JPS5834005B2 - 磁気再生装置 - Google Patents

磁気再生装置

Info

Publication number
JPS5834005B2
JPS5834005B2 JP52050203A JP5020377A JPS5834005B2 JP S5834005 B2 JPS5834005 B2 JP S5834005B2 JP 52050203 A JP52050203 A JP 52050203A JP 5020377 A JP5020377 A JP 5020377A JP S5834005 B2 JPS5834005 B2 JP S5834005B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
track
magnetic head
sine wave
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP52050203A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS53135312A (en
Inventor
武信 猪坂
峰男 美濃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP52050203A priority Critical patent/JPS5834005B2/ja
Publication of JPS53135312A publication Critical patent/JPS53135312A/ja
Publication of JPS5834005B2 publication Critical patent/JPS5834005B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はヘリカルスキャン方式の磁気再生装置に関し、
とくに磁気ヘッドをその走査方向とは直角な方向に動か
して記録トラック上をオントラックに近い状態にするた
めのオートトラッキングに好適な磁気再生装置に関する
ものである。
一般にヘリカルスキャン方式の磁気再生装置(以下VT
Rと略称する)においてはトラッキング調整のためにキ
ャプスタンモータおよびドラムモーフに位相制御系を設
け、この位相制御系の位相を調整することによりモータ
の回転位相を変えてトラッキングを取るように構成して
いた。
しかしながら、この方法によるトラッキング調整では記
録トラック巾が大きい場合そのトラック巾にくらべ多少
まがっていてもそのためのミストラックは問題にはなら
ないが、非常にトラック巾が小さくなった場合には多少
のトラックの曲りでも再生出力に与える影響は大きくな
るという欠点があった。
かかる点から回転磁気ヘッドを振動させてトラッキング
を取る方式が提案されている。
たとえば、回転磁気ヘッドを再生映像信号の水平同期信
号周期の数倍の信号で振動させ、再生信号の水平同期信
号部分のIH(Hは水平同期信号周期635μS)交互
のレベルを比較して得られた信号により、上記回転磁気
ヘッドの位置を制御する方法がある。
この方式においては回転ヘッドを振動させる信号周波数
が少なくとも数KHzとなり、機械的に回転ヘッドをこ
のような高い周波数で動かすことは機構的に難しくなり
、また、オートトラッキングとしてのサーボ回路もかな
り複雑になるという欠点があった。
本発明はこのような従来装置の欠点を解消するものであ
り、■フィールド周波数のN倍(Nは任意の整数)の信
号たとえば120Hz 、180Hz。
240Hz 、300Hz 、360Hz 、420H
z。
480 Hz等の正弦波信号で回転ヘッドを振動させ、
回転磁気ヘッドの再生信号をもとにしてトラックずれ情
報を得、その信号をもとにしてトラッキングを取る磁気
再生装置を提供するものである。
以下、本発明の磁気再生装置について実施例の図面と説
明する。
第1図は本発明の磁気再生装置の一権威例を示し、第1
図において、回転磁気ヘッド装置1のドラム4にはリー
ド5が設けてあり、テープ2はこのり一ド5に沿って矢
印3の方向に一定速度でキャプスタン19(キャプスタ
ンモータ21の軸)およびピンチローラ20によって駆
動される。
また、回転磁気ヘッド装置1のガイドポール16A。
16Bによってテープ2がドラム4の半周以上(180
0以上)にわたって巻き付けられている。
一方、ドラムモータ23の軸17には回転ヘッドパー6
が取りつけてあり、この回転ヘッドパー16には回転磁
気ヘッド9,1oを回転方向に対して直角方向に動かす
ことができる電気−機械変換素子7,8が取りつけであ
る。
この電気−機械変換素子7ならびに8としてははり合わ
せ構造の圧電素子が使用される。
周知のように圧電素子は電界が加わることによって電界
方向または電界方向とは直角な方向に変位するものであ
り、ここでは電界方向とは直角な方向に変位する圧電素
子を2枚重ね合せて接着したものを用いる。
上記電気機械変換素子7,8は第2図及び第5図に示す
ように2枚の圧電素子50.51を導電性接着剤ではり
合わせ、それらの圧電素子50,51の平面にそれぞれ
銀または金の蒸着膜電極52,53゜54を設けたもの
である。
上記電気−機械変換素子はその蒸着膜電極間に電圧を加
えると上下2枚の圧電素子50.51の分極方向が逆に
なっているため、電界の方向(厚み方向)に対して直角
な矢印55の方向に互に逆方向に変位する。
そこで、第2図及び第5図に示すように押え板47と回
転ヘッドパー6との間にはり合わせ構造の圧電素子ヲハ
サンテヒス48で固定すると(ビス48が通る部分の圧
電素子にはビスの径より大きい穴があけである)、電気
−機械変換素子7,8は押え板47の端を支点として第
5図の点線に示すように上下に変位する。
すなわちリード線49と回転ヘッドパー6(金属である
)を通してはり合わせの圧電素子50,51にそれぞれ
電圧を加えると、第5図の点線のようにはり合わせの圧
電素子50゜51がたわむわけである。
よって、上記端子間に交流電圧を加えればはり合わせの
圧電素子50゜50は振動し、それにともないはり合わ
せの圧電素子so、siの先端に接着しである回転磁気
ヘッド9,10が回転方向と垂直の方向に振動する。
