JPS5832615B2 - 皮革繊維の製造法 - Google Patents
皮革繊維の製造法Info
- Publication number
- JPS5832615B2 JPS5832615B2 JP4754379A JP4754379A JPS5832615B2 JP S5832615 B2 JPS5832615 B2 JP S5832615B2 JP 4754379 A JP4754379 A JP 4754379A JP 4754379 A JP4754379 A JP 4754379A JP S5832615 B2 JPS5832615 B2 JP S5832615B2
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- Japan
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- fibers
- leather
- raw material
- water
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はシェービング屑やその他不要な皮革屑を原料と
するボード、シート並びにレザー等を製造するための皮
革繊維の製法に関するものである。
するボード、シート並びにレザー等を製造するための皮
革繊維の製法に関するものである。
周知の如く皮革又は皮革繊維は吸排湿性が大変高いので
、皮革繊維を原料としてボード又はシートを構成し、こ
れを例えばコンクリート造りの家屋の壁に貼り付けて室
内の温度を一定に保つ為あるいは靴の中敷等の用途に用
いられている。
、皮革繊維を原料としてボード又はシートを構成し、こ
れを例えばコンクリート造りの家屋の壁に貼り付けて室
内の温度を一定に保つ為あるいは靴の中敷等の用途に用
いられている。
しかしながら従来の製法により製造された皮革繊維中に
は、繊維状にならない未解砕の細断片が混入しておりし
かも複繊維化した皮革繊維は綿状に屈曲して絡まり合っ
ているのでスクリーンを通す等あらゆる選別手段を用い
てもこの細断片を除去することはできなかった。
は、繊維状にならない未解砕の細断片が混入しておりし
かも複繊維化した皮革繊維は綿状に屈曲して絡まり合っ
ているのでスクリーンを通す等あらゆる選別手段を用い
てもこの細断片を除去することはできなかった。
従ってこのような細断片の混った皮革繊維を用いて前述
したボードやシート等を製造しようとすれば、製造過程
におけるすき工程では水の流れを悪くして能率が上らず
、また出来上った製品についてみれば、細断片が表面に
現われるので感触が悪く、このため美感を著しく損って
しまい、印刷や染色を施した場合には染度が部分的に異
なる等商品価値の低いものになっていた。
したボードやシート等を製造しようとすれば、製造過程
におけるすき工程では水の流れを悪くして能率が上らず
、また出来上った製品についてみれば、細断片が表面に
現われるので感触が悪く、このため美感を著しく損って
しまい、印刷や染色を施した場合には染度が部分的に異
なる等商品価値の低いものになっていた。
ところでボード又はシートの原料として用いられる長繊
維は、適宜パルプ、天然繊維等と混合されバインダーに
よって固められて不織布又は板に成型されるが、ボード
又はシート自体で折曲げや引張りあるいは引裂きに対抗
する強度が要求される。
維は、適宜パルプ、天然繊維等と混合されバインダーに
よって固められて不織布又は板に成型されるが、ボード
又はシート自体で折曲げや引張りあるいは引裂きに対抗
する強度が要求される。
この様な強度的な面からボード又はシートの原料となる
長繊維は繊維自体が2つ以上の構成繊維から成立ってい
る複繊維でなければならず、しかも各繊維は極端にカー
ルしており且つ垂立や枝毛ができて互の繊維が不規則に
絡み合っているものでなければならない。
長繊維は繊維自体が2つ以上の構成繊維から成立ってい
る複繊維でなければならず、しかも各繊維は極端にカー
ルしており且つ垂立や枝毛ができて互の繊維が不規則に
絡み合っているものでなければならない。
ところが最初から上述した如き極端にカールした複繊維
の垂立や枝毛のある絡み合った綿状の長繊維を製造して
しまうと、そこに含まれている未解砕の皮革粒は、前述
した如くどのような選別手段によろうともこれを分離す
ることが不可能となる。
の垂立や枝毛のある絡み合った綿状の長繊維を製造して
しまうと、そこに含まれている未解砕の皮革粒は、前述
した如くどのような選別手段によろうともこれを分離す
ることが不可能となる。
そこで本発明は一旦皮革繊維及び粒体を、単繊維にして
屈曲が少なく、しかも垂立や枝毛のない状態にして選別
可能にし、繊維状に分解されていない細断片と長繊維と
に分級した後、この長繊維をミルにかけて再度複繊維化
させ、屈曲や垂立、枝毛を生じさせることにより、前述
した目的に適合するボード又はシート用の長繊維(長さ
が4mm〜15mm)を得ようとするものである。
屈曲が少なく、しかも垂立や枝毛のない状態にして選別
可能にし、繊維状に分解されていない細断片と長繊維と
に分級した後、この長繊維をミルにかけて再度複繊維化
