JPS5833481B2 - 巻尺 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は巻尺に係り、更に詳細にはその測定用ブレード
が引出された位置に固定され得るよう又ブレードがその
巻取られた位置に戻される時の衝撃を吸収し得るよう、
ブレードロックと衝撃吸収器との組合せ機構が設けられ
た巻尺に係る。

本発明は１９６５年１月１２日に発行された米国特許第
３１６４９０７号に開示された型式の巻尺の改良をなす
ものである。

巻尺に於ては、測定を便宜にするためには測定用ブレー
ドが引出された場合にそのブレードを所定の位置に固定
し得るようにするロック装置を設けるのが非常に望まし
い。

又巻尺の構成要素に与えられる過剰な応力や摩耗を回避
するためには、測定用ブレードがそのハウジング内に収
納される時の衝撃を緩衝する衝撃吸収機構を設けるのが
望ましい。

通常従来技術の巻尺に於てはブレードロック及び衝撃吸
収器の所要の機能を与えるために別個の装置が使用され
ていた。

しかし別個の装置を使用する場合には一つの巻尺に於て
かかる二つの機能を遠戚するためには構成要素を追加す
る必要があった。

本発明の一つの目的は、巻尺にブレードロックと衝撃吸
収器との組合せ機構を設けることである。

本発明の他の一つの目的は、測定用ブレードを任意の引
出された位置に自動的に固定し且つブレードが収納され
る時の衝撃を緩衝するブレードロックと衝撃吸収器との
組合せ機構を巻尺に組込むことである。

本発明の更に他の一つの目的は、フレードブロックと衝
撃吸収器との組合せ機構が組込まれており構造及び操作
が簡単である巻尺を提供することである。

本発明はハウジングと、自由端が前記ハウジング内に設
けられた孔を通って延在する後退可能な測定用ブレード
と、前記ブレードの自由端に設けられたフックとを有す
る型式の従来の巻尺にブレードロックと衝撃吸収器との
組合せ機構を組込むものである。

このブレードロック及び衝撃吸収器との組合せ機構は、
前記フックと係合して前記ブレードが前記ハウジング内
に完全に引入れられるのる阻止するよう前記・・ウジフ
グ上に装着されており且つ前記ハウジング内に設けられ
た前記孔に近接して配置されたレバーと、前記レバーが
手動的に枢動されて前記ブレードに係合或はその係合を
解除し得るよう前記レバーを前記ハウジングに枢動的に
接続し且つ前記レバーが前記ハウジングに対し長手方向
に移動し得るようにするよう構成された枢動手段と、通
常時には前記レバーを前記ブレードに対し偏倚して前記
ブレードの運動を阻止し且つ前記ブレードが前記ハウジ
ング内に収納される際前記フックが前記レバーに接触し
てこれを長手方向に移動するときの衝撃を吸収するばね
偏倚手段とを含むものとして具現化されている。

一つの好ましい実施例に於てはレバーはハウジングの開
いた底端部を横切って長手方向に延在している。

このレバーの前端部はフックの経路に配置されており、
ハウジングと共働してブレードが通過するため０口を郭
定している。

このレバーはハウジングに枢動可能に接続されており、
その後端部に手動的に圧力を加えられることによりフレ
ードと係合するよう或はその係合を解除するよう移動さ
れ得るようになっている。

かかる枢動接続部は摺動可能であって、レバーがハウジ
ングに対し成る予め定められた量だけ摺動し得るように
なっている。

ばね偏倚手段がレバーの前端部をブレードと係合した状
態に維持してブレードの運動を阻止するようレバーを枢
動手段の周りに偏倚しており、又レバーがハウジングに
対し摺動してフレードがハウジング内に収納される際フ
ックがレバーと接触する時の衝撃を吸収するようになっ
ている。

かかる摺動可能な枢動接続部は、レバーの両側より横方
向に延在する一対の軸線が整合された枢軸と、該枢軸を
受けるようハウジング上に設けられた一対のジャーナル
軸受とを含んでいるのが好ましい。

このジャーナル軸受は細長く形成されており、枢軸及び
レバーがハウジングに対し成る限られた量だけ摺動し得
るようになっている。

コイルばねがハウジングに係止されており、レバーの後
端部と保合可能であってその前端部をブレードに対し斜
め方向に且つフックへ向けて前方へ偏倚するようになっ
ている。