一方、磁気テープ2の磁気記録パターンは第3図に示す
ようなものであり、56はビデオ信号トラック、57は
コントロール信号トラックであり、通常矩形波信号を記
録するのでエツジのみが残り第3図の57に示すように
記録されている。
さて、このように記録された磁気テープ2を第1図に示
すように回転磁気ヘッドドラム装置1に装着し、キャプ
スタン19およびピンチローラ20にて矢印3の方向に
走行させると、コントロールヘッド18からは第6図a
に示すような信号が得られる。
この信号を増巾器42に加えて正極性ノハルスのみを増
巾すると、第6図すのような信号を得る。
さらに、この信号は可変遅延回路43を通り、第6図C
に示すような信号になる。
次にこの信号はサンプルホールド回路などからなる位相
比較器44に加えられる。
一方、回転磁気ヘッドドラム装置1には固定ヘッド13
,14が回転軸17を中心として等距離で1800の間
隔に配置されており、前記したヘッドパー6の上にある
磁石15が上記固定ヘッド13.14の下を通過するた
びにパルス信号が得られる。
上記固定ヘッド13.14から得られるパルス信号は増
巾器41A、41Bにて増巾され、第6図d、eに示す
ようになる。
さらに、これらの信号をフリップフロップ(以下F、F
と呼ぶ)回路40に加えると、第6図fに示す信号が得
られる。
次にこの信号は台形波発生器46に加えられて第6図g
に示すような信号が得られ、前記した位相比較器44に
加えらる。
よって、この位相比較器44には前記した可変遅延回路
43から得られる第6図Cの信号も加えられているので
、この信号により上記台形波(第6図g)の傾斜部をサ
ンプルし、ホールドすることによって上記2信号の位相
誤差信号が得られる。
さらにこの位相誤差信号は位相補償回路45を通りドラ
ムモータ23に加えられる。
ドラムモータ23としては直流モータなどの位相制御可
能なものが使用される。
よって、ドラムモータ23→軸17→ヘツドバ→6上の
磁石15→固定ヘッド13,14→増巾器41A、41
B−+F、F回路40→台形波発生器46→位相比較器
44→位相補償回路45→ドラムモータ23の位相制御
ループが横取され、ドラムモータ23は第6図gに示す
コントロール信号に同期して回転する。
したがって、第3図の記録パターンに示すようにコント
ロール信号トラック57とビデオ信号トラック56との
間に一定位相関係がある場合には、上記したようにコン
トロール信号に同期してドラムモータ23が回転すれば
、回転磁気ヘッド9,10は前記した可変遅延回路43
の遅延時間を調整することによってビデオ信号トラック
56上をトレースすることができる。
ところで、今までの説明においてはビデオ信号トラック
56が直線である場合を想定し説明したが、第4図に示
すようにビデオ信号トラック58が曲がっている場合に
は回転磁気ヘッドがトラック59に示すようにトレース
し、ビデオ信号トラック58の1部分のみを磁気ヘッド
がトレースすることになる。
通常、このようなビデオ信号トラックの曲りは前記した
リード5が曲っていたり、ドラム4の側面に対して軸1
7が傾いていることによって生ずるものである。
しかし、同−VTRでの記録再生状態であれば、当然の
ことながら記録と再生は同じようなヘッドの回転軌跡を
描くので再生時にオントラックになるが、他のVTRで
記録された記録テープを使用する場合には当然のことな
がらその曲りの傾向が異なるので再生するVTRにより
トラックずれが生ずる。
前記した第4図の例では磁気ヘッドがまっすぐにトレー
スするような状態(トラック59のように)で示したが
、それぞれのVTRでは再生時にそのような状態でトレ
ースするわけではなく、テープとヘッドとの位置は前記
したり一ド5の曲りなどで異なってくる。
また同−VTRでの記録再生状態でもリード5の曲りと
か軸17の平行度のような機械的精度の問題ばかりでな
く、テープ2が走行することによって上下に変動すると
、上記したと同様の曲りが生ずる。
テープの上下動はランダムに動くので、記録と再生でト
ラックトレースが異なってくる。
いずれにしてもトラックの曲りがあると再生時トラック
ずれが生ずる。
特に狭トラツクVTRの場合にはわずかの曲りによって
トラックがずれてしまうことは言うまでもない。
次にトラックの曲りにも追従するトラッキングの調整方
法を述べる。
まず、前記したようにドラムモータ23に位相制御をか
けトラッキングした状態において、記録トラック58上
を回転磁気ヘッド9,10がトラック59のようにトレ
ースしたとすれば、各ヘッド9,10からは第6図h
iに示すような再生信号が各ヘッド9,10の増巾器2
4.25から得られる。
ところで、本実施例では回転磁気ヘッド9,10から増
巾器24゜25までの信号伝達は回転トランス22A、
22Bを使用しているが、スリップリングおよびブラシ
による信号伝達であってもよい。
また、増巾器24.25から得られる信号は周波数変調
された信号で示している。
(通常、磁気テープへの映像信号の記録は周波数変調さ
れた搬送信号の形式でなされている。
)よって、周波数変調信号は周波数が映像信号のレベル
とによって異っているが振巾はほぼ一定と考えて良いの
で、ヘッドがトラックからずれて走査すると、第6図り
、iに示すような信号が得られる。
h、iに示す信号は前記したように第4図に示す曲った
トラック58上をトラック59のようにトレースした場
合の波形である。
なお、逆にまっすぐなトラック59上を磁気ヘッドがト
ラック58のようにトレースしても同様な波形が得られ
る。
図かられかるように、トラックのずれている所はレベル
が低下し、トラックが合っている時は最大になる。
トラックが合っている時の電圧レベルをVmaxとし、
トラックがZ (m )ずれた時の電圧レベルを■7と
すると、■7は 但し、dはトラック巾m となる。
つまり■7によりトラックずれの量がわかる。
さて、第1図に示すブロック図において増巾器24.2
5の出力(第6図り、i参照)は混合器26にて混合さ
れ、第6図jに示す信号となる。
ところで、前記したようにドラム4には1800以上に
わたって磁気テープ2がまきつけられているので、回転
磁気ヘッド9,10の再生出力にはオーバラップがある
