JPS5833292B2 - 一つの溶鋼から鋼種の異なる溶鋼を製造する方法 - Google Patents
一つの溶鋼から鋼種の異なる溶鋼を製造する方法Info
- Publication number
- JPS5833292B2 JPS5833292B2 JP8756976A JP8756976A JPS5833292B2 JP S5833292 B2 JPS5833292 B2 JP S5833292B2 JP 8756976 A JP8756976 A JP 8756976A JP 8756976 A JP8756976 A JP 8756976A JP S5833292 B2 JPS5833292 B2 JP S5833292B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten steel
- steel
- molten
- carbon
- ladle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21C—PROCESSING OF PIG-IRON, e.g. REFINING, MANUFACTURE OF WROUGHT-IRON OR STEEL; TREATMENT IN MOLTEN STATE OF FERROUS ALLOYS
- C21C5/00—Manufacture of carbon-steel, e.g. plain mild steel, medium carbon steel or cast steel or stainless steel
- C21C5/28—Manufacture of steel in the converter
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は取鍋あるいは鋳型中の溶鋼へ溶融銑鉄を添加す
ることにより１溶、解から鋼種の異なる２種類以上の溶
鋼を製造する方法に関するものである。
ることにより１溶、解から鋼種の異なる２種類以上の溶
鋼を製造する方法に関するものである。
従来溶鋼中の炭素含有量の微調整はその増加を計ろうと
する場合には、溶鋼上にコークスあるいは黒鉛粉などの
炭素材を添加して溶鋼中に溶解させる調整巾の小さい方
法がとられている。
する場合には、溶鋼上にコークスあるいは黒鉛粉などの
炭素材を添加して溶鋼中に溶解させる調整巾の小さい方
法がとられている。
しかしこれらの粉状炭素材は比重が小さいので浮上し易
く、このため炭素材と溶鋼との接触が悪く、ためにこの
炭素材の溶鋼中への溶解に相当長時間を要し、その間粉
末炭素材の飛散損失、空気酸化を生じて炭素材の歩留り
は低くかつ不安定で溶鋼中の炭素含有量を所望どおり正
確に調整することは困難であった。
く、このため炭素材と溶鋼との接触が悪く、ためにこの
炭素材の溶鋼中への溶解に相当長時間を要し、その間粉
末炭素材の飛散損失、空気酸化を生じて炭素材の歩留り
は低くかつ不安定で溶鋼中の炭素含有量を所望どおり正
確に調整することは困難であった。
また、溶鋼上に溶滓が存在するような場合には粉状炭素
材は溶滓に阻止されて溶鋼面に到達し難く、その溶解歩
留りは著しく低いのが通常である。
材は溶滓に阻止されて溶鋼面に到達し難く、その溶解歩
留りは著しく低いのが通常である。
このため比重を重くするために炭素材に鉄粉あるいは鉄
ダライ粉を加えバインダーで固めてブリケット状に成形
固化させたものを使用した試みもあったが粒子が大きく
、歩留りの向上も不充分であった。
ダライ粉を加えバインダーで固めてブリケット状に成形
固化させたものを使用した試みもあったが粒子が大きく
、歩留りの向上も不充分であった。
又固体銑鉄の使用も試みられたが、溶融熱が著しく大き
く大量に用いると溶鋼の温度低下が著しく実用上問題が
あった。
く大量に用いると溶鋼の温度低下が著しく実用上問題が
あった。
近年製鋼炉の大型化により１溶解から２鋼種以上の鋼塊
あるいは連鋳片の鋳造が望まれるようになり、溶鋼中の
炭素含有量の大巾な調整と安定した歩留を得ることが必
要とされるようになった。
あるいは連鋳片の鋳造が望まれるようになり、溶鋼中の
炭素含有量の大巾な調整と安定した歩留を得ることが必
要とされるようになった。
本発明はこれらに鑑みてなされたものであり、問題の解
決を計って、以下に述べる新規な炭素量調整方法により
１溶解から鋼種の異なる２種類以上の溶鋼を製造する方
法を提供するものである。
決を計って、以下に述べる新規な炭素量調整方法により
１溶解から鋼種の異なる２種類以上の溶鋼を製造する方
法を提供するものである。
本発明で用いる炭素材は炭素含有量が３％以上かまたは
温度１２００℃以上を有する溶融銑鉄を使用し、この炭
素材の適当量を製鋼炉、取鍋または鋳型の溶鋼中に添加
すると炭素材の比重がきわめて大きいので、溶鋼中に完
全に混入し、炭素分の溶鋼への溶解は１００％に近いも
のであり、かつ溶解歩留りは安定しているので炭素材の
添加量に比例する正確な量の加炭をおこなうことができ
又溶鋼温度も溶融銑鉄の添加によって若干低下するが、
炭素含有量の増加によって凝固点温度も低下するので、
実際の溶鋼過熱度の低下を防止でき大型製鋼炉の１溶解
から２鋼種以上の鋼塊あるいは連鋳片の生産が可能にな
った。
温度１２００℃以上を有する溶融銑鉄を使用し、この炭
素材の適当量を製鋼炉、取鍋または鋳型の溶鋼中に添加
すると炭素材の比重がきわめて大きいので、溶鋼中に完
全に混入し、炭素分の溶鋼への溶解は１００％に近いも