させ、屈曲や垂立、枝毛を生じさせることにより、前述
した目的に適合するボード又はシート用の長繊維(長さ
が4mm〜15mm)を得ようとするものである。
従って本発明の製法によって得られた長繊維は、繊維状
に分解されていない皮革の細断片は含まれておらず、そ
れでいて各繊維は複繊維化されて極端に屈曲し、単文や
枝毛ができて互に綿のように絡み合ったものとなる。
に分解されていない皮革の細断片は含まれておらず、そ
れでいて各繊維は複繊維化されて極端に屈曲し、単文や
枝毛ができて互に綿のように絡み合ったものとなる。
この為本発明の方法から得られた原料を用いてボードや
シートを製造すれば、すき工程における水の流れを阻害
することはなく能率的に製造できると共に、出来上った
製品は表面が美麗で感触及び肌触りが良好となり、染色
を施した場合にも全体が同色となってむらがなく、商品
価値の高いものとなる。
シートを製造すれば、すき工程における水の流れを阻害
することはなく能率的に製造できると共に、出来上った
製品は表面が美麗で感触及び肌触りが良好となり、染色
を施した場合にも全体が同色となってむらがなく、商品
価値の高いものとなる。
以下本発明の詳細な説明する。
図面はその製造工程を示すものであり、まずシェービン
グ屑や端部切屑等の原料を含水率が′20%〜40%程
度になるまで自然乾燥又は強制乾燥する。
グ屑や端部切屑等の原料を含水率が′20%〜40%程
度になるまで自然乾燥又は強制乾燥する。
次にこれを鋭利な刃先を有するカッターにより細かく細
断し、サイクロン分離装置にかけて二次原料として取り
出す。
断し、サイクロン分離装置にかけて二次原料として取り
出す。
取り出した二次原料をミキサーに投入して水を加えなが
ら原料の含水率が50%〜70%程度になるまで十分に
撹拌する。
ら原料の含水率が50%〜70%程度になるまで十分に
撹拌する。
このとき水と同時に重曹溶液を加える。
この重曹溶液は原料ロットのPHのばらつきを調整して
均一にし、後処理工程例えば染色を良好に行なうためで
あり、P H6,5〜PH7まで高める。
均一にし、後処理工程例えば染色を良好に行なうためで
あり、P H6,5〜PH7まで高める。
このようにして十分二次原料に水分を含ませPH調整を
行った後、今度は回転数40007m1n以下で第1次
ミルにかけて細断された原料がバンドル又はファイバ一
単位の繊維状になるまで磨り潰す。
行った後、今度は回転数40007m1n以下で第1次
ミルにかけて細断された原料がバンドル又はファイバ一
単位の繊維状になるまで磨り潰す。
そして二次原料を取り出したのと同様にサイクロン分離
機にかけて三次原料を取り出す。
機にかけて三次原料を取り出す。
この三次原料は多量の水分を含んだま\であり次にこれ
を自然又は強制乾燥によって含水率が32%〜38%に
なるまで乾燥する。
を自然又は強制乾燥によって含水率が32%〜38%に
なるまで乾燥する。
乾燥後の三次原料は固まり状態になっているためこれを
砕いてフルイ選別装置にかけて長繊維と未解砕のね体と
に選別する。
砕いてフルイ選別装置にかけて長繊維と未解砕のね体と
に選別する。
次に解砕された長繊維はバンドル又はファイバ一単位の
単繊維状であり、屈曲や単文、枝毛が殆んどないもので
あるため、乾燥状態のま\再度4000/min 〜5
000/min回転のミルにかける。
単繊維状であり、屈曲や単文、枝毛が殆んどないもので
あるため、乾燥状態のま\再度4000/min 〜5
000/min回転のミルにかける。
この第二次ミルによって繊維は複繊維化し、極端に屈曲
し、しかも単文や枝毛ができてボード又はシート用の繊
維が綿状に終り合ったものとなる。
し、しかも単文や枝毛ができてボード又はシート用の繊
維が綿状に終り合ったものとなる。
この第二次ミルによって長繊維は切断されて短繊維にな
るものもあるが、全てが繊維状であり、繊維状にならな
い粒状のものはなく、従って前述した従来の皮革細断片
が含まれているもの□欠点は完全に解消されたのである
。
るものもあるが、全てが繊維状であり、繊維状にならな
い粒状のものはなく、従って前述した従来の皮革細断片
が含まれているもの□欠点は完全に解消されたのである
。
上記実施例において説明した如く、本発明の特徴の1つ
は、繊維状に分解しない皮革細断片がなく、しかも屈曲
した複繊維の単文や枝毛の多い長繊維のみを造るため、
一旦皮革細断片を選別可能な単文や枝毛及び屈曲のない
単繊維にした後、これを前記ボード又はシート用の綿状
繊維にすることである。
は、繊維状に分解しない皮革細断片がなく、しかも屈曲
した複繊維の単文や枝毛の多い長繊維のみを造るため、
一旦皮革細断片を選別可能な単文や枝毛及び屈曲のない
単繊維にした後、これを前記ボード又はシート用の綿状
繊維にすることである。
そのため第1次ミルに二次原料を供給する前に十分水と
撹拌し、含水率を5.0%〜70%にまで高めている。
撹拌し、含水率を5.0%〜70%にまで高めている。
加えられた水分は一定時間経過すると、皮革繊維の最大
単位であるバンドル又はファイバー間のみではなく、更
に細かい構成要素であるファイバーエレメントやフィブ
リル間にも浸透する。