混合器26の出力には信号のオーバラップがないように
、前記したF、F回路40の信号(第6図fの信号とこ
れの反転信号。
)でもって磁気ヘッド9,10から得られる信号はゲー
トされている。
すなわち増巾器24.25にはゲート回路も含まれてお
り、上記F、F回路40のゲート信号によってゲートさ
れた第6図り。
jに示す信号が得られる。
以上のことから前記したはり合わせ圧電素子に正弦波を
加えて一定振巾で振動させることを考える。
今、正弦波の周波数を480Hz (480Hzにする
理由は後述する−で電圧振巾をピーク値で■。
とする。■oは前記した圧電素子7,8を磁気ヘッド巾
の1/10動かすにたる電圧とする。
たとえば具体的な例で示すと、第5図において圧電素子
7の長さ4を10關、巾Wを8間、厚さを1山とした場
合、ヘッド9での変位感度は0.6μm /Vである。
そこで、トラック巾を60μ扉とすれば、その1/10
を動かすには10■を加えればよいことになる。
ここで、さらに60μ扉巾のビデオトラックがまっすぐ
であると仮定し、圧電素子を上記したように480 H
zの振巾■。
=10■の正弦波(第7図に参照)で動かした場合、6
0μ扉巾の磁気ヘッド9,10の出力(増巾しゲートさ
れ混合された出力、つまり混合器26の出力)波形は第
7図1゜m、Hのようになる。
第7図1 、m、nの波形の違いは、mがトラック巾の
中心を基準に±6μm振動した場合であり、l、nはト
ラックの中心から6μm以上ずれた所を中心に±6μm
振動している時の波形である。
モしてlの波形は圧電素子を振動させる信号(第7図k
)と同位相でありnの波形は逆相になっている。
これはトラックの中心から互に逆方向にずれていること
を示している。
つまりlの信号を正方向にずれた状態とすれば、nはそ
の逆で負方向にずれている状態を示す。
なお、第7図d 、m、n中の実線60の一区間は前記
したヘッド出力の区切を示すものであり、ドラム4の半
周(180° )をヘッドがトレースする区間(映像信
号での1フイ一ルド期間)に相当する。
第6図り、iまたはJと比較してわかるように、第6図
の場合は60 Hzでヘッドを振った場合で、しかも第
4図のようなトラックトレースをしている。
第7図は480 Hzであるので実線区間には第7図m
の場合で16個の山又は谷がある。
トラックがずれている状態では8個である。この違いは
トラックを中心に480 Hz (= 60×8)で振
ると正弦波の最大値、最小値の所でトラックずれ量が最
大になるので1周期で2回、すなわち16個の山又は谷
ができる。
ところが、中心が6μ扉以上ずれると一方向のみが最大
値をとる。
すなわち、圧電素子に加える正弦波と同位相か又は逆位
相の信号となり、山又は谷は8個である。
以上のようにしてトラックずれの量ならびにずれの方向
が判定できる。
さて、このようなヘッドを動かす正弦波信号を作る方法
には種々考えられる。
その1つにはドラムモーフ23に周波数発電機73を付
ける方法、第2にはコントロール信号を基準にして48
0Hzの電圧可変発振器ならびに分周器などから構成さ
れるPLL(フェイズロックドループ)回路により48
0 Hzの信号を得る方法などがある。
第1図に第1の方法を示しているので後述するとして、
第2の方法は第8図に示す通りである。
第8図において、入力端子61には前記したコントロー
ルヘッド18の出力信号(第6図a参照)を加え、この
信号の正パルス、負パルスを利用すれば60Hzになる
のでこの正負両パルス信号と480Hz電圧は可変発振
器64(以下VCOと呼ぶ)の信号を分周器66で分周
した信号とを位相比較器62に加え、ここで両者の位相
誤差信号を得、さらにこの位相誤差信号を位相補償回路
63を通して加えれば位相ロックループ101が形成さ
れる。
このようにしてVCO64から得られた4 80 Hz
の正弦波を利用する。
次に第1の方法を説明すると、ドラムモータ23の軸1
7にたとえば第9図に示すように突起が32個ついた円
板67に磁石68(軸突73の方向に着磁されている。
)がついたものを取りつける。そして、鉄心69にコイ
ル70を巻いたものを対向するように固定すれば、この
コイルの端子71 、72カら円板67が回転すること
によって1回転するごとに32コのパルスが得られる。
すなわちコイル70の端子間71,72には第10図a
に示すような信号が得られる。
前記したようにドラムモータ23に位相制御サーボをか
けた状態ではドラムモータ23は再生のコントロール信
号に同期し、はぼ記録の映像信号の垂直同期信号、すな
わち日米標準テレビジョン信号での59.94Hzの半
分、29.97Hz (730Hz )で回転している
よって、第9図で示したように突起の数が32である場
合には30X32=960Hzの第10図aに示す信号
が得られる。
この信号を増巾器74により増巾した後フリップフロッ
プ(以下FFと呼ぶ)回路76に加えることによって%
分周された第10図すに示す信号が得られる。
さらに、増巾器74の信号(第10図aの信号)は遅延
回路75にも加えられ、ここで100μs遅延される。
遅延回路75の出力は次に遅延回路78およびF、F回
路80に加えられる。
F、F回路80からは第10図eに示す%分周された信
号が得られる。
一方、遅延回路75により100μS遅延された信号は
さらに遅延回路78により1o。
μS遅延され、F、F回路79に加えられる。
F。F回路79の出力には第10図りに示す信号が得ら
れる。
ところで第10図のす、e、hに示す矩形波の立上り方
向をそろえるために、F、F回路76の出力信号を波形
整形回路77に通して得られるリセット信号(第10図
Cと同等な信号である。
)をF、F回路79.80に加える。このようにして得
られた第10図す、e、hに示す信号を微分して得られ
る立上りエッチおよび降下エッヂを波形整形することに
よって、第10図Cl dtf 2g t l + J
に示す信号を得る。
以上のようにして得られた第10図eに示すような矩形
波信号をレベル調整器を含む波形整形器87に加えるこ
とによって第13図yに示すような480 Hzの正弦
波を得る。
波形整形器8に含まれるレベル調整器によって圧電素子
に加える電圧レベルを調整する。
調整された信号は混合器88を通り、ブラシ12及びス