のであり、かつ溶解歩留りは安定しているので炭素材の
添加量に比例する正確な量の加炭をおこなうことができ
又溶鋼温度も溶融銑鉄の添加によって若干低下するが、
炭素含有量の増加によって凝固点温度も低下するので、
実際の溶鋼過熱度の低下を防止でき大型製鋼炉の１溶解
から２鋼種以上の鋼塊あるいは連鋳片の生産が可能にな
った。
溶鋼の遊離酸素含有量はあまり多量に含有すると炭素材
と溶鋼中の酸素が反応して歩留が不安定になるため最大
１００Ｉ）Ｉｌｎとする。
と溶鋼中の酸素が反応して歩留が不安定になるため最大
１００Ｉ）Ｉｌｎとする。
溶融銑鉄を用いると炭素調整巾を大巾に拡大することも
可能であるが本発明では添加する溶融銑鉄の量を溶鋼の
１０％以下にする。
可能であるが本発明では添加する溶融銑鉄の量を溶鋼の
１０％以下にする。
これは通常の溶銑を用いる場合大量に添加するとＰ、Ｓ
の上昇が避けがたいことと、実用的な炭素調整中を考慮
したものである。
の上昇が避けがたいことと、実用的な炭素調整中を考慮
したものである。
次に炭素調整方法の手順を説明すれば、製鋼炉により製
練した溶鋼を取鍋にとりこの溶鋼を２種類以上の鋼材に
製造するため、始めに一部を取鍋成分のまま鋳型に注入
して造塊し、しかるのち残りの取鍋自溶鋼にその溶鋼重
量の１０％以下の溶融銑鉄を添加して別鋼種とした後造
塊する。
練した溶鋼を取鍋にとりこの溶鋼を２種類以上の鋼材に
製造するため、始めに一部を取鍋成分のまま鋳型に注入
して造塊し、しかるのち残りの取鍋自溶鋼にその溶鋼重
量の１０％以下の溶融銑鉄を添加して別鋼種とした後造
塊する。
あるいは上記の方法において取鍋自溶鋼に炭素材を添加
したがこれを鋳型自溶鋼に添加することにより他と別鋼
種の鋼材を製造することも可能である。
したがこれを鋳型自溶鋼に添加することにより他と別鋼
種の鋼材を製造することも可能である。
つぎに実施例により本発明の詳細な説明をおこなう。
実施例 １
１２０１転炉により機械構造用鋼５３５Ｃを溶製し、ま
ず取鍋溶鋼の５０％すなわち６０ｔを１０本立６を鋼塊
に下注法で注入する。
ず取鍋溶鋼の５０％すなわち６０ｔを１０本立６を鋼塊
に下注法で注入する。
ついで取鍋中に残った溶鋼６０ｔを機械構造用鍋５４５
Ｃで造塊する場合に、０．１０％の加炭が必要である。
Ｃで造塊する場合に、０．１０％の加炭が必要である。
このために第１表に示す成分の溶融銑鉄を１ｔ３６０に
９取鍋へ添加し、取鍋底部に設置されたポーラス煉瓦か
らのＡｒバブリング処理をおこなった。
９取鍋へ添加し、取鍋底部に設置されたポーラス煉瓦か
らのＡｒバブリング処理をおこなった。
加炭前後における鋼の組成ならびに炭素歩留りを第２表
に示す。
に示す。
有害成分であるＰ、Ｓの増加も少なく十分に規格を満足
している。
している。
また加炭処理による溶鋼の温度降下は７℃であった。
実施例 ２
つぎに実施例２について説明すると、これは鋳型で溶融
銑鉄を添加するものである。
銑鉄を添加するものである。
１２０を転炉で機械構造用鋼５３５Ｃを出鋼し、このう
ち６０ｔは機械構造用鋼８３５Ｃ，他の６０ｔは５４０
Ｃで造塊する場合はじめの６０１を１０本立６を鋼塊に
注入するに際し注入管へ第３表に示す成分の溶融銑鉄を
注入開始から注入終了までの２０分間連続して６８０に
９投入した。
ち６０ｔは機械構造用鋼８３５Ｃ，他の６０ｔは５４０
Ｃで造塊する場合はじめの６０１を１０本立６を鋼塊に
注入するに際し注入管へ第３表に示す成分の溶融銑鉄を
注入開始から注入終了までの２０分間連続して６８０に
９投入した。
残り６０ｔは機械構造用鋼５３５Ｃで加炭することなく
、第１管目と同様の造塊法で注入した。
、第１管目と同様の造塊法で注入した。
第１管目および第２管目の鋼の組成ならびに炭素歩留り
を鋼塊中央部相当１２０［１％ビレットのＡＳＴＭ位置
でチェック分析したが第４表に示すとおり予想通り安定
した歩留りを示している。
を鋼塊中央部相当１２０［１％ビレットのＡＳＴＭ位置
でチェック分析したが第４表に示すとおり予想通り安定
した歩留りを示している。
有害成分であるＰ、Ｓの増加もなく十分に規格を満足し
ている。
ている。
以上の実施例から明らかなように本発明の方法によると
溶鋼の大幅な炭素含有量の調整をきわめて高くかつ安定
した歩留りでおこなうことができる。
溶鋼の大幅な炭素含有量の調整をきわめて高くかつ安定
した歩留りでおこなうことができる。
Claims (1)
- １ 遊離酸素含有量を１１００ｐｐ以下に調整した取鍋
あるいは鋳型中の溶鋼重量の１０％以下の溶融銑鉄を添
加し１溶解から炭素含有量の異なる２種類以上の溶鋼を
製造することを特徴とする一つの溶鋼から鋼種の異なる
溶鋼を製造する方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8756976A JPS5833292B2 (ja) | 1976-07-22 | 1976-07-22 | 一つの溶鋼から鋼種の異なる溶鋼を製造する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8756976A JPS5833292B2 (ja) | 1976-07-22 | 1976-07-22 | 一つの溶鋼から鋼種の異なる溶鋼を製造する方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5312715A JPS5312715A (en) | 1978-02-04 |
| JPS5833292B2 true JPS5833292B2 (ja) | 1983-07-19 |
