JPS5833687B2 - コタイデンカイコンデンサ - Google Patents

コタイデンカイコンデンサ

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JPS5833687B2
JPS5833687B2 JP50060710A JP6071075A JPS5833687B2 JP S5833687 B2 JPS5833687 B2 JP S5833687B2 JP 50060710 A JP50060710 A JP 50060710A JP 6071075 A JP6071075 A JP 6071075A JP S5833687 B2 JPS5833687 B2 JP S5833687B2
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JP
Japan
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weight
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organic semiconductor
capacitor
pvp
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JP50060710A
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JPS51136164A (en
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雅人 安田
進 吉村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は有機半導体に基づく固体電解新を用いた固体電
解コンデンサに関するもので、特に本発明は7,7,8
.8−テトラシアノキノジメタン(以下TCNQと称す
)に基づく有機半導体を電解質の主成分とした固体電解
コンデンサの改良に関するものである。
従来TCNQに基づく有機半導体を用いた固体電解質と
して本願発明者等による特許出願、特開昭49−168
55号公報、特開昭50−44460号公報および特開
昭50−74765号公報がある。
特開昭49−16852はキノリニウム(TCNQ)2
を有機半導体として用いた大容量の固体電解質を、特開
昭50−44460号は上記有機半導体中に少量のポリ
ビニルピロリドン(以下PVPと略す)を含ませた固体
電解質を用いた固体電解コンデンサを、更に特開昭50
−74765号は上記有機半導体中に少量のポリビニル
ブチラール(以下PVBと略す)を含ませた固体電解質
を用いた固体電解コンデンサを示している。
図は有機半導体を用いた固体電解コンデンサの構造断面
図で1はアルミニウム箔による陽極、2は陽極表面に設
けた酸化被膜、3は固体電解質、4は陰極、5は外装剤
である。
これらの固体電解コンデンサに使用される有機半導体は
結晶化及び凝縮を起し易いので、弁金属酸化被膜に一様
に又強固に付着させることはほとんど不可能である。
これは低分子量有機化合物一般に見られる基本的な現象
である。
このため被膜形成性の高分子を直接半導体化するか、あ
るいはこの高分子中に有機半導体を固溶させる方法が考
えられている。
有機半導体を固溶する高分子の発見とこれを用いた固体
電解コンデンサの提案はそれぞれ米国特許第3,424
,698号(ルピンスキー等)及び米国特許第3,48
3,438号(シャーバラ)に発表されている。
被膜性及び接着性を向上させるたゐに有機半導体を高分
子化合物と混合させる例に於ては、高分子含有量が多い
場合、一固体コンデンサは高分子自身の物理的性質に支
配されて良好なコンデンサ特性を示さなくなる。
具体的には(1)電解質の比抵抗が高くなりコンデンサ
の損失が増大する。
(2)コンデンサの容量が十分に得られない。
(3)陽極酸化特性及び耐圧が劣化する。
(4)高分子自身の誘電特性がコンデンサの特性に現わ
れる。
(5)高分子の膨張により特性の劣化が起き易い等の欠
点が見られる。
シャーバラによる発明(米国特許第3,483,438
号)は固溶体状の高分子混合系を用いているため固形分
中の高分子の含量は50重量係以上となっており、上述
した欠点を有するものであると思われる。
本発明は以上の欠点を解消するものでTCNQ:塩に基
づく有機半導体中にPVPとPVBとを添加して電解質
とし大容量、低損失、長寿命の固体電解コンデンサを得
ることを目的とするものである。
PVBは有機半導体を陽極表面の陽極酸化被膜に強固に
接着させることを可能にす<1もので、広い温度範囲に
イつたり安定で長寿命で損失で少ない電解コンデンサが
得られるがPVPを有機半導体に加えたコンデンサに比
較して容量が小さい。
一方PVPは有機半導体中に少量含ませることによって
、有機半導体を陽極酸化被膜に均一に緻密に付着させ大
容量のコンデンサを可能lこするが、PVBを有機半導
体に加えたものに比較して接着性が悪いために損失が大
きく寿命特性が悪くなる。
そこで本発明はPVPの大容量性と、PVBのすぐれた
接着性を有効に利用し大容量、低損失、長寿命の固体電
解コンデンサを提供するものである。
以下本発明を実施例を用いて詳細に説明する。
本発明の固体電解コンデンサの電解質はN位をアルキル
基で置換した含窒素複素環状四級塩とTCNQとからな
る有機半導体中に少なくとも2種類の高分子化合物を含
ませて電解質とするものである。
上記電解質中に含ませる高分子化合物はPVPとPVB
とから成り、上記有機半導体に対してPVBを5〜20
重量パーセント、PVPを2〜5重量パーセントそれぞ
れ有機半導体中に含ませて、本発明の固体電解コンデン
サの電解質とする。