リップリング11を通して圧電素子7,8に加えられる
圧電素子は前記したように大きさにより変位感度は決ま
ってしまうので、前記の例と同じように考えて圧電素子
に加える4 80 Hzの正弦波のピーク電圧をVQ=
10Vとする。
また、トラック巾、回転磁気ヘッドの巾を共に60μm
として考えるならば、ドラムモータ23に前記したコン
トロール信号により位相制御がほどこされていると、混
合器26からは前記した第7図7 、m、nのいづれか
の波形、またはこれらが時間的に区切られて順次現われ
る波形が得られる。
次に上記したことを基本にして記録トラックに曲りがあ
っても、そのトラック上を磁気ヘッドが正確にトレース
できるようにするシステムについて簡単にその概要を述
べる。
第1図に示すように1フイールドの記録トラックが実線
90のように曲っている場合に点線9のようにトレース
するとすれば、前述したようにトラックずれが生じ、混
合器26の出力には第6図jに示すような信号が得られ
る。
トラックがずれた所ではC/N比(Cは周波数変調波の
キャリヤNはノイズ)が悪化して画質が低下する。
これを避けるには、記録トラックの曲り通りに回転磁気
ヘッド9,1oを動かさねばならない。
そのためにはトラックがどのように曲っているかを知ら
ねばならないので、前述したように480Hzの正弦波
信号を圧電素子に加える。
今、第11図の左端(t=0)からトレースが始まると
すると、圧電素子に加えられた4 80 Hz信号(t
=0)から考えサイン波)によりヘッドが振られると(
前記した通り振巾は6μmpヘッドトラック巾60μm
の例で示す。
)まずt。
−tlの間において(1フイールドを8等1 分した第1の部分、すなわち480 60x8)見る
ならば、toに近い部分ではヘッドを振った方向と一致
するので第12図の出力エンベロープ波形に示すように
出力は最大出力(第12図の点線)に近いが、toとt
lの中心時点から11までの間ではヘッドの振る方向と
トラックの曲りが逆方向となるので出力は低下する。
つまり、エンベロープにおいて480 Hzの変動が発
生する。
これは前記したようにトラックがずれていることを示す
わけであるからオントラックになるように480 Hz
の信号とは別にステップ状の信号を加える。
toとtlの間で急にエンベロープが変化している部分
がそれを示している。
tlとt2の間においても同様にして480Hzで磁気
ヘッドを振ることによって得られるエンベロープの変化
を検出して磁気ヘッドを動かす方向を知り、ステップ状
の信号を圧電素子に加えている。
t1〜t2の間では2度ステップ状に動かしている。
ステップ状に動ず時刻は480 Hz信号(、第13図
y参照)の山(900+1800n (n=0 、1
、2−−)の時点)と谷(270°+180’ n (
n=0 。
1.2・・・・・・)の時点)の部分で動かし、ステッ
プの振巾も一定としている。
(磁気ヘッドの動きは実線92に示す通りである。
)つまり、本実施例では480 Hzのサーチ信号を圧
電素子7,8に加えることによって得られるエンベロー
プ信号の変化からオントラックになる方向に圧電素子7
゜8を動力す氾父球デ〃°状の信号を作り出している。
以下、具体的に第1図のブロック図によりステップ状の
信号を作り出す過程を説明する。
まず、ここでは、磁気ヘッド9から上記した第11図に
示す曲ったトラックをトレースした場合、第11図のハ
ツチング部分(記録トラックを磁気ヘッドがトレースし
ている部分)の巾がエンベロープの信号と対応する。
第12図はそのエンベロープを示したものである。
なお第12図の点線は最大出力を示すものである。
このエンベロープ信号は第6図jに示すような極端なへ
こみはない。
さて、磁気ヘッド9,10から得られる第12図に示す
ような信号(第12図は1フイ一ルド間のみを示してい
る。
)は回転トランス22A、22Bを通してゲート回路を
含む増巾器24.25に加えられる。
さらにこの増巾器24,25には前記したように第6図
fに示すような1フイールドごとに反転した矩形波ゲー
ト信号が加えられる。
但し、増巾器25に第6図fのゲート信号を加え、増巾
器24に第6図fのゲート信号を1800反転したゲー
ト信号を加える。
こうすることによって第6図り、iに示すようなゲート
された信号が得られる。
(但し、第6図り、iの信号は前記したようにトラック
に曲りがあって、トラックずれを起している信号波形で
ある。
)次に増巾器24,25の出力は混合器26にて混合さ
れ、映像信号の復調器27および自動利得調整回路29
(以下AGC回路と呼ぶ。
)に加えられる。復調器27の出力は第14図Cに示す
ような信号であり、端子28にモニターテレビジョン受
像機を接続しておけば再生画像が観測できる。
さらに、復調器27の出力は水平同期分離器30に加え
られ、第14図dに示すような水平同期信号のみが取り
出される。
さらにまた、この水平同期信号は遅延回路31に加えら
れ、約IH(Hは水平同期信号周期−約63.5μs)
遅延される。
この遅延回路の出力は第14図eに示すような信号であ
り、後に示すゲート回路32およびサンプルホールド回
路34のゲート信号になる。
一方、AGC回路29に加えられた第12図に示す信号
(この信号は1本の磁気トラックを磁気ヘッドがトレー
スする1フイ一ルド期間のみを示している。
)はこの回路によりレベルが1定にされる。
このAGC回路29は第15図に示すように、通常、電
圧又は電流可変抵抗素子94(たとえばトランジスタの
オン抵抗、FETのチャネル抵抗)と高利得増巾器95
および整流器を含む低域通過フィルタ回路97によって
構成される。
すなわち、原理的に言うならば、低域通過形フィルタ回
路97の出力からは入力レベルに比例した直流電圧が得
られるので、この信号を入力レベルを可変する可変抵抗
素子94に加えてレベルを調整すれば、フィードバック
ループが形成されて自動利得制御ができる。
本実施例ではこのAGC回路29のフィルタ回路97の
低減カットオフ周波数をIHz以下に設定している。
これはエンベロープにおける高い周波数の変動分(たと
えば上記した4 80 Hzの変動分)には追従しない
ようにし、殆んど直流成分のみに応答するようになして
いる。