Family
ID=13918619
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8756976A Expired JPS5833292B2 (ja) | 1976-07-22 | 1976-07-22 | 一つの溶鋼から鋼種の異なる溶鋼を製造する方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5833292B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0545519Y2 (ja) * | 1984-08-20 | 1993-11-19 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55134117A (en) * | 1979-04-06 | 1980-10-18 | Nisshin Steel Co Ltd | Production of special steel by converter-vad process |
-
1976
- 1976-07-22 JP JP8756976A patent/JPS5833292B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0545519Y2 (ja) * | 1984-08-20 | 1993-11-19 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5312715A (en) | 1978-02-04 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US3702243A (en) | Method of preparing deoxidized steel | |
| RU2244025C2 (ru) | Спеченные агломераты и способ их изготовления | |
| CN116422853B (zh) | 一种模具钢及其连铸生产方法 | |
| JPS5833292B2 (ja) | 一つの溶鋼から鋼種の異なる溶鋼を製造する方法 | |
| US2715064A (en) | Method of producing silicon steel | |
| GB1446021A (en) | Method for the refining of molten metal | |
| RU2097434C1 (ru) | Способ выплавки стали в конвертере | |
| SU490867A1 (ru) | Способ получени сплава на основе титана | |
| RU2272851C2 (ru) | Способ выплавки ферроалюминия с пониженным расходом чистого алюминия | |
| RU2009207C1 (ru) | Композиционный шихтовый материал для производства высококачественной стали | |
| SU939575A1 (ru) | Способ получени комплексного сплава "марганец-алюминий | |
| JPH0617497B2 (ja) | キュポラ溶解用鋳物用銑鉄の製造方法 | |
| JPH04100671A (ja) | 溶鋼の保温方法 | |
| RU2058397C1 (ru) | Способ получения комплексного модификатора в индукционной тигельной печи с кварцитовой футеровкой | |
| RU2091494C1 (ru) | Способ выплавки легированной хромом и никелем стали | |
| RU2051973C1 (ru) | Способ выплавки стали в мартеновской печи | |
| SU1079681A1 (ru) | Способ получени лигатуры | |
| SU559962A1 (ru) | Способ получени стали и сплавов | |
| US4150979A (en) | Method of continuous production of nodular cast iron | |
| JPS59225857A (ja) | 異鋼種の連続鋳造方法 | |
| SU585220A1 (ru) | Способ рафинировани металлических расплавов | |
| JPH02197511A (ja) | キュポラ溶解用鋳物用銑鉄の製造方法 | |
| SU727693A1 (ru) | Способ выплавки хромосодержащих сталей и сплавов | |
| SU1135769A1 (ru) | Способ раскислени ,модифицировани и легировани стали | |
| SU1640176A1 (ru) | Способ выплавки легированных сталей и сплавов |