かかる好ましい実施例に於ては、ジャーナル軸受は楕円
形であり且つレバーに対し下方且つ前方に傾斜された角
度に配向されている。

同様にコイルばねもレバーの前端部へ向けて下方へ傾斜
した角度に配向されている。

かくしてレバーをハウジングに摺動可能に枢動接続する
ことにより、フレードロック及び衝撃吸収器の機能を単
一の機構により達成することができる。

かかる好ましい実施例に於る如く細長いジャーナル軸受
及びコイルばねを斜めに配向することにより、かかる二
つの好ましい機能即ちブレードのロックと衝撃の吸収を
容易に達成することができる複雑でない装置を構成する
ことができる。

以下に添付の図を参照しつつ、本発明をその好ましい実
施例について詳細に説明する。

添付の第１図及び第２図に於て、符号１０にて全体的に
図示された巻尺は互に嵌合する一対のハウジングセクシ
ョン１２，１４よりなるハウジングを含んでおり、前記
二つのハウジングセクションは互に嵌合して巻取り可能
な測定用ブレード１８を支持するスプール１６を受ける
ための中空室を郭定している。

フレード１８の内端部はブレードをハウジング内に引入
れる巻取ばね（図示せず）に接続されている。

ブレード１８の自由端はハウジングより外方へ延在して
おり、フック２０がその自由端に設けられてブレードを
引出し得るようになっており、又ブレードが完全にノ・
ウジング内に引入れられてしまうのを阻止するようにな
っている。

このフック２０は一つ或はそれ以上のリベット（図示せ
ず）によりブレード１８に固定されてよい。

第１図に図示されている如く、好ましい実施例による巻
尺ハウジングの底部は開いている。

それぞれのハウジングセクション１２，１４は前壁２２
と後壁２４と側壁２５とを含んでいる。

本発明のブレードロックと衝撃吸収器との組合せ機構が
、ハウジングの開いた底端部を横切って延在する符号２
６にて全体的に示されたレバーとして具現化されている
。

このレバー２６は巻尺ハウジングの底壁を構成している
。

第１図に図示されている如く、レバー２６はフック２０
の経路に配置された前端部２８を有している。

この前端部２８はハウジングの前壁２２と共働してブレ
ード１８が通過するための口３０を郭定している。

レバー２６はハウジングの底部に沿って長手方向に延在
しており、その後端部３２がハウジングの後壁２４に近
接して配置されている。

第３図に於て、レバー２６はプラスチック底形された単
体として構成されているのが好ましい。

このレバー２６は中空内部空間を郭定する一対の垂直側
壁３４とほぼ平坦な底壁３５とを含んでいる。

レバー２６の前端部２８はフック２０を測定用ブレード
１８に固定するために使用されるリベット（図示せず）
を受ける中央切欠き部３６を含んでいる。

かかるブレードロックと衝撃吸収器との組合せ機構はレ
バー２６をハウジングに枢動的に接続する枢動手段を含
んでおり、その後端部に手動的に圧力を加えることによ
りその前端部がブレードに係合するよう或はその保合を
解除するよう移動されるようになっている。

更に前記枢動手段はハウジングに対しレバーが成る限ら
れた量だけ摺動し得るよう摺動可能である。

第４図及び第２図に於て、枢動接続手段が、レバ−２６
０両側部より横方向に延在する軸線が整合した一対の枢
軸３８として具現化されている。

第３図に図示されている如くレバー２６の二つの側壁３
４は切欠き部″３９を含んでおり、ここに枢軸３８が一
体的に形成されている。

枢軸３８はハウジングセクション１２゜１４０内側の側
壁上に一対的に形成された一対のジャーナル軸受４０内
に受けられている。

この内方へ突出したジャーナル軸受４０はレバー２６が
ハウジングセクション１２，１４と組立てられるとレバ
ー２６の切欠き部３９により受けられるようになってい
る。

ジャーナル軸受４０はハウジングに対し枢軸３８及びレ
バー２６が成る限られた量だけ摺動し得るよう細長く形
成されているのが好ましい。

第１図に図示されている如く、それぞれのジャーナル軸
受４０には枢軸３８を受けるための細長い穴４２が設け
られている。

穴４２はほぼ楕円形であり、レバー２６の前端部へ向け
て下方へ傾斜した成る角度に配向されている。

この細く傾斜したジャーナル軸受４０が設けられている
ので、第１図に於てそれぞれ実線と破線にて図示されて
いる如く、レバー２６はハウジングに対し成る予め定め
られた量だけ摺動し得るようになっている。