このようにしてAGC回路29により磁気ヘッドの出力
信号のレベルをととのえる意味は再度述べることとして
、つぎにAGC回路29の出力はゲ゛−ト回路32に加
えられる。
AGC回路29の出力信号は第14図9に示すような信
号(この信号は第12図の信号と同じであり、レベルの
みがととのえられている。
)である。この1部分を拡大した信号波形が第14図す
に示すものである。
第14図すはIOH期間を示したものであり、図中イの
部分は水平同期信号再生部分である。
つぎに前記したようにトラックずれの情報はエンベロー
プかられかるので、第14図すに示ス信号のエンベロー
プの検波方法を以下に述べる。
上記したAGC回路29の第14図すの信号はゲート回
路32に加えられる。
このゲート回路32には前記した第14図eに示す遅延
回路31の信号も加わっているので、ゲート回路32の
出力には第14図fに示すような信号が得られる。
ところで、第14図す水平同期信号再生部分(図のイの
部分)と再生映像信号の水平同期信号部が時間的にずれ
ているのは復調器30による回路の時間遅れによって生
ずる。
よって第14図すの信号のイの部分をゲートするための
ゲート信号は水平同期信号を遅延させることによって上
記したようにして作ればよいわけである。
また、このようにして磁気ヘッドから再生される信号を
ゲートするのは雑音を除去し、正確なエンベロープ信号
を得るためである。
たとえば、第14図すに示すように信号の1部にぬけが
あったり(図の口の部分)、外来ノイズ(図のへの部分
)があったりした場合には水平同期信号部に入る可能性
もあるが、その割合が小さいのでかなりの雑音が取り除
ぞかれる。
また、水平同期信号部分の周波数変調の信号周波数が他
の部分にくらべ最も低く、また電磁変換系から受ける変
調ノイズも少ないので水平同期信号部分のみを取り出す
方法を取っている。
さて、このようにして得られた第14図fの信号は整流
回路33に加えられ第14図gに示すような信号になる
第14図fの信号はバースト状の信号で、バースト部の
信号周波数は数MHzである。
これを整流して数MHzの取分を取り除いた信号が第1
4図gである。
つぎに整流回路33の出力はサンプルホールド回路34
に加えられ、第14図りに示すような直流電圧DCに変
換される。
サンプルホールドする意味はエンベロープ信号のジベル
が低下しないようにするためである。
このようにしてエンベロープを示すDC信号が得られる
が第14図のbからhに示す信号は前記したように10
H(約0.63m5の間)の信号部分しか示していない
1フイールドの間の信号を示したのが第13図gに示す
信号である。
つぎにこのエンベロープ信号はサンプルホールド回路3
5A〜35Dに加えられる。
このサンプルホールド回路35A〜35Dには第13図
のe、f、g、dのゲート信号が加えら′れている。
このゲート信号は前記した第10図の1 +d、J t
cと同じ信号であり、第1図に示す波形整形回路83A
、83B。
83C,83Dより得られる。
すなわち波形整形回路83A〜83DにはF、F回路7
6およびF。
F回路79から得られる前記した4 80 Hzの矩形
波信号(第10図す、h参照)が加わっている。
このようにしてサンプルホールド回路35A〜35Dに
は上記した第13図e、f、g、dが加えられているの
で、これらのサンプルホールド回路35A〜35Dの出
力にはそれぞれ第13図り。
1.0+pの信号が得られる。
つぎにこれらのサンプルホールド回路35A〜35Dの
出力は差動増巾器からなる電圧比較回路36A〜36B
に加えられる。
この電圧比較回路36A、36Bの出力にはそれぞれ第
13図り、iの信号の差電圧、第13図C2bの差電圧
である第13図J2gに示すような信号が得られる。
このようにして得られた第13図j2gに示す信号はレ
ベル検出器37A、37B 、37C,37Dに加えら
れる。
このレベル検出器37A〜37Dは上記第13図j2g
の信号において、ある電圧レベル以上(又は以下)の区
間を取り出し、その区間のゲート信号を発生させること
ができるものである。
この電圧レベルの設定は前記したエンベロープ信号(第
13図g参照)の480Hz(またはオントラック時9
60Hz)の山と谷、谷と山との差電圧値に近い値に設
定しである。
この点につき詳しくは後述するが、各レベル検出器37
A〜37Dの出力はそれぞれ第13図に、l、r、sに
示すようになる。
つぎにレベル検出器37A〜37Dの出力はゲ゛−ト回
路38A〜38Dに加えられる。
このゲート回路38A〜38Dには第13図C2bに示
す信号が加えられているので、ゲート回路38A〜38
Dの出力には第13図m 、 n 、 t 。
Uに示す信号が得られる。
ところで、第13図C2bに示すゲート信号は波形整形
回路81,82から得られるが、この信号は前記した第
10図f。
gに示す信号と同じものであり、F、F2Oの出力信号
(第10図e参照)を上記波形整形回路81.82に加
えることによって得られるものである。
さて、このようにして得られた第13図m 、 ’n
t、uに示す信号はオアゲート回路である加算回路39
A、39Bに加えられ、ここで第13図■。
Wに示す信号が得られる。
つぎに加算回路39A。39Bから得られた第13図v
、wに示す信号はアップダウンカウンタ84に加えられ
る。
加算回路39Aの出力はアップダウンカウンタ84のd
own入力に加えられ、加算回路39Bの出力はup大
入力加えられる。
このアップダウンカウンタ84は本実施例では4ビツト
のものを使用しているが、後に説明するがもつと細かい
制御をする場合にはビット数を上げればよい。
つぎにアップダウンカウンタ84の出力はディジタルア
ナログコンバータ85(以下D/Aと略す。
)に加えられ、第13図Xに示すような信号を得る。
この図の波形を見てわかるように第13図Xの信号は第
11図に示すトラックのまがりに近い電圧波形となる。
この信号はさらに圧電素子7,8の電圧感度から計算さ
れる必要な変位量を生ぜしめるにたる電圧に増巾するた
め低域通過形フィルタを含む増巾器86を通り混合器8
8に加えられる。
この混合器88には前記したように480 Hzの正弦
波信号も加わっているので、混合器88の出力には第1