本発明の固体電解コンデンサの電解質に用いる有機半導
体としては、キノリニウム−(TCNQ)2、N−プロ
ピル・キノリニウム−(TCNQ)2、ピリジニウム(
TCNQ)2、アクリジニウム(T CNQ )2N−
メチル・アクリジニウム(TCNQ)2、N−メチル・
ツェナジニウム(TCNQ)2などのN位をアルキル基
で置換した含窒素複素環状四級塩をドナーとし、TCN
Qをアクセプタとした電荷移動型有機半導体を用いる。
有機半導体と高分子材料とは溶媒に溶かし、この溶液に
表面に酸化被膜を有する陽極を浸け、熱風又はオーブン
中で乾燥する工程を複数回繰返し陽極に電解質層を設け
る。
有機半導体はアセトニトル、アセトン、ジメチルフォル
ムアミド、メチルエチルケトン、ジメチルスルフオオキ
シド等の溶媒に溶ける。
又PVPは上記の有機半導体の溶媒と同じ溶媒に溶ける
PVBはアルコールに溶ける。
実施例 1 有機半導体としてキノリニウム(TCNQ)2を100
gおよびPVBを150g、PVPO〜105’をアセ
トニトリル107とエチルアルコール21の混合溶媒に
溶かす。
表面に酸化被膜を有するアルミニウムを陽極として用い
、この陽極を上記キノリニウム(TCNQ)2とPVB
とPVPとを溶かしたアセトニトリルとエチルアルコー
ルの混合溶媒溶液に浸け、熱風で充分乾燥し、陽極表面
をPVBとPVPとを少量含むキノリニウム(TCNQ
)2の電解質膜で被覆した後、図に示すように電解質3
に陰極4を密着させて固体電解コンデンサを構成する。
第1表は、以上のように作製した固体電解コンデンサの
電解質中のPVPの量を変化させた時の容量と損失の変
化を示したものである。
第1表から明らかな様に容量CはPVPを有機半導体1
00重量部に対して2重量部以上加えたものはほぼ一定
であるが、損失tanδは6重量部以上から急激に増加
している。
なおもれ電流は全ての場合0.01μA以下であった。
したがってPVPの量は有機半導体100重量部に対し
て2〜5重量部が適当である。
また、このようにして作製したコンデンサを150℃で
10時間耐熱試験を行った時の容量C1損失tanδ、
もれ電流の変化を測定した。
第2表はその測定結果である。
第2表から明らかなように例えばキノリニウム(TCN
Q)2100重量部に対して4重量部のPVPを加えた
電確質を有するコンデンサを耐熱試験を行った時、コン
デンサの容量は試験前より3幅減少しており、損失は1
6係だったが1.7係に増加している。
またもれ電流はPVPを加えない時、耐熱試験によって
増加するがPVPを加えたものは耐熱試験後逆に減少し
ておりPVPを加えることによって安定性が良くなるこ
とがわかる。
実施例 2 有機半導体としてアクリジニウム−(TCNQ)2を1
00gと、PVBを2(lとPVPを0〜6gをアセト
ニI−IJル151とイソプロピルアルコール31の混
合溶媒に溶かす。
陽極としてタンタルの焼結体を用いる。
実施例1と同様にして固体電解コンデンサを構成した。
第3表は電解質中のPVPの量を変化させた時の容量と
損失の変化を示したものである。
第3表から明らかな様に本実施例でも実施例1と同様に
容量CはPVPをアクリジニウム(TCNQ)2100
重量部に対して2重量部以上加えたものはほぼ一定であ
るが損失tanδは6重量部以上から急激に増加してい
る。
実施例 3 キノリニウム−(TCNQ)2100g中に3gのPV
Pと0〜30gのPVBを含む電解質を有する固体電解
コンデンサを実施例1と同様に作製し、そのときのPV
Bの量の変化に対する容量と損失の変化を第4表に示し
た。
第4表から明らかなように有機半導体100重量部に対
してPVBが5〜20重量部含まれるものは容量Cが大
きく一定であるがPVBが含まれないものは損失tan
δが太きい。
また、PVBを25重量部以上含むものは容量Cが小さ
くなり、損失tanδは大きくなる。
したがってPVPは有機半導体100重量部に対して5
〜20重量部含ませることが好ましい。
以上のように、本発明はTCNQに基づく有機半導体中
に有機半導体100重量部に対して5〜20重量部のP
VBと2〜5重量部のPVPとを含ませた固体電解質を
用いた固体電解コンデンサを提供するもので、PVBを
加えることによって陽極表面の酸化被膜に固体電解を強
固に接着させ広い温度範囲にわたって安定で長寿命かつ
損失の少ないコンデンサを可能にし、更にPVPを加え
ることによって固体電解質を陽極表面の酸化被膜に均一
かつ緻密に付着させ大容量のコンデンサを可能にするも
のである。
【図面の簡単な説明】
図は固体電解コンデンサの断面図である。 1・・・・・・陽極、2・・・・・・陽極酸化被膜、3
・・・・・・固体電解質、4・・・・・・陰極、5・・
・・・・外装剤。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 表面に陽極酸化被膜を有する弁金属からなる第1の
    電極と上記第1の電極に対向して配置された第2の電極
    とを有し、上記第1および第2の電極の間にN位をアル
    キル基で置換した含窒素複素環状四級塩と7.7,8.
    8−テトラシアノキノジメタンとから成る有機半導体化
    合物にこの有機半導体化合物100重量部に対して5〜
    20重量部のポリビニルブチラールおよび上記有機半導
    体化合物に対して2〜5重量部のポリビニルピロリドン
    を添加した固体電解質を挿入したことを特徴とす固体電
    解コンデンサ。
JP50060710A 1975-05-20 1975-05-20 コタイデンカイコンデンサ Expired JPS5833687B2 (ja)

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