図示の如く細長い穴４２はハウジングの口を通るブレー
ドの移動経路に対し約３０度の角度に傾斜されている。

又ブレードロックと衝撃吸収器との組合せ機構は、レバ
ー２６を摺動手段の周りに偏倚して通常時にはそり前端
部をブレードを係合した状態に維持しこれによりブレー
ドの運動を阻止するばね偏倚手段を含んでいる。

第１図に図示されている如く、コイルばね４４がハウジ
ングの後壁２４より突出したスタッド４６に係止されて
いる。

このコイルばね４４はレバー２６の後端部３２に近接し
てレバー２６の底壁３５より上方及び後方へ突出したも
う一つのスタッド４８に係合している。

このコイルばね４４は通常時にはレバー２６をロック位
置（第１図に於て実線にて図示されている）へ偏倚して
測定用ブレード１８が運動するのを阻止している。

一対のブレーキシュー５０（第１図及び第２図参照）が
レバー２６の前端部２８に近接して該レバー２６の最上
部に設けられており、ブレードに係合してハウジングの
前壁２２より下方へ延在する他の一対のブレーキシュー
５２に対しブレードな当接保持するようになっている。

第３図に図示されている如くブレーキシュー５０はレバ
ー２６上に一体的に形成されてよい。

コイルばね４４の偏倚力によってブレーキシュー５０゜
５２により測定用ブレード１８に与えられる運動阻止力
は、ブレードをそれが引出された任意ｒ所要の位置に維
持するに充分である。

かかるばね偏倚手段によりレバー２６はハウジングに対
し摺動可能であり、測定用ブレード１８がハウジング内
に収納される際フック２０がレバー２６と接触する時の
衝撃を吸収し得るようになっている。

第１図に図示されている如く、コイルばね４４は下方且
つ前方へ傾斜した角度に配向されており、これによりレ
バー２６の前端部２８の方向へ該レバー２６を偏倚する
ようになっている。

図示の如くコイルばね４４の軸線はハウジングの口を通
るブレードの移動経路に対し約６０度の角度をなしてい
る。

かくしてコイルばね４４が配向されているのでレバー２
６がそのロック位置（第１図に於て実線にて図示されて
いる）に維持され、測定用ブレードの運動が阻止される
。

しかしレバー２６の後端部３２に手動的に圧力が加えら
れてその前端部２Ｂ及びブレーキシュー５０がブレード
１８との係合状態を解除するよう枢動されると、ブレー
ド１８はロック状態を解除されてその巻取ばね（図示せ
ず）の作用によって引入れられるようになる。

巻取が完了する時にはフック２０がレバー２６の前端部
２８に係合し、これによってコイルばね４４の偏倚力に
抗してレバー２６がその後退された位置（第１図に於て
破線にて図示されている）へ変位される。

その結果ブレード、フック、及びハウジングに及ぼされ
る過剰な応力や摩耗が実質的に排除される。

以上に於ては本発明をその特定の実施例について詳細に
説明したが、本発明はかかる実施例に限定されるもので
はなく、本発明の範囲内にて種々の修正並びに省略が可
能であることは当業者にとって明らかであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のブレードロック及び衝撃吸収器の機能
を果すレバーを含む巻尺を一部破断して示す側面図であ
る。 第２図は第１図の線２−２によるブレードロック及び衝
撃吸収レバーの解図的部分図である。 第３図はレバーの構造の細部を図示するために巻尺ハウ
ジングより取外されたレバーの解図的斜視図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ハウジングと、自由端が前記ハウジング内に設けら
   れた孔を通って延在して（・る後退可能な測定用ブレー
   ドと、前記ブレードの自由端に設けられたフックとを有
   する巻尺に於て、ブレードロックと衝撃吸収器との組合
   せ機構を含み、該機構は、前記ハウジング上に装着され
   ており且つ前記フックに係合して前記ブレードが前記ハ
   ウジング内に完全に引入れられてしまうのを阻止するよ
   う前記孔に近接して配置されたレバーと、 前記レバーが手動的に枢動されて前記ブレードと係合し
   たりその係合を解除したりし得るよう前記レバーを前記
   ・・ウジングに枢動的に接続する枢動手段であって、前
   記レバーが前記ハウジングに対し長手方向に移動し得る
   よう構成された枢動手段と、 通常時には前記ブレードの運動を阻止すべく前記レバー
   を前記ブレードに対し偏位且つ前記ブレードが前記ハウ
   ジング内に収納される際前記フックが前記レバーに接触
   してこれを長手方向に移動する時の衝撃を吸収するばね
   偏倚手段と、を含んでいることを特徴とする巻尺。