3図2に示すような信号が得られる。
さらにこの信号はブラシ12、スリップリング11を介
して圧電素子7,8゛に加えられる。
よって、圧電素子は加えられた電圧波形と同じように動
きトラックトレースが行なわれる。
上記の実施例では1フイールドで山がちょうど8個人る
ような480 Hzの信号を用いたが、トラックずれを
補正する点を多くする場合にはこの周波数を高くすれば
よく、圧電素子の応答性を考慮した場合にはこの周波数
はあまり高くはとわないができるだけ高く取る方がよい
そこで、本実施例は周波数が低くても補正点を多くする
ために480Hzの信号の山と谷の部分で補正する方法
を取っている。
こうすることによって実質1フイールドで16点の部分
で再生出力を多くなる方向へ磁気ヘッドを変位させてい
ることになる。
このことによってアップダウンカウンタ84のビット数
が決まる。
すなわち、2進カウンタで4ビツトは16段階となるの
で最大変位しても1フイールド中において16段階しか
変位できないので、480Hzの正弦波を用いる場合に
は4ビツトのカウンタを用いればよい。
つぎに本実施例においてAGC回路29を用いる理由を
述べる。
トラックずれが生ずると、圧電素子7,8に加えている
正弦波の基本波成分、すなわち480 Hzならば48
0 Hzの正弦波信号がエンベロープを検波した信号か
ら得られる。
ところで第16図に示すように、記録トラックABC・
・・があり、その間にガートバンド(記録されていない
部分)AI、B!・・・・・・があり、磁気ヘッドの位
置が最初、記録トラックB上の中心(完全オントラック
時)にある場合の再生信号のエンベロープの変わり方を
考えて見る。
第17図はこの位置を0として、磁気ヘッドの位置が距
離Xずれた時の再生信号のエンベロープ出力(第13図
a参照)の直流電圧が変わっていく様子を示している。
これかられかるように、第17図のpの範囲はガートバ
ンド巾と同じである。
今仮にこのpを15μmとすれば、前記したように圧電
素子7,8にピークV□=10Vの480Hzの正弦波
を加え、中心位置(第16図の0の位置)より6μmず
らした位置を中心にして振動させれば480 Hzのエ
ンベロープ信号が発生する。
この480 Hzの正弦波の電圧振巾をαとすれば、前
記したレベル検出器37A〜37Dの電圧レベルは、こ
のαと等しいかそれよりわずかに小さい値に設定すれば
よい。
ところで、他VTRで記録された磁気テープを再生する
場合において、記録レベルなどの違いによりその再生出
力が異なり、それにともなって480Hzlff1分の
レベルも違ってくるので上記レベル検出器37A〜37
Dのレベル設定値αを変える必要性がある。
そのためあらかじめ再生出力を設定値αに合うようにA
GC回路29によってレベルを調節しておけば、上記設
定レベルαを変える必要はないわけである。
さらに、またAGC回路29の特性としては480 H
zの信号成分にまで応答してレベルを一定にしてはなら
ないので、前記したように、IH2以下のほとんど直流
的変化にのみ応答してレベルを一定にすることが必要で
ある。
つぎに、上記エンベロープから480 Hzの電圧振巾
を求めるための電圧比較回路36A、36Bについて若
干の説明を加えておく。
電圧比較回路36Aは480 Hz信号(第13図y参
照)の山の部分に当たるエンベロープ信号のレベルと、
谷の部分に当たるレベルの差電圧を求めている。
また、電圧比較回路36Bは谷の部分に当るエンベロー
プ信号のレベルと、山の部分に当るレベルとの差を求め
ている。
こうして得られた差電圧が設定値αより大きいか小さい
かを判別するのが前記したレベル検出器37A〜37D
である。
つぎに、第13図す、c、d、e、f、gに示すゲート
信号の時間関係について若干述べる。
第13図Xに示すようにステップ状に圧電素子を動かし
ている瞬間は480 Hzの山または谷の頂7もの部分
であるので、その瞬間ではレベルの検出はできない。
しかし上記した電圧比較回路36A。36Bにおける出
力は山と谷、谷と山との間のレベル差を求める必要があ
るので、上記した山または谷の頂点の瞬間より前後10
0μS違う部分のレベル検出を行なっている。
つまり、第13図d。e+f+gの信号をサンプルホー
ルド回路35A〜35Dに加えることによって等何曲に
頂点のレベルの検出を行なっている。
原理的にはサンプルホールド回路35A、35Dに加え
るゲート信号は上記−の部分を示すゲートパルスと谷の
部分を示すゲートパルスの2系統のパルス信号があれば
よいが、上記した理由から山と谷の頂点のパルス信号と
前後100μS程度異なった位置のパルス信号、つまり
6系統のパルス信号が必要なわけである。
また、上記した100μSの時間については480 H
zの周期的2 m sから比較しても−0 の範囲であり、さらに頂点の部分は電圧変化勾配が最も
小さい部分であるので200μS程度であってもレベル
検出の誤差は非常に小さく無視できる。
ところで、前記した圧電素子に加えるステップ状の電圧
の1ステツプの電圧■T(第13図X参照)と最大ステ
ップ数Nについては、次のような関係がある。
第4図に示すようにトラックのまがりの最大値をKとす
れば、上記■1とNとの関係においでは となる。
但しRは圧電素子の感度(前記した例では0.6μm/
V)である。
また、Nは1フイールドでの補正点の数(実施例では1
6ケ所)と同じであり、アップダウンカウンタ84の必
要ピット数M(実施例では4ビツト)との関係において
はN=2M となる。
本実施例の場合、最大量りKを32μmとすれば■T嵩
3.3■ である。
つまり本実施例では圧電素子に加える第13図Xに示す
ステップ状の信号の1ステツプの電圧vTを3.3■に
し、480 Hz正弦波の振巾Voも、3.3■とする
必要がある。
なお、D/Aコンバータ85の後の増巾器86には低域
通過形フィルタが含まれていることを述べたが、このフ
ィルタD/Aコンバータ85の出力信号(第13図X参
照)がステップ状の信号であるので高調波成分が多い。
この信号を直接圧電素子7,8に加えると圧電素子の形
状、ヤング率などによって定まる機械共振の周波数と上
記高調波成分の周波数が等しくなると異常振動が生ずる
ので、高調波成分を除去する意味で低域通過形フィルタ
