の溶質の濃度は前記全有機炭素分析器で
測定した。
得られた結果は表1に示す通りであった。
また、上記の膜を用いて、二連連続式逆浸透装置(工業
技術院、化学技術研究新製)にて操作圧力40 kg/
cyrtで濃度1,000p八温度20℃のボウ硝溶液
について脱塩試験を行った。
その結果は、表2に示す通りであった。
テレフタル酸ジクロリドとイソフタル酸ジクロリドのモ
ル比が7:3の混合酸クロリドの塩化メチレン溶液と、
ビスフェノールAの力性ソータ水溶液とより界面重合法
により対数粘度0.65のボリアリレート樹脂を製造し
た。
このボリアリレート樹脂とN−メチル−2−ピロリドン
を19:81,20:80の重量比で各各採取し、N−
メチル−2−ピロリドンにボリアリレート樹脂を加熱攪
拌下に徐々に添加し、溶解し、透明なドープを得た。
このドープを用い、ガラス板にかえてポリエステル不織
布(日本バイリーン製、MF−90)を用い、ドープを
ゲル化させる水浴の温度を0℃にしたほかは実施例1〜
6と同様にして膜を得た。
得られた膜を用い、分子量が4,000 、2,000
及び1,000の3種のポリエチレングリコールを用い
て実施例1〜6と同様にして透過試験を行なった。
その結果は表3に示す通りであった。実施例 9〜12 テレフタル酸ジクロリドとイソフタル酸ジクロリドのモ
ル比が1:1の混合酸クロリドの塩化メチレン溶液と、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−スルフォンの力性ソ
ーダ水溶液とより界面重合法により対数粘度0.66の
ボリアリレート樹脂を製造した。
このボリアリレート樹脂とN−メチル−2−ピロリドン
を15:85,20:80の重量比でとり、以下実施例
7,8と同様にしてドープを調製“申した。
このドープの一部を用い実施例1〜6と同様にして膜を
作成した(実施例9.11)。
また、残りのドープを用い、ガラス板にかえてポリエス
テル不織布(日本バイリーン製、MF−90)を用いた
ほかは実施例1〜6と同様にして膜を作成した(実施例
10.12)。
得られた膜を用い、分子量4,000のポリエチレング
リコールを用いて実施例1〜6と同様にして透過試験を
行なった。
その結果は表4に示す通りであった。
実施例 13〜■5 ナフタレン−1,5−ジカルボン酸ジクロライドの塩化
メチレン溶液とビスフェノールAの力性ソーダ水溶液と
より界面重合法により対数粘度0.69のボリアリレー
ト樹脂を製造した。
このボリアリレート樹脂とN−メチル−2−ピロリドン
と、ポリエチレングリコール(PEG。
分子量20,000)ポリビニルピロリドン(PVP)
を表5に示す割合でとり、N−メチル−2−ピロリドン
にPEGあるいはPVP、ついでポリアリネトレード樹
脂を順次、加熱攪拌下に徐々に添カロし、溶解し、透明
なドープを得た。
このドープを用い、ガラス板にかえてポリエステル不織
布(日本バイリーン製、MF−90)を用いたほかは実
施例1〜6と同様にして膜を作成した。
得られた膜を用い、分子量4,000のポリエチレング
リコールを用いて実施例1〜6と同様にして透過試験を
行なった。
その結果は表5に示す通りであった。
実施例 16〜22 実施例1〜6のボリアリレート樹脂とN−メチル−2−
ピロリドンと表6に示す無機塩を表6に示す割合でとり
、N−メチル−2−ピロリドンに無機塩、ついでボリア
リレート樹脂を順次、カロ熱攪拌下に徐々に添加し、溶
解し、透明なドープを得た。
このドープを用い実施例13〜15と同様にして膜を作
成した。
得られた膜を用い、分子量4,000のポリエチレング
リコールを用いて実施例1〜6と同様にして透過試験を
行なった。
その結果は表6に示す通りであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ボリアリレート樹脂を成形してなる分画分子量が1
    00,000未満の性能を有する分離膜。 2 N−メチル−2−ピロリドンにボリアリレート樹脂
    を溶解してドープを得、該ドープを用いて所定形状の膜
    体を形成することを特徴とする分離膜の製造方法。
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