単位であるバンドル又はファイバー間のみではなく、更
に細かい構成要素であるファイバーエレメントやフィブ
リル間にも浸透する。
水の凝集力は組織密なるほど強く、組織疎なるものほど
弱い。
弱い。
従ってバンドルやファイバ一部分では組織疎なるため浸
透した水は、これらの構成要素を互に分離し易く作用す
るが、ファイバーエレメントやフィブリル部分では組織
密なるため逆に接着させる作用を果す。
透した水は、これらの構成要素を互に分離し易く作用す
るが、ファイバーエレメントやフィブリル部分では組織
密なるため逆に接着させる作用を果す。
このため二次原料を第1次ミルにかけて繊維状に分解す
る前に水を加えることにより、繊維はバンドル又はファ
イバ一単位の単繊維に容易に分離され、単文や枝毛の原
因となるファイバーエレメントやフィブリルまで作用さ
れない。
る前に水を加えることにより、繊維はバンドル又はファ
イバ一単位の単繊維に容易に分離され、単文や枝毛の原
因となるファイバーエレメントやフィブリルまで作用さ
れない。
このように第1次ミルから取り出された三次原料では繊
維は綿状に絡まり合っていないので、まだ繊維化されて
いない皮革細断片と長繊維とを簡単にフルイ選別するこ
とができる。
維は綿状に絡まり合っていないので、まだ繊維化されて
いない皮革細断片と長繊維とを簡単にフルイ選別するこ
とができる。
また上記実施例では、解砕後フルイ選別して取り出され
た長繊維を乾燥状態のま\第2次ミルにかけている。
た長繊維を乾燥状態のま\第2次ミルにかけている。
このように水分を加えずミルによって高速度に磨り潰す
と、単繊維は砕かれて複繊維化すると共に、ファイバー
エレメントやフィブリルまでが掻起されて単文や枝毛が
生じ、又繊維は複雑に屈曲して全体が綿状になる。
と、単繊維は砕かれて複繊維化すると共に、ファイバー
エレメントやフィブリルまでが掻起されて単文や枝毛が
生じ、又繊維は複雑に屈曲して全体が綿状になる。
図面は本発明の製造工程を示す説明図である。
Claims (1)
- 1 皮革屑を乾燥して含水率を20%〜40%にした後
、鋭利な刃先のカッターにより細断して二次原料を取出
し、この二次原料に水を加えて撹拌しこれをミルにかけ
て繊維状に分解し、取出した三次原料を含水率が40%
以下になるまで乾燥した後解砕選別して長繊維を取出し
、この乾燥した長繊維を更にミルにかけて複繊維化させ
ることを特徴とする皮革繊維の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4754379A JPS5832615B2 (ja) | 1979-04-16 | 1979-04-16 | 皮革繊維の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4754379A JPS5832615B2 (ja) | 1979-04-16 | 1979-04-16 | 皮革繊維の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55142707A JPS55142707A (en) | 1980-11-07 |
JPS5832615B2 true JPS5832615B2 (ja) | 1983-07-14 |
Family
ID=12778052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4754379A Expired JPS5832615B2 (ja) | 1979-04-16 | 1979-04-16 | 皮革繊維の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5832615B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5952606U (ja) * | 1982-09-30 | 1984-04-06 | サカエ電子工業株式会社 | 端子ピン付トランス用ボビン |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107083571B (zh) * | 2017-06-15 | 2022-09-27 | 南通大学 | 一种从牛皮边角料提取超短牛皮纤维的装置及方法 |
CN115058781B (zh) * | 2022-06-17 | 2023-06-23 | 奎屯银力棉油机械有限公司 | 一种新型籽棉加湿器 |
-
1979
- 1979-04-16 JP JP4754379A patent/JPS5832615B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5952606U (ja) * | 1982-09-30 | 1984-04-06 | サカエ電子工業株式会社 | 端子ピン付トランス用ボビン |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55142707A (en) | 1980-11-07 |
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