が上記増巾器86に含まれている。
圧電素子の共振周波数は数KHz(前記した寸法の圧電
素子では約1.5 KHz )であるので、その付近の
高調波成分が小さくなるようなカットオフ周波数の低域
通過形フィルタを使用する必要がある。
また、2つのはり合わせ圧電素子1,8の感度の違いが
大きいような場合には前記した増巾器86を2つ設け、
D/Aコンバータ85の出力信号の電圧レベルを調節し
、混合器88を通して圧電素子に加えてやればよい。
その場合、上記混合器88は2個必要であることは言う
までもないが、480Hz正弦波のレベルもそれぞれ調
節する必要があるので、前記したレベル調整器を含む波
形整形回路87も2個設け、それぞれレベルを調整する
必要がある。
ところで、前記した圧電素子に加える正弦波信号(第1
3図y参照)はドラムモータ23の回転に同期している
4 80 Hzの信号であることは前にも説明したが、
このように回転に同期した正弦波を用いるのは前記した
補正点(すなわち正弦波の山と谷)の位置を定めるため
である。
さらにもう一つの理由としてはこれを同期させない正弦
波を使用すると上記補正点の位置が変り、たとえば2ヘ
ツドへりカルスキャVTRではヘッドの再生信号が切り
換わる時点でのエンベロープは変化しやすいので、この
部分と補正点が一致すると、エンベロープの乱れがさら
にはげしくなることが予想される。
これをさけるために同期させている。
しかし原理的には同期していない正弦波を使用してもさ
しつかえない。
以上のように本発明の磁気再生装置は、回転磁気ヘッド
をその走査方向とは直角な方向に動かすことのできる電
気−機械変換素子(実施例では、はり合わせ圧電素子)
を用いて磁気ヘッドがトラックの曲りに沿ってトラック
トレースができるようにするため、上記変換素子に適当
な正弦波電圧を加えることによって生ずる回転磁気ヘッ
ドからの再生信号のエンベロープ信号の変化をもとにし
て再生信号が大きくなる方向へ上記変換素子を動かすた
めの信号を作り出し、この信号を上記正弦波とともに上
記変換素子に加えてフィールドパックループを形威し、
トラッキングを取るようにしているので簡単なディジタ
ル回路で構成されて動作が確実であり、系の途中でのノ
イズなどによる誤動作がまったくなくなる等の大きな効
果があり、その工業的価値はきわめて大きいものがある
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の磁気再生装置の一構成例を示すブロッ
ク図、第2図は同装置内における要部の拡大斜視図、第
3図は磁気テープ上の記録トラックパターン図、第4図
は第3図のビデオトラックの拡大図、第5図は第2図に
おける要部を示し、イは拡大正面図、口は拡大側面図、
第6図は第1図におけるドラムモータのサーボ系の各ブ
ロックの波形図、第7図は回転磁気ヘッドの再生信号波
形図、第8図は本発明の磁気再生装置に使用される正弦
波信号発生器の他の構成例を示すブロック図、第9図は
同装置における正弦波発生器を示し、イは正面図、酬ま
側面図、第10図は第9図の信号発生器の信号波形図、
第11図は曲った記録トラックと回転磁気ヘッドの軌跡
を示す模型図、第12図は第11図に示す軌跡の場合の
回転磁気ヘッドの再生信号波形図、第13図及び第14
図は第1図に示す回路ブロックの各部の信号波形図、第
15図は同装置におけるAGC回路の回路ブロック図、
第16図は記録トラックと回転磁気ヘッドの位置関係を
示す図、第17図は第16図の位置関係Xと回転ヘッド
の再生出力との関係を示す波形図である。 9.10・・・・・・回転磁気ヘッド、7,8・・・・
・・変換素子、24,25・・・・・・増巾器、26・
・・・・・混合器、29・・・・・・AGC回路、32
・・・・・・ゲート回路、33・・・・・・検波回路、
34・・・・・・ホールド回路、35A〜35D・・・
・・・サンプルホールド、36A〜36B・・・・・・
電圧比較回路、37A〜37D・・・・・・レベル検出
器、38A〜38D・・・・・・ゲート回路、39A〜
39B・・・・・・混合器、84・・・・・・マツプタ
ウンカウンタ、85・・・・・・D/Aコンバータ、8
6・・・・・・レベル調整器、88・・・・・・混合器
、73・・・・・・周波数発電器、76.79,87・
・・・・・フリップフロップ回路、75゜78・・・・
・・遅延回路、81,82,83A〜83D・・・・・
・波形整形器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 回転磁気ヘッドの走査方向とは直角な方向に変位せ
    しめることのできる電気−機械変換素子と、映像信号の
    垂直同期信号の周波数より高い所定の周波数の正弦波信
    号を発生する正弦波信号発生器と、上記正弦波信号を上
    記電気−機械変換素子に加えてその電気−機械変換素子
    を振動させることによって得られる回転磁気ヘッドから
    の出力信号エンベロープにおける上記正弦波信号の90
    0+180° n(n”0,1,2,3・・・・・・)
    の位相時点と270°+1800n (n=1 、2
    、3”曲)の位相時点との電圧レベルを検出する検出器
    と、上記検出器より得られる上記両位相時点の電圧レベ
    ルを比較することによって、回転磁気ヘッドと記録トラ
    ック間の相対的なずれを検出する電圧比較器と、上記電
    圧比較器より得られる回転磁気へラドと記録トラック間
    の相対的なずれを示す信号から記録トラックと回転磁気
    ヘッドが合致する方向へ上記電気−機械変換素子を動か
    す制御信号を得る制御信号発生器とを有し、上記制御信
    号と上記正弦波信号とを混合した電気信号を上記電気機
    械変換素子に加えることによって上記記録トラックに対
    する上記回転磁気ヘッドのトラッキングを取るように構
    成し、かつ、上記制御信号発生器は、電圧比較器より得
    られる回転磁気ヘッドと記録トラック間の相対的なずれ
    を示す信号の電圧レベルを判別してトラックずれの方向
    により2系統のゲート信号を発生するゲート信号発生器
    と、上記ゲート信号発生器より得られるゲート信号によ
