JPS5833624Y2 - ガスフウニユウシヤダンキ カイヘイキ ニオケル ガスモレジ ノ トウニユウジヨウタイホジキコウ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は消弧ガスを封入したしゃ断器、開閉器のガス漏
れ時の投入状態保持機構に関するものである。

ガスを封入したしゃ断器、開閉器において、ガスが漏洩
してその圧力が低下したような場合に開路操作を行うと
絶縁低下のためしゃ断不能に陥ったり機器を焼損したり
する事故になる危険がある。

本考案の目的はこれらの危険を回避するためガス漏れ時
には開路操作不能にロックする安全装置としての投入状
態保持機構を提供するにある。

本考案はこの目的を合理的に達成した技術的思想の創作
である。

以下本考案を具体化した手段の一例を図面について説明
すれば、図面中１は密封ケース２の一部に軸３着した開
閉レバーであって、その上端には可動電極４を左右動可
能に軸支している。

なお、同可動電極４はケース２の一部に固設される固定
電極５に対し接離可能に挟入される。

６は機枠の一部に軸着された操作軸であって、外部から
手動又は電磁操作により回動操作可能にするとともに、
その一部に固着した連動レバー７の先端には、一端を前
記開閉レバー１の下部に軸８着した連動リンク９の基端
を軸１０着している。

なお、連動リンク９がケース２を貫通する部分にはベロ
ーズ１１が設けられ気密が保持されるように構成してい
る。

１２は機枠の一部に軸１３着したＬ形状のロックレバ−
であって、その下部の係止レバ一部１４の先端に形成し
た係止部１５は前記支軸１０の突出端に対し係脱可能に
係合される。

１６はケース２の一部に固着したベローズ収納ケース１
７の内頂部に基端を取付けたベローズであって、収納ケ
ース１７の内頂部とベローズ１６内端と受圧板１８との
間にはコイルバネ１９を介装してベローズ１６を常に内
方へ附勢している。

２０は前記ベローズ１６の受圧板１８と一体に形成され
収納ケース１７の頂部を外部へと貫通する受圧杆であっ
て、その中間部には同受圧杆２０の突出限度を規制する
ストッパー２１．２１を突設するとともに、外端突出部
には調節ねじ２２を刻設している。

２３はベローズ１６の最大伸び限度を規制するナツトで
ある。

２４はロックレバ−１２の上部レバ一部２５の中間部に
基端を軸着した中間リンクであって、その先端に同じく
回動可能に軸着した連結ブロック２６に対し前記受圧杆
２０の先端部を螺合しナット２７で締着している。

２８はロックレバ−１２の上部レバ一部２５に対応する
位置に固設したリミットスイッチであって、上部レバ一
部２５が前傾して同スイッチ２８の作動ボタン２９が押
されると開路又は閉路する構成となっている。

なお、このリミットスイッチ２８は第６図に示すように
開路トリップコイルＣで行うような場合にその電源回路
に直列に接続し、又はガス漏れ時のランプ表示に使用さ
れる。

次に本考案の作用及び効果について説明する。

させ、今開閉機構部を内装した密封ケース２に正常なガ
ス圧が保たれているとその圧力でベローズ１６はコイル
バネ１９の反発力に抗して収納ケース１７の内項部側へ
と圧縮され、受圧杆２０及び沖間リンク２４を介してロ
ックレバ−１２を押して左回動（Ｐ矢印参照）させた状
態に保持するので、係止レバ一部１４先端の係止部１５
は上方へと左回動して支軸１０とは係合せず離れた状態
にある。

（第３図参照） この場合リミットスイッチ２８の作動ボタン２９はロッ
クレバ−１２と上部レバ一部２５に押されトリップ回路
を閉路し、又はガス漏れ表示ランプの回路を開路してい
る。

又、この場合係止レバ一部１４と支軸１０との間隔及び
、リミットスイッチ２８と上部レバ一部２５との係脱の
ための調整は、受圧杆２０の調節ねじ２２に対するナツ
ト２３により容易に調節可能とし、さらにコイルバネ１
９はベローズ１６に内装され、両者が直接的に連動して
いるのでベローズ１６の動作を確実となるようにしてい
る。

従って、操作軸６は手動操作によっても又、トリップコ
イルによる電磁操作によっても回動させることができ開
路操作が可能である。

すなわち、操作軸６をＱ矢印方向に回動すると連動レバ
ー７も同方向へ回動して連動リンク９をＲ矢印方向へ牽
引し、従って、開閉レバー１は支軸３を支点としてＳ矢
印方向へ回動され、その先端の可動電極４をＴ矢印方向
へ移動させて開路するのである。

又、密封ケース２からガス漏れがあり、内部のガス圧が
低下し、開路不能の状態になると、ガス圧により押圧さ
れていたベローズ１６はコイルバネ１９の反発力により
確実に伸張し、それと同時に伸ばされ受圧板１８は受圧
杆２０をＵ矢印側へ牽引するように内方へとせり出して
来るので゛、ロックレバ−１２は反Ｐ矢印方向に回動さ
れ、係止レバ一部１４先端の係止部１５は支軸１０の突
出端に係合されて同支軸１０のＱ矢印方向への回動は阻
止されロック状態となるので、同様に操作軸６の回動も
不能となって開路操作はできなくなるのである。

この場合リミットスイッチ２８の作動ボタン２９は押圧
が解除されるので１身の弾力で突出されトリップコイル
の回路を開路し、又はガス漏れ表示ランプを点灯させる
。

このように本考案は開閉機構を内装した密封ケース２内
のガス圧と常時はバランスを維持するようにベローズ１
６内にコイルバネ１９を内装し、前記ガス圧の減少時に
は、そのガス圧に打ち勝ってコイルバネ１９の反発力に
よりベローズ１６が伸張して投入状態をロックするよう
に、前記ベローズ１６をロック機構に連動したことによ
り、ガス漏れ時に確実にベローズ１６が動作するととも
に、開路操作をしてしゃ断不能ひいては機器の焼損等の
事故を起すようなことを未然に防止し得る効果を奏する
のでガス封入しゃ断器、開閉器におけるガス漏れ時の投
入状態保持機構として産業利用上好ましい考案である。

なお、本考案はベローズ１６の伸張を開閉路操作機構の
ロック手段に連動する構造を他の機械的又は油圧的手段
に変更することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の構造を略示する一部切断斜視図、第２
，３図はロック機構のそれぞれ係及び脱の状態を示す正
面図、第４図はガス漏れ時のベローズ部分の拡大断面図
、第５図は同じく正常時の拡大半断面図、第６図はトリ
ップコイルの回路を示す回路図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開閉機構を内装した密封ケース２内のガス圧と常時はバ
   ランスを維持するようにベローズ１６内にコイルバネ１
   ９を内装し、前記ガス圧の減少時にはそのガス圧に打ち
   勝ってコイルバネ１９の反発力によりベローズ１６が伸
   張して投入状態をロックするように、前記ベローズ１６
   をロック機構に連動したことを特徴とするガス封入しゃ
   断器、開閉器におけるガス漏れ時の投入状態保持機構。