    り正弦波信号(7)900+180’ n又は27o0
    +180°nの時刻のパルスをゲートして2系統のカウ
    ントパルスを得るゲート回路と、上記ゲート回路よりの
    カウントパルスが入力される可逆計算器と、上記可逆計
    数器につながるディジタル−アナログコンバータとを含
    み、上記2系統のカウントパルスを上記可逆計数器の加
    算入力および減算入力に加えて上記ディジクルーアナロ
    グコンバークの出力から制御信号を得るように構成され
    ていることを特徴とする磁気再生装置。
JP52050203A 1977-04-30 1977-04-30 磁気再生装置 Expired JPS5834005B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52050203A JPS5834005B2 (ja) 1977-04-30 1977-04-30 磁気再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52050203A JPS5834005B2 (ja) 1977-04-30 1977-04-30 磁気再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS53135312A JPS53135312A (en) 1978-11-25
JPS5834005B2 true JPS5834005B2 (ja) 1983-07-23

Family

ID=12852551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52050203A Expired JPS5834005B2 (ja) 1977-04-30 1977-04-30 磁気再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5834005B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4838102A (ja) * 1971-09-13 1973-06-05
JPS4984617A (ja) * 1972-12-20 1974-08-14
JPS5160508A (ja) * 1974-11-25 1976-05-26 Tdk Electronics Co Ltd Saiseihoshiki

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4838102A (ja) * 1971-09-13 1973-06-05
JPS4984617A (ja) * 1972-12-20 1974-08-14
JPS5160508A (ja) * 1974-11-25 1976-05-26 Tdk Electronics Co Ltd Saiseihoshiki

Also Published As

Publication number Publication date
JPS53135312A (en) 1978-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4163993A (en) Continuous slow motion automatic tracking system
GB2104275A (en) Video signal slow-motion or still picture reproduction system
US4197564A (en) Automatically calibrated RF envelope detector circuit
JPH02107079A (ja) 磁気記録再生装置
US4433350A (en) Tracking error detection system in a magnetic reproducing apparatus
US4215362A (en) Track selection method and apparatus
US4470079A (en) Tracking control system in a magnetic recording and reproducing apparatus
US4167762A (en) Open loop servo-system for accurate tracking in a video signal reproducing apparatus
US4426665A (en) Automatic track following feature for helical video recorder
US4825311A (en) Magnetic reproducing apparatus with head positioning circuit
US4152734A (en) Automatic tracking for a playback transducer
EP0043739B1 (en) Tracking system
US4319289A (en) Movable head automatic position acquisition circuit and method
US4308560A (en) Method of operating a signal reproducing apparatus for effecting synchronous reproduction of recorded signals
JPS5834005B2 (ja) 磁気再生装置
US4471392A (en) Automatic scan tracking with ringing control
US4393417A (en) Tracking system
JPS5834004B2 (ja) 磁気再生装置
JPS6321253B2 (ja)
JPS6155174B2 (ja)
JPH07118182B2 (ja) 回転ヘツド型映像信号記録再生装置のテ−プカウンタ
JPH0342550B2 (ja)
JPS631646B2 (ja)
JPS62633B2 (ja)
JPS6255206B